輝蛍「お疲れ様だったなぁ」
ういっす!
アリス「次のネタはちゃんとあるの?」
もちろん
輝蛍「じゃ、さくっと終わらせて来いや!」
はいな!
では、良い幻想を………
アリスside
あの夜から1週間が経過した…
異変は終わりを迎えた。
今回の異変の首謀者、八意永琳には重罰としてこの世界で医者として働いてもらうことにした。やかましい連中に囲まれて毎日頭を抱えてなさい、と同時にここで隠れてろと言う八雲紫のお告げなのだろう。憎たらしい性格をしてはいるがそこは流石幻想郷の生みの親、懐が広いって感じかしら?
藤原妹紅は現在は人里で警備員として生活をしている。彼女の親友、上白沢慧音の助言の元彼女は新しい人生を歩き出した。慧音先生には本当に助けられたわ、彼のラストスペルを食らってまだ動くんだもの、呼びにいった幽々子には感謝しなくちゃ(幽々子曰く、先に行った妖夢を追っていたら道に迷って外に出たら慧音先生がいたとかなんとか)
輝蛍達を襲撃した謎の少年月影闇鬼、彼は現在は白玉楼にいる。幽々子が気に入って持ち帰ったとか、紫の話だと妖夢と喧嘩ばっかりしてるけど上手くやってるとか……
あの2人もバカなのかしら………
霊夢、魔理沙は永遠亭で治療を受けたのちいつも通りの生活に戻った。あの2人は今回の異変で思うことがあったのだろう、霊夢は毎日10分修行をし始めて魔理沙は私の家に来て魔法の練習をしている。霊夢が修行なんてと思ったが敢えて黙っておきましょ、それに魔理沙も魔理沙よ。私に魔法を教えてくれだなんて驚いたわほんと、まぁ少なからず進歩しようとしているのね、いや、これは成長と言うのかしらね。
皆は1分1秒と確実に毎日を進んでいるのに、1人だけ止まりっきり…………
アリス「おはよう、輝蛍」
輝蛍「……………………」
輝蛍、あの異変以来目を覚まさない。妹紅との戦いのあとから全く動かず、全く声を発しない。永琳にも外傷は治してもらったがそれでも彼は目を覚ますことはなかった。永琳でも原因を特定出来ないと言っていた。今は私の家のベットで寝たきり。
アリス「もう1週間経つわよ?そろそろ起きてくれないかしら?」
輝蛍「……………………」
アリス「起きてよ…………」
輝蛍「……………………」
アリス「おき、てよ………………」
どれだけ呼んでも、どれだけ揺さぶっても、どれだけ泣いても、どれだけ怒っても…………彼は起きてくれない。
ねぇ、貴方はどうやったら起きてくれるの?どうやったらまた私の名前を呼んでくれるの?ねぇ…………
私を呼んでよ、輝蛍………………
輝蛍side
真っ暗、だ……
ただただ真っ暗…………
何も見えない、何も聞こえない、何も感じない、何も臭わない、自分がどうなってるのかも分からないそんな中で、1人、1人でプカプカ、プカプカと浮かんでいる。この表現も怪しい、何も感じないのだから……
?「おはよう、輝蛍」
誰かに呼ばれた……
誰だ?誰だよ?俺を呼ぶのは誰だ?
俺は覚えているのか?俺は知っているのか?この声の主を?分からない、全く分からない、全然分からない……
でもなんだろう、この身体中?を奮い立たせる?そんなこの感覚……
きっと俺はこの人?を知っているんだ……
あぁ……起きなきゃいけないのかな?そんな気がする……
でも、駄目だ。そんな事無理だ…………
何かが俺の意識に巻き付いて取れない、逃げられない……
起きれない、誰か助けてくれ…………
誰か、誰か…だ、れか………………………
?side
?「久しぶりの故郷だが、すぐ出なきゃな……」
”誰か助けてくれ………………”
?「……………………やれやれ、なんか変なのが聞こえたぞ?」
…………………………
?「探すか……………………」
アリスside
魔理沙「で、まだお前の王子様はお寝んねしてるのか?」
魔理沙が来た、今日の夜に宴会をやるとの話だった。今回の異変解決祝いらしい。本当はまだやらない方がいいとは思うのだが、これ以上は待つことは厳しいと紫と霊夢が決めた。私も出来れば待ちたいけれど、厳しいのよね……
魔理沙「そのうちコロッと顔出すだろ?彼奴のことだ。………こんな月の日に俺を呼ばないとは貴様等ふざけているのか?とか言ってカッコつけてさ!」
アリス「ふふっ、それもそうね」
魔理沙はこうやって励ましてくれてはいるけど励ましてくれている当の本人も凄くしょぼくれていた。今は開き直ったらしいけど。
魔理沙「そろそろ行こうぜ!今回の主催は永遠亭だからな!たっぷり飲もうぜ!」
アリス「ええ!」
いつまでもくよくよしているのも駄目よね、いつ貴方が起きるかも分からない変な顔も見られたくないしね……
そうだ、置き手紙一応しておきましょう。もしかしたら宴会だからって起きてくるかもしれないしね
いつでもいいわ、待ってるわよ…………輝蛍
輝蛍side
怖い、怖い?怖いのか…………?
