復讐に染まった俺は、この世に地獄を作る   作:龍座

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二話 天使は地に堕ち、ヤンキーは昔に戻る

ー夕方ー

 

沙「助かったよ、アンタが来てくれて」

 

沙希は彩加の車に乗っていた。

 

彩「気にしないで、僕も帰るところだったから」

 

事の顛末はこうだ。

 

沙希が茶葉を買った後、他にも服や必要品などを買いすぎてしまい、それを一生懸命持ち歩いてたところを偶然、彩加の車と鉢合わせしたのだ。

 

彩「それにしても、沢山買ってきたんだね」

沙「色々必要になると思うとつい…」

 

彩「ふふ…」

 

それを聞いた彩加が少し笑った。

 

沙「何がおかしいんだい?」

 

沙希が聞くと。

 

彩「こんなに優しい妻を持って僕は幸せ者だなと思ってさ」

 

それを聞いた沙希が顔を真っ赤にした。

 

沙「いきなり馬鹿なことを言うんじゃないよっ!////」

 

そう言い沙希はそっぽを向いた。

 

彩&沙「「ただいまー」」

 

「「「お帰りなさーい」」」

 

さてと急いで準備をしないとね。

 

沙「ごめんねー、帰るのが遅くなっ…て…」

 

沙希が突如、驚いた顔で動かなくなった。

 

彩「どうしたの!一体なにが…」

 

彩加が見てみると。

 

そこにいたのは沙希の弟妹ではなく、金髪の男に変装している八幡が座っていたのだった。

 

八「待っていたぜ」

 

八幡は京華の声で喋っていた。

 

 

ー戸塚、川崎。

 

沙「だ…、誰だいアンタ…!」

彩「すぐに警察に…」

 

彩加がスマホで警察に連絡しようとしたが。

 

女「ダメじゃん、そんなことしちゃ」

 

金髪ギャルに変装している女神にスマホを取り上げられた。

 

女「アンタ等への制裁は、まだ始まってすらいないんだからね」

 

コイツ、キャラ変わりすぎだろ。

 

沙「か…返し「…」!、か…体が動かない…」

彩「ぼ…僕も…」

 

まず、相手の動きを止めてっと。

 

八「さて、お前達を裁きますか」

彩「さ…裁き!?」

沙「そんなことよりも、弟達は無事なんだろうね!!」

 

沙希が八幡を睨み付けた

 

こんなときまで弟妹の心配をするとは…優しいねぇ…。

 

八「俺の質問に正直に答えたら、教えてやる」

 

沙「質問だって?」

 

八「戸塚…彩加は「天才」という称号を得るために苦労してきた…、で合ってるよな?」

彩「そ…そうだよ」

 

八「それはどういったものだ?」

彩「そ…それは…」

 

彩加が言いづらそうにしていると沙希が口を挟んできた。

 

沙「彩加はね、この容姿のせいで他の奴等からいびられてたんだよ!襲われそうになりかけた時だってあったんだからね!」

八「それを証拠にアンタとその弟妹が奴等に叩きつけてコイツを守っていた、という訳か?」

彩「そ…そうだ!僕はいつも彼女達が側にいてくれたお陰でここまで来ることが出来たんだ!!」

沙「彩加…////」

 

美しい家族愛だこと…。

 

本当にー。

 

ーでも。

 

八「アンタ等、嘘はいけねーな」

沙「嘘じゃない!彩加は本当に…」

八「正直に言えよ彩加、お前、本当は…」

 

 

八「奴等が襲うように仕向けたんだろ?」

 

 

彩「なっ…!?」

 

彩加が驚愕の顔を浮かべる。

 

沙「アンタ!何を言って…!!」

八「お前達もグルの癖にしらばっくれるんじゃねーよ」

沙「!!」

 

八「お前達は最初、襲われるように仕向けさせ、それを証拠に大量の慰謝料をせしめたり、邪魔な奴等を蹴落としていった」

八「そうやってお前は「天才」の称号を手に入れたのさ」

 

八「その容姿だったら相手を味方につけることぐらい簡単だろうからな」

八「しかも、弟妹までくればこっちの勝敗は明白」

八「弟妹達は「有名になりたい」という理由でお前等と手を組んだ、違うか?」

 

八幡が冷ややかな視線でそう問うと、彩加が。

 

彩「何を言うのかと思ったら…

 

 

まさか全て知っていたとはね…」

 

彩加が不適な笑みを浮かべだした。

 

