【リボン】のヒーローアカデミア   作:嘘しか言わん狐

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バーが赤くなってました。
皆の声援を受けてリボンも赤くなりそうです


ようこそ雄英高校へ

袴田維折は、混乱していた。

合格通知の機械から人間ネズミが出てきたから?違う。

相澤先生も一緒に映ってたから?まぁそれは確かにほんのちょっと驚いたが、それでもない。

 

『というわけで渡我被身子の要望を叶え、特例枠を試験的に導入するのさ。これは君の理想にも賛同したからだよ、ヴィランになる可能性がある者を更生させたいという君の理想はとても素晴らしい物だ。だから僕たち雄英高校が全力でサポートさせてもらうよ』

 

なにがというわけなのか。

ヒミコなにしたの?何があってそうなったの?

そもそもヒミコは自分で自分の事をヴィラン予備軍だと思ってたのか……と、頭の中で疑問が湧いては消える。

 

『相澤消太、お前達の担任だ。入学おめでとう』

 

相澤先生のそっけない挨拶と共に、機械は停止した。

 

 

「ヒミコーっ!!どういう事これ!?」

 

「なんです?」

 

当の本人は入学前日にゲームに熱中しているようだった。

アメリカの架空の街を舞台に、個性【擬態】の少女が様々な物に擬態しながら、ナイフや格闘で悪党達を暗殺していくクライムステルスアクションゲームだ。

当然、暗殺がバレるとヒーローに追われるし、たまにスターアンドストライプも出てくる。彼女を万に一つ倒したら、裏ボスでオールマイトが出てくるそうだ。

オールマイトを倒すと手に入るトロフィーは全世界で獲得率僅か2%らしい。

 

「推薦で何言ったの…?」

 

「あぁ…一緒にしてくれなかったらヴィランになるって言いました。でもイオリちゃんはそんな私を更生させたいと思ってるし、溢れそうなヴィラン予備軍を救けたいって。イオリちゃんは私みたいなのを救けたいんですよね?どうです、偉いですか?」

 

「普通に脅迫では…?でも、うん……ありがとう。私の為にやってくれたんだよね。それは嬉しいよ。でももう少し優しいやり方をして欲しいかな」

 

「じゃあ教えてくださいね、手取り足取り」

 

悪戯に微笑むヒミコを見れば分かる。

多分今回は分かってて、敢えて論理的によろしくない方法を取ったな……

 

いわゆる試し行動。

親からの愛が足りない子供が、どこまでなら許されるか、愛してもらえるかを測るために意識的か無意識にか…わざと少し悪い事をする。

友達の髪を引っ張ったり、食べ物をわざとこぼしたり、そういうのを試して、相手の反応で愛されてるか確認する…というのがあると聞いた事がある。

 

こういうのは頭ごなしに叱ったりしてはならない。

例えば子供がちょっと生き血を啜ってるからって「人間じゃない子産んじゃった」とか言ったらダメだ。

 

「時にルールを無視する必要はあると思う」

 

「……そう、なんです…?」

 

「でもそういう時は、必ず自分の正当性を提示できるようにしてからだ。そうしないと人が死ぬとかそうしないと市民に犠牲が出る、とかそういう正当性を示してからやるべきだよ」

 

まぁ、確かに社会的に許容されないことは制止するべきではある。……私カウンセリングとかやったことないんだけど。

未来のお茶子ちゃん助けて!

 

「だからまぁ……ありがとう、助かった」

 

「ん…どういたしましてです!」

 

目一杯ヒミコの頭を撫でて、受け入れるだけ。

それがヒミコの欲しいものなら与えてやる。

私がヒーローであるために。

 

 


 

 

雄英高校入学当日。

ベストジーニストの乗ってる凄いバッドマンみたいな車で送迎されるのは少し遠慮させてもらい、付近にアパートを借りた。

どうせ色々あって寮生活になるだろうけど…

 

「……ヒミコ、学校行くよ」

 

「この制服あんまりかぁいくないのです」

 

確かに、ヒミコにはあまり似合ってない。

あの茶色い制服でないと若干違和感を感じる。

 

「まだちょっと寒いね」

 

「そうです、手を繋ぎましょう!」

 

「ふふ…うん」

 

