一話 懐かしき場所
警備が厳重な建物の中で一人の女性がそこにいた。
ー最初はあまり気にしていなかった…。
だがそれが間違いだったと気づいてしまった…。
だって…
私の大切な人達が狙われてしまったのだから。
ーーー
最初に恩師が狙われた…。
次に戸塚君と川崎さんが狙われ…。
鶴見さん…。
小町さん…。
城廻先輩…。
一色さん…。
そして…。
私の
姉さんからの連絡も途絶えてしまいその後は音沙汰なしだ…。
「まさか…、こんなに大きな事件になるなんて…」
一人の女性「葉山雪乃」がそう呟いた。
私は今、子供達とは別の場所で保護されている。
隼人君が狙われたので次はその妻である私が狙われるのではないかと警察がそう睨んだからだ。
子供達は今、お母さん達の所に預けられている。
大丈夫だとは思うが心配でたまらなかった。
無事に子供達にまた会えるのだろうか。
子供達は元気なのか。
それが心配だった。
するとー。
ガチャッ
ルームサービスの人が食事を持って来たようだ。
入ってくる人たちは皆厳重な検査をされているらしい。
ル「お食事を持って参りました」
雪「有り難う…」
ルームサービスの人がその食事をテーブルにおいてるのを見ているとー。
「…雪乃」
雪「!?」
どこからか隼人の声が聞こえてきた。
そんなことある筈がない。
これは気のせいだと思いながらも辺りを見渡すと…。
ふとルームサービスの人と目が合い。
ル「…ッ」
ーーー
雪「ー!?」ハッ
私はいつの間にか別の場所にいた。
その場所には見覚えがあった。
「…!?」
私は何かの気配を察知し、その方を見てみると、そこには見覚えのある人物がいた。
雪「大丈夫!?しっかりして!」
雪「由比ヶ浜さん!!」
私は由比ヶ浜さんの意識があるか調べると…。
結「う…うん……ゆ…き…のん…?」
由比ヶ浜さんが意識を取り戻したのを見て、私は少し安心した。
ーすると。
結「…私…、まだ夢を見てるのかな?」
雪「由比ヶ浜さん、これは夢じゃないわ。現実よ」
由比ヶ浜さんはまだ寝ぼけてるようなので夢ではないと言うと彼女は気になることを言った。
結「え…?だってゆきのん…」
結「懐かしいのを着てるから…」
そう言われ自分の服を見てみると…。
「!?」
私は着ている服に驚愕した。なぜならそれは…。
高校時代に着ていた制服だったからだ!
雪「そういう由比ヶ浜さんも…!?」
結「え…、あ!?」
よく見たら由比ヶ浜さんも同じ制服を着ていた。
それに気づいた彼女も完全に意識を取り戻した。
懐かしい制服にこの雰囲気、もしかして此処はー。
雪乃が何か言おうとしたその時。
ガラガラ
雪&結「!?」
「うぃ~っす」
誰かが気だるげに入ってきた。
それは総武高校の制服を着て、蛙のお面をかぶっていた。
声から察するに私は男だと確信した。
蛙「お前ら、もう来てたのかー」
ー雪ノ下雪乃。
ー由比ヶ浜結衣。
雪「貴方が連れてきたくせによくそんなことが言えるわね…」
雪乃が睨みながらそう言う。
蛙「まあ、そうなんだけどな。それにしても懐かしいだろ」
蛙「俺たちの『奉仕部の部室は」』
雪「…ッ!やっぱり…」
結「…!?」
その言葉を聞いた雪乃と結衣は驚愕した。
蛙「そして此処がー
今回お前達を裁く断罪場だ」
懐かしきこの場所でー。
蛙「俺はお前ら二人を裁く断罪人。まあ、気軽に「カエル」とでも呼んでくれ」
二人の罪が裁かれ始める。