彼女を一行へ迎え入れる事が出来た。
またカプナートとも再会し、その晩はヘキサルトの勧めも
あり一晩泊まる事になった、。
夕食を済ませたユウ達は、食後のお茶を飲みながら
雑談をしていた。
「ふう、食べた食べた。」
「どうだった、お口に合ったかしら?」
「ああ、とても美味かったよ。」
「良かった。そうだ、お風呂もう沸かしてあるんだけど、ユウ達も入るよね?」
「良いのか?うーん、それなら遠慮なく入らせて貰うかな。その前に先に子供達を入らせたらどうだ?」
「んー、その方が良いかな?なら先に子供達を入れちゃおっか。」
「ハーネ、なんか眠そうだし先に入るか?」
「うん、疲れたから先に入って今日は早めに寝るよ。」
「ハーネ君、気にしなくて良いからゆっくり入って良いからね。あ、浴場の場所分からいよね?案内するよ。」
「有難うヘキサルトおばさん。」
ヘキサルトに連れられてハーネが浴場へ行こうとしたその時
「あ、じゃあハーネ君一緒に入いろうよ?」
「……え’’」
その瞬間ハーネは凍り付いた。
無理もない、今まで異性とは母親のシエット以外とは入った事がなく、本人からすれば凍り付くなと言うのは無理な話である。
「待って?何で一緒に入らなきゃいけないの…?」
「ん~~、交流を深める為かな?」
「えぇ……けどヘキサルトおばさんが良くてもカプナートおじさんが許してくれないんじゃ……」
「ん?僕は別に構わないが?子供同士なんだし、僕がとやかく言うつもりはないから、気にせず入って来ると良い。」
「ええ!?良いの!!」
「……ハーネ君、私と一緒じゃ嫌?」
そうサレナが涙目かつ、上目遣いでハーネを見つめた
「ちょ、泣かないでよ!?わ、分かった一緒に入るから!!」
「ホント?わーい、やったあ!一緒に流しっ子しようね♪」
「はあ……何でこうなるのかな…」
「あ、あはは…我が子ながら逞しいと言うかあざといと言うか…ハーネ君、頑張れ?」
「うう……」
「姉さん…はあ、ハーネ君が心配だから僕も一緒に行くよ。」
「あ、あはは、頼んだわねルカ。」
かくしてハーネは、サレナと一緒に入る事となり内心…というか誰から見ても混乱し動揺しているのが見てとれた。
「うーん…ユウ兄ぃは尻に敷かれてなさそうだけど、ハーネ君は尻に敷かれるタイプねあれは……」
「違ぇねえ……おテオちゃんに賛同だわ。」
「ユウの息子も苦労しそうだなあ……」
「みゅ……ハーネ君は奥手で初心な子なだけに、将来が心配なのですよ……あ、トトも呆れた目で見てるのですよ。」
「うきゅ〜…」
「ちょΣ人の息子に対してなんか凄い辛辣じゃかいかしら!?」
「は、はは……頑張れ我が息子よ……」
かくして其々が同情や呆れを感じつつも、ハーネの事を暖かく見守りながら送り出すのだった。
その一方で当のハーネ自身は内心では未だに混乱し、動揺していたのであった…
「ふん〜ふんふんふん〜ふん〜ふ〜ふんふ〜ふ〜ん♪」
「はあ……何でこんな事に。」
「ん?ハーネ君、脱がなきゃ入れないよ?」
「わ、わあ!?た、タオル巻いてよ!!」
「?巻いてたらお風呂に入れないじゃない?可笑しなハーネ君。」
「姉さん、ハーネ君は同じ歳の子の異性とは入った事ないから慣馴れてないんだよ…」
「そうなんだ?んー、じゃあ私が記念すべき1号だね♪」
「いや記念って……」
「ハーネ君すまない…姉さんはああいう性格でな……」
「はあ…まあ確かに、馴れなきゃいけないのは分かるんだけど……いやてかさ、馴れるって可笑しくない?」
「うんまあ、お母さんとは入ってたでしょ?それが同年代に変わっただけだしね?」
「母さんとは違うと言うか…まあもういいや。疲れるだけだから深く考えるのはやめるよ。」
「ハーネ君、ルカ、早く来ないと冷めちゃうよ〜?」
「今行く。ほらハーネ君、行こう。」
「あ、うん。」
ハーネは覚悟?を決めてお風呂場へ行く事にした。
「うわあ〜大きい……」
