FAIRY TAIL 〜夢幻の竜を継ぐ少女〜   作:ことのはや

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小説って書くのはこんなに大変なんですね……


霧に隠されたもの

 

オボロ山――フィオーレ東部に位置する、オボロ村の背後にそびえる穏やかな山。

標高は高くないが、年間を通して温暖な気候と豊かな自然に恵まれ、様々な木の実や薬草が自生する「恵みの山」として知られている。

しかし今、その山の一部だけが、異様な霧に包まれていた。

まるでそこだけが異界へと繋がっているかのように、霧は静かに、しかし確かに存在を主張していた。

 

その山の麓に立つ男が一人。

緑色の衣を纏い、両目には包帯が巻かれている――

 

幽鬼の支配者――アリア。

S級魔道士であり、幽鬼の支配者の中でもトップクラスの実力を誇る男。

 

ギルドの仲間が消息を絶ったとされるこの山を見上げながら、

彼は静かに呟いた。

 

「……ここに潜むものは、何なのか……」

 

その言葉には、哀しみよりも好奇心が込められていた。

 

アリアは、山を背にしてそびえるオボロ村へと向かう足を踏み出した。

霧の向こうに、何が待ち受けているのか――その目で確かめるために。

 

 

 

 

 

⸻

 

オボロ村に到着したアリアは、まず村人たちに声をかけた。

 

「嗚呼……この村を統べるお方に、お話がございます……。村長殿は、どちらに?」

 

アリアの異様な風貌に、村人たちは一瞬たじろいだ。

 

しかし、すぐにアリアは村人たちの異変に気づいた。

 

(……皆、酷く痩せこけている……)

 

顔色は悪く、まるで長期間栄養を摂っていないかのように、頬がこけている者ばかりだった。

 

アリアの視線に気づいた村人の一人が、かすれた声で答える。

 

「村長なら、自宅にいるはずだよ……」

 

「ほう……ご親切に、感謝いたしますぞ」

 

アリアは静かに頷き、一礼すると、村人の示した方角へと歩を進めた。

 

 

⸻

 

村長の家へと辿り着き、木造の古びた扉を静かに叩く。

 

しばらくして、内部から足音が聞こえ、扉がゆっくりと開かれた。

 

「はい、どなたですかな?」

 

扉の向こうに立っていたのは、白髪混じりの初老の男――村長 だった。

 

しかし、彼もまた、村人たちと同じく痩せこけていた。

 

(……この衰弱ぶり、尋常ではありませんな……)

 

アリアは静かに観察しながら、一歩前に進み、頭を下げた。

 

「初めまして、わたくし幽鬼の支配者のS級魔道士、アリアと申します」

 

村長の目が大きく見開かれた。

 

「お、おお……あなたが……!」

 

「先週、あなたの依頼を受けた者たちについて伺いに参りました」

 

村長の表情が一瞬だけ曇る。

 

「……ええ……」

 

彼は重く頷き、目を伏せた。

 

「彼らはこの村を訪れ、バルカン討伐の依頼を引き受けてくれました。しかし……」

 

村長は言葉を区切り、しばらく沈黙の後、重い口調で続けた。

 

「数日経っても、彼らが戻ってくることはありませんでした……」

 

アリアは静かに頷き、さらに問いを続ける。

 

「ふむ……霧が発生したのはいつ頃ですか?」

 

村長は考え込みながら、言葉を選ぶように答えた。

 

「彼らが山に入ったその日の、日が沈む頃だったでしょうか。突如として、山の中腹あたりに濃い霧が立ち込めてきたんです」

 

アリアはその話を慎重に聞き、再度確認する。

 

「……彼らが入った、その日に霧が……?」

 

アリアの眉がわずかに動く。

 

「ええ、それまでは何の異変もなかったのですが、その日を境に霧が消えることはなくなりました。こんなこと、初めてです……」

 

「なるほど……」

 

アリアはゆっくりと頷いた。

 

