俺と幻想郷とゆっくりしたいお年頃?   作:凛々の暁

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・・・で、では良い幻想を……
cast((((なんかめっちゃ疲れとる……!!))))


意地悪なおじいさんの鬼修行

輝蛍side

 

 

 

妖忌「ほれほれもっと走らんか!!」

 

ジジイにしては若々しい張りのある声が喝を入れてくる。俺の前を走っているその白髪長髪のジジイに疲れている気配はないです、若い……

 

輝蛍「こぉんの・・・ふぅうん!」

 

対して俺は…………歩くのもやっとかと言うぐらいだった。たかだか走るだけなのにこんなに苦戦するのにはそれなりのわけってものがあって、それは遡ること2時間前にあたる・・・

 

 

 

 

 

 

 

妖忌「んじゃ、家も直ったし早速修行タイムといくかの!」

 

輝蛍「よろしくお願いします、妖忌さん」

 

妖忌「こんなに礼儀正しい童は久しぶりじゃ!」

 

家の修復が大方終了したので修行に入った。霊華さんは先ほどのような奇襲を避けるため、結界を五重に張ったあとに周りの荒れ果てた地形と景色を同化させる幻術結果なるもの張るそうな、何が何だか分からないけれど結界五重とかどんだけの霊力あるんですかね……

 

妖忌「さて、まずは体力作りからじゃの!」

 

輝蛍「お言葉ですがこう見えても俺、体力になら然程自信があります」

 

妖忌「そりゃ見ればわかるぞい、でもそれ以上必要なんじゃわ。なんせ時間との勝負になる、効率良くお前を鍛え上げるには今以上に体力の上限を底上げしなければならない」

 

要するに、クソみたいに厳しい鍛錬が霰のように降ってくるからそれに耐えるだけの身体を手に入れろと……

この戦い終わったらアリスの顔見れるのかな?

なぜか胸が締め上げられると同時に鼻の下が少し伸びるのを感じた。

 

輝蛍「分かりました。で、何するんですか?」

 

そうだな、と妖忌さんはその立派な髭を摩りながらう〜んと唸りだした。俺をこってり絞る分にはやり方は108通りはあると見た。

 

妖忌「そうじゃ!それじゃあの山を走ろうぞ!」

 

妖忌さんが指を指し示した位置には山があったが…

 

輝蛍「なんか、見えなくないすか?山頂」

 

そう、見えない。山頂が…

 

妖忌「そう言われると見えねぇなぁ。いや、改めて眺めてみると末恐ろしい所だったんだなぁ」

 

どうやらわざとではなく本気でそう思っているそうだ。その証拠に顔ではかなりの余裕を見せているが、さっきまで何もしてなかった妖忌さんの手にびっしょりと汗が見えるのが分かる。無知とは恐ろしいものだ、妖夢お前はそんなおばあちゃんになるなよ?

………………でも俺ら人間からしたらおばあちゃんなんだよな。

 

輝蛍「ま、まぁ仕方ないです。登りますよ」

 

あぁ、気をつけろよ

妖忌さんが俺の肩に手を置きながらこう告げた。

 

妖忌「あそこ、俺らの力を吸うからな」

 

 

 

 

 

 

 

 

そして現在に至る。

妖忌さんの言った通りに、身体から魔力が少しずつ吸われていくのが分かった。これが底を尽きたら次は霊力を持っていかれるのか……ヤバっ

 

妖忌「この山は普通の山と違ってその人間の身体能力や魔力やらなんやりといった能力によって環境が変化する。お前さんぐらいからなら、このくらいの高さ寒かないじゃろ?」

 

確かにその通りだ、既に2700m位の地点にはいると思うが全く寒くない。それに呼吸をするぶんに極端に苦しくない。空気自体はとても澄んでいるように思える。

 

妖忌「儂はこの山”己知山”《うらしりやま》と呼んどるよ。己を知る、全くその通りじゃ」

 

ネーミングセンスが渋い…!だけどカッコいい、あの人のカリスマはどっから来るんだ!?見た目から全く出てこなさそうな英語が出てきたり、おちゃらけてると思ったらかなり知的だったり…

