夏休み鹿児島・指宿で死んだ女 -公安特捜班の叛撃- 作:新庄雄太郎
杉崎は、仙台発の東北新幹線「はやぶさ34号」に乗ると、暫くして、9号車に歩いて行った。
「ああ、今新幹線に乗って東京へ向かっているよ。」
「そう。」
「東京へは19時頃になるから。」
と、電話で杉崎は言った。
「そう、じゃあ東京駅へ迎えに行くから。」
「うん、ホームで待っててくれ。」
「わかったわ。」
東北新幹線「はやぶさ」は仙台から東京へ向かって猛スピードで走り抜けた。
そして、ほぼ同じ頃。
特急「ひたち30号」はE657系と言われの新型車両で速達タイプは「ひたち」で停車型は「ときわ」として運転されてる。特急「ひたち30号」は仙台を18時02分に発車し、岩沼、旦理、相馬、原ノ町、浪江、双葉、大野、富岡、広野、いわき、勝田、水戸、土浦、上野、東京、品川へ停車する。
そして、事件が起きた。
「おい、こんなところで寝ていると風邪ひきますよ。」
と、1人の男が言った。
「えっ、人が、人が死んでる。」
「どうしました、お客様。」
「大変なんですよ、グリーン車で人が死んでるんです。」
「何だって、お客様、お客様、しっかりして下さい。」
と、車掌は言った。
そして、特急「ひたち」は終着の品川へ向かって行った。
22時44分、特急「ひたち30号」は東京駅に到着した。
「何処だ死体が見つかったのは。」
「44分に到着した特急「ひたち30号」の車内で。」
「死んでるのは女性のようです。」
と、跨線橋を通って現場へ向かった。
「主任、どうやら毒殺のようですね。」
と、高山は言う。
「えっ。」
「被害者は仙台から乗って来たそうですね。」
「仙台って事は、宮城県か。」
「ええ。」
「という事は、常磐線を経由して東京へ来たのか。」
「ええ、恐らく。」
と、その時だった。
「おいっ、晃子。」
「あのー、あなたは。」
「俺は彼女の婚約者です。」
「彼女に間違いないですね。」
と、南は言った。
「間違いありません、婚約者の晃子です。」
早速、南と高山と桜井は高杉公安班長に報告した。
「ほう、死因は毒殺か。」
「はい、缶コーヒーの中に混入していたのは青酸カリと思われます。」
「それで、被害者の身元は?。」
と、高杉は言った。
「はい、被害者は東京の藤森晃子と判明しました。」
「ほう、彼女はどうして仙台へ行っていたのかな。」
「東京で誰かに愛に行ったんじゃないでしょうか?。」
と、桜井は言う。
「ほう、それも考えられるな。」
「特急「ひたち」って言う事は、常磐線経由の特急ですね。」
「ええ。」
「井山の話では、仙台から東京へ行く途中で彼女が迎えに来ていない事に気づいたそうです。」
「ほう、それであなたは仙台へ行っていたのか。」
「ああ、はい、彼女は今東京へ住んでいるんだそうです。」
「ほう、なるほどね。」
「杉崎は仙台から新幹線「はやぶさ」に乗って東京へ彼女に会いに行く途中だったそうです。」
「はい、私は関口興産の仙台支社へ2年前に転勤して仙台に住んでいます。」
「ほう、なるほどね。」
と、南は言った。
「という事は、マンションで1人暮らしか。」
「ええ。」
「すいませんが、こちらの女性をご存じでしょうか?。」
「さぁ、知りませんね。」
と、杉崎は言った。
「昨日の夜22時頃に、特急「ひたち」で死体で発見されたんです。」
「えっ、そうなんですか。」
「はい。」
「ええ、まさか誰かに殺されたに違いないよ。」
と、井山は南と高山に言った。
「では、あなたは事件当日は仙台に行っていたんですね。」
「はい、私は東京から仙台から列車に乗って休暇で旅行へ行っていました。」
「ほう、なるほどね。」
「つまり、あなたは事件当日は仙台へ旅行へ行っていたんですね。」
「あっ、はい。」
「そうですか。」
「なるほどね。」
早速、高杉班長に報告した。
「杉崎は、仙台駅で新幹線に乗って東京へ向かって言ったのは確かです。」
「なるほどね。」
「それで、井山はなんて言っていた?。」
「ええ、事件当日に旅行へ行っていたと言っています。」
「そうか。」
そこへ、井山がやって来た。
「いやー、南さんと高山さんたちに証拠を見せようと思ってね、写真持ってきました。」
「ほう、鳴子峡ですね。」
「ええ、秋の紅葉めぐりをしようと思って温泉へ行って、そこからは新幹線に乗って行きました。」
「そうですか。」
特急「ひたち30号」で起きた殺人は、犯行時刻は午前19時から20時ごろと分かった。
特急「ひたち30号」の時刻は、次の通りである。
