TS転生者のライザのアトリエでのなんてことない生活 作:雷雷帝王
久し振りにライザのアトリエを連続投稿するかもしてない作者になりました!皆様なんとか頑張りますので見てってください!
奥へと進んだボクたちは最奥の部屋にある巨大な赤い球の前まで来ていた。するとタオが前に出て、興奮気味に喋り始めた
「わあっ、この光景……じゃない構造、僕知ってるよ!『中核』『重要』『制御』……そう書かれてた部屋だ!」
タオは興奮気味に制御装置らしき場所に走っていった。それを見たレントが呟いた
「タオの奴、ここに来てから、やたら元気だな」
「まあ大目に見てやれ、得た知識を実体験で答え合わせするってのは、最大級の快感なんだ」
「……つまり、タオやアンペルさんは変態ってこと?」
「変な解釈をするな、達成感という意味でだ……」
「ここは、なんの部屋なんでしょう?複雑そうな仕掛けがいっぱい……」
「さすがに、私も見ただけではな。タオの言葉通りなら島を制御する中枢のようだが……どうだ、タオ?」
アンペルさんはタオに聞いてみたがタオはすっかり熱中していて話を聞いていなかった
「うん、うん……これは儀式の祭具じゃないだ?あれっ……もしかして、この構造も知ってる……?」
「すっかり没頭しちゃってる……おーい、タオー!」
タオはライザの呼びかけにも無視してずっと装置をいじっている
「祭具じゃなく、何かの仕掛け……まさか。やっぱり……やっぱりそうだ、あれは儀式じゃない。これを、ここの動かすための手引き書だったんだ!!」
「タオ、いい加減戻ってきなさいよ!何がどうなってるの!?」
ようやく熱中していたタオが正気に戻った
「えっ!?あ、ああ……ごめん。僕の家ってアンペルさんが言った通りだったみたいだ」
「この島を整備する家系ってことだな?察するに、それは島の制御装置というところか」
「うん。僕が散々、本の中で見た儀式のようなものはこの人工島を管理する、これの動かし方だったんだ」
「こっちは地下にあったから、劣化もしていないのか。そもそも島の中にあるこれはなんの装置なのだ?」
「そういえば、人工島って作った後に何をする物なのかな……?」
「麦よ生えろーって命令したらそこいらに生えるとか、魚よ捕れろーって命令したら浜から魚が打ち上がるとか」
「そんなわけないでしょ……って言えるほど分かってないというか。タオ、どうなの?」
「……レントが言うとアホっぽく聞こえるけど、割とありそうなんだよねえ」
「アホっぽいってなんだよ……!」
「はいはい、ケンカしないの。けど、確かに言い切れないわね。タオ、どうなの?」
ライザに聞かれてタオは装置を操作して調べ始めた
「うん、ちょっと待って、えーと……『見せろ』かな。『次』、『次』……あった、『よく見せろ』と。これが、島の状態かな?アンペルさん、分からない所を一緒に見てほしいんだけど」
「分かった……ん、これは島の全景か。人工物の部分だけを示しているのか?」
「周りのこれ、潮流だと思うから、そんなこと……あれ?ってことはまさか、この島って」
「二人してボソボソ、何を──」
「ラ、ライザ……大変なことに、なっちゃった。それとも、とっくになっちゃってたの、かも」
「ふ、二人とも顔色が……一体、どうしたの?」
「どうしたか、と言えば……そうだな、ようやく事態の全容が判明した、というところか」
「えっ、ホント?でもそれにしちゃ……あんまり良くないこと、なのかな」
「あんまり、ではないな……以前から、すべての問題は湖の潮流の変化によって生じた、と推測していたが……」
「その潮流が変化した原因は……この島が動いて位置が変わったからだ」
「……はあ!?島が動く?そんな馬鹿な、ことが……」
「この島、元から湖の底に接してない!!湖に『浮かんで』たんだよ!!そ、それが……。もう動力が切れる寸前で、沈みかけてる!島は動いてるっていうより、流されてるんだ!」
「な……っ!?そ、それって、なんとかできないの?」
「分かんない、分かんないよ!!」
「落ち着け、タオ。ここは一度、アトリエに引き上げてみんなで考えを整理しよう」
そうしてボクたちは話し合いをするためにアトリエに戻るのだった
アトリエに戻り早速話し合いが始まった
「……それじゃあ、改めて話をまとめようか」
「簡単に言えば、クーケン島は錬金術の力によって湖に浮かんでいたが、その力が衰え始めている。結果、島はわずかに漂流し、湖の潮流が変化した。このまま放置すれば……遠からず湖に沈むことになる」
「成る程、不漁や地震は島が動いていたから起きたってことか」
「……なんとか、ならないんですか?」
「なる」
「はあ!?なるのかよ!!」
「まあ、だよね。元が錬金術なら錬金術で解決出来るってことでしょ?」
「ああ、その通りだ。島を浮かべているもの……すなわち、衰えた錬金術の動力を補充すればいい」
「じゃあ、今すぐそれを調達しなきゃ!」
「まあ待て、問題はここからだ。あの部屋にあった動力らしきものを調べてみたが、簡単に作れる代物ではない。今の錬金術は、おおよそクリント王国のものを元にしているが……継承し損なったものも多い。デカい構造物を動かすだけの動力源を作る技術も、その一つだ。特に素材がな……錬金術士に技術があっても素材がなければ調合のしようがない」
「じゃあ、もう手詰まりってこと……?」
「一応、それを得る手がかりは、ないでもない」
「おい、リラ」
「こいつらなら、言わなくてもそのうち気付く。なら、悩む時間を無駄にさせたくない」
「お前たち、かつてクリント王国が多大な労力を払い、いくつもの『門』を開いた理由を思い出せ」
「あっ……」
「お前たちが異界と呼ぶ我らの故郷に、奴らの錬金術を支える資源があったからだ」
「ででも、あそこを掘り返して調べるなんて、それこそクリント王国の奴らと一緒じゃねえか!!」
「今は、そこにこだわるべきではないだろう。お前たちの故郷を……救うためだ」
「リラ、さん……すまねえ……」
「分かった、向こうにはフィルフサもいるから、そう簡単に調査には行けないだろうけど、考えてみる」
「ライザ……ちょっと、いい?動力が戻る前提で……1つ、大事な話があるんだ。後でもう一度、あの地下の大部屋に来てくれないかな?」
「?うん、分かった」
タオがライザたちを連れて地下の大部屋に来るよう、お願いしていた。……ボクもまずはアンペルさんとリラさんに話しておこうかな。1番動力を戻すのに手っ取り早い方法を……
レイガルン·アガタール…動力を戻す方法を知ってる人。けれど、心の中は重い雰囲気になっている