「ふむ……では、貴方が依頼されていたバルカンの群れは、その後どうなったかお分かりですか?」

 

「何度か村の者が山を訪れましたが、バルカンの群れとは遭遇しなかったそうです。ですので、恐らく……」

 

「……ふむ……」

 

アリアはわずかに目を細めた。

 

(依頼は完遂されている、ということですな……)

 

バルサ達3人は、バルカンの群れの討伐は成功させている。

しかし、その直後に霧が発生し、消息を絶った――。

 

この一連の流れが偶然とは到底思えない。

 

「……では、その霧について、何かご存知のことは?」

 

アリアは村長を見据えながら、核心に迫る質問を投げかける。

 

村長は少し考え込み、首を振った。

 

「はっきりとしたことは分かりません……ただ、日に日に霧が濃くなり、霧に近づいた者は、皆強い眠気に襲われると……」

 

「……ふむ……」

 

(そこまでは、報告にあった情報通りですな……)

 

アリアは心の中で呟き、再度村長に目を向ける。

 

「この山の奥に年中霧が立ち込める森があると聞いたのですが、それが関係しているのでしょうか?」

 

村長はその質問にすぐに反応し、顔をしかめた。

 

「とんでもない!白夢の森は我々にとって神聖な場所です!そこには、夢神様が住まわれていると言われており、かの神の恵みによって、この村や山は今まで恵まれた土地として繁栄してきました。白夢の森から霧が外に出たことなど、一度もありません!」

 

アリアは少し考え込みながら、村長の言葉を静かに受け止める。その反応に不自然さを感じることなく、ただ冷静に村長を見つめていた。

 

「……ふむ。つまり、これまで霧が森の外へ現れたことはない、ということですかな?」

 

村長は強い信念を込めて頷き、さらに続けた。

 

「ええ、その通りです。だからこそ、山に霧が発生した理由が全く見当もつかず、非常に困惑しています…」

 

アリアは再度、慎重に言葉を選びながら話す。

 

「分かりました…ありがとうございます」

 

その言葉を聞いた村長は、少し安心した様子を見せ、しばらく沈黙が流れる。アリアは思考を巡らせながら、次の行動を考える。白夢の森から出た霧ではない、という情報を持ちながらも、何か他の力が関わっている可能性が高いと感じていた。

 

その時、村長が突然口を開く。

 

「あ、そういえば……」

 

アリアは視線を村長に向け、言葉を待った。

 

「ここ最近、夜になると光る蝶が村の中を飛び回っているのを見たという者がいたような…」

 

「光る蝶……?」

 

アリアの眉がわずかに動き、その情報に反応を示す。

 

「ええ……私はまだ見たことないんですが、なんでも真夜中に見たこともない蝶が飛んでいたらしく、捕まえようとしたら霧のように消えたとか……」

 

「……ふむ……」

 

アリアの瞳の奥に、微かな光が宿る。それは確かな興味の表れだった。

 

霧だけではなく、蝶もまた、この異変に関与している可能性が高い。

 

「蝶が霧のように消えた、ですか……」

 

アリアは静かに村長の言葉を繰り返し、心の中で何かが繋がり始めた。冷静な目を村長に向け、彼の不安そうな表情を見つめる。

 

「……村長、この霧の問題、私が解決いたしましょうか?」

 

村長はその言葉に反応し、一瞬で表情が明るくなる。

 

「ほ、本当ですか!?」

 

アリアはゆっくりと頷きながら、静かに続けた。

 

「嗚呼、だが、対価は必要ですぞ?」

 

村長は一瞬戸惑った後、急いで尋ねる。

 

「……お、おいくら用意すれば……よろしいのでしょうか?」

 

村長は震える声で尋ねる。その問いに、アリアは軽く肩をすくめて、手を広げてみせた。

 

「……50万Jでしょうか?」

 

村長は恐る恐るその額を口にしたが、アリアはにっこりと微笑み、その笑みには少しも優しさが感じられなかった。

 