 

妖忌「どうした?もうダウンしたとか?」

 

あれ?一瞬妖忌さんが若かったように見え……

 

妖忌「さっさとこんか!飯抜きにするぞ!」

 

輝蛍「それだけはご勘弁を〜!!!」

 

 

 

 

 

 

 

妖忌「はっはっは!よくまぁ付いて来たぞ!」

 

標高約4000m地点で、昼食。この間にも魔力は美味しく頂かれていますが俺も何が頂かないと走れなさそうです。

妖忌さんが用意してきた昼食(明太子爆弾おにぎり)にかぶりつきながら妖忌さんに聞いてみた。

 

輝蛍「ふぉーふぃへふぁよぅふぃふぁん、ふはふぃんのよぅむっふぇとーなふあんぶぃふぇふぃふぁ?(そーいえば妖忌さん、昔の妖夢はどんな感じでした?)」

 

妖忌「おいこら、口にものを入れながら話すんじゃない!…………そうだなぁ」

 

妖忌さんはまた髭を摩りながら語り出した。

 

妖忌「妖夢は、儂の娘と人間の男との間に生まれた半人半霊だな。儂も半人半霊じゃが妻が純正のって言ったらあれなんじゃが、幽霊だったから娘は幽霊の血を多く継いだんじゃな」

 

輝蛍「俺たちの世界でもハーフやクォーターなるものがそれにあたります」

 

妖忌「妖夢の両親は原因不明の異変により行方不明、儂の次を継ぐ筈の婿殿が居なくなってしまったので妖夢に刀を持たせた。当時まだ5歳じゃ」

 

妖忌さんの目は話をしはじめたときの生き生きとした目から和らいだ優しい目になった、目のシワがさらにそれを強調している。

 

妖忌「それから明くる日明くる日あの子と2人で剣術の稽古、まだ若いってのに料理や掃除に庭の手入れの仕方なんかも叩き込んだ。それは厳しく指導したもんだ、今思うと可哀想なことをさせてしまったもんじゃ……」

 

輝蛍「でも、妖忌さんはなぜ白玉楼を出てきてしまったのです?妖夢が心配なら残ればよかったのに」

 

妖忌「それじゃ、ダメなんじゃ。あの子にこの道を教え込んだら最後までやり遂げて貰わないと困るからな…

儂が白玉楼にずっといたら折角育てた妖夢が全く意味を成さなくなってしまうじゃろ?それに、妖夢も女じゃ。儂ほど肝が座っとらんかったから外に1人で出あるく勇気すらもない。いつまでも儂の後ろで服の袖引っ張って半泣きになっても困ってしまうわい」

 

輝蛍「だから、自分から妖夢に代替わりして妖夢に自分自身で強くなってもらおうとしたと…

立派です。妖忌さん」

 

妖忌「ただの意地悪なジジイじゃよわしゃ!」

 

シワでくしゃくしゃの顔をさらにくしゃくしゃにした。この人は自分を強くすると同時に、次の世代の成長や進化を見越して試練を与えて下さっているのか…

俺もいつかこんなおじいさんになりたいと思った。

 

妖忌「どうせここまで話したんだ、今の妖夢や幽々子の事をこのジジイ教えておくれ」

 

輝蛍「分かりました、まずは俺が初めて妖夢達と会っ時の事から…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の修行は無事?終了した。終わってしまえばなんだ簡単じゃないかと頭の中で考えていたが

 

明日もやるか?

 

と、妖忌さんに言われた時は顔を大きく横に振ってしまった。

妖忌さんにあの山での話は内緒にしてほしいと言われたが言われるまでもない。なぜならそれは……

 

 

 

 

意地悪なおじいさんの気付かれぬ愛情を気付かせてしまったら意味がないから・・・・

 




投稿遅くなりました、ようやく着手できてひと助かりです。
今回は妖忌さんの回となりました。個人的にはかなり印象深いキャラだと思いますしこのキャラ好きだって人多いんじゃないですかね
さて次回も修行の方になりますが黒幕側を少し動かしたいなと(予定)
では、このあたりで!さよなら〜
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