夏休み鹿児島・指宿で死んだ女 -公安特捜班の叛撃- 作:新庄雄太郎
新大阪駅
この日、高山は研修会で大阪へ来ていた。
「久しぶりの休暇だ、鹿児島でも行ってこようかな?、今回は観光列車「指宿のたまて箱」に乗ってみたかったんだよな。」
と、高山は言った。
「ねぇ、夏の鹿児島ワクワクしてきたよ。」
「うん。」
「鹿児島ですか、ワクワクしてきますね。」
と、如月は言った。
「あれ、あなたも乗るんですか。」
「ええ、ようやく休暇が取れたので鹿児島でも行こうと思って。」
「そうですか。」
「実は、私たちもなんです。」
「おっ、気が合いますね。」
「一緒に行きます。」
「ええ、もちろん。」
「じゃあ、行こうか。」
ファーン
9時20分、高山と藤崎と如月と虹野が乗った九州新幹線「さくら549号」鹿児島中央行に乗って鹿児島へ向かった。
「えーと、藤崎詩織と如月美緒に虹野沙紀ね。」
「ええ。」
「私たちは、きらめき高校の卒業生なんです。」
「なるほどね。」
「それで、夏休みに九州新幹線に乗って鹿児島へ行こうと考えたんです。」
「へぇー、九州女子旅か。」
13時37分、新幹線「さくら549号」は定刻通りに鹿児島中央駅に到着した。
「楽しみだな、指宿のたまて箱に乗れるなんて。」
「ワクワクしてきたわ。」
「うん。」
そして、高山と詩織たちは13時56分発の観光特急「指宿のたまて箱5号」は鹿児島中央駅を発車した。
『指宿のたまて箱』は、誰もが知る浦島太郎が登場する“竜宮伝説”がモチーフ。実は、指宿が伝説発祥の地といわれているとか。
「黒髪だった浦島太郎が玉手箱を開けたら白髪になってしまった」というストーリーを表現して、車両の海側が“白”、山側が“黒”の、とってもユニークな外観をしています。 なんといってもこの列車の特徴は、窓を向いたカウンター座席!すわると、目の前には一面の海景色が広がり、まるで自然の中に溶け込んだような感覚に。 1号車の車内には客船やヨットにも用いられるチーク材、2号車には南九州産のスギが使用されており、木材に包まれる空間が広がります。 ぬくもりと豪華さを兼ね備えたデザインが旅のわくわく感をより一層強くしてくれます。1号車、または2号車を予備車両で運転する場合があります。
「うわー、錦江湾が見えるわ。」
「うん。」
「本当だわ。」
14時49分、高山と詩織達が乗った観光列車「指宿のたまて箱5号」は指宿に到着した。
「さぁ、温泉に来くわよ。」
「おーっ。」
そう言って、詩織達は指宿温泉へ向かった。
指宿温泉は、鹿児島県指宿市東部にある摺ヶ浜温泉、弥次ヶ湯温泉、二月田温泉などの温泉群の総称。鹿児島県内有数の観光地であり、2003年において年間285万人の観光客が訪れ、91万人の宿泊客を集めている。農業や養殖などへの温泉利用も盛んであり、温泉の9割が産業利用されていた時期もあった。
「ここの温泉は砂の風呂なの。」
「うん、これは熱くなるわ。」
「美緒ちゃん、まるで砂には行った気分だよ。」
「本当だわ。」
そして、暫くして。
「うー、熱いーっ。」
と、詩織は砂風呂から起きた。
「もう、限界だわ。」
「どうしたの、詩織ちゃん。」
「悪い、私、少し休んでくる。」
「そう。」
そう言って、高山は海岸へ散歩していた、と、その時だった。
「キャッ。」
「どうした。」
「美緒ちゃん、美緒ちゃん、しっかりしてっ。」
と、虹野は言った。
指宿で殺人が起きた。
「はい東京中央鉄道公安室、ああ高山か、何っ、指宿で女子大生が死んだ!。」
「被害者はですね、東京在住の如月美緒という女子大生なんです。」
「そうか、指宿って事は鹿児島県警か。」
「そうです。」
「わかった、高山は鹿児島県警と協力して捜査してくれ。」
「わかりました。」
高山は、さっそく現場へ戻ってきた。
「被害者の如月は、搬送先の病院で死亡が確認されました。」
「そうですか、それで死因は?。」
「恐らく死因は、薬による毒殺と思われます。」
「ほう。」
「これが、被害者が飲んでいた薬のカプセルです。」
そして、高山は藤崎と虹野に話を聞く事にした。
「被害者の如月は、何か持病とか持っていましたか?。」
「えっ、持病?。」
「そう言えば、美緒ちゃんは貧血だったわ。」
「それは、本当なんですか?。」
と、高山は虹野に言った。
「小学校の時から貧血になっていたんだって。」
「ほう、なるほどね。」
「それで、何かに気付いたことはありませんか?。」
「さぁね。」
「あっ、そう言えば私たちが乗っていた新幹線に怪しい男が乗っていたわ。」
