異界にて、雄は資源と化す    作:Henon

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新大陸開発計画と在日米軍統合計画

 

新大陸開発計画及び在日米軍統合計画

 

【第一項 概要】

 

1、はじめに

 

西暦20XX年、日本列島は突如として未知の異世界へと転移した。

これにより、日本は地球との通信・物流が完全に断絶し、国際社会から孤立することとなった。

この前例のない事態は、日本政府にとって国家存続そのものを脅かす重大な危機となり、短期間で国家の構造を再構築する必要に迫られた。

 

転移直後、日本は以下の深刻な問題に直面した。

1、資源供給の停止:石油・天然ガス・食料・鉱物資源の輸入が完全に停止。

2、防衛戦略の再構築:地球規模の軍事バランスから切り離され、自衛隊単独での国防が求められる。

3、外交の不確実性:異世界の未知の勢力との接触と、交渉の難航。

4、技術・インフラの喪失、GPS・通信衛星・国際ネットワークの消失による、情報・輸送・物流の混乱。

 

また、異世界には地球とは異なる生態系が広がっており、現在の調査では「ハーピー」および「ドラゴニュート」という二種族の存在が確認されている。

彼らとの交渉は現在進行中であるが、文化的・生物学的な差異から難航している状況である。

 

この危機的状況を打破し、日本が独立国家として異世界に適応し生存するため、政府は以下の三大方針を策定した。

 

2、日本政府の三大方針

①新大陸開発計画

・異世界での資源確保・自給体制の構築と、長期的な経済基盤の確立。

・エネルギー・鉱物・食料の確保と、新たな生産拠点の開拓。

 

②新設師団の創設

・転移後の防衛戦略を再構築し、新大陸の安全保障を確立。

・異世界勢力への抑止力を確保し、日本本土・開発拠点を防衛。

 

③在日米軍との統合計画

・本国との連絡が断絶した在日米軍と統合し、日米共同での防衛・開発計画を実施。

・兵站・指揮系統の再構築、米軍戦力の有効活用。

 

3、直面する課題

 

本計画の実施には、多くの未解決の問題が存在する。

特に以下の点については、早急な対応が求められている。

 

(1) 資源の確保

・日本はエネルギー・食料・鉱物資源の輸入に依存していたため、短期間での自給体制の確立が不可欠。

・新大陸に存在する資源の分布と採掘可能性を精査する必要がある。

・特に、ドラゴニュートの生息域に鉱物資源が集中しているため、交渉の成否が資源確保に直結。

 

(2) 防衛体制の強化

・異世界勢力の軍事力や戦術は未知であり、慎重な防衛戦略が求められる。

・日本本土と新大陸を同時に防衛するため、戦力の再編が不可欠。

・ハーピーの空襲・ドラゴニュートの部族間戦闘への対応策を策定する必要がある。

 

(3) 在日米軍との統合作戦

・本国と孤立した在日米軍は、日本政府の指揮下に入るのか、それとも独自の軍事行動を継続するのか。

・物資・燃料の供給が絶たれた米軍戦力をどのように維持・運用するのか。

・指揮系統を統合し、共同作戦の枠組みを整備する必要がある。

 

4、本報告書の目的

 

本報告書は、異世界転移後の国家運営・防衛戦略・経済政策を体系的に整理し、現実的な対策を示すものである。

 

次章以降では、以下の内容を詳述する。

 

・第2項目「新大陸開発計画」…新大陸の地理的特徴・資源分布・開発戦略。

 

・第3項目「新設師団の創設」…異世界防衛戦略・師団編成・戦力配備計画。

 

・第4項目「在日米軍との統合計画」…統合作戦司令部の設立・米軍戦力の再編・共同作戦計画。

 

5、結論

 

日本は異世界転移によって、資源・防衛・外交のあらゆる面で再構築を迫られている。

本計画を実行し、迅速な対応を行わなければ、国家の存続は危うい。

次項目では、新大陸開発計画の具体的な戦略について詳述する。

 

【第2項 新大陸開発計画】

 

1、はじめに

 

日本列島の異世界転移により、日本は地球からの輸入に依存していた資源・食料・エネルギー供給を完全に喪失した。このため、新たな資源供給源の確保と生産拠点の構築が国家存続の最優先課題となった。

