TS転生者のライザのアトリエでのなんてことない生活   作:雷雷帝王

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TS転生者となんてことなくない殴り込み

 

 ボクたちは『なんてことない』当たり前の日々を送ることにした。ボクは早朝、クラウディアといつもの特訓をしていた

 

「いやはやークラウディアもだいぶ成長したねー」

「そう、かな?」

「そうだよー、そろそろ武器を持たせてもいいかもねぇ」

「えっ、本当!」

「うん、ホントホント。クラウディアなら弓とかどう?ボクも一応使ってるから教えられるよ」

「うん!なら、今度教えてもらってもいい?」

「全然いいよ!じゃあ、今日はこのくらいにしよっか」

「……ねえ、レイちょっといい?」

「?どうしたの?」

 

 ボクはクラウディアに呼び止められて振り返ると不安げな顔でボクを見ていた

 

「今日ね、お父さんに私の演奏聞いてもらおうと思ってるの。それでね、レイにも来てほしいの」

「……どうして?」

「ライザやレイがいてくれると勇気が貰えるから。……駄目、かな……」

「いいよ、って言いたいけど、ボクも用事があるからね。一緒にはいられないかな」

「……そっか」

「それと、クラウディアはもう十分勇気があると思うよ」

「そんなことないよ」

「あるよ。それに、ボクの方がクラウディアから勇気を貰ってるしね」

「そう、なの……?」

「うん、クラウディアが勇気をくれたからボクはみんなにボクの正体を教えることが出来た。クラウディアがいなかったら、今ごろこんな風に『なんてことない』日々を送ってなかったよ。だから、大丈夫。それに、ライザがいてくれるでしょ?なら、ボクは応援だけに留めとくよ」

「……うん、分かった!レイ、ありがとうっ!」

 

 クラウディアは満面の笑みでそう言った。……お礼を言うのはボクの方なんだけどなぁ

 

「それじゃ、今日は解散!」

 

 ボクはそう言って自分の家に帰るのだった

 


 

 時刻は昼頃になり、ボクは今ブルネン邸の門前に来ていた

 

「……そうだったのか」

「ボオスにはまだ言ってなかったからね。異界に行く前に伝えとこうと思ってね」

 

 ボクは今、ボオスにボクが人でないことを全て話した。ボオスは突然の情報を処理しきれてない様子だった

 

「……」

 

 数秒悩んでボオスは、ボクを見て口を開いた

 

「……そんなことを俺に言って大丈夫なのか?」

「うん、全然大丈夫だよ。ライザたちもこのこと知ってるし、それにボオスだけ知らないのは可哀想かなぁって思ったしね」

「ふっ、なんだそれ」

「くっはは、……さて、ボクはもう行くよ」

「……そうか」

 

 ボクがボオスにそう言うとボオスは真剣な面持ちになってボクを見た

 

「はぁ~、そんなに心配しなくてすぐに帰ってくるよ」

「……俺は足手まといか?」

「うん、そうだね。今のお前じゃ足手まといだ。けど、それは理由の2割だよ」

「?どういうことだ……?」

「そのまんまの意味だよ。お前を足手まといだから連れて行かないのともう1つ、戦いに行くボクたちより重要な役割を頼みたいんだよ」

「……頼みたいこと?」

「うん。……ボオス、この島の人たち全員を守れ。それがお前に頼みたい……お前にしか頼めないことだ」

「……分かった」

「くっはは、頼むよボオス。今こそブルネン家の勇敢さを出す時だよ」

「言われなくても分かってる。……お前たちも必ず帰ってこい」

「くっはは!誰にものを言ってるのな?このボクがついてるんだから大丈夫だよ」

「ふっ、そうか。なら安心だな」

「だろぉ?……それじゃ、ボクは行ってくるよ」

「ああ、存分に暴れてこい」

 

 ボクはボオスの激励を背に受けてアトリエに向かったのだった

 


 

 ボクは今、アトリエの前で立ち止まってる。理由としてはアンペルさんとリラさんが何やらいい感じの雰囲気で話しているのだ。ボクはどこかのお転婆錬金術士と違って空気を読めるからね!

 

「……レイ、何してるの?」

「!な、何でもないよっ!それよりみんな、早く中に入ろっ!」

「う、うん……」

 

 ボクはそう言ってアトリエの扉を開けた

 

「ただいまーっと!!」

 

 ライザが元気のいいただいまを言ってその後にボクたちも中に入っていった

 

「今、戻りました」

「とりあえず、やれそうなことは、全部やってきたよ」

「俺たちの準備は万端だぜ。アンペルさんとリラさんは?」

「ああ、今終わった」

「行くか──まずは『門』だ」

「あの隠された入り江だね」

「そんじゃ、張り切って〜……行こうっ!」

「わっ!どうしたのよ急に」

「ごめんごめん。高まる期待でつい……。さっ、気お取り直して行こっか」

 

 ボクたちは『門』の前まで向かうのだった

 


 

ボクたちは『門』の前まで来ていた。そして『門』とその周辺を見たリラさんが憶測を述べた

 

「まだ、こちら側に後詰めを出していなかったか。空読みが倒されたことに、気付いてないのかもしれん」

「薄情な奴らだなあ。ま、悪魔らしいと言えばらしいけど」

「奴ら個々は、あくまで群れにおける役割……いや機能をそれぞれ体現してるだけの存在だからな」

「うぇぇ……なんか、虫みたいだね……」 

「どいつが死んでも、それは群れの一部品でしかないから何も感じないってことか……アリとかハチみたいだ」

「喩えとしては正しいな。」

「そんな奴らだからこそ中枢を潰すことで群れ全体の瓦解を誘える」

「中枢……つまり『蝕みの女王』……」

「目的の再確認はできたか?なら行くぞ」

「……『蝕みの女王』ってさ。もしかして虫みたいな形してないよね……?」

「さぁな。だが、伝え聞く特徴では群れに唯一無二の巨体でそして両手に鎌があるそうだ」

 

 そう言って、リラさんはライザたちの方へ歩いていった

 

「は、ははは、そっか〜……ボク今すんごいテンション下がっちゃったぁ……。まあ、行くだけどさ」

 

 ボクはテンションが下がりつつもライザたちの後を追った。そして階段を登って『門』の目の前まで来た

 

「いよいよ異界、かあ……」

 

 ライザのそんな言葉を聞いてかクラウディアが空を見ながら言った

 

「また、この空を、みんなで見上げようね」

「うん。乾期の空……、特に太陽なんてこれまでイラつくだけだったけど……」

「これが、僕らの世界の空だからね」

「まあ、乾期の空は雲が少なくて綺麗だから気に入ってるしね」

「……よし、痛いくらい目に焼き付けたし、いよいよ殴り込みだ!」

「『門』の先には、フィルフサが待ち構えてる可能性が高い。十分に用心しろ」

「分かってる……すーっ、はーっ……さあ、出発よ!!」

「おおー!!……ってあれ?ここはみんなでおおー!!って言う感じじゃないの?」

「……さっ、気お取り直して出発よ!」

「あれ、何で無視されてるの!?」

 

 ボクは自分の扱いに納得出来ないまま『門』に入ったのだった





 レイガルン·アガタール…ボオスに自分のことを話してスッキリした人。何故か扱いが雑で不満
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