ハイスクールD×D 破壊を司る神の弟子 リメイク版 作:狂骨
その日からゼノの地獄のような修行の日々が再び始まった。気のコントロールやそれらを行うための体力作り。全てが今までよりもよりキツイものであり、何度も何度も死の淵を彷徨ったが、その度にウイスの魔法で回復させられ、修行を続行した。
「うりゃりゃりゃりゃ!!!!」
「うぉ!?」
ゼノの放つ拳の連撃をビルスは両手で次々と捌いていく。
ガシッ
「取った!」
「何の!!」
「!?」
拳を受け止めた直後、ゼノの身体が一瞬にして迫ると、その顔目掛けて蹴りを放ち、ビルスの身体を吹き飛ばす。
「痛いねぇ…」
吹き飛ばされたビルスは自身の頬から垂れる血を舐め取ると、瞳を鋭くさせながら笑みを浮かべる。
「やっぱりあの時…君を拾って正解だったよ!!!」
ーーーーーーー
ーーーーー
ーーー
ー
時は遡ること数年前。
久方ぶりに地球に降り立ったビルスとウイスは、荒れ果てた場所を歩いていた。
「う〜ん。地球も随分と汚くなったものだね〜」
「ここら辺の土地は紛争によって、大分荒れ果ててしまったようで。火薬の匂いも微かながら残ってますよ」
そんな中であった。
「…ん?おいウイス。誰か倒れてるぞ?」
「おや」
遠方に倒れている人影を発見し、それを見つけたビルスとウイスはその人影に近づいた。
「…子供?」
そこに倒れていたのは、ボロボロの衣服を纏いながら倒れている小さな子供だった。歳はまだ10にも満たない上に風呂に入っていないのか、髪はボサボサであった。
「餓死したのでしょう」
「酷いもんだねぇ。まぁここは神として、来世は幸せになることを祈ってあげよう」
そう言いビルスが仏教に習い合唱しようとした。
その時であった。
「が…ぐぅ…」
「動いた!?」
突如として少年の身体がうめき声と共に動き出す。
それだけではない。
「!?」
動き出したその少年の全身からは気が放出されており、わずかな量でありながらもその気を感じ取ったビルスはすぐさま少年を担ぐ。
「おいウイス!コイツ連れて帰るぞ!」
「はい?何故でしょう」
ウイスが尋ねるとビルスはワクワクしているのか、笑みを浮かべながら答えた。
「何か知らんが感じるんだ…!コイツは凄い潜在能力を秘めてるし、鍛え上げれば僕を楽しませてくれるんじゃないかって…!!!」
「はぁ…ビルス様の意思ならば仕方ありませんね〜。では、参りましょうか」
「おう!」
そして、拾われた子は後に自身の名を名乗ると共に、修行に励み、いつしかビルスの遊び相手にまで成長していったのだ。
ーーーーーー
ーーーー
ーー
ゼノを拾ったあの日のことを思い返したビルスは、全身から最大の気を放出させると、ゼノ目掛けて飛び出した。
「ゼノぉおおおお!!!!!!」
「師匠ぉおおおお!!!!!!」
それに対してゼノも全身から気を放出しビルスへと向かっていく。
そして
「「オラァッ!!!!」」
2人の拳が重なり合い、その周囲一体の星々を揺らしたのであった。
ーーーーー
ーーー
ー
それから 時が経ち4年。約束の時は遂に来た。