 

新大陸には、豊富な鉱物資源・広大な森林・農耕に適した土地が存在することが確認されている。しかし、その開発には異世界勢力との交渉、軍事的リスク、環境適応といった複数の課題が伴う。

 

本項目では、以下の内容について詳述する。

1、新大陸の地理的特徴と環境

2、確認された資源と開発優先度

3、開発拠点の設置と防衛戦略

4、長期的な開発計画の立案

 

2、新大陸の地理的特徴と環境

 

新大陸は、旧地球の中国大陸があった位置に相当する場所に存在している。現時点で本州の約3倍の面積を持つ広大な土地が広がっている事が確認されており、山岳地帯・森林地帯・平原・湿地など多様な地形が存在する。海岸線は長く、沿岸部には複数の天然の良港が確認されている。

 

気候は、日本列島が転移したエリア(旧世界の太平洋相当)は温暖湿潤気候で、日本と類似した環境を持つ。一方で、新大陸の内陸部は気温が低く、冬季には降雪が観測されている。また、大規模な河川が複数存在し、農業用水・発電用ダムの建設が可能である可能性が高い。

 

新大陸には多種多様な生態系が存在し、陸上の動植物は一部地球のものと類似しているが、大部分は異世界特有の生態系が確認されている。特に、ドラゴニュートの部族が分布するエリアは鉱物資源が豊富であり、彼らとの交渉が資源開発の成功を左右する要因となる。また、ハーピーの生息域は森林地帯・山岳地帯に多く確認されており、一部個体群が日本へ飛来している事が確認されている。

 

3、確認された資源と開発優先度

 

現地調査の結果、新大陸には日本が必要とする複数の重要資源が埋蔵されていることが判明した。特に、石油・天然ガス・レアメタル・ウランといったエネルギー資源が豊富であり、開発が急務とされている。

 

開発優先度の高い資源として、まず石油・天然ガスが挙げられる。これらは発電や燃料供給に不可欠であり、早急な採掘が必要である。次に、レアメタルやレアアースが重要視されている。これらは電子機器・軍需産業において欠かせない資源であり、戦略物資として確保する必要がある。また、鉄鉱石やボーキサイトは、日本の製鉄・航空機産業の維持に不可欠なため、優先的に採掘が計画されている。加えて、ウラン鉱床の調査も進められており、原子力発電の維持や軍事利用の可能性が検討されている。

 

その他の資源として、広域に分布する森林資源は木材供給やバイオ燃料の確保に活用できる。また、新大陸には広大な農耕適地が存在し、食料自給を目的とした農業開拓が急務となっている。

 

4、開発拠点の設置と防衛戦略

 

新大陸の開発には、資源採掘だけでなく、安全に活動できる拠点の確保と防衛体制の構築が不可欠である。そのため、日本政府は以下の拠点の整備を決定した。

 

まず、新大陸沿岸部にはSTF前哨基地が設置されおり、調査隊の駐留と安全確保の役割を担っている。この基地は、日本の足がかりとなる拠点であり、防衛体制の構築とともに情報収集・偵察活動が行われる。

 

次に、内陸部には第1防衛基地を設置し、新設師団の駐屯地として機能させる。これは新大陸における軍事拠点の中心であり、異世界勢力の接触拠点としても活用される。また、補給・兵站の拠点として、燃料・食料・医療資源の確保を担う。

 

資源開発のための拠点としては、資源採掘拠点AとBが設定される。沿岸部には石油・天然ガス採掘拠点が設けられ、日本本土への輸送ルートを確保する。一方、山岳地帯にはレアメタル採掘拠点を設置し、軍需用資源の安定供給を図る。

 

防衛戦略としては、STF前哨基地を中心に、異世界勢力の接近を警戒する。第1防衛基地には新設師団が駐留し、開発拠点の防衛と巡回警備を実施する。ドラゴニュートとの交渉による資源採掘の確保が進められるとともに、ハーピーの飛行能力を考慮し、対空監視と防空対策が強化される。

 

5、長期的な開発計画

 

日本政府は、新大陸の開発を短期・中期・長期の3段階で進める計画を立案している。

 