「えっ、確か新大阪駅辺りで。」
「ほう、なるほどね。」
「それは、怪しいですね。」
「ええ。」
そして、1人の男が如月を後をつけていたと思われる男を見かけた。
「ああ、私ですか。」
「ええ。」
「あなたは事件当日は、指宿へ行ったんですか。」
「はい、私はよく九州へ行く時は新幹線「さくら」と「指宿のたまて箱」に乗って指宿へ行って、次の日に東京へ帰りました。」
「ほう、なるほどね。」
彼の名前は、藤島 耕作。元きらめき市立きらめき高校の科学教師で父親の病気で看病をする為に教師を退職し、実家の鹿児島へ帰っていたことが分かった。その後、父親は亡くなり、現在は東京で製薬会社に勤務することにした。
そして、翌日高山は東京から戻ってきた。
「ほう、被害者の如月は貧血の持病を持っていたのか。」
「ええ、子供のころに貧血になっていたそうです。」
「なるほどね。」
「藤島の話だと、行く時は新大阪の支社へ行く時に最終「のぞみ」に乗って大阪へ行き、次の日に鹿児島へ行っていたことが分かりました。」
「大阪へは何をしに。」
「何でも、朝から行う会議で大阪へ行っていたそうです。」
「ほう、なるほどね。」
「彼は、妻と娘と弟を鹿児島の実家に住み、東京で単身赴任しているそうです。」
「ほう。」
「藤島は、東京へ行く時はこれに乗って行ったと言っていました。」
早速、時刻表で調べてみると。
特急「指宿のたまて箱」
指宿発 10時56分
鹿児島中央着 11時48分
九州新幹線「さくら554号」
鹿児島中央発 11時55分
新神戸着 15時45分
東海道山陽新幹線「のぞみ34号」
新神戸発 15時52分
東京着 18時33分
「ほう、なるほどね。」
「でも、この人は如月を殺害は出来るのだろうか。」
「うーむ。」
「でも、犯人は別ルートを利用して東京へ行ったんじゃないかな?。」
と、梶山は言う。
「それも、考えられるな。」
と、松本は言った。
「待てよ、鹿児島からだったら日豊本線があるじゃないか」
「そうか、犯人はこれを利用したって事か。」
「ええ。」
「そうか、犯人はこれを利用したのか。」
「ええ。」
「なるほど、日豊本線を利用したって事か。」
「ええ。」
東海道山陽新幹線「のぞみ297号」
東京発 7時18分
新大阪着 9時45分
九州新幹線「みずほ607号」
新大阪発 9時54分
鹿児島中央着 13時43分
観光特急「指宿のたまて箱5号」
鹿児島中央発 13時56分
指宿着 14時49分
観光特急「指宿のたまて箱2号」
指宿発 9時56分
鹿児島中央着 11時48分
特急「きりしま10号」
鹿児島中央発 11時50分
宮崎着 14時02分
特急「にちりん12号」
宮崎発 14時36分
大分着 17時41分
特急「ソニック50号」
大分発 17時44分
小倉着 19時03分
新幹線「のぞみ64号」
小倉発 19時16分
東京着 23時45分
「そして、ビジネスホテルで1泊して会合へ向かった。」
「これで、藤島のアリバイは崩れた。」
そして、翌日。
藤島は仕事の都合で松江へ向かった。
「えっ、島根に向かった。」
「ああ、何でも女に会いに行ったって。」
藤島は、東京駅でには7時48分発の新幹線「のぞみ13号」に乗って岡山には11時02分に到着し、岡山から松江へは特急「やくも9号」出雲市行に乗り岡山を11時13分に発車して松江には13時48分に乗って松江へ向かったのだ。
「やはり、松江へ向かったのか。」
「ええ。」
そして、南と高山と小海は藤島が向かったと思われる松江へ向かった。
「やっと会えたな。」
「ええ、何時島根に」
「今日、松江で仕事が終わって今会いに来たんだよ。」
「そうなの。」
と、その時だった。
「君が死んでくれれば、俺はお前を殺せばね。」
と、藤島は注射器を取り出した。
「そこまでだ、藤島!。」
「はっ。」
「藤島、お前がこの事件の犯人だったんだな。」
「やはり、如月を殺したのはお前だな。」
「くそーっ、何で分かったんだよ。」
と、高山は藤島に手錠をかけた。
こうして、高山の夏休み鹿児島旅行は壮絶な殺人旅行となった。
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次回は11月頃に投稿します。
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なお、ときめきメモリアルで如月美緒役の関根明子さんが8月にお亡くなりになられました
心からご冥福を申し上げます