本当にどうしたらいいんだろう……………
?「そろそろ行こうぜ!………………」
あ、誰か行っちまう…………
まって、おいていかないでくれ……
ま、て………………
あ…………………………
声が、聞こえなくなっちゃった…………
俺、ずっとこのままなのかな…………
畜生、まってるんだあの子が…………
あの子、あの子?あの子…………名前、なんだっけ?
?side
?「この家か?」
留守みたいだな?気配がしない……
”まって、おいていかないでくれ……”
ここで間違いはないらしいな
よく見たら二階の窓が開いているな、よしあそこから侵入してやろう。
と、中に入ってみたが………………
この男か?ただの人間ではないか?と思ったがこの霊力…………霊夢に似ているな?訳ありだな、どれどれ
?「覗かせてもらう、許せよ」
………………………………
?「これはこれは」
これは可哀想だな、助けてやろう。娘と友達の顔に免じてだがな?勘違いするなよ貴様、ただ娘と友達が寂しそうな顔するのを見たくないからだからな?分かったか?
?「はぁぁあ……………………!」
輝蛍side
なんだろう、騒がしい
?「覗かせてもらう、許せよ」
な、なんだ?何かが入り込んでくる……?
ぐぉおお!?
なんなんだこれは、うわぁああああああ!!!
?「これはこれは」
な、なんだよ、なんだよこれえ!?
”おい、貴様”
な、なんだ?
”今からお前を助けてやろう”
ほ、ほんとうか!?
”なぁに大丈夫だ、顔馴染みの生き死体など見たくもないからな。その代わり条件だ。1ヶ月後に私の所に来い、1ヶ月後に私は楽園の末路と言う場所にいる”
わ、わかった……
”いい子だ、では、行くぞ!!”
お、おわぁあああああああ!!
輝蛍「ん、ん……………」
?「目が覚さめたようだな、よしよし」
いつの間にか、ここにいた。さっきは真っ暗な空間にいたはずなのに……
俺は…………
?「まだ記憶が曖昧かな?じゃあキーワードだ、君の住んでいる所は魔法の森だ」
魔法の森、魔法の………………魔法?あれ?俺って
輝蛍「そうだ、アリス!!」
はっとした時に全て思い出した、空っぽのコップに滝のように水が流れて溢れていくように。妹紅との戦いの後に急に意識が消えてあの空間にいたんだ。その時になんらかの衝撃のようなもので記憶も吹っ飛んだ、だからあんなへんなところでくすぶっていたのか……!