短期計画(1~3年)では、STF前哨基地の設置と防衛体制の構築を最優先とし、石油・天然ガスの初期採掘と輸送ルートの確立を進める。同時に、食料自給のための農耕地開拓が開始される。

 

中期計画(3~10年)では、大規模鉱物資源採掘の本格化を図り、鉄鉱石・レアメタルの採掘が拡大される。また、工業拠点の整備と加工施設の建設が行われ、新大陸での生産活動が活発化する。軍事拠点の拡張が行われ、新設師団の駐留戦力が増強される予定である。

 

長期計画(10年以上)では、新大陸の経済圏の構築が目指される。都市や交易拠点が設置され、異世界勢力との外交関係が安定化する。最終的には、エネルギー自給体制が確立され、日本の産業基盤が完全に再建されることが目標とされる。

 

6、結論

 

日本政府は、新大陸の開発なくして国家の存続は困難と判断し、資源確保・防衛体制の強化を急ぐ。短期・中期・長期の開発計画を段階的に実行し、安定した資源供給網を確立することが最優先課題である。

 

次項目では、新設師団の具体的な編成と運用計画について詳述する。

 

 

【第3項 新設師団の創設と運用計画】

 

1、はじめに

 

新大陸開発計画を安全かつ確実に遂行するためには、異世界勢力との交渉と軍事的抑止力の両立が不可欠である。日本政府は、資源確保と国防を両立させるため、新設師団(特地防衛軍・JGF-T:Japanese Ground Forces - Tokuchi)の創設を決定した。

 

この師団は、新大陸の防衛・治安維持・資源採掘拠点の警護・異世界勢力への対応を主な任務とし、日本本土および新大陸の安全保障を担う。

 

本章では、新設師団の編成・運用計画・駐屯地の配置・戦略目標について詳述する。

 

2、新設師団の目的と任務

 

新設師団の創設目的は、以下の4つに大別される。

 

(1) 新大陸の安全保障

・軍事拠点の設置と防衛

・資源採掘拠点の警護

・沿岸・内陸の防衛ライン確立

 

(2) 異世界勢力との軍事的抑止

・ドラゴニュート・ハーピーを含む異世界勢力への抑止力確保

・武力衝突の回避と交渉支援

・必要に応じた防衛戦闘の実施

 

(3) 迅速な機動展開と防衛作戦の実施

・陸・海・空の統合作戦

・情報収集と戦術偵察の強化

・軍事インフラの構築と維持

 

(4) 在日米軍との統合作戦

・日米合同の防衛計画策定

・共同訓練と作戦運用の調整

・兵站・補給ラインの統合

 

3、新設師団の編成

 

新設師団は、自衛隊の精鋭部隊と在日米軍の一部を統合し、異世界環境に適応した戦力として編成される。総員約1万人規模で、必要に応じて増強が可能な設計となっている。

 

(1) 地上戦力

《機動歩兵連隊(3個連隊)》

・主力部隊として戦闘・警備・偵察を担当

・装甲車両、歩兵戦闘車(IFV)、主力戦車を配備

 

《特殊作戦群》

・異世界環境での特殊作戦を担当

・異世界の種族との接触・情報収集を実施

・密林・山岳戦闘に対応可能な戦力を整備

 

《特科大隊(砲兵部隊)》

・120mm迫撃砲・自走榴弾砲を配備

・長距離砲撃支援を担当

 

(2) 航空戦力

《戦術航空団》

・戦闘機・攻撃ヘリの運用

・ハーピーなどの飛行種族への抑止力確保

 

《ドローン偵察・監視部隊》

・UAV(無人航空機)を活用し、広域監視を実施

・索敵・追跡・戦術偵察に従事

 

(3) 海上戦力

《沿岸防衛艦隊》

・沿岸部の防衛と海上輸送支援を担当

・軽巡洋艦・哨戒艇を配備

 

《強襲揚陸部隊》

・陸海空の連携を重視し、迅速な機動展開を実施

・軽装甲車両・揚陸艇を配備

 

(4) 兵站・補給部隊

《兵站支援大隊》

・新大陸での燃料・弾薬・食料供給を担当

・軍事輸送網の整備を実施

 

《工兵部隊》

・橋梁・道路建設、軍事拠点構築を担当

・自衛隊と在日米軍の技術部隊を統合運用

 

