TS転生者のライザのアトリエでのなんてことない生活 作:雷雷帝王
なんか謎に執筆意欲があるのでいっぱい書きます!
久し振りの敗北がなんともいえないものになってから数時間が過ぎ、クラウディア以外が課題の場所に来ていた
「よし、こいつを使って木っ端みじんにするよ!」
「大丈夫かなあ……。いや、それが一番楽な方法だとは僕も思うけど」
「ライザは考えることが物騒というか大雑把というか……せめて失敗の巻き添えを食らわないよう気を付けないとな」
「ねえ……マジでやんの。ホントにやんの、すっげえ嫌なんだけど」
「そこ!ごちゃごちゃうるさい!」
ライザはがれきの隙間に爆弾を入れた。……マジかあ……マジでやんだ
「いくぞー……!」
そう言いながら、ライザは爆弾を起爆した。ああ……マジでやったよ……
「ほら!上手くいったでしょ!簡単じゃん!」
「……大惨事にならずに済んだか。ライザにしちゃ上出来だな」
「どうしてそう回りくどい言い方するかな。素直に褒めなさいよね」
「ここまで不安を感じたのは久し振りだよ。はぁ~マジで怖かった」
そうボクたちが喋っていたら、ルベルトさんとクラウディア、あとモリッツさんが駆けつけた
「何やらすごい音がしたが……これは」
「どうですか、邪魔なガラクタがこの通り!キレイサッパリ片付きましたよ!」
「ほう……多少焦げてはいるが、確かにやりおったな」
「見事だ、ライザリン·シュタウト君。2つ目の課題も合格だな」
「よかった!でも、『2つ目』って……まだ、課題は終わりじゃないのね」
「親ってのは、そう簡単に子供を認めちゃくれないのさ」
「はあ……もう雨漏りの修理でも壁の塗り替えでもなんでも来いって気分だね」
「ほう、レンキンジュツというのはそういうのもできるのか……ふーむ」
「バカ、余計なこと言うな。ホントにやらされるだろ」
「タオ!マジバカ!アホ!」
「っとと……!」
「遠慮せず、なんでも雑用を受け付けたらどうだ?それで村の連中にいい顔もできるだろ」
そう言いながらボオスがいた。ヤッベ……ライザの爆弾が不安すぎたせいで気づかなかった
「ボオス!俺たちのやってることが雑用だってのか」
「片付けが雑用でなきゃなんなんだ?父さんにお前らを推薦したのは俺なんだぜ、少しは感謝してほしいな!」
「お父さん、この課題ってそういうことなの?」
「……」
「別に、雑用でも構わないわよ。実際に役には立ってるんだし。むしろ、あたしの錬金術のアピールにご協力ありがとうございます、って感じ?」
「……ちっ、負け惜しみを」
「どっちが負け惜しみだよ。へへっ、ざまーみろ」
「いや、そもそも勝負してないだろ」
「???何がどういうことですかな、ルベルトさん?」
「ははは、さて……子供同士の、なんということのないじゃれ合いでしょう」
「ふむ……?それでは、我々も戻りますかな」
そう言って、ルベルトさんとモリッツさんは帰っていった。だが、クラウディアは何やら疑問が尽きていないらしい
「お父さん……?」
「クラウディア……?どうしたの?」
「ううん、なんでもないよ」
「そっか、なんかあったら。ボクを頼ってよ」
「……うん!ありがとう、レイ!」
そして、ボクだけがハラハラとした2つ目の課題は合格で終わった
合格から数日がたったある日。家でごろごろしてたら、玄関扉が叩かれた
ガチャ
「はい、どちら様〜……ん?タオ、どうした?」
「ルベルトさんが僕たちに用があるからすぐ来てくれって」
「ルベルトさんが?分かった」
「んじゃ、僕はライザにも伝えてくるよ」
そう言って、タオは走り去って行った。さて、ボクはバレンツ邸で待ってるか
みんながバレンツ邸に集合したがレントは自分の怪我を治療していた
「いちち……クソ親父め、飲んだくれのくせに馬鹿力だけは無駄に残ってやがる」
「もしかして、お父さんに殴られたの……?」
「ああ、ウチは、ちょっと困り者でさ。クラウディアんとこの過保護と真逆だよ」
「最近は、殴られるばかりじゃなくなってきたけどね。今度はなんでケンカしたの?」
「アレだよ、ライザとつるんで有名になってきたせい」
「あたしのせい?」
「要は、自分の知らないところで俺が有名になってるのが気にくわない、ってことさ」
「どっちにしても最悪な理由だよ」
「俺としちゃ、ざまあ見ろってとこだけどな……。っと、俺のつまんねえ話は終わりだ」
