【リボン】のヒーローアカデミア   作:嘘しか言わん狐

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雄英体育祭

ついに来た、雄英高校体育祭。

 

既に異様な熱気に包まれる熱い宴が待っている。

誰もが勝利のために精神を研ぎ澄まし、求めるのはたった一つ、学年No.1の称号だ。

 

「まぁるいケーキしようよ、ケーキは梅雨ちゃん!」

 

「ち〜が〜う、私はタピオカよ」

 

「下ネタじゃん!」

 

「アハハハ!!」

 

芦戸ちゃんのツッコミで思わず笑ってしまった。

梅雨ちゃんの真面目な顔で下ネタ挟まれたら笑うよそりゃ、ずるいって。

 

「んふふふ……梅雨ちゃんのタピオカ…!」

 

「タピオカミルクティーってエロいな」

 

峰田は後頭部に鉄パイプを投げつけられた。

女子同士の下ネタは許されて、そこに男子が混じろうとするとボコられる。それは、自然の摂理だった。

私もTSしてマミさんになってなかったら危なかった。

 

「というわけでケーキを食べようね」

 

「体育祭前にケーキかぁ」

 

「私はいただきますわ。試合前に何か食べておきたくって」

 

「どうぞ、マミさんのケーキ10話バージョンです」

 

基本はシフォンケーキだがふわっふわのクリームをたっぷり乗せて、チョコを結んだリボンのように固めた物をトッピング。

星のようなチョコチップをまぶして、皿にストロベリーソースとチョコソースを交差してかけた手の込んだケーキだ。

 

「凄っ!!!超美味しそうやん!」

 

「これ維折ちゃんが作ったのかしら?」

 

「うん、砂藤君にはまだまだ及ばないけどね…」

 

私のケーキはデザイン優先だから…さ。

練習した時食ったけど凄い、比べ物にならんくらい美味かった。砂糖のバランスが絶妙なんだ。

 

「ヒミコ、あーん」

 

「あむ……うん、美味しいのです。イオリちゃんも」

 

「あーん」

 

「今日もいちゃついとるな〜」

 

食べさせ合いっ子はヒミコがやり始めた物だ。

私の血を吸うヒミコを雛鳥みたいでかぁいいと言ったら、「イオリちゃんもカァイイとこ見せるのですよ!」と言い出して始まった習慣だ。今や毎食やってる。

 

「お茶子ちゃんもさっさとデク君に告っちゃえばいいのです」

 

「告っっっ……!?そ、そそそそっそんなわたしっ!?」

 

「緑茶点てろ」

 

「緑茶っ!?!?」

 

「緑茶を点てる…なるほどな!緑谷と麗日を混ぜ合わせろとかエロすぎんだろ!!完全にセ◯クスじゃねぇか!」

 

 

ゴリッ!!!

 

 

「ごめん、ウチがやっちゃったよ。見過ごせなくってさ…」

 

「……ヒミコsブートキャンプの成果がよく出てるようだねじろちゃん……その、その拘束も教わったの?」

 

峰田の腕の関節を一瞬で外したじろちゃんがそのまま流れるように峰田の口に布とガムテープを巻きつけて亀甲縛りで壁に張り付けていた。

 

「うん、役に立つよほんと」

 

「そっか…」

 

なんでそんな結び方を教えた。

それ私にやろうとしてないよねヒミコ?

 

「お茶子ちゃん顔真っ赤なのです。まるで紅茶」

 

「紅茶ちゃんを見ながら飲む紅茶は美味しいなぁ」

 

「もぅ私をからかうんやめてよ〜!!」

 

紅茶が美味い。リラックスして紅茶を飲んで、ケーキをつまむ。これが大事なのだ。リラックスしているということは油断しないで臨めるということだからな。

 

「緑谷お前には………ッ袴田もいたのか」

 

デク君と轟君が来た。

後ろにキュウリを置かれた猫みたいにびっくりしてる。

 

「ど、どうしたの轟君…?」

 

「っ…っ…な、なんでもねぇ…緑谷」

 

「大丈夫!?泣いてるけど!」

 

ボロ泣きじゃん………

 

実力は客観的に見て俺のほうが上だと思う…」

 

