ユウ達は両親がいる実家へと辿り着いた。
「父さん、母さん〜、迎えに来たよ。」
「おお、来たか。待ってたぞ。」
「お早うユウ、ハーネにシエットちゃん。今日は楽しみにしてたのですよ。」
「あのさ、実は今日はりょうばさんも一緒に来てるんだ」
「うん?おお!久しぶりだなりょうば。いきなり訪ねてくるとは驚いたぞ。」
「久しぶりだな旦那。なに久々に、旦那達の顔をみたくなったんでね。こうして遠路遥々訪ねてきたんでさあ。」
「嬉しいねえ、なら今日はとことん飲むとするか!」
「アナタ、程々にして下さいなのですよ…?」
「まあたまにはいいじゃないか。それよりそちらの魔法使いさんは…テオちゃんかい?」
「お久しぶりです叔父様。私も今日は、ユウ兄ぃ達に会いたくなって来ちゃいました。」
「そうか。今日はゆっくり見て行ってくれな。」
「ユウの母なのですよ。宜しくねテオちゃん。」
「ほら、お祖父ちゃんもお祖母ちゃんちゃんも早く行こうよ。」
「悪い悪い、ハーネも待ちくたびれてるし、そろそろ行くとしようか。」
「だな。よし坊っちゃん行くとしますか。」
「うん!」
こうして一行は会場となる広場へと向かっていった。
広場へ着くと周囲には出店が立ち並び、村人達や外からきた見物客達で賑わっていた。
「うわあ〜、凄い賑やかだね…僕が最初に来た時よりもさらに賑わってるよ。」
「みゅ〜、そういえばアレク君は最初に行われた祭りの時以来になるのですね。」
「うん。あれ以来、仕事が忙しくなったし家庭を持