Re:ゼロになっても覚えてる精霊生活   作:古明地こいしさん

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クルシュ・カルステン、そしてぐにゃぐにゃと...

「これが白鯨...ねぇ」

 

番兵さん?衛兵さん?はどうやら信じていないようだ。まぁ仕方ないわな、出会ったこともないんだろうし

嘯くことならいくらでもできる

周りに人が寄って集っている。どうも変な噂が立てられそうでまずいな

 

「オットー、ここは一旦ひくぞ。このままだと悪い噂が立って立場が悪くなる」

 

「そうですね...」

 

荷台を引いて移動し始めたその時、声をかけられた

 

「すまない、卿等が白鯨を倒したという者か?」

 

「なんだ?笑いに来たのか?」

 

オットーは移動するために用意してるため話を聞けてない、俺が話を聞いてるのだが、緑髪で男装の女性と言った感じだ。強さを秘めた人、と言ったのが初対面での感想か

 

「いや、そうではない。本当ならば話を聞きたくてな」

 

「倒したのは俺だけど、これが白鯨の肉片って言えばいいのか?グロいぞ?」

 

「フッ、それくらいで怖気付くような者ではない...それにしても本当のようだな」

 

なんで本当だと分かるんだろうか。からかわれてるのならどっか行って欲しいと思った時、オットーが

 

「く、クルシュ・カルステン様!?」

 

「知り合いか?」

 

「王選候補者の1人ですよ!!?簡単に説明すればものすごく偉い人です!」

 

「おい、今俺の事バカにしなかったか?」

 

いえいえと言われたがなんか癪に障ったのでデコピンをしといた

で、クルシュ・カルステンとやらに向き合う

 

「なんで俺が白鯨を倒したってのを分かったんだ?」

 

「私には風見の加護というのがあってな。嘘など見破ることができる」

 

「なるほどな、なら口添えしてくれないか?こっちも冷やかしはやめろ〜って換金できなくて困ってたんだ」

 

「それならこちらで引き取ろう。だが悔しい事もあるな」

 

悔しい...?引き取ってくれるのは助かるが悔しいってどういう事だ?

まさか白鯨を倒したかったとかか

 

「白鯨討伐は私の夢だったからな」

 

「あー、なんかすまん。こっちも食われかけてたし倒すしかなかったんだ」

 

「いや、それだけ卿が強かったという事だろう」

 

クルシュさんのとこに行って換金して貰った

オットーとは先程別れたところだ

行き先が違うからな

 

「クルシュさん、ありがとうございました。俺はこれで」

 

「できればこれからも贔屓してもらえれば嬉しいのだが」

 

「特に目的があるわけでもないですし気が向いたらで」

 

苦笑いしつつクルシュさんと別れた。いくらになるのか分からないがお金は手に入った。後は宿だな、街並みを見る

いい街....とは言えず所々治安悪いな

王様がいない事でそう言った所もあるのだろうか

 

「メイド?」

 

キョロキョロしているメイドがいる。怪しい、とまではいかないが何か落し物でもしたのだろうか?

 

「すみません、何か落し物でもしたんですか?」

 

「...ナンパなら他を当たる事ね」

 

「いやナンパじゃないから...手伝いましょうか?」

 

「そこまで言うのなら手伝わせてあげるわ、このラムの手伝いが出来るのだから光栄に思いなさい」

 

あ、なんかめんどくさいのに声掛けちゃったな。人助けもそう易々とするもんじゃないな

 

「何を落としたんですか?」

 

「何も落としてないわ、ただ探し人がいるだけよ」

 

探し人...聞くと銀髪のハーフエルフでエミリアという女性がいなくなったとの事...これってもしかしなくてもこのラムって子が迷子なのでは?

仕方ない、力を貸すか

 

「ちょっと待ってて...」

 

日も暮れてきている、早く探さないと見つけるのが難しくなる

 

「探す気がないのなら行くわよ」

 

「今探してもらってる...盗品街?倉庫?...ん、分かったよ。スラム街の盗品街でその近くにいるって」

 

うわ、めっちゃ疑われてる。仕方ない、出てきてもらうか

 

「フゥフゥ、出てきて」

 

『はいはぃ、ドーモ』

 

「精霊?」

 

「そ、この子に調べてもらったんだよ。ラムさんは危ないから俺が行くよ」

 

「...分かったわ」

 

走って向かってる最中、視界がぐにゃぐにゃになって行く

 

「なん...だ?魔法...か?」

 

倒れそうになるもロードが出てくる。滅多に出てこない神様野郎が

 

『寝てろ』

 

「っ、」

 

そこで意識が途切れた...かに思えたが次の瞬間、目の前にはクルシュさんがいた

 

「どうした?急にボーッとして。やはり白鯨との戦いで何かあったのか?」

 

「あっ、いえ(なにがあった?さっきのぐにゃぐにゃと言い、まるで時が巻き戻ったかのように...)」

 

「疲れているのならここで休んでいくといいが」

 

「いえ、疲れてはいません。少し考え事をしてまして。ちょっとした出来事がありまして、それをどうするか...という」

 

「...そうか、そこまで言うのなら止めはしない。白鯨討伐、見事であった」

 

一礼して退室する。さて、ぐにゃぐにゃとなってこの時が巻き戻ったのは何か理由があるはずだ。クルシュさんが理由ではないだろう、クルシュさんが理由だったら引き止めてるだろうし

あの桃髪のメイド、ラムさんでもないだろう

あの子にそんな力は無さそうだし

だったら他に原因が?

 

「ロード、わかるか?」

 

『自分で調べろ』

 

はぁ...でも調べる時間は短そうだな...もし次のぐにゃぐにゃがあれば...一巡目と同じ行動を少し取るか。恐らく原因は....

原作乖離してハッピーになってもいいか

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