4. 駐屯地の配置と防衛計画

 

新設師団は、新大陸の要所に駐屯し、防衛ラインの確立と迅速な機動展開を可能とする。

 

(1) STF前哨基地(既存)

・日本の足がかりとなる最前線基地

・偵察・情報収集・初動対応を担当

・無人機・センサーを活用した警戒監視システムを導入

 

(2) 第1防衛基地(建設予定)

・新大陸の内陸部に設置

・異世界勢力との交渉拠点

・新設師団の司令部が駐留

 

(3) 資源採掘拠点(建設予定)

・石油・天然ガス採掘拠点の防衛

・鉄鉱石・レアメタル鉱床の警備

・輸送ルートの確保

 

5、戦術運用と作戦計画

 

新設師団の戦術運用は、異世界環境に適応する形で設計されている。

 

(1) 陸・海・空の統合作戦

・陸戦部隊が前線防衛を担当し、航空戦力が上空警戒を実施

・海上戦力が補給ラインを維持し、敵勢力の接近を防ぐ

・ドローンを活用した偵察・情報収集を強化

 

(2) 異世界勢力への対応

《ドラゴニュート》

・戦士階級の部族社会であり、交渉と軍事抑止のバランスが重要

・男性への特異な反応を示す

・資源開発との関係性を慎重に構築

 

《ハーピー》

・飛行能力を持ち、男性に特異な反応を示す

・上空からの監視と制空権の確保が必須

 

(3) 緊急時の即応体制

・迅速な展開能力を確保するため、24時間即応部隊を編成

・異世界勢力による武力衝突の可能性に備え、即時対応できる戦力を配置

・指揮系統を統合し、在日米軍との共同作戦体制を構築

 

6、長期的な防衛戦略

 

新設師団は、新大陸開発の進行に応じて段階的に増強される予定である。

 

(1) 短期計画(1~3年)

・初期駐屯地の確立

・沿岸部の防衛ライン構築

・航空・海上哨戒の強化

 

(2) 中期計画(3~10年)

・防衛基地の本格運用開始

・陸、海、空の統合作戦能力の強化

・軍事インフラの整備

 

(3) 長期計画(10年以上)

・異世界勢力との安定した外交関係の構築

・大規模な防衛網の確立

・自給自足型の軍事経済圏の確立

 

7、結論

 

新設師団の創設は、日本が異世界に適応し、新大陸での生存と発展を確実なものとするための不可欠な戦略である。次章では、在日米軍との統合計画について詳述する。

 

【第4項 在日米軍との統合計画】

 

1. はじめに

 

日本列島が異世界へ転移したことにより、日本国内に駐留していた在日米軍(United States Forces Japan, USFJ)は本国との連絡手段を喪失し、補給ルートも完全に断絶した。これにより、彼らは日本政府と協力するか、独自に行動するかの選択を迫られることとなった。

 

在日米軍の戦力は、駐留基地ごとに分断され、一部の部隊は燃料・食料・弾薬の不足によって戦力の維持が困難な状況に陥っている。このため、日本政府は在日米軍との統合計画を策定し、日米共同の防衛・開発体制を構築する方針を決定した。

 

本項目では、在日米軍の現状、統合計画の詳細、共同作戦の方針、課題と解決策について詳述する。

 

2、在日米軍の現状

 

異世界転移の影響により、在日米軍の状況は以下のように整理される。

 

(1) 主要基地と戦力の現状

 

転移前、日本には横田基地、横須賀基地、嘉手納基地、三沢基地、岩国基地、佐世保基地など、複数の重要な米軍基地が存在していた。しかし、異世界転移後、以下の問題が発生している。

《横田基地(東京都)》

・在日米軍司令部が所在していたが、航空輸送部隊の活動が制限されている。

・燃料不足により輸送機・戦闘機の運用が困難。

 

《横須賀基地(神奈川県)》

・米海軍第7艦隊の司令部が所在していたが、母港のサポートがなくなり、艦艇の燃料・補給が問題となっている。

・原子力空母「ロナルド・レーガン」は転移の影響で日本海域に留まるが、補給手段が限定される。

 

《嘉手納基地(沖縄県)》

・戦闘機部隊の一部は燃料不足で地上待機状態。

・兵站の不足により、長期戦力維持が困難。

 