「違うな……桁が一つ足りないぞ?」

 

「500万J……!?」

 

村長はその額に驚愕し、思わず後ずさるように顔色を失った。

 

「そ、そのようなお金……この村には……」

 

アリアはじっと村長を見つめ、冷徹な視線で続けた。

 

「……悲しいな、我々幽鬼の支配者S級魔導士の力を、たったそれほどで買えるとでも?」

 

「っ……!!」

 

村長は顔色を変え、震える声で答えた。

 

「わ、分かりました……! できる限り……いえ、全力で、報酬を用意いたします……!」

 

「嗚呼……それで良い」

 

アリアは満足げに頷く。

 

「それと……バルカンの討伐もなされているようだ。その報酬も当然、いただくとしよう」

 

「……わ、分かりました……」

 

村長は苦渋の表情を浮かべながら、静かに頷いた。

 

アリアは微かに笑みを浮かべ、村を見渡す。

 

「……さて、今夜は少々、忙しくなりそうだな……」

 

夜に現れるという謎の蝶――その正体を突き止めるために。

 

 

 

 

 

 

⸻

 

夜が訪れると、アリアは村の高台に陣取り、じっと山の方向を見据えた。

 

空には雲が広がり、月の光はほのかに霞んでいる。

 

やがて――霧の奥から、ぼんやりとした光がゆらめきながら飛来するのが見えた。

 

「……来ましたか……」

 

それは、村人たちが噂していた蝶の群れ。

 

ふわり、ふわりと空間を漂うその姿は、まるでこの世のものではないかのように幻想的だった。

 

しかし、その美しさの奥に潜む“異様さ”を、アリアはすぐに察した。

 

(……ただの蝶ではない……)

 

普通の生物ではありえない、不規則な飛び方。

 

そして、ゆっくりと村の中へと侵入し、昨日話を聞いた家の 窓や扉の隙間から、まるで狙いすましたかのように忍び込んでいく。

 

「ふむ……ならば、確かめさせてもらいますぞ」

 

アリアは音もなく近づき、そっと家の窓を開ける。

 

月明かりが差し込む暗い部屋。

 

そこには、眠る男の枕元で、淡く輝く蝶が一匹、静かに漂っていた。

 

そして――

 

蝶が、男の額にそっと降り立つ。

 

すると、男の身体が微かに光を帯び、表情が一瞬だけ緩む。

 

それは、安らぎに包まれたかのような表情だった。

 

(……嗚呼……これは……)

 

アリアの思考が深まる。

 

“生命を奪う”のではなく、何かを“与えている”ような感覚。

 

しかし、男の様子を観察するにつれ、その本質が見えてきた。

 

――奪いながら、与えている。

 

生命力を吸いながら、それと引き換えに、まるで“幸福”をもたらしているかのように。

 

(……なるほど、蝶が関わっているのは確かのようですな……)

 

アリアは慎重にその光景を見届けると、ゆっくりと窓を閉めた。

 

蝶は、再びふわりと宙へ舞い上がり、外へと飛び去っていく。

 

その行く先は――霧の奥。

 

「……この蝶……霧の発生と無関係とは思えませんな……」

 

静かに呟くと、アリアは背を向け、ゆっくりと歩を進めた。

 

この蝶の本質を見極めるには、さらに深く踏み込む必要がある――。

 

 

 

 

⸻

 

夜の静寂の中、アリアはゆっくりとオボロ山の奥へと足を踏み入れた。

 

霧の発生源を突き止めるために――。

 

村を出るときには、まだ遠くに見えていた霧の領域。

しかし、距離が縮まるにつれて、その異質さがより鮮明になっていく。

 

通常の霧ならば、肌に湿り気を感じるはず。

 

だが――

 

「……ふむ……水気がまるでない……」

 