「ぅ…うん、そうだね」

 

お前…オールマイトに目ぇかけられてんだろ…

 

「!」

 

別に…詮索する気は……ないが

 

泣きながらこっちを見ないで欲しい。

まるで虐めてるみたいじゃない。

 

「…ズビッ……お前には勝つぞ」

 

「大丈夫か轟、よく頑張ったな」

「クラス上位なのに締まらねぇな」

「ケンカ腰…なのか?これ?」

 

「と、轟君が何を思って僕に勝つって言ってんのかは…わかんないけど!…そりゃ、君のほうが上だよ。実力なんて大半の人に叶わないと思う……客観的に見ても」

 

そうだろうか?

本人は気付いてないかも知れないけどデク君は間違いなく強くなってる。順当に成長すればオールマイトも越えられるかも。

 

「僕も本気で、獲りに行く!!」

 

皆強くなった。楽しい闘いになりそうだ…!

 

 


 

 

 

『雄英体育祭ッ!!ヒーローの卵達が我こそはと鎬を削る!年に一度の大バトル!!!』

 

いよいよ体育祭が始まる。

楽しみだ、ヒミコと私でツートップ飾ってやる。

 

『どうせてめーら!コイツだろ!?』

 

……コイツ?

 

『敵の襲撃を受けたにも関わらず!一人で全員倒して無害化しちまった女神!!…がいる、ヒーロー科1年A組だろぉ!?』

 

なんでだよ!

要らん注目を受けるじゃないか…

 

「うわ…人がすんごい…!」

 

A組はやれるだけ強くした。つもりだ。

B組に追加されたヴィラン予備軍二人…いや、ヴィラン一人と予備軍一人だが、あの爆豪みたいなヴィランの女はかなり強いだろう。個性もなんか知らんが爆発してたし。

 

「クソが…どこ見てやがる舐めプリボン」

 

大人しくしてるとは思えないんだけど…

 

「粉実、起きて、今日体育祭だよ」

 

「すぅ……すぅ……」

 

「拳藤〜!こいつ起きないよ!」

 

寝てる。自由過ぎるだろう。私はまだマトモ。

 

「見てください、死にかけの怪我人がいますよ」

 

「ほんとだ……誰だアイツ」

 

包帯巻きまくってる奴がいる。

なんだ、個性ミイラか何かかな?

あの状態でも体育祭出るなんて頑張るねぇ。

 

「選手宣誓!!」

 

ミッドナイト先生がぴしゃりと鞭を振るう。

あいも変わらずお綺麗なお御足で。

 

「選手代表!1-A爆豪勝己!!」

 

「えー!かっちゃんなの!?」

 

「せんせー!俺が1位になる!」

 

「ブーー!!」

 

「…バクゴー…?ハッ!殺してやるぜ!」

 

「あ、起きた」

 

爆豪大好きかよ。

 

「せいぜい跳ねのいい踏み台になってくれ!」

 

「今度は私が全種目1位になって泣かす」

「調子乗んなA組コラァ!」

「ブーー!!」

「なぜ品位を貶めるようなことをするんだー!」

「神よ、救済を」

「良いじゃねぇかぶち殺してやるぜ!」

 

「静かに!!!」

 

鞭を地面に叩き付ける姿が本当に様になる、エロい。

さすがに18禁ヒーローと呼ばれるだけはある。

 

「それじゃあ早速第1種目行きましょう!」

 

「雄英ってなんでもさっそくだね」

 

「毎年ここで多くの者が涙を飲むわ(ティア・ドリンク)!!さて運命の第1種目は!」

 

ティア・ドリンクって必殺技っぽいよね。

 

 

 

「障害物競走!!!」  

 

 

よし来た、もう譲る気はない、1位で通るぞ!

 

「俺は全部超えてやる…!」

 

「バクゴーは殺す!」

 

「僕だって勝つ!」

 

(ちくしょう〜!!どこで殺せばいいんだよォ〜!どっちにしてももう俺の人生終わりじゃねぇか〜!!やってられるかちくしょう!)

 

 

 

それぞれの思惑を胸に今、雄英高校体育祭がついに始まった!

 




ついに体育祭が始まりました
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