《三沢基地(青森県)》

・米空軍の戦闘機部隊が駐留。

・燃料と部品の枯渇により、作戦行動が制限される。

 

《岩国基地(山口県)》

・米海兵隊の拠点。

・機動展開が可能な戦力を有するが、補給不足に直面。

 

《佐世保基地(長崎県)》

・海軍の重要な補給・整備拠点。

・燃料、食料、弾薬の備蓄が限られている。

 

(2) 物資・補給問題

 

在日米軍は、通常であれば本国や周辺国(韓国、グアム、ハワイ)からの補給を受けることで戦力を維持していた。しかし、異世界転移後、そのルートは完全に断たれたため、以下の問題が発生している。

・燃料不足

・戦闘機、艦艇、車両の運用が大幅に制限。

・日本政府の石油備蓄を活用する必要がある。

・食料不足

・兵士たちは日本の食料供給に依存せざるを得ない。

・弾薬・部品不足

・継続的な作戦行動が困難。

・日本国内の防衛産業と連携し、代替供給網を構築する必要あり。

 

(3) 指揮系統の混乱

 

在日米軍は、本国との通信が不可能となったことで、中央統制を失い、各基地が独自の判断で行動せざるを得ない状況に陥っている。

・日本政府との協力方針を決定するための指揮統合が必要。

・個別基地ごとの対応ではなく、日米統合司令部の設置が求められる。

 

3、在日米軍との統合計画

 

日本政府は、在日米軍を統合し、日米共同の防衛・開発体制を構築するため、以下の方針を策定した。

 

(1) 日米統合司令部(JUSC)の設立

 

日米統合司令部(JUSC: Joint US-Japan Strategic Command)」を設置し、日本政府と在日米軍の指揮系統を統一する。

・本部所在地:横田基地(東京都)

・指揮構造:日本政府・自衛隊と在日米軍の共同運営

 

《目的》

・作戦指揮の統一

・兵站・補給の合理化

・新大陸開発における日米協力体制の確立

 

(2) 戦力統合と運用計画

 

日本政府は、在日米軍の各部隊を再編し、自衛隊と共同で防衛・開発活動を行う。

《航空戦力の統合》

・三沢基地、嘉手納基地の戦闘機部隊を新大陸防衛に活用。

・燃料供給の優先順位を設定。

 

《海上戦力の統合》

・横須賀基地を中心に、米海軍艦艇を新大陸開発支援へ投入。

・日本の海上自衛隊と合同作戦を実施。

 

《陸上戦力の統合》

・岩国基地・嘉手納基地の海兵隊を新設師団と統合し、新大陸防衛の中核戦力とする。

・日本本土防衛の一部も担う。

 

(3) 共同作戦の実施

《新大陸防衛作戦》

・自衛隊と米軍が共同で新大陸の軍事拠点を構築。

・空軍・海軍の防衛ラインを整備。

 

《資源確保作戦》

・石油・天然ガス・鉱物資源の開発に米軍工兵隊を投入。

・戦略物資の備蓄・管理を日米共同で実施。

 

《防空作戦》

・ハーピー含め、異世界の種族の飛行能力に対抗するため、日米合同で防空ネットワークを構築。

 

4、課題と解決策

 

(1) 物資供給の安定化

・日本の石油備蓄を活用し、燃料の優先供給計画を策定。

・国内の防衛産業と連携し、米軍の弾薬・部品供給を確保。

 

(2) 文化・指揮系統の調整

・日米の軍事文化の違いを考慮し、円滑な意思疎通を実現する体制を構築。

・統合司令部の指揮系統を明確化し、統一的な運用方針を策定。

 

(3) 長期的な同盟関係の再構築

・日米が同等のパートナーシップを維持しながら、新たな軍事・経済協力の枠組みを構築。

 

5、結論

 

在日米軍との統合は、日本の防衛力強化と新大陸開発の成功に不可欠である。日米統合司令部を設置し、共同作戦を推進することで、日本の国家安全保障を確保し、長期的な安定を実現する。

 

 