霧の中に手をかざしてみても、しっとりとした感触は一切ない。

空気が乾いているわけではない。それどころか、妙な圧迫感すら感じる。

アリアは霧に触れた瞬間、頭にわずかなモヤがかかるような感覚を覚えた。

意識が一瞬、ぼやけたが、彼の膨大な魔力がそれを抑え込み、なんとか耐えられた。

だが、他の者がこれに触れれば、きっと耐えられないだろう。

 

「嗚呼……これは……やはり、ただの霧ではないようですな……」

 

静かに呟きながら、さらに奥へと歩を進める。

 

 

 

霧は次第に濃くなり、視界は数メートル先すら霞んでしまうほどになった。

まるで、世界そのものが朧げに揺らいでいるかのような錯覚に陥る。

それと同時に、静寂が訪れた。

夜の山にいるはずの虫や動物の気配すら――一切感じられない。

まるで霧が“生命”を拒んでいるかのように、周囲の空気さえも重く感じられた。

 

「……これは……」

 

普段なら聞こえているはずの自らの足音すら、霧に吸い込まれていくようだった。

 

アリアは慎重に歩を進め、やがて霧の中心部――朽ち果てた一軒の小屋に辿り着いた。

 

だが、その周囲に広がる光景は、あまりにも歪だった。

 

小屋の周辺には、ギルドから派遣された捜索隊の者たちが倒れていた。

 

酷く衰弱し、まるで生気を吸い取られたかのように痩せこけた体。

 

だが、何よりも不気味だったのはその表情だ。

 

死にかけているというのに、顔には幸福そうな微笑みが浮かんでいる。

 

まるで、至福の夢に包まれているかのような安らかさが、その顔に刻まれていた。

 

その姿は、死に至るまで彼らが何かに囚われ、夢の中に引き込まれていたかのように見えた。

 

アリアは静かに息を吐くと、彼らの姿を見下ろし、目を細めた。

 

「……嗚呼……なんと悲しきことか……」

 

死に瀕しながらも、苦しむことすらない。

むしろ、幸福に満たされながら、ゆっくりと“消えていく”。

 

この霧がもたらすのは、破滅ではなく、“安寧”か……

 

「……だが、それこそが恐ろしい」

 

微笑みながら死んでいくという事実が、何よりも異様。

死すべき者が、安堵と共にその生を終える――それが如何に恐ろしいことか。

 

アリアはゆっくりと視線を小屋へと向けた。

 

「……確かめねばなりませんな」

 

静かに足を踏み出し、朽ちた扉に手をかける。

 

そして、静かに――

 

中へと踏み込んだ。

 

 

――――

 

扉を開けた瞬間、外よりも更に濃い霧が小屋の中から噴き出してくる。

警戒しながら小屋に足を踏み入れた瞬間、アリアは違和感を覚えた。

 

床には、1週間前から消息を絶っていたバルサたちの姿があった。

 

「……これは……」

 

アリアは静かにしゃがみ込み、バルサの体をゆっくりと起こす。

 

そして、その顔を見た瞬間――。

 

「…………っ!」

 

息を呑んだ。

 

そこには、恐怖と苦痛に満ちた、歪んだ表情が焼き付いていた。

バルサたちは、絶え間ない恐怖に苛まれながら、苦しみ、もがき、そして死んでいたのだ。

 

アリアの額に、一筋の冷や汗が伝う。

 

「……これは……」

 

外にいた捜索隊とはあまりにも違う。

 

彼らは幸福に沈み、死にかけていた。

 

だが、バルサたちは――何かに恐れながら、無残に死んでいた。

 

「……これは……いったい……?」

 

S級魔道士となって以来、長らく忘れていた感覚――“恐怖”が、微かに胸をよぎる。

その感覚がアリアの心をかき乱し、冷徹な面持ちがわずかに崩れる。

 

アリアは静かに立ち上がると、部屋の奥へと視線を向けた。

 

そして――そこにいたのは、一人の少女。

 

白いローブを纏った白髪の幼き少女が、ベッドの上で静かに眠っていた。

 

一見すれば、ただ眠る無垢な少女。

だが――その身体には、無数の光る蝶が静かに止まっていた。

それは、昨夜村人の頭上に舞っていた蝶たちとはまるで異なる。

 

