俺と幻想郷とゆっくりしたいお年頃?   作:凛々の暁

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最近、秘封倶楽部の新作が発売されたのを家で喜んでいる暁です。皆さんはどの曲が好きですかね?
輝蛍「ほんと好きだな秘封倶楽部」
最近なんかぬえと小傘が凄い勢いで俺の脳内を侵食してきているんです
アリス「…………ふふっ」
ひぃいいいいい!!
輝蛍「お前の嫁だろ、なんとかしろ」
この世界だと君の
アリス「…………ふふふっ」
よ、良い幻想をぉぉぉおおお!!!!
\ピチューン/


白い蓮と妖の剣

妖忌side

 

 

 

…………カコンっ

 

 

 

 

ししおどしの音が耳に心地良い…

 

 

白蓮「気に入っていただけましたか?」

 

妖忌「何か懐かしさがありますな、とても素敵じゃ」

 

白蓮「それはなりより」

 

 

 

 

 

先程まで戦っていたことを忘れさせてくれるこの、静かな空気がとても好きじゃ。

木の葉がサワサワと優しくなる風とその葉の間から落ちてくる陽の光の温かさを感じながら、命蓮寺を歩く。

無論、ここへ来た理由は忘れてはいないが忘れたくもなるものだ。

 

白蓮「こちらに」

 

案内された和室の座布団に座り、反対側に座った寺の娘達と顔を合わせる…

 

白蓮「改めて、ようこそ命蓮寺へ。この寺の主、聖白蓮です」

 

星「寅丸星」

 

ナズーリン「ナズーリンだ」

 

水蜜「村紗水蜜だよ!」

 

一輪「雲居一輪です」

 

ありゃりゃ、儂こーゆーのダメなんじゃがなぁ…

一応あっちの名前で名乗っておきますかのぉ

 

妖忌「第78代夢幻妖刀流師範、先代西行寺家庭師兼剣術指南役の魂魄妖忌じゃ」

 

白蓮「改めて伝説の剣豪を目の当たりにすると、萎縮してしまいます」

 

妖忌「肩書きなんぞ飾りじゃよ。それにこちらも伝説の魔法使いと出逢えるとは思っていませんでしたぞ、それに先程儂と手合わせした虎の子は良い筋をしてるし、他の子も良い腕をしていると見た。まぁ何人かは一発で吹っ飛ばしてしまったんじゃがのぉ〜」

 

ナズーリン「ご主人はこう見えて毘沙門天の弟子なんだ。自慢できるね」

 

星「あら?見直してくれましたかナズーリン」

 

ナズーリン「…………宝塔」

 

星「!?………あれ、ない!ナズーリンどうしましょ!」

 

ナズーリン「そんな気がしていたから先に探して拾っておいた」

 

 

はははははっ!!!

 

 

嗚呼、素晴らしいな。ここまで心を許せるところは数が少ない。やはり何か懐かしさを感じてしまう…

幽々子、お前は元気じゃろうか……

 

 

白蓮「さて、早速ですが本題に入りましょう。きっと時間がないのではないですか?魂魄様」

 

そうだ、時間がない。時間がないと言うのはおかしな話だが少しでも時間が欲しい。儂等が早う支度を済ませて輝蛍を奴のところに向かわせんと大変な事になっちまうからのぉ

茶を右手に儂は彼女等を求めた経緯を話した。

 

白蓮「なるほど、ではその方を鍛えてほしいと」

 

妖忌「左様、貴女にこの話を持ち込む事は死ねと言うのと同義だと分かっておるが…」

 

ナズーリン「妖忌さん、一度封印できていたのなら再度する事は可能ではないのか?」

 

妖忌「前回の封印は、命を削っての封印。それは後継ぎがいたからこそできた事だが今回は…」

 

星「跡継ぎが、いない」

 

一輪「なら聖や妖怪の賢者のなる者を集めて封印術式を組めば…!」

 

その考えは…

 

ナズーリン「それが出来ていればこの人は、ここには来ない」

 

部屋が静まる、そうそれが出来ていればわざわざ彼女らの力を借りなくても良いしそもそもこんな事にはなっていないはず。

無論その考えは儂や先代、八雲んちのや幽々子も考えついたが、それでも”無駄”だった。思い出したくもない、あんなもの…

 

白蓮「恐らく、その手は尽くしたのでしょう。ですが過去にそれは通じなかった。相手は”闇”そのもの、結界や封印なんてあってないようなものだったのですね」

 

頷くしかなかった、実際にそうだった。

当時幻想郷の有力な術師を緊急で召集し数日間に渡って構築された巨大な封印陣をまるでタンポポの綿毛のようにあっさりと消し飛ばし、術師を皆一瞬にして闇に溶かした…

立ち向かった同士や妖怪達もそれこそ後も残さず皆溶けていってしまった。

残った儂等も刀を握り立ち向かったが擦り傷一つ与えられなかった。

あの時霊華がいなかったらと思うと…

やめやめ、振り返る時間よりも今じゃ

 

白蓮「……私はこの子達の成長を見届けなくてはなりませんし、人と妖とが手を繋ぐという私の夢もまだ達してはいません。夢を夢で終わらせるままでいるほど私は利口な僧ではありませんしね。魂魄様、命蓮寺が全力で今回の怪異に助太刀致します」

 

両手を合わせ真剣な眼差しで儂を見てきた。何一つ迷いのない瞳は覚悟を決めた強い者の意思の表れ…

 

