TS転生者のライザのアトリエでのなんてことない生活 作:雷雷帝王
いや〜今回の話は書くの大変でした!けど、めちゃくちゃ楽しかったです!
「あ、リラさん、とアンペルさん。実は……」
リラさんとアンペルさんと合流し、ライザはアンペルさんに相談した
「ふむ……。私は魚のエサのことはさっぱり分からんが、強い匂いのあるものならば……」
「何か知ってるの?」
「北の宿場に買い出しに行ったとき、全体が強い香りに包まれている森があるという話を聞いたんだ。恐らく香りを出す木か何かが生い茂っているんだろうが、そのへんを材料に使えばいいかも知れん」
「匂いが強い森……ああ、『メイプルデルタ』か。一回行ったけど確かに、あそこは匂いが強いね」
「香る木か……ありがとう」
「場所はレイに案内してもらえ」
「あれ、まさか押しつけられた?」
「当然だ。行ったことない私たちより、一回行ったお前の方が詳しいだろ」
「えっ、いや一回行っただけだし……あっはい、丁重に案内させていただきまーす」
「分かった、目的のものがあるかは分からないけど、行ってみなきゃ始まらないし、行ってみるよ。じゃあ、レイ案内よろしくね」
「ボクも結構前に行ったきりだからあんまり期待しないでよ」
そうしてボクたちは香る木を求めて『メイプルデルタ』へと向かった
メイプルデルタに着いたら、ライザが驚きのあまり変な顔になった
「おぉおお──……」
「ライザ、驚きすぎて面白い顔になってるぞ」
「面白いって……受けた衝撃を、声と顔に出してたんでしょが」
「だとしたらどんだけ衝撃を受けたんだよ」
「だってほら、見事にどの葉っぱも真っ赤でさー。不思議な光景だなー」
「絵の具で塗ったみたいな色合いだね。そういう種類の木なのかな?」
「地面の成分が影響してるのかも」
「なるほどねえ……木の種類か、地面の成分か、はたまた絵の具か……」
「「いや、絵の具はないだろ」」
「そんなに調べたいなら、苗を1本持って帰って村なりアトリエなりで育ててみればいいんじゃないの?」
「なるほど、実験と検証……」
「……」
「……んー、やっぱ止めとく」
「えっ、どうして?」
「今、みんなで一緒に見て、思い出にする方がこのキレイさを覚えていられる気がする」
「……そうだね。実験したらただの木でしかないもんね」
「ふーん、まあ、そんなもんかもな」
「……一緒に見て、思い出に……そうだね」
「だから少し、みんなで眺めてよう」
そうして、ボクたちはこの景色を思い出にするために眺めた。……そう、だよね。クラウディアはずっとここに居られない。そしてボクは原作を知っている。別れの時が刻一刻と迫っているのをみて見ぬふりをして、目の前の景色に集中した
メイプルデルタから帰りライザはそのまま撒き餌を作りにアトリエに行った。他のみんなはそのまま自分たちの家に帰ることにした。ボクも家に帰るためクラウディアと歩いていた
「レイ、元気ないけどどうしたの?」
「えっ、いやいや、全然元気だけど」
「メイプルデルタに行ってから元気ないよ」
「だから、それはクラウディアの気のせいだよ」
「……分かった。じゃあレイこの後予定ないかな」
「?ないけど、それが?」
「よかったら、今から買い物しよ」
「えっ、まあ別にいいけど……?」
「じゃあ早く行こっ」
「うえっ!ちょまっ!」
クラウディアに手を取られ、そのまま引っ張られ急遽、約束していた買い物をすることになった
「レイ!次はこれを着てみて!」
「いやっ、やっぱりこういう服はクラウディアやライザの方が似合うんじゃ……」
「そんなことないよ!今もとっても似合ってるわ!」
ボクは今、バレンツ邸のクラウディアの部屋にてクラウディアの着せ替え人形になっていた……いやっ、なんで!?ボクたちは普通に買い物をしていたはずだ!?なのにどうしてボクは着せ替え人形にされているんだ!?よし、一旦思い返そう。そう、確かクラウディアに連れられて服屋に入ったはず
数時間前
「ここは服屋さん?あったんだ」
「ああ、村じゃパットさんの染物屋さんかここくらいしか服ないんだよね」
「へえ、そうなんだ」
「入る?」
「うん、少し見てみたいな」
「んじゃ入ろうか」
そう言ってボクたちは服屋さんに入って行った……後悔することになるとも知らずに
服屋さんに入りクラウディアは早速、物色していた。ボクは入り口前で待っいたがクラウディアに呼ばれた
「レイー、ちょっと来てー」
「ん?どうしたの?クラウディア」
クラウディアに呼ばれたため、クラウディアの方へ近寄った。そしたらワンピースをボクに当ててきた
「うん、やっぱりレイにピッタリだね」
「クラウディア、これは……」
「ん?レイに似合いそうな服があったから着せてみたいなって」
「いやいや、こういう服はライザやクラウディアの方が似合うよ」
「そんなことないよ!レイいつもローブの下地味な服しか着てないけどこういう服着たら絶対キレイだよ!」
「わ、分かった、分かったから。落ち着いて。まあ、クラウディアが似合ってるって言うなら着てみようかな?」
「本当!?じゃあこれとこれと後これも!」
「えっ、ちょっ、ク、クラウディア。ボクそんなにいっぱい服あっても着れないよっ!」
「だったら私の部屋でいっぱい着ようよ!」
「うぇっ!えっ!わ、分かった!分かったから!あっでも、お金は割り勘だからね」
「えっでも、悪いよ私のわがままなのに……」
「いいよ、いいよ。全然、遠慮しないでよね」
「……うん、ありがとう」
そしてバレンツ邸に行き、今に至るのであった
「レイ!次これなんてどうかな!」
「これ、ス、スカート短くない?」
「そう?私いつもこれぐらいだよ。それにレイなら似合うよ」
「そ、そう?///じゃ、じゃあ着てみようかな?」
そう言って満更でもないボクはクラウディアの持っていた服を手に取り着るのだった。いつの間にか暗い気持ちはどこかへ消えていた
レイガルン·アガタール…クラウディアたちといつか別れることを改めて実感してナイーブな気持ちになった人。が、クラウディアのおかげでスカートへのじゃっかんの抵抗と共にどこかへ消えた