蝶たちは、少女の身体に吸い込まれるように、徐々に小さく、そして淡く消えていく。

 

「……まさか……この少女が……」

 

アリアは静かに目を伏せ、その少女を見つめた。

 

この少女は、霧の中心にいる。

バルサたちを殺したのも、霧を広げたのも――間違いなく、この少女だ。

しかし、アリアの目には、何もかもが絡み合う中で、この少女が”悪”には見えなかった。

 

これはおそらく、無意識の力の発露。

 

力を制御できず、周囲を無自覚のまま蝕んでいるだけ。

 

「……ならば、話は早い」

 

アリアは静かに右手を掲げた。

 

この少女の魔力を封じれば、それで済むこと。

 

「空域・滅」

 

アリアが、少女へとそっと手を伸ばす。

 

その瞬間――

 

ゾクリ――。

 

アリアの全身を、突如として冷徹な殺気が突き刺す。

 

「っ……!」

 

咄嗟に身を逸らした、その刹那――。

 

少女の身体から、突如として巨大な魔力の拳が顕現し、アリアの頭上をかすめた。

 

その衝撃で、アリアの帽子が吹き飛び、床に静かに落ちる。

 

わずかに遅れていたら、直撃していた――

 

(……寝ながら攻撃してくるとは……)

 

額に冷や汗が滲み、アリアはその異常さに一瞬、言葉を失った。

 

少女は――完全に目を閉じたままだった。

 

しかし、まるで本能が敵意を察知し、アリアを排除しようとしたかのように、圧倒的な殺意が向けられてきた。

 

「……なんと悲しきことか……意志すら持たず、それでも人を害してしまうとは……」

 

慎重に少女の様子を観察する。

 

その寝顔は、何も知らぬ子どものように穏やかだった。

 

しかし、確実に――”覚醒”しつつある。

 

「……末恐ろしいな、小娘よ……」

 

アリアは静かに手を目に巻いた包帯にかけ、ゆっくりと解いていく。

 

このままでは、彼女の力が暴走するかもしれない。

 

ならば――こちらも全力をもって応じるのみ。

 

「ならば……この私も、本気を出さねばなりませんな……」

 

包帯が解かれ、アリアの瞳が開かれる。

 

その瞬間、膨大な魔力が空間を揺るがし、少女を包んでいた蝶たちを強制的に吹き飛ばすほどの圧が広がる。

 

「……さあ、どうする? ……眠り続けるか、それとも――」

 

しかし――少女のまぶたは、決して開かれなかった。

 

それでも、アリアに向けられる殺意は、確実に強まっていく。

 

「………………」

 

アリアは静かに息を吐き、ゆっくりと構えを取る。

 

「ならば――その瞳を開く前に、終わらせるといたしましょう」

 

膨れ上がる魔力。

 

そして、戦いの幕が、静かに――上がった。

 

続く――。

 





ご覧いただき、ありがとうございました!
今回はオリジナルワードもいくつか登場したので、少し説明を加えておきます。

オボロ山――フィオーレ東部に位置する、オボロ村の背後にそびえる穏やかな山。
標高は高くないが、年間を通して温暖な気候と豊かな自然に恵まれ、様々な木の実や薬草が自生する「恵みの山」として知られている。

オボロ村――フィオーレ東部、穏やかな丘陵地帯に佇む小さな山村。背後には実り豊かなオボロ山がそびえ、山から採れる木の実や薬草は村の特産品として知られている。

白夢の森―― オボロ山の奥地に広がる、年中深い霧に覆われた謎の森。村民からは神聖な土地とされ、入る者は神隠しにあったかのように消えて二度と戻れなくなるため、立ち入りは厳格に禁じられている。

夢神様―― 白夢の森に住み、オボロ山周辺に恵みをもたらすと伝えられる神。オボロ村の村民からは深く崇められ、神聖な存在とされている。
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