TS転生者のライザのアトリエでのなんてことない生活 作:雷雷帝王
今回も難産です。ご了承ください!けど、作者自信は大満足です!
映像を見始めてから数分がたちボクはあることを思った
「これ、いつまで続くの?」
そうなのだ、この映像滅茶苦茶長いのだ。けど、1つ分かったことがある。もう一人主要人物がいること。そしてこれらを踏まえて整理しよう
「まず、この映像はボクの両親のそれぞれの主観映像。ボクが4,5歳くらいのときに起きた出来事を記録してること。ボクの両親二人とも住んでいる村の村長さんに匿われてること。そして最後この村は可笑しいところがありすぎること。……はぁ〜謎が多すぎる!」
まず、この村は同じ髪色と目を持った人どうしじゃないと結婚出来ないらしい。そして同じ髪色と目をしている人たちはみんな同じ名字なのだ。まあ、つまり近親相姦じゃないと結婚出来ない村というヤバい村らしい
「じゃあ、なんでボクの両親は違う髪色なんだ?」
まあ、村長さんに匿われてるとこを見るにダメなことらしいけど……なんで村長さんが匿ってるんだ?うーむ、分からないことだらけだなあ
「けど、他の村人の髪が四色なのは分かった。しかも偶然なのか各属性の色と同じなんだよねえ。ボクがこの村出身ならなんで髪と目の色が全然違くなるんだろう?」
他の村人は赤,水色,緑,黄色の四色なのだが、ボクは白髪に赤目になっている。両親らしき人でさえ赤と黄色なのに……。なんてくだらないことを考えていたら、何やらものすごく重大な話をする雰囲気になっていた。やばっ、流し聞きしてた、ちゃんと聞かないと……
「は?」
は?
「いや、いやいや……!人じゃ無いのは分かっててたけどこんなのって、こんなのって!ふざけんなよ!」
ボク……というよりあの村の村長以外の村人はみんな……みんな、錬金術で作られた
「は?素材?……は?ちょっ待て待て待て!い、一旦整理させろ!」
えーとボクは錬金術で作られた人工生命体の子孫で、素材が『竜眼』『エレメンタルコア』『オーレン族の死体』『クリント王国時代にいた人の死体』いや、いやいやいや、じゃあ、なんだ?ボクは大勢の屍の上で生きてるってことか?ふざけんなよっ!!
「はぁ、はぁ……い、一旦、冷静になろう!話は続いてるからね」
そう言ってボクは映像の話を聞いた。……整理するとボクの先祖はクリント王国時代の一部の過激派の錬金術士がフィルフサに対抗するために国に無断で作った。そして成功した、してしまった。作った個体を解剖すると中に素材となった属性の『エレメンタルコア』が生成されていた。けれど、通常と違って吸収に特化していた。そして違う属性の『エレメンタルコア』で作った生命体で交配させてもどっちかの属性しか受け継がれない。が、稀に2つの属性を持って産まれることがある。その個体は2つの属性が混じった『エレメンタルコア』を体内に生成していた。しかも、その『エレメンタルコア』は対応する2つの属性を体外から少し吸収するだけでも高出力で出すことが可能なほど力の効率がよかった。故に、2つの属性を持つ個体はその身に膨大な力が溜まり、いつかは爆発する。端的に言えば失敗作だ。ボクも今はこの状態らしい。話は続くがなぜ村として生命体は生き残っているかというと、ボクたちの先祖を作った錬金術士は作ったはいいがその頃にはもうクリント王国は壊滅状態だったらしい。しかし、またいつフィルフサが来てもいいように村長として先祖たちと暮らすことを決めた。そして、ある掟を定めた。それは、また失敗作が出来るのを阻止するために同属性の『エレメンタルコア』で産まれた者同士しか結婚してはいけないという掟だ。
「ここまでがボクの先祖の正体でここからがボクの過去になるのか」
そこから時は過ぎ、ある男と女が運命の出会いを果たした。それこそがボクの両親だ。村長に協力してもらって村人には気づかれずにボクを産んだ。そして、3,4年が経った頃に村長がボクたちにアガタールの名字を付け、ボクにレイガルンの名前を与えたと同時に自分の目的をボクの両親に話した。なんと村長は自分の先祖のやったことに終止符を打ちたいらしい、簡潔に言えば村を滅ぼすことを画策していた。が、気まぐれに許して匿っていたボクの両親と産まれてきたボクに情が湧いたらしい、故にボクたちだけでも村を出て自由に暮らしてもらいたいと言っていた。けれど、村長の話を聞いた二人はそれを拒んだ、二人は村長に多大な恩があると言って協力したいと言った。けれど、二人は条件を出した。それは、ボクのいつか来るであろう力の暴走を無くしたいというものだった
「……」
村長も暴走を無くしたいし、その方法もあると言ったがそれはボクから両親を奪うことになると言っていた。その方法とはボクの両親の体内にある『エレメンタルコア』を取り出して錬金術で錬成した制御装置をボクに持たせるというものだった。両親は少し悩んだが承諾した……
「……まさか」
村長は猛反対したが両親は村長にボクを託すと言って聞かなかった。遂に村長も覚悟を決めて二人を錬金術の素材にした。そして出来た制御装置が、ボクがクーケン島に流れ着いた時に持っていた双剣と同じ形状だった
「やっぱりか……」
だが、まだ未完成だった。まだボクの力が一定量まで達してないらしい。そこから1年くらいがたち事件が起きた。それはボクを匿っていたことが村人にバレたのだ。村長は村の船着き場までボクを抱えて逃げた。そして、村長は村中に隠して置いていた爆弾を起爆して村中を火の海し、船着き場までボクと一緒に逃げた。が、後ろから放たれた矢に腹を射抜かれた。村長は一緒に逃げることを諦めてボクを小舟に乗せてこう言った
『レイ、良き錬金術士に会え。そして良き友に会え。お前は私やお前の両親の様な愚かな馬鹿には成るなよ……』
そしてボクを乗せて小舟は船着き場を離れていった。そして、村は大爆発した
「………………はぁ〜、馬鹿ばっかだ。けど、愚かなんかじゃない。ボクの誇りだ」
全ての映像が流れたのか、2つの映像は左右に別れ、真ん中に光が見えた
「あれは……」
その光を見てボクはある確信をした。あれはボクの『エレメンタルコア』だとボクはそう確信した
「なんでこんな映像が今さら流れたのかは分からないけどボクは決めたよ」
そう言いながらボクは光に向かって歩き出した
「ボクは、ボクの大切な人たちを守りたい。だから力が必要なんだよね」
ボクは光の目の前まで歩いてきた。そして手を伸ばしこう言った
「お前もボクの力ならボクの言うことを聞けー!!」
ボクが叫びながら光を掴んだ瞬間、光が強くなりボクを含めた空間ごと白で飲み込んだ
レイガルン·アガタール…自分の正体や過去を知った人。これからどうみんなに打ち明けたらいいか悩んでいる