仙台 18:02
通過駅:長町、太子堂、南仙台、名取、館腰 ↓
岩沼 18:19
通過駅:逢隈 ↓
亘理 18:27
通過駅:浜吉田、山下、坂元、新地、駒ケ嶺 ↓
相馬 18:50
通過駅:日立木、鹿島 ↓
原ノ町 19:06
通過駅:磐城太田、小高、桃内 ↓
浪江 19:21
双葉 19:25
大野 19:30
通過駅:夜ノ森 ↓
富岡 19:39
通過駅:竜田、木戸、Jヴィレッジ ↓
広野 19:57
通過駅:末続、久ノ浜、四ツ倉、草野 ↓
いわき 20:17
通過駅:内郷 ↓
湯本 20:23
泉 20:28
通過駅:植田 ↓
勿来 20:36
通過駅:大津港、磯原、南中郷 ↓
高萩 20:49
通過駅:十王、小木津 ↓
日立 21:00
常陸多賀 21:04
大甕 21:09
東海 21:14
通過駅:佐和 ↓
勝田 21:21
水戸 21:27
通過駅:偕楽園、赤塚、内原、友部、岩間、羽鳥、石岡、高浜、神立 ↓
土浦 21:56
通過駅:荒川沖、ひたち野うしく、牛久、龍ケ崎市、藤代、取手、天王台、我孫子、柏、松戸、北千住、南千住、三河島、日暮里 ↓
上野 22:39
東京 22:44
通過駅:新橋 ↓
品川 22:52
「という事は、殺害されたのは原ノ町からいわき辺りとみて間違いないですね。」
「ええ。」
「あなたは事件当日は、鳴子峡へ行く時は列車を使ったんですか。」
「ええ、行きは東北新幹線ではなく常磐線の特急に乗って行きました。」
「ほう、常磐線の特急「ひたち」に乗って行ったんですね。」
「ええ。」
「ええ、そして仙台駅で女の子に会いましてね。」
「じゃあ、その女の子たちは一緒に行っていたって事ですね。」
「ええ。」
「班長、私も一緒に。」
と、小海は言った。
「ああいいよ、女子高は僕専門だからどこの高校?。」
「確か、虹ヶ咲学園です。」
虹ヶ咲学園
早速、旅行で一緒だった彼方とミアとかすみと愛、そしてパトリツィアと陽凪にも話を聞く事にした。
「ああ、その人なら会いましたよ。」
「それは、本当ですか。」
「ええ。」
「確か、鳴子温泉駅辺りだったわ。」
と、ミアは言った。
「あの時、彼方が財布を忘れたの気づいて拾ってもらったの?。」
「もしかして、この男だったか?。」
高山は、彼方に写真を見せた。
「そうよ、この男よ。」
「間違いないわ。」
と、かすみは言った。
「そうか。」
そして、南と高山は報告した。
「そうか、やはりアリバイは成立か。」
「はい、彼は新幹線ではなく、常磐線を経由して仙台へ向かったんですよ。」
早速、調べてみると。
彼方とミアとかすみたちのルート
東北新幹線「はやぶさ101号」
東京発7時16分
古川着9時03分
陸羽東線
古川発9時19分
鳴子温泉着10時06分
井山のルート
特急「ひたち3号」
東京発7時52分
仙台着12時28分
東北本線
仙台発12時45分
小牛田着13時30分
陸羽東線
小牛田発13時48分
鳴子温泉着15時02分
「ほう、なるほどね。」
「やはり、行く時は常磐線を経由していったのは確かですね。」
「ええ、帰りは新幹線に乗って行きましたから。」
「そうですか。」
「しかし、杉崎は新幹線に乗っていたから犯行は無理ですね。」
「ええ。」
「あっ、そう言えば仙台駅で怪しい女を見かけたけど。」
と、杉崎は言った。
「それは本当ですか。」
「ええ、サングラスしていたから27歳の女性でした。」
「なるほどね。」
「そうか、犯人はこれを利用したんだよ。」
「わかったのか。」
「ええ。」
「犯人はこれを利用したんですよ。」
早速、調べてみると
特急「ひたち30号」
仙台発18時02分
上野着22時39分
東北新幹線「はやぶさ48号」
上野発22時59分
東京着23時03分
「そうか、やはり犯人はこれを利用していたって事か。」
「ええ。」
「ええ、この方法で利用が出来るのはこの女だ。」
「犯人が分かったのね。」
と、小海は言った。
「ああ、犯人は中井真理子だ。」
「そうか、犯人はこれを利用したんだね。」
「ええ。」
早速、南と高山と小海は中井に会った。
「やはり、彼女が犯人だったんですね。」
「ええ、そうよ、あいつが許せなかったのよ、こいつが悪いのよ!。」
「藤森が井山を愛していたからと許せなかったんだな。」
「ええ、そうよ。」
「それで、殺害したのか。」
「はい。」
こうして、事件は解決した。
次回は南国九州で殺人事件が起きる。
特捜班は謎を解いて解決してみせるのだ
次回もお楽しみに