と私の心の中のヴィランが叫んだので投稿します
『1位に与えられるポイントは1000万!!上位の奴ほど狙われちゃう下克上サバイバルよ!!!』
全員の目がこちらに向けられる。
絶対に取ってやる、とギラギラした目が
でもまぁ、そもそもそれも想定内。
最初から私はまともに闘うつもりなんてない。
『映像判定的には…1位はA組渡我!!』
「しまった……」
「私達は2人で1人なのです」
さて、どうしようかな。
別に私達2人だけでも騎馬は組めるけど……
デク君…は…デク君、お茶子ちゃん、常闇君、発目ちゃんか。
「ギャハハっ!待ってろよォ〜!ぶち殺してやるからなァ〜バクゴー!!」
「なぁ粉実」
「んだゴラ…ぁぇ〜」
イカレ女は洗脳に弱い。なんかエッチだね。
「おい力内」
「なんだよ…あやべ…!?」
包帯男も洗脳に弱い。需要ねぇわ帰れ。
心操君チームは、心操君、イカレ女、尾白君、包帯男。
轟君チームは、轟君、飯田君、上鳴君、おっ…ヤオモモ。
確か、勝ち抜けは上位4チームだったはず。
まぁ、なんとかなるだろ。
「ヒミコ、上がいい?下がいい?」
「え…そ、それ…ダメですよこんなところで……♡」
「……?」
「イオリちゃん……わかりました、分かんないんならヒミコが上になりますからね」
「お、おぅ……うん……」
なんでそんな怖い顔してるんだろう。
私が他の女の子をエロい目で見た時のような冷たい視線…
あいにくそれで興奮するような性癖は無いのだが……
「申し訳ありません、神よ……お時間よろしいでしょうか…」
「え、う、うん…塩崎さん、だよね」
「は…!私のような下賤の者の名をお覚えになさっているとはなんたる幸せ…!どうか…どうかこの私を、貴女様の手脚としてお使い頂きたく……どうか神よ、麗しき貴女にお仕えする許可を」
「え、あ……うん、いいよ…」
塩崎茨。個性は【ツル】。
髪の毛が茨のツルになってるかわいい女の子。
確かに敬虔な性格ではあるけど……
「ありがたき幸せッ…!!!神よ…あぁ…あぁ私の神…!!」
この目は…この目はアレだ。
この前協力してもらった『マミさんが好きすぎる人』こと、本名『
ようするに『リボン教』の敬虔な信徒の目。
「あ…あの、さ、維折でいいよ…?」
「いいえ、なりません。私は貴女様の忠臣。神を呼び捨て等とそのような下劣な行為は…例え貴女様のご命令であってもなりません」
「ふぅん…イオリちゃんにすり寄ってきて……なんなんですか?イオリちゃんはトガの恋人ですよ?」
「承知しております。私はトガ×イオ推しにございます…!誓ってお二人の間に挟まろうなどという大罪はおかしません。麗しの奥方様……」
「気に入りました、この子いい子なのです」
「そ、そうだね」
びっくりして言葉も出ないよ……
あの神秘的な茨ちゃんが完全に狂信者だもん。
その上なんかカプ厨オタクみたいな言葉操ってくるし。
「ねぇ、ウチもいいかな」
「あ、じろちゃん、いいよいいよ、乗ってって」
これで私のチームはヒミコ、私、茨ちゃん、じろちゃん。
人数は揃った。どんな嫌がらせしてやろうかな〜
「最初は一気に仕掛けて敵の戦意を削ぐ。まず私とヒミコで嫌がら…攻撃を仕掛けるので、茨ちゃんとじろちゃんは迎撃態勢を整えて、一つ仕掛けられたら十返す勢いで、やり過ぎなくらい暴れる。周りが私達を狙うのがバカらしいと思うくらいめちゃくちゃやってやるんだ」
騎馬戦が始まってすぐに、その場に居た誰もが袴田維折を…渡我被身子を狙って飛びかかった。
すぐに、戦場は地獄に変わった。
瞬時にトガチームの足元から無数のリボンによって高い土台が形成されると、上空からリボンの弾丸が雨のように撃ち降ろされた。
「死ねやッ!