中へ入るとそこはかなりの広さで、自分の家のとは規模が違いかなり立派だなと内心思った。
「ん?どしたの?うちのお風呂がそんなに珍しいの?」
「いや珍しいと言うか、僕の家より広いなと…」
「そお?普通だと思うけど?」
「姉さん、一般の家に比べたら、うちのは規模が違うから驚くのは無理ないよ。」
「そっか。ほら早く入った入った!」
「うわっ!」
「ちょっ姉さん引っ張らないでよ!」
2人はサレナに強引に湯船へと引っ張られて行った
「ふう~、どうハーネ君、気持ち良い?」
「うんまあ……何て言うかうちのとはお湯が違うと言うか、何となく不思議な感じがするよ。」
「お、分かるんだ?うちのは薬が混ぜられてるんだ。」
「薬?」
「薬湯だよ。分かりやすくて言うなら、センオンみたいなお風呂だよ。ハーネ君は言った事ないのか?」
「僕はまだ行った事はないよ。父さん達は昔、旅してた頃に行った事あるらしいけど。」
「そうか。機会があれば今度、連れて行って貰うと良いよ。彼処の温泉は中々良いし気に入ると思う。」
「ふーん、そうなんだ。ルカ君のお勧めなら、今度連れてって貰おうかな。」
「センオンかあ、私も好きだな。1日入ってても飽きないし。」
「え、サレナちゃん1日中お風呂入る事あるの?」
「あるよ~。初めてセンオンに行った時に。余りに気持ち良すぎて時間が経つのも忘れて入ってたよ。」
「姉さんたらずっと温泉ばかり入ってて碌に観光はしないわ、ご飯は食べないわで父さん達に半ば無理矢理にひきずり出されたんだよ…」
「えぇ……」
「いやあお恥ずかしい…けどそれだけ良いって事だよ。ハーネ君も行ったら、きっと気に入ると思うよ?」
「そっか。いつか行けると良いな…」
「さて、そろそろ上がるとしよう。ハーネ君も明日は早いんだろう?」
「うん、朝早くに出発するって言ってたから早めに寝なきゃだしね。」
「そっか、そう言えばハーネ君はお父さん達と旅してたんだよね。いいなあ、私も行きたいけど、お父さんに許して貰えなかったしなあ。」
「姉さん、母さん達は遊びに行くんじゃないんだから…」
「分かってるよ。私達は行けないけど、頑張ってね!」
「うん、有難う。旅が終わったらまた遊びに来るよ。」
「うんうん、私も今度いつかハーネ君の村へ遊びに行くね。」
「うん、結構良い村だから遊びに来てよ。」
「うん!さてとじゃあ上がりますか~。」
3人は雑談を切り上げ湯船から上がる事にした。
着替えを済ませて食堂へ行くと、ユウ達はまだ談笑を続けていた。
「お、上がったのか。楽しかったか?」
「うん、まあそれなりにと言うか……父さん達も入って来たら?丁度良いよ。」
「そうだな。明日も早いし今日はさっさと入浴を済ませて寝るとするか。」
「そうだな。あのオッサンを待たせるのも悪いしな。」
「なら俺とトゥル太郎の王様と一緒に入りましょうや。その方が手っ取り早いしな。」
「そうするか。じゃあ先に入って来るから、シエット達は好きな事して待っててくれ。」
「分かったわ。ゆっくりで良いからね。」
「ふわあ……母さん、眠くなって来ちゃったから僕はもう寝るよ。」
「そうね、朝も早いし今日はもう寝ちゃいなさい。ヘキサルトさんが、2階の部屋に寝床を用意してくれてるから案内するわ。」
「うん、じゃあ父さん達、お休みなさい。それとサレナちゃん達も。」
「うん、お休み~、また明日の朝にね~。」
皆に挨拶を済ませたハーネは、一足先に眠る事にした。
ハーネにとっては、今回の旅で村の中以外での同年代の友達が、お菓子の国と機械の国で出来た事がとても嬉しく、今回の旅が落ち着いたらまた会いに遊びに行きたいなとそう心に思いつつ、深い眠りへと落ちていった……
サレナの鼻歌…サレナが口ずさんでた鼻歌はレトラペイン等のイベントで流れてたアレ。
曲のタイトルはこの手に勇気を握りしめてで、作者も結構気に入っている。
ネタが浮かばなかったりと色々ありすぎて更新が滞ってしまったとです…
チマチマ動いてまする^_^;