そうレントが言い終わったところに、タイミングよくルベルトさんがきた
「こんにちは、ルベルトさん。わざわざ呼び出したってことは……」
「うむ、新しい……そして、最後の課題を君たちに出そうと思ってね」
「本当、お父さん!?」
「やった!いよいよだね、クラウディア!!」
「気が早いな、まだ課題は達成されていないぞ」
「そ、そうでした……課題の内容はなんですか?」
「課題は……まず私自身が、錬金術士である君の腕前をこの目で実際に確かめることから始めた」
「は、はい……?」
「そして、村でそれなりの信用と支持を得られるようモリッツさんからの提案を、君たちに任せてみた」
「あのガラクタ掃除って、そういうことだったんだ」
「そして、私の出した課題ではないものの不漁を解決して、村の人たちの確かな信頼を得た」
「あ、あはは……。あれはなんとなく、流れでそうなったというか」
「そこで最後は、本来の問題に立ち返って……クラウを任せるに値する人間かを見極めさせてもらう」
「ついに来たか……で、俺たちは何をすればいいんだ?」
「対岸の、我々の隊商も通ってきた街道に最近、魔物が多く出没するようになっている」
「ま、魔物……!」
「それらになさ対応しながら、北の分かれ道まで進みまた帰ってくるまでの競走を、してもらいたい」
「……競走?」
「詳しくは後で話す。言うまでもないが、危険な課題だ。しっかり準備してから、島の対岸の船着き場に来てくれ」
「分かりました、やってみせます!」
そう言ってライザたちはやる気に満ちていた。そして、各々の準備を終え、対岸の船着き場に向かった
ボクたちは対岸の船着き場に着き、ルベルトさんらがいる方へ歩いた
「あれっ、アガーテ姉さんと……ボオスまで!?なんでここに?」
「競走って、まさか」
「ああ。実力を測るための競走相手として同年代のボオス·ブルネン君とランバー·ドルン君。そして、村の護り手にもご協力いただく」
「ボオス、あんた……!」
「最近、お前たちが調子に乗っていると聞いたからな。俺との実力差を思い知らせるには丁度いい機会だ」
「アタシは、おまえとランバー、それに護り手の三人でレイを抜いたライザたちと互角程度と思ってたから認めたんだがな」
「なっ……!?」
「へっ、アガーテ姉さんの評価じゃ文句も言えねえな。お前とランバーはハンデってわけだ」
「くっ、見ていろ……競走に負けて、吠え面をかくのはお前たちだからな!」
「ライザもボオスもひいきはしない、判定は厳正に下す。ルールは簡単だ。この街道の先にある北の分かれ道──そこに小屋が建っている。その扉に刻んである旅人に向けた注意書きの三番目を書き写してくること。競走とはいえ、魔物もいるから慎重にな。その対応も判定に加える」
「私の出した課題だが、街道の安全確保も目的だ。どちらもしっかりやってもらいたい」
「まずは、俺たちの方から先に出発する。魔物は狩り尽くしておいてやるから、ゆっくり来い」
そう言って、ボオスたちは街道の方へ走り去って行った
「やれやれ、お付きには抑えるように言っておいたがあれじゃ効き目は薄そうだな……」
「アガーテ姉さん、俺たちはいつ出発するんだ!?このままじゃ差を広げられちまう!」
「そうだよ!アガーテ姉さん!魔物が狩り尽くされちゃうよ!」
「焦るな、ちゃんと開始時点からの時間を計るよ。あと、ボオスには既に伝えたが……」
「なに?」
「お前らは詳しくは知らないとは思うが、街道の途中に古い廃墟群がある」
「その廃墟付近で大きな魔物を見た、と旅商人の間で噂が立っていてな……一応、気を付けておけ」
「大型の魔物……まさか」
「レイが倒したあいつの仲間……じゃ、ないよね」
「どんな魔物でも関係ないよ!ボクが倒すだけだからねっ!」
「言っておくが、レイはここで待機だぞ」
「は?……ア、アガーテ姉さん、嘘だよね。も、もお〜冗談が上手いんだから」
「冗談じゃないぞ」
「……ヤ、ヤダヤダヤダ〜!なんでっ!ボクだけが!待機なんだよっ!」
「お前はライザたちやボオスたちをまとめても互角じゃないだろ。だから、もしものためにここで待機してくれ」
アガーテ姉さんにそう言われボクは失意のまま体育座りをした
レイガルン·アガタール…今回、街道で競走とのことで、テンションが爆上がっていたがアガーテ姉さんの一言で失意のどん底まで落ちた人