妹紅「何事だよ」
あの、ですね?頑張ったんすよ?俺…………
輝蛍「あ、ほっといていいよ?さっさと始めよう」
妹紅「お、おう
では、良い幻想を……」
数学なんて嫌いだぁぁああ!!!
輝蛍side
輝蛍「………………紫さん、ありがとう」
妹紅「そこを退け怪我人、今ならまだ間に合う」
彼女が加えていた煙草が炎で燃え散った。
少しは頭が冷えたみたいだ、話し合う余地はあるみたいだな…
輝蛍「あんた、確か藤原とか言ったか?」
妹紅「そうだ」
輝蛍「相手が輝夜…………そうか、五つの難題」
妹紅「どうしてそれをお前が!?」
あ、そっか
こっちの世界と俺らの世界と話が違うのか?
いや、前に紫さんに聞いた時はこう言ってたかな?
(この幻想郷は、忘れられた者たちが集う地)
輝蛍「俺はこの地の住民じゃなくてな、こっちの世界だとお前の祖先の話と輝夜の話は断片的にだが俺達に伝わっているよ。」
妹紅「……………」
輝蛍「あんたの家族のことなんかはなんとなく察した」
妹紅「ならばそこを退け、今はそれが最善だ」
輝蛍「駄目だ、俺はあんたを止める。ここであんたを止めないとこの地が果てしない穢れと憎しみに覆われ、生き物達を殺すだろう。そんなことさせはしない!」
妹紅「なら………………止めてみろよ若造!!」
身体から炎を発しながら急接近してきた。
俺も身構え、攻撃に備えたが…………
妹紅「ふん!」
輝蛍「がっ!!」
その圧倒的殺意と圧倒的憎悪のためかそれに身体から恐怖し、動かなかった。
腹部に爆炎を纏った蹴り、闇鬼との戦いで受けた斬撃に、高温がじわじわと沁みてくる。
輝蛍「あああああ…………」
痛い、痛い、それでも動かなきゃ…
妹紅「おっと、怪我ぁしてたんだなぁ。そんな応急措置でよく動けたもんだ。だが………………容赦はしないぞ?」
輝蛍「く、くっそおぶぁ!?」
蹴り上げられた。かなり上空に、意識の中では地表より100mちょっとぐらい離れていると思う。
身体の傷が癒えない…
輝蛍「治癒、こ」
妹紅「簡単に回復出来たらいいな…」
治癒功で回復しようとしたが甘かった。一瞬、ほんの一瞬瞬きをしただけなのに彼女は地表から上空に蹴り飛ばした俺の懐まで詰め寄っていた。
それを察した時には、身体から出ていた汗は彼女の怒りの炎によって蒸発していた。
妹紅「おらよっと!!」
輝蛍「おがっ!?」
意思とは無関係に宙を浮いてるからか、受け身が取れない。拳が左胸に直撃した。心臓が一瞬止まった、呼吸が出来ない。それでも彼女は止まらない。
妹紅「だぁぁあありゃあ!!!」
輝蛍「……………っ!!!!!!!!」
無防備な身体に、炎が当たる。
妹紅「これで沈め!」
踵落としが背中に当たりさらにそこから炎で追撃された、俺は上空から垂直落下しながら身体を焼かれ、地面に激突した。
輝蛍「あ、あ………」
圧倒的実力差、圧倒的覚悟の違い…
地面に激突し、激痛で動けなくなりながらその場に這い蹲っている自分。
なんと惨め、なんと無様……………
妹紅「急所は極力外した、まぁ当たったところもあるとは思うがな。」
離陸してきた妹紅が、煙草を出して吸い始めた。
妹紅「もう止めろ、お前は何もしてないだろ?」
輝蛍「あ、んたは…きっ、と優しいひ、となのに………そんな、怒りに、のまれた、ら、ああっ………!」
もう、声が出なかった。
意識も薄くなってきているのが実感出来た……
もう、終わりか…………
咲夜・妖夢「「輝蛍さん!!」」
メイド秘技《殺人ドール》
獄神剣《業風神閃斬》
妹紅「!?」
暗い廊下の奥から、俺を呼ぶ声が聞こえ大量の弾幕が流れ出てきた。
弾幕は廊下に対して背中を向けていた妹紅に一気に流れていったが、妹紅は炎で壁を作り大量の弾幕を全て防いだ。
だが…………
咲夜「輝蛍さんを貰っていきますね?」
妹紅「この野郎っ…………!」
彼女がどんな能力を使ったかは知らないがいつの間にか俺の近くにいた。どうやら俺の救助が最優先だったらしい。
妹紅が火炎弾を飛ばしてきたが俺を抱えたままなのに咲夜さんはなんなく避けてみせた。そして、皆のところに戻った。
妹紅「ちっ……!」
レミリア「妹紅………………」
妹紅「おおっ、レミリア!こいつら止めてくれよ!なんか邪魔臭くてさ……」
レミリア「ごめんなさい、私も貴女の加勢をしたいのは山々なのだけれど事情が変わったわ。」
妹紅「へ?」
妹紅「貴女の事、分からなくないわ。けどね、この子の泣いた顔見たら………何が正しいかわかったわ。」
妹紅「…………っ、そうかよ。じゃこいよ、止めてみろよ!」
レミリア「咲夜、妖夢、行くわよ!!」
アリス「輝蛍、輝蛍!?」
聞こえる、アリスの声だ……
起きなきゃ…………
(そんな身体で起きてまた気絶するだけだぜ?)
