TS転生者のライザのアトリエでのなんてことない生活 作:雷雷帝王
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今朝クラウディアと買い物の約束をしてから時間が過ぎ、昼ごろになっていた。ボクはアトリエがある広場まで来ていた。そしたら、広場にいつもの三人がいた
「おーい!何してんのー?」
「あっ!レイ、聞いてよ。レントが面白いもん作ったって言ったから見たら畑だったのよ。あたしが毎日、どれだけ畑仕事から抜け出そうと苦心してるか、この二人なら知ってるでしょうに」
「出たよライザの畑嫌い。農家の娘のくせに」
「農家の娘だからこそよ!毎日、毎日、退屈な畑仕事をやらされそうになるあたしの気持ちにもなってみなさいよ!」
「まあ、まあ、そう毛嫌いすんなよ。別に言いつけられた仕事をするわけじゃない。ここなら、好きなもんが作り放題だぜ?」
「そうそう錬金術の材料になりそうなものを育ててみるとか、色々できるんじゃないかな?」
「ほへー。それは錬金術士としては有り難いんじゃない?」
「うーむ。確かに言われてみれば、名案のような気も……ま、騙されたと思ってやってみますか」
「何を作るかはライザの自由だよ。頑張ってね」
奇しくもライザが嫌いな畑は錬金術にとっては役立つものだった、らしい
アトリエでの畑のくだりが一段落してから、ボクたちは一旦島に戻ってクラウディアと合流してボーデン地区を歩いていたら
「あっ、ボオス……」
「……」
「今日は、どけだの目障りだの、言わねえんだな?そりゃそうか、なんせ助けられた側だもんな。イテッ!」
「こらっ!どうしてお前はいつもそうケンカ腰なんだよっ!」
「くっ……!」
「あ、わわ……」
「……ケガ、もう大丈夫そうね」
「うるさい、お前に気遣われるいわれはない。お前の助けなど、俺は望んでいなかった」
「ボオス……」
「あたしは、分かってもらえればそれでいい。今のあたしたちが『なんでもなくない』って」
「フン、なるほど……その自信の根拠が、あの流れ者ども……錬金術、ってわけか」
「そうよ」
そう言い、ライザとボオスが数秒だけ見つめ合っていたがすぐにボオスが口を開いた
「行くぞ、ランバー」
「は、はいっ!」
「へっ、助けた礼もなしか!まあ、最初から期待もしてねーけどよ!」
「もうやめなよ、レント」
「なんで一番いじめられてたお前が言うんだよ。こんな時くらい、もっと……くそっ!」
「はあ、竜の一件で少しは素直になったと思ったんだけどなあ……」
「う、うるせえ!」
「みんな、ボオス君とケンカ中なんだ」
「!!」
「なっ……み、見てたろ、そんなの当たり前さ。あのいけ好かない野郎とは、ずっと敵同士だよ」
「敵……友達じゃ、なくて?」
「ボオスとあたしたち……。子供の頃は、よく一緒に遊んでたんだ」
「ライザ!」
「でも、あることで大ゲンカしてさ……それっきり。確かに、ケンカ中、ってことなのかもね」
「……」
レントとタオがライザの言葉を聞いて、顔を伏せた。そしてなんともいえない空気の中、解散した
なんともいえない空気で解散して、ボクとクラウディアは家までの帰り道を歩いていた
「私、レント君に悪いことしちゃった」
「?どしたの、急に」
「だって、よく知りもしないのに余計な口挟んじゃったし」
「だったら、明日謝ればいいよ」
「えっ、でも明日は……」
「買い物なんて、ボクとクラウディアの予定が合えば何時でも出来るでしょ。でも、謝るのは早い方がいいよ。今のライザたちとボオスの関係にはしたくないでしょ」
「……うん、そうだね。ありがとうレイ。でも、ごめんね」
「いいよいいよ、全然気にしてないからね。それにボクとしては早く仲直りしてもらいたいくらいだよ」
「ふふっ、そうだね。明日、アトリエに行ったら会えるかな?」
「たぶん、そうじゃないかな?まあ、居なくてもそのうち来るから待ってればいいよ」
「うん、分かった!またね」
「うん、またねー」
そう言ってボクとクラウディアは家に帰った
翌日の早朝、ボクとクラウディアはいつも通りの日課と特訓を終え、解散した。そして昼ごろ、アトリエに行くために合流し、ラーゼン地区の外れにある船着き場に向かっていた
「もうそろ船着き場だね」
「うん、そうだね」
そう話しながら歩いていたら船着き場に着いた。が、そこには先にライザがいた
「あっクラウディア、それにレイも」
「よっす、ライザ」
「こんにちは、ライザ。ライザもこれからアトリエに行くの?」
「うん、今から行こうと思ってたところ。二人も行くなら乗る?」
「じゃあお言葉に甘えて乗ろうかな」
「うん、そうだね。ありがとう、ライザ」
「全然、気にしないでいいよ。ところで、レイのそれ何?」
そう言ってライザが指さしたのはボクが肩に担いでいる袋だった
「ん?ああ、これ?これはアトリエに着いてからのお楽しみ」
「ふーん、あっそ……。じゃあ、早く行くよ」
「んじゃ、しゅっぱ〜つ」
そう言いながらボクは舵をとった
アトリエに着きボクたちはすぐにアトリエの中に入った
「さて、ライザ、君に依頼を出したい」
「依頼?あたしに?」
「そう、錬金術士としての君にね。これを完成させてほしい」
「!それって……」
「そう、ボクがここに流れ着いた時に持ってた剣だよ」
そう、ボクは流れ着いた時に双剣を持っていた。が、壊れていて使えなかった
「完成されろって言ってもねえ。あたしから見たらもう完成してるけど……」
「ああ、そうだね。確かにガワは出来てるけど、今のままじゃボクの力に耐えられない。この双剣はボクの力を100%伝えられるように作られてる、はずだ。だから、ボクの100%の力に耐えられるようにこの鉱石たちと双剣に錬金術を使えばこの双剣は完成する、はず」
「これって、『セキネツ鉱』と『イナズマ鉱』?けどあたしの知ってるのとエネルギーの差が違う。レイ、これどこから取ってきたのよ」
「それは……秘密」
言えるわけない、火属性と雷属性を吸収できるならその逆もできると思ってやってみたら、できた。まさに偶然の産物なのだから
「あんたねえ……まっ、いいけど。分かった。やれるだけやってみるわ」
「ああ、頼んだよ」
これでやっとボクも本領発揮ができる。それにこの双剣にはまだ秘密があるしね
レイガルン·アガタール…ライザの錬金術士としての腕が上がってきたため依頼を出した人。あと、クラウディアとの買い物が先延ばしになったため実はめっちゃ残念がっていた