ーーーSTF前哨基地 ある一室にてーーー

STF前哨基地の司令官室。その狭い部屋には通信機器が並び、壁には新大陸の地図や異世界勢力の情報が記されたホワイトボードが掛かっていた。本田司令は机に肘をつきながら、通信機を片手に持ち、深いため息をついた。

「……ですから、3ヶ月というのはあまりにも短すぎます。異世界の情勢を把握するだけでも相当な時間が必要なのに、交渉を進展させるとなると、さらに慎重な対応が求められます。無理に急げば、かえって問題を引き起こしかねません」

本田の静かながらも苛立ちを滲ませた声が、基地の通信回線を通じて政府本部へと届けられた。

『それは承知していますが、こちらも悠長に構えていられる状況ではないのです。本国では新大陸開発計画の準備が進められており、資源確保のためにも、異世界勢力との交渉は早急に進める必要があります』

「こちらも最善を尽くしています。しかし、異世界の勢力は我々とは価値観が異なり、特に男性に対する認識が大きく異なる可能性があります。慎重に対応しなければ、交渉どころか関係悪化を招く危険性すらあります」

『それでも3ヶ月以内に進展を見せてください。すでに政府内では統合計画の具体案が検討されており、米軍との連携を本格化させる前に、新大陸の開発体制を確立する必要があります』

「ですが、米軍はまだ新大陸に配備されていません。我々単独でこの問題を解決しろとおっしゃるのですか? それに、異世界勢力は一枚岩ではありません。ドラゴニュートやその他の異種族は、それぞれ異なる文化と社会構造を持ち、それに加えて独自の政治的な事情もある。3ヶ月で交渉を進めるというのは、現実的ではないと何度も申し上げているはずです」

本田は通信機を握る手に力を込めた。相手は政府の高官であり、強い口調で反論すれば無駄に軋轢を生むだけなのは分かっていた。しかし、現場の状況を無視した一方的な指示には、到底納得できなかった。

『現実的でなくとも、進めてもらわなければ困ります。我々も国の存続がかかっているのです。異世界転移からすでに数ヶ月が経過し、物資の確保は日に日に困難になっています。だからこそ、外交交渉を最優先事項として進める必要があるのです』

「では、具体的にどのような形で交渉を進めろと? 現時点では、彼らの社会構造や価値観の全容すら掴めていないのです。もし無理に交渉を進め、取り返しのつかない失敗をしたら、責任はどこに帰するのですか?」

『もちろん、責任は政府が取ります。しかし、進展がなければそれも意味がありません。我々は決定を下し、それを実行するのが現場の役割ではありませんか?』

「現場の意見を聞かずに決定を下すのは、あまりに短絡的すぎます。交渉が拙速に進められ、誤解が生じれば、最悪の場合、異世界勢力と敵対関係になる可能性もあるのです。慎重に進めなければならないと、再三申し上げているのですが」

『本田司令。日本政府は、異世界の状況を甘く見ているわけではありません。しかし、現実として、資源の確保と国防の強化は待ったなしの課題なのです。だからこそ、3ヶ月以内という期限を設けました』

「しかし、交渉というのは我々だけの意志で進められるものではないのです。相手の意向や反応次第で、慎重な調整が必要になる場面も出てくる。日本政府がいくら期限を決めたところで、それに異世界勢力が従ってくれる保証はありません」

『保証がなくとも、可能な限り進める努力をしていただく必要があります。何度も申し上げますが、日本には時間がありません。3ヶ月以内に何らかの進展を報告してください』

「……政府はその期限を譲るつもりはないのですね?」

『ええ。これは決定事項です』

本田は静かに息を吐いた。議論はすでに平行線を辿っており、政府が譲歩する気がない以上、どれだけ反論しても無駄なのは明白だった。

「分かりました。可能な限り努力はします。しかし、この無理な要求が後々問題を引き起こしたとしても、私は責任を持てません。その点だけは、はっきり申し上げておきます」

『政府としても、事態の推移を注視します。では、よろしくお願いします』

通信が切れた瞬間、本田は椅子に深くもたれかかった。疲労と苛立ちが混ざった表情を浮かべながら、天井を仰ぎ見る。

「…3ヶ月……そんな短期間で交渉がまとまるわけがない」

苦々しく呟いた言葉は、誰にも届くことなく、静かな部屋の中に消えていった。
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