まず、飛び出したのは爆豪勝己だった。
爆破によって空を翔ぶ爆豪が掌に溜め込んだニトロを広範囲に炸裂させる新技を放とうとした瞬間に、その掌を蹴り上げられた。
「じろちゃん」
渡我被身子の蹴りは正確に、爆破の瞬間を蹴り上げてみせた。まったくの無防備状態に耳郎響香のイヤホンが素早く突き立てられ、爆音と…それによる衝撃波がその身を貫く。
「ハートビート・インパクト!」
音とは、振動である。
振動とは衝撃であり、破壊力を持つ。
渡我被身子の教えは主に体術であったが、袴田維折から教わったのは火力の上げ方と……格上の殺し方だった。
圧倒的な音が発する振動を直接相手の肉体に叩き付け、その意識を刈り取る。今回はまさに初見殺しではあるが、分かったところでさせない意外対策のしようがない、そういう技だ。
「やべぇぞ!爆豪を受け止めろ!!」
「起きろよ!失格になっちまうぞ!」
一瞬だけだがあの圧倒的なタフネスを持つ爆豪勝己でさえも気絶させる大技に、切島が叫ぶ。
「が………く、クソが!」
その声がなければ、そのまま敗北していただろう。
意識を取り戻してすぐに爆破で体勢を整え、難を逃れる。
「デラウェア…」
「ティロ・フィナーレ・リベレーション!!」
絶え間なく降り注ぐ弾丸をそれぞれが必死に防ぐ。
緑谷出久の受け継いだワン・フォー・オールはただの衝撃波でも危険極まりないので撃たせたくない。
防ぐ事しか許されない。轟の氷のドームが砕けて八百万のシェルターが姿を覗かせた。
「クソ…!どうなってんだよ…!!」
「アイツの個性…!出力がおかしい…!」
拳藤一佳はその掌を巨大化して耐え凌ぐ。
ただ、耐える。それがどれほど体力を使うことか…
まともに闘うこともできずにジワジワと削られていく。
酸のドームが、氷とシェルターの2層の盾が、大拳が。
黒影の奮戦が、広範囲の爆発が、ただ防ぐのみだ。
先に、この状況を打開したのは八百万だった。
「うわっ!?」
リボンのタワーが内側から爆裂した。
シェルター内部から地中を掘り進みリボンを内側から貫きながら炸裂していくドリルを造ったのだ。
「やりましたわ!」
「確かに考案はした…!実用に足るほど設計できてたとは」
「裁きをッ!!!」
八百万の開けた大穴に塩崎茨のツルが雪崩込むと、地面を裂いてツルの一つ一つが騎馬を襲う。
地面から逃れようと跳ねれば、今度はリボンが襲ってくる。
ならばと迫れば、耳郎響香の大技ハートビート・インパクトが敵を蹂躙する。万一それをくぐり抜けたとして、驚異的な身体能力と戦闘センスを持つ渡我被身子が構えている。
次第に、この闘いが無益だと気づいた何チームかが残された小さなハチマキを奪い合うために争い始める。
リボンのプロペラと、それを支える座り心地の良い土台からひたすらに撃ち降ろす。トガチームを狙うチームには容赦の無い執拗な攻撃を加えながら定期的に誰も届かない所まで飛んで休憩を挟む、めんどくさい戦法ですり減らしていく。
「そしてそして!ゆけ!ちびマミさん軍団!」
『イクゾー!』
『ヒミコチュキ!』
『ティロティロミテンジャナイワヨ!』
「なんだあれ!?」
「ホッ…エンデヴァーじゃねぇならいいや…」
「ちっちゃくてかわいい〜!」
リボンを編み込んで、自立して動く小さな兵隊……
二頭身の巴マミの群れが他のチームを襲う。
超安価版なので一体一体は大した事ないが、規律正しく動きひたすらに他のチームに対して攻撃を仕掛ける邪魔くささがちびマミさん軍団にはあった。
『ゼンタイ!ウテー!!!』
『テー!!!』
『ヤオモモッパイエッロ!!』
『ヤメナサイ!ヒミコニコロサレルヨ!』
『オウゴンノビキャク!オウゴンノビキャク!』
「いてててて!!チビのくせに結構痛いぞ!」
「きゃっ!やめてください…!なんで胸ばかり狙うんですか!?」
「やめ…痛いっ…脛ばかり狙うな!」
このちびマミさん軍団の目的は一重に嫌がらせである。
トガチームを狙えば、嫌がらせするぞ!と他のチームに教えるためだけのちょっとした弱めの兵隊だ。
「クソチビがっ!!!消えろや!!」
『キャー!』
『オマエハタダノサツジンキョウ!スーパーイジョウシャ!』
『ヒドイ!マミサンガマミッタ!』
爆豪が数体のちびマミさんを爆破し粉々にしてやると、他のちびマミさんが一斉に襲ってくる。
誰もが思うだろう。めんどくさい、と。
こんなめんどくさい奴を出し抜いて1000万を手に入れたとして、アレにやり返されてボロクソに消耗させられるほうが大変なのではないか?
あんなおかしい奴らを相手にしても損しかしないのでは?
序盤でそう思わせる事が、勝利条件だ。
最後には、誰もトガチームを狙うことはなかった。
トーナメントがある作品で不用意にオリキャラを足すと大変なことになるので気をつけてください
思った以上に原作が完成されすぎてて何も出来なくなります
おい聞いてるか過去の私