彩「そうだよ!正にその通りさ!面白かったよ、簡単に騙されるんだから」

 

彩「努力している僕よりも、才能を持った人たちの方が凄いと言うことがどうしても許せなかったんだ!!」

 

彩「僕の方がスゴいのに!!!」

 

マジで堕ちたな…コイツ。

 

八「…他にもあるんじゃねーのか…?」

 

沙「勿論、家族と家庭のためさ!!」

 

沙「幸せな生活を送るには金が必要だからね!」

 

まあ、否定はできねーな…。

 

沙「金を簡単に手にいれるにはコレが一番手っ取り早いとわかったのさ!!」

 

沙「弟達もよろこんで引き受けてくれたよ」

沙「痴漢の冤罪を着せてそれを帳消しにする代わりに金を払わせる。これ程楽な仕事はないからね」

 

彩「それにしても楽しかったよね」

沙「ああ、金が貰えるだけでもいいのに…

 

 

彩&沙「相手の絶望する顔が本当に最高だった!!」

 

堕ちるところまで堕ちたなコイツら…。

 

八「まあ…、正直に答えてくれたから約束通り弟達に会わせてやるよ」

 

八幡は三つの箱をテーブルの上においた。

 

沙「な…なんだい?その箱は…」

八「開ければわかる」パチン

 

八幡が沙希を動けるようにすると箱の方に向かわせた。

 

沙「ま…まさか…」

 

そんなことあるわけ無い…。

 

あってほしくない…。

 

どうか、間違いであってくれ…!

 

沙希がおそるおそる箱を開け、なかを見た途端。

 

沙「ああ…、あああ…、ああああああああああ!!!!」

 

沙希が発狂し、箱を抱き締めた。

 

その箱の中身は…

 

 

 

 

沙希の弟妹の首だった…。

 

 

 

 

沙「ああ…、あああ…」

 

沙希はそのまま動かない…。

 

八「さてと…」

 

八幡は沙希をほっとき、今も動かない彩加の方に行く。

 

彩「な…何を!?」

八「決まってるだろ」

 

お前の選手生命を奪うんだよ。

 

八幡が手刀で彩加の両肩をおもいっきり突いた!

 

彩「え…?」

 

彩加が呆然としていると、あることに気がついた。

 

《vib》彩「う…腕が…!腕が上がらない!!」《/vib》

 

自分の腕が上がらなくなったのだ!

 

彩「何で?、何でええ??」

 

彩加が涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら戸惑っていると。

 

八幡「腕が上がらなくなるようにしたんだよ。」

 

一応、催眠術もかけてな。

 

八「あとは…」

 

八幡が女神の方を見ると。

 

女神が手を丸の形にした。

 

コイツら今までおかしてきた罪を世間にばらしたのだ。

 

八「それじゃ、此処での仕事も終わったことだし、とっとと帰るぞ」パチン

 

女「オッケー♪」

 

お前、本当に変わりすぎだろ…。

 

彩加も動けるようにした後、俺達はこの惨状を無視して見つからないようにこの家から去っていった。

 

ーーー

 

八幡があの家から去っている道中。

 

八「助かったぜ」

 

八幡が女神に礼を言う。

 

八「あんなにリアルな首を作ってくれてな」

女「これくらい造作もないことです////」

 

あの箱の中に入っていた首は全部偽物だ。

 

殺しなさけは俺のルールに反するからな…。

そろそろ弟妹(あいつら)も目を冷ましてる頃だろう。

 

これで天使(笑)(とづか)のテニス人生は終わるし。

 

ヤンキー(笑)(かわさき)も深夜バイトをしなくてはいけないくらい働くことになる。

 

弟妹あいつらもある意味で有名になるな。

 

女「…あの…」

 

そう考えていると女神が聞いてきた。

 

八「…何だ?」

女「八幡…泣いてるのですか?」

 

何を言ってるんだコイツは…。

 

女「だって…」

 

 

女「悲しそうな顔をしていますから…」

 

 

そう言われ、渡された鏡で見てみると…。

 

本当に悲しそうな顔をしていた。

 

まさか…、あいつらに…?いや、まさかな…。

 

八幡は元の顔に戻した後、次の獲物のために早足で行った。

 

女「あっ…、待ってください」

 

女神がそれを追いかけていった。

 

ーさあ、次の獲物に向かおう。

 

八幡の目は真っ直ぐ向いていた…。

 

 

二章 天使とヤンキーのデュエット 完

 




次回 三章 ギャルと虐められっこの末路
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