一話 崩壊の序章
雪「それじゃあ、そろそろ行くわね」
雪乃の旦那である「葉山隼人」にそう伝える。
最近、総武高校の関係者が狙われる事件が発生しているから雪乃とその子供達は安全な場所へ避難するのだ。
雪「でも、本当に大丈夫?貴方一人で…」
隼「心配することはないよ。そんな事よりも子供達の事、頼んだよ」
雪「ええ…」
雪乃はそれだけ言って小さく頷いた。
隼「お前達もお母さんの言うことをしっかりときくんだぞ」
子供達は大きく頷いた。
雪乃達がここから出ようとしているとー。
雪「隼人君」
雪乃が隼人の方に振り向きそこに向かうと
突如、雪乃の唇が隼人の唇に触れた。
雪「…気を付けて」
そう言って雪乃は隼人の胸の中へ歩み寄った。
隼「…雪乃も気をつけて」
それを隼人は静かに抱き締めた。
その後、隼人は雪乃達を暖かく見送った。
ーーー
隼人は個室で頭を抱えていた。
それもそうだ。
昔、世話になっていた教師や友達といった隼人の関係者が次々と逮捕されたり、晒されたりいるからだ。
もしかしたら今度は愛する妻が狙われるんじゃないかと心配になっていた。
護衛もついているがそれでも不安は取れなかった。
隼(まさか、いろはも捕まるなんて…)
すると。
ガタッ!
「!?」ビクッ
隼人がそう思ってるとなにかが倒れるような音がした。
隼人が恐る恐ると音がした場所に行くと…。
隼「!!」
そこには隼人を護衛をしていた人達が倒れていた。
隼人はそれを見て動けずにいたが…。
「あぁ…うう…」
まだ意識がある警備員を見つけたので葉山は急いで駆けつけた
隼「大丈夫ですか!?」
「あ…が…」
警備員が何かを言っていたので隼人は耳を近づけた。
「…ッ」
すると隼人はそのまま倒れ出した。
ーーー
「…ハヤ…ヤト…」
誰かが俺を呼んでいる…。
俺はそれが誰なのか見るために目を開けると。
「良かった…やっと目を覚ました!」
金髪の縦ロールの女性…
隼「…優美子?」
優「良かった…。意識も戻って…。みんな来て!隼人が起きた!」
優美子が誰かを呼んでいる…。もしかして、他の皆も此処にいるのか!?
「葉山くん良かったー!やっと目を覚ましたべ!」
茶髪のカチューシャをつけた男ー。戸部が涙を流しながら俺に抱きついてきた。
「グフフ、久しぶりのトベハヤ、たっぷりと堪能させてもらうね~」
メガネの女性ー、海老名がよだれを滴ながら何かを言っていた。
優「海老名、自重しろし。だけど本当に私たちも心配したんだからね」
「だな」
「それな」
大岡と大和もいるみたいだな。
優「どうやら結衣以外グループ全員いるみたい…」
そうか…。それだけが幸いだな。
隼「それだったら直ぐに結衣に救援を呼ぼう!携帯は通じるのか?」
そう言うと優美子は悲しい顔をしながら首を横に降った。
通じないのか…。だが…。
隼「他に出られる場所がないか探してみよう。何度でも重点的に…」
タンッ!タンッ!
葉山グループ「!!?」
突如、何かを叩いた音がしたので音のする方を見てみると…。
モニターに裁判官のお面をした人物が映っていた。
裁『それではただいまよりー』
裁『葉山グループに対する審議を始めたいと思います』
葉山グループ「!!??」
俺達は今起きたことに驚いていた。
だがそれも直ぐに終わった。
優「あんた何様!?とっととあんたの名前を教えるし!!」
優美子が怒りの表情でモニターの人物に向かって言った!
『…やれやれ。本来なら言わないのだが、特別に教えよう』
その人物の名前を知った俺達は驚きや怒り、呆れなど様々な表情を出すことになった。
裁『…私の名前はー
『比企谷八幡』である』