薄暗く広い部屋の中では、彼女達の声がよく響く。
折「私達がなにをしたって言うのさ!!」
『貴女達はとある男性の人生を潰したんですよ。覚えていませんか?』
折「逆恨みってこと!?マジウケないんだけど!!」
折本がスピーカーの人と口論している。
それにしても…、あの男って…。
『逆恨みとは、心外ですね』
折「逆恨みじゃん!ホント下らない!」
もしかして!
鶴「あの…!」
折「あ?」
『?』
折「アンタ人が話してるときに「その男の人って…!」聞けよ!!」
鶴「八幡のことですか!?」
折「!!」
『…その通りです』
やっぱり…。
鶴「そっか…そうだよね…」
鶴見が悟ったような表情を浮かべた。
折「そ…、そもそもアンタには関係のないことじゃ…」
鶴「そんなことはどうだっていいよ…」
鶴見が前に出る。
鶴「だって私達は八幡を裏切ったんだから…」
鶴「私ね…、ずっと後悔してたんだ…」
鶴「何で八幡を裏切っちゃったんだろうって…」
鶴「八幡は私を助けてくれたのにそれを仇で返したから…」
鶴「いずれそのバチが当たるんじゃないかと思っていた」
鶴見が涙を流し始めた。
鶴「だから私『…おい』…?』
『臭い芝居してんじゃねーよ』
折鶴「!?」
急に口調が変わった。
折「アンタ何を言って『いっておくけどな…』おい!!」
『こっちは全て知ってるんだよ。証拠だってある』
『今さら嘘をついたって無駄なんだよ』
鶴「…」
鶴「…な~んだ。演技して損しちゃった」
突如、鶴見の表情が変わった。
鶴「本当、余計なことをしてくれたよね、あの男」
鶴「最初の内は苛めを楽しんでたけど、バレたときのリスクが高くてあまり楽しめなかったんだよね」
鶴「だからあえて、「虐められる」側になったわけ」
鶴「バレる心配もないし、虐め側の糾弾された時の面白い顔もみれる、しかも皆から心配されて色々と私の言うことを聞いてくれるからもう最高」
鶴「なのに、あの林間合宿の時に彼奴が邪魔して計画がパー」
鶴「そのおかげで小学校ではもうできなくなっちゃった」
鶴「まあ、中学、高校で失った分を取り戻すことができたけどね」
折「…」
折本が驚愕の顔で鶴見を見ていたと思ったら…。
折「…プッ!アーハッハッハ!それマジ!?超ウケるんだけど!!」
折本が急に笑いだした
折「実は私、中学の時に比企谷あいつに告白されてさぁ」
折「いい笑い話になると思って学校中にバラしたんだよね」
折「そしたらなんと学校中の笑い話になってて」
折「その時の彼奴の顔、本当に面白くてさぁ」
折「高校でもその話題で皆が笑っていてさぁ。本当に彼奴はいい道具だったなー」
鶴「そんなことしてたの!?彼奴」
折「そうなんだよ。だけど高校の時の彼奴、本当にうざかったんだよねぇ道具の癖に偉そうにしてさぁ」
折「まあ、葉山くんに注意されて我慢してたんだけど、あの時の彼奴の顔を見ることが出来たから良かったんだけどさ」
折「これ聞いてわかったでしょ?」
折本達がスピーカーの方を見てきた。
折「悪いのは比企谷という男で、私達はその男によって被害を受けた『被害者』なの」
鶴「私達はあのクズのせいで人生に傷が付いた」
折「それを私達が制裁したって訳」
鶴「つまり私達は何にも悪くないってこと。とっとと出してくれるよね?」
『…』
『いいでょう。貴女達を解放します』
折「わかってくれた?私達は何に『ただし』…あ?』
『貴女達が、本当の被害者に会ってからです』
折&鶴「…は?」
バン!!
次の瞬間空かなかった扉が開いた。
そこから沢山の人が入っていた。
折「な…何?この人たち…」
『ご存じありませんか?』
『あの方達は貴女方に人生を狂わされた本当の被害者です』
「お前のせいで俺達がどんな目にあってきたのかわからないのか!?」
「貴女のせいで誰も私を信じてくれなくなったわ!!」
「俺の娘はお前のせいで自殺した!!」
被害者達が次々と二人に訴えた。
折「はぁ!?それアンタらが勝手にやったこと「うるせぇ!」…!」
「俺達はな、テメーらにやられた分を返しに来たんだよ!勿論、倍にしてな!」
「余裕があるということは、思う存分にやっていいってことよね!!」
「その体に刻んでやるよお前達の立場をな!」
被害者達が二人に近づいて来る。
折「ちょ…、マジでやるの…?」
鶴「やば…、早く逃げなきゃ…!」
被害者が入ってくる扉以外逃げ場はない。
二人は袋のネズミになった。
折「ねえ、アンタ助けてよ…」
鶴「そうだよ、私達は「被害者」なんだから早く助けてよ!」
二人はスピーカーの方に声をかけるが全く反応がない。
鶴「お願い…、早く私を助けてよ!!」
折「ちょっと!アンタだけ助かるつもり!」
そうこうしている内に被害者達が目の前まで近付いて来た。
折「お願い…、許して…。謝るから…。」
鶴「やめて…、本当に…、いや…」
誰か…。
助けて…!
ーーー
ーとある部屋ー
八「誰が助けるかよ。バカ」
俺達は隠しカメラで制裁されている二人を見ていた。
二人は今、殴られ、蹴られ、物で叩かれている。刃物を持っている人たちもいるから当分は続くだろう。
八「…行くか」
女「最後まで見ていかないのですか?」
八「飽きたんだよ」
彼奴等の泣きっ面も見れたしな。
そう言って俺達はこの場から去っていった。
彼奴等の情報はバラまいたし。
警察も直ぐに来るだろう。
一応忠告はしたぜ。
[復讐する機会をやるけど、するかどうかはお前自身で決めろ]ってな。
まさかこんなに来るとは思わなかったけど…。
「ーーーーーーー!!!」
被害者(笑)の叫びが街中に響いた。
三章 ギャルと虐められっこの末路 完