最初は恥ずかしかった手を繋ぐという行為も、今はなんとも穏やかなコミュニケーションとなったものだ。

まだ朝も早く、人の閑散とした道を二人で歩く。

えらく特徴的な青いHなビル、雄英高校が見えてくると、不思議と気分が昂る。

 

「今日から雄英生か…」

 

「この扉大きすぎません?」

 

「大きいねぇ」

 

「机に脚をかけるな!雄英の先輩方や製作者の方に申し訳ないとは思わないのか!?」

 

「思わねーよテメェどこ中だ端役がぁ!」

 

 

「ここまだ廊下だよね」

 

「私と同じでヴィラン予備軍の人なのです」

 

その人別口なんです。

あの人達こんなでかい声で言い合ってたの?

 

……あ、そうだ緑谷出久は…いた!

よしよしちゃんといた。ワンチャン存在してなかったら世界終わってたよ。

 

「こんにちは、どいてもらっていい?」

 

「あっ、す、すみません!」

 

「邪魔なのです」

 

「すっ…すみません…!また女子と喋っちゃった…!

 

ヒミコが全然興味示してないのはあれか、血塗れじゃないからかな。

 

「あっ!地味目の人!よかった受かってたんや!」

 

生お茶子ちゃんだ、生茶だ。はやく緑茶になるといい。

 

「お友達ごっこがしたいなら…」

 

「あ、イレイザーヘッド、サインください」

 

「お友達ごっこがしたいなら他所へ行け!ここは雄英だぞ」

 

相澤先生の名誉のためにもここで浮浪者ではなくヒーローであるとアピールする私、有能なのでは?

 

「イレイザーヘッドってだれ…?」

「アレなに、芋虫ヒーローなの…?」

「知らない…」

「凄いっ!抹消ヒーローイレイザーヘッド!?アングラ系のメディア嫌いで知名度は低いけど、個性抹っ…」

 

「お前ら静かにしろ!」

 

ごめんなさい相澤先生……逆効果でした。

今先生のことアレっていったの誰だ。

 

「はい、静かになるまで15秒“も”かかりました」

 

ようやく静かになりました。

さっきはざわざわしてたからね。

 

芋虫のようなフォルムの相澤先生が10秒チャージを1秒もかからず吸い尽くすと、なぜかヒミコが「おぉっ…」と感嘆の息を漏らす。

 

「さっそくだが体操着きてグラウンドに出ろ」

 

「イレイザーヘッド、ファンですサインください」

 

「あとでな袴田…」

 

凄くめんどくさそうにぺいっとぬるい体操着を渡されたので本当にかっこいいイレイザーヘッドからのファンサとしてありがたく受け取っておく。

 

「イオリちゃん、知ってるんですか?」

 

「うん、彼はイレイザーヘッド、私達は尊敬を込めて“本当にかっこいいイレイザーヘッド”って呼んでるよ」

 

「なんなんだコイツ……!」

 

相澤先生が疲れたような顔でそそくさと立ち去った。

 

「早いところ着替えて行こうヒミコ」

 

「はいです」

 

「あ、待って!私麗日お茶子!一緒に行こ!」

 

「「かぁいい」」

 

「へっ!?」

 

失礼、ヒロイン力が眩しくって……

なんかこう…汚れなき正ヒロインって感じで、中身転生者としては眩しいよ……

 

「私は袴田維折、こっちはトガヒミコ」

 

「トガです!」

 

「よろしくね!二人は仲良しなんだね」

 

「付き合ってます」

 

「そうなん!?ひゃぁ…進んどる!」

 

私含め女子たちは皆わいわいしながら更衣室へと向かう。

一方、男子たちも結構沸き立っていたらしい。

 

 

 

「ハァッ…!ハァッ…!あいつらデキてんのか…!おい、百合だぜ!こういうのも悪くねぇよな!なぁ緑谷!」

 

「えっ…う、うん…」

 

主に峰田が。

直後上鳴電気が峰田の話題に乗り、猥談が繰り広げられた為、男子たちは集合に遅れてバチクソ怒られたのはまた別の話。

 

 

 

 

 

 




今日は短め…短め?
原作に入るとセリフ合わせが大変ですね(一字一句合ってるとは言ってない)
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