妖忌「……かたじけない」

 

下げた頭が上がらなかった

 

白蓮「それじゃあすぐに旅支度をしましょう!と言いたいけど、皆にお願いがあるの」

 

ナズーリン「なんだい?」

 

白蓮「今回は私だけ行かせてもらえないかしら?」

 

一輪「なんでだ聖!?こんな一大事なのに1人でなんて」

 

白蓮「だからこその私だけ、仮にもし此処に何かあったら誰が守ってくれるの?それに舟だってまだ航行できる状態になんだから」

 

水蜜「まぁ言ってしまうとそうなんだよね。なんかあったら怖いし今回なんてそれがほぼほぼ起こりそうじゃん?」

 

一輪「で、でも村紗!」

 

白蓮「一輪、お願い」

 

一輪「……………分かりました」

 

白蓮「ありがとう、それから星。皆のこと守ってあげてね?」

 

星「え〜…」

 

ナズーリン「任せておいてくれ、嫌でも動かすから」

 

白蓮「皆頼もしいわ、うふふっ」

 

妖忌「では、聖殿。時間が欲しいので申し訳ありませんが…」

 

白蓮「分かりました。では、少しお待ちを」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タッ、タッ、タッ………

 

 

 

 

?「…………行くの?」

 

白蓮「うん、ちょっと弟子を増やしにね」

 

?「今回のは規模が大きいね」

 

白蓮「私も正直、怖いわ」

 

?「行かなきゃいいじゃん」

 

白蓮「そんな膨れっ面しないで?ちゃんと帰ってくるから」

 

?「私どうしようか」

 

白蓮「皆の事任せていいかしら?正直星じゃ不安だわ」

 

?「星姉ちゃんだからね、仕方ないな〜」

 

白蓮「帰ってきたら、また皆で遠足に行きましょ?」

 

?「ばあちゃんの手作り弁当でね!」

 

白蓮「そうね!……………じゃあ任せたわよ、ぬえちゃん」

 

ぬえ「ばあちゃんも無事でね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

輝蛍side

 

 

 

輝蛍「さぁ構えろ!正々堂々真っ正面からの全力勝負でお前を粉微塵にしてやる!」

 

猛華「威勢が良いのは嫌いじゃないぞ、輝蛍。だが私も忙しいのでなぁ、手加減してはやれないぞ?」

 

 

 

……………

 

 

 

輝蛍「いざ尋常に!」

 

猛華「勝負」

 

 

 

 

今は霊華さんから距離を離す事からだ!この距離でも彼奴の攻撃の射程圏内、今の状態の霊華さんに接触されたらたまったもんじゃねぇ!!

 

輝蛍「せいっ!」

 

パシッ!シュッ!

 

猛華「良い動きだ。身体の脳の連携が強化され動き自体に速度とキレが増したな」

 

ガッ…!ブゥン!!

 

輝蛍「っ!…お陰様でえ…ねっ!!」

 

攻防が続く、俺が右から崩しにかかれば奴は左から。時間がないと言ってる割に攻撃の形が普通すぎる…

また人の事観察してるのか?

 

猛華「やや右肩の関節が痛んでるようだ、それに左膝の筋肉の伸びが良くないな…」

 

輝蛍「随分悠長じゃねぇかよぉ!!」

 

バキィィン!!!

 

ドゴッ!

 

猛華「………」

 

手刀が猛華の首に喰らいついたが、それを受けても猛華は微動だにしなかった。その仮面から覗く瞳は冷たく俺を見つめていた

 

猛華「なるほど、君は実に素晴らしい。この短期間でのこの成長、進化は人間のそれを超えている」

 

輝蛍「けっ!お前に言われるまでもねぇ!」

 

猛華「しかし謎だな、この地は外部から来た人間をもここまでのバケモノにしてしまうものなのだろうか。この世界の地脈も何処かの機会に計測してみたいものだな、いやそれだけなのか?うむ、まだまだ観測しなければならないことがあるようだな」

 

輝蛍「まぁた大好きな研究の話か?お前も懲りないな」

 

猛華「何かを追い求めることは素晴らしいことだ、君もそう思わないか?」

 

輝蛍「嫌いじゃないけど、お前のそれとは少し違うんだよなぁ…!」

 

猛華「そうか、共感できる相手がいると思ったがそれが敵だということが残念でならないな」

 

輝蛍「じゃあそんな俺を見てみるか!今度は耐久度チェックだ」

 

猛華「………0距離での近接戦闘と、なるほど君も面白いことを言うな。乗ってやろう」

 

 

 

 

 

 

 

 

輝蛍「オラァ!」

 

猛華「………!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妖忌side

 

 

 

白蓮「では、先代の博麗は既に」

 

妖忌「はい、しかし未だに彼女がこの世に残れているのかが分かっておりません」

 

白蓮「そうですね。幻想郷は昔から不可解なことだらけなのは私も体験済みなのですが、今回の例は本当に分からないですね」

 

妖忌「儂の憶測なんじゃが、おそらくこの異変が終わりを迎えたら霊華は消えるような気がします」

 

白蓮「………それが幻想郷の意思ならば」

 

 

 

 

妖忌「………急ぎましょう」




はい、ここまで!
ぬえが聖様にばあちゃんって言うの好きなの俺だけですかね?
次回は幻想郷にサイドを戻します!
お待ちかねのあの人達の時を動かします!
(やっとアリス出せる……)
てな訳で、制作に入ります!また次回!
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