お前、光………………
(派手にやられたな。まぁ、ドンマイとしか言えないな)
うっせいやい、また起き上がって止めに入ってやらぁ
(また、負けるぞ?)
どんだけ殴られたって、どんだけ蹴られたって
這い上がってやる…………
(……………………それは、何のためだ?)
え?
(確かに守りたいものを知った、強さの根本を知った………)
…………………………
(でもそれは、お前だけか?)
違う。皆、カタチは違っても守りたいものや守るべきものがある。
(そうだ、ならあとは簡単だ………………)
…………………………光
(なんだ?)
お前、暇か?
(…………………………へっ)
輝蛍「………………かはっ!!??」
アリス「輝蛍!?」
輝蛍「……………………」
息はさっきよりも出来る、身体はかなりズタボロだが動ける。もしもさっきのあの野郎の笑みが本物なら……
輝蛍「…………ア、リス」
アリス「………………何よ」
輝蛍「お、お前の魔力、を分けてくれ、ないか?」
アリス「この後に及んで何言ってるのよ!?貴方ボロボロじゃないの!?あの子は妖夢達が止めに入ったから任せておけb…………」
ズドォオオオオオオオン!!!
妖夢「く、ここま………………で………………」
咲夜「妖夢!?」
妹紅「余所見してたらあんたも同じだぞ!!」
咲夜「しまっ………………っは!!!」
レミリア「咲夜!?くそっ!私達でも無理なの!?」
アリス「あ、あ…………」
時間がない、このままだと全滅だ。あとはあの野郎を信じるしかない………
輝蛍「アリス、頼む…………」
アリス「……………………全部終わったら、私の言う事たくさん聞いてもらうわよ」
アリスは俺の手を強く握りしめた。
その行為からは、俺に対して何を求めたかを理解出来た。
輝蛍「す、すまねぇ…」
アリス「始めるわよ」
強く握りしめられた手からアリスの魔力が流れ込んでくるのがわかった。
………………が、しかしその量は
輝蛍「………………っ!?お前、アリス!?」
アリス「…………ふふっ、大丈夫よ。少し、眠ってるだけ…よ………………」
魔力の供給が終わると同時にアリスがその場倒れ込みそうになったのを俺はキャッチした。
アリスの身体からはほんの微量の魔力しか感じられなかった。
輝蛍「お前はなんて馬鹿やってんだよ……」
アリス「あ、なたを信じたまでよ……。あとの事、頼むわね………………」
アリスはそれだけ告げると目を閉じた。一瞬死んだかと思ったが、息はしていたので安心した。
……………………ありがとう
レミリア「くっ!」
妹紅「これで、止め!!」
輝符《虹翼天翔》
妹紅「!?」
レミリア「………………この光は、まさか」
輝蛍「……………………」
妹紅「なんだ、またやられに来たのか。」
輝蛍「…………レミリアさん、皆の救助に行ってください」
レミリア「しかし、君はさっき」
輝蛍「お願いします」
レミリア「……………………任せたわよ」
妹紅「…………随分余裕だな」
輝蛍「ちょっと自信がついたんでね、あんたに勝つ自信」
妹紅「言ってくれるじゃねぇか……!」
輝蛍「………………行くぞ、俺」
パァァァァァァ………………
妹紅「なんだ、光?それにしては…………っ!?」
輝蛍「ただの光なんて思うなよ?俺の光は……………………皆を守り抜く光だ!!!」
はい、ここまで
輝蛍「なんかジャン◯漫画みたいになってない?」
最近漫画読まないから分からないけれどそうなのかな?
輝蛍「ま、いいか!じゃ予告しようかな」
おなしゃす!
輝蛍「次回予告、真に覚醒した輝蛍。爆炎の不死鳥を止め、無事に幻想郷の明日を取り戻す事が出来るのか?そして……………次回、輝蛍生還
待ってろよ、アリス………………」
では、さよなら〜!