?「今は留守のようだな」
輝蛍「………………………そっか」
?「さて、先程の約束を覚えているか?」
輝蛍「あぁ、あんたと1ヶ月後に会う約束だな」
?「そうだ、大丈夫か?」
輝蛍「大丈夫、約束しよう。理由もその時でいい」
?「うむ、そうしたまえ。では、私はこれで」
輝蛍「あんた、名前は?」
?「博麗、霊華だ」
アリスside
鈴仙「てゐ、こっち手伝って!」
てゐ「こっちも手一杯だよ!闇鬼、妹紅手伝ってあげて!」
闇鬼「なんで僕が……」
幽々子「いいから、やりなさい」
闇鬼「はい」
妹紅「もたもたしてるなよ?ほら」
宴会の準備は順調に進んでいた、皆忙しく準備をしている。ガチャガチャとなる食器の音、大量の酒瓶から放たれるアルコールの匂い、豪勢かつ大量に運ばれてくる料理。
そして、騒がしい参加者。この世界の宴会はこんなものなのよね。
霊夢「いやぁ、豪勢豪勢!何から食べようかしらね!」
幽々子「選んでる暇があったら私が全部食べちゃうわよ?」
魔理沙「おいおい、まだ食べるなよ?」
皆盛り上がっているわね…………
私も楽しいには楽しいけど、やっぱり輝蛍がいないと……
紫「さて、そろそろ準備できたし始めようかしら?」
皆が視線を紫に向けていた。
紫「いい目たわ、さっさと乾杯しろって目ね……」
その通りである。霊夢と幽々子が我慢出来ずに口から涎を垂らし、魔理沙や鈴仙はお酒を早く飲みたいと喉を鳴らしている。全く、落ち着きがないわねぇ……
と、思っていたが大半の奴らがそんな感じだった。意外にも咲夜までもが何かに飢えていた……
紫「はいはい、分かりました。それでは、今回の異変解決と互いの友好関係の向上を願って、か……」
?「まてぇええええい!!」
声がした、その声の持ち主の方向に皆が顔を向けた。そして目にしたものに対し、ある者は驚き、ある者は涙し、ある者は喜んだ。私も驚きを隠せずにいられなかった。何故なら…………
アリス「…………もう、遅いわよバカ」
彼は、私の家のベットで寝ていたはずなのに……
輝蛍「ごめんね皆、本当にごめんね」
今は、目の前に立って……
アリス「お帰りなさい、輝蛍……!」
私に、笑顔で話してくれるのだから……
輝蛍「ただいま!」
輝蛍side
アリス「でも、どうやって……?」
輝蛍「その話も飲みながらにしよう、紫さん頼みます」
紫「ふふ、それでは改めて…………乾杯」
「「「「「「」かんぱぁ〜い!!」」」」」
宴会が始まった。皆が一斉に酒や食べ物に手を伸ばした。俺も大変腹が減っているため皆には申し訳ないが、先に食べ物を…………頂く!
幽々子「もっともっと、持ってきて頂戴〜」
鈴仙「師匠ったら酷いんですよほんと!私の頑張りなんか見向きもしないで!!」
妖夢「ほんもれふぅよ!うちの幽々子しゃまも!!」
咲夜「あんた達はまだいいわよ!こっちは部下が働かないからこんな感じの息抜きがたまにないとかなり辛いわ!」
皆大分酒が回って来たのか暴走気味になってきた。
ここは危ないな、避難しよう……
アリス「ねぇ…」
アリスに呼ばれた
アリス「ちょっとヤバイから場所移さない?」
アリスが凄く渋い顔で言ってきた。どうやらアリスは余りこういったことには慣れてないらしい。
俺たちは2人で移動した。
永遠亭の裏庭に来た。一週間経ったがどうやって治したのか、荒れ果てている様子もなくむしろ美しさが更に際立っているというかなんと言うか……
アリス「なぁに考えてるのよ、バカな輝蛍」
アリスも少しお酒が回ってるみたいだ、俺は未成年だからと言って一応断った。霊夢や魔理沙はかなり飲んでたが大丈夫なのかな?
俺たちは裏庭の廊下に座って月を見ながら酒とお茶を飲んでいた。
アリス「身体の調子はどう?」
輝蛍「大分厳しいね、さっきも飛んできたけどガタガタだったよ…」
…………………………
アリス「寂しかったわ」
アリス「あの時、貴方が目を覚まさなかった時ね。凄く怖かったの、このまま目を覚まさなかったらどうしようってね。なんか、ね……」
輝蛍「俺も自分の力で目覚めることか出来ずにずっと眠りについてたんだよ、ほんと、悪かったな…」
…………………………
アリスが肩に頭を乗せてきた。
アリス「ごめん、しばらくこのままでお願い……」
輝蛍「…………オマケで手を繋いでおいてやるよ」
アリス「ありがと…」
俺はアリスの手を繋いだ。俺たちはそのまま月を眺めていた。この夜の静寂がつい最近命を懸けて戦っていたと思えなくさせる。アリスもそう思ってくれてるのかな?でもきっとそうなんだろう…
明日からまた頑張ろう……
そう、時が来るまで、皆と、アリスと…………
幽々子「ふふふっ、かわいいわねぇ2人とも」
紫「お母さんの気持ちってこんなのかしらね?凄く愛おしいわ…」
闇鬼「僕も、なんか泣けてきたわ、やば涙が…!」
幽々子「さぁさ、戻りましょ。あっちで飲み直しよ?」
紫・闇鬼「「おお!」」
はい、ここまで!
今回で永夜抄を最終話とさせてもらいます!
いやぁまだまだですね、次の異変?からもっと丁寧に書けるようにしたいです!
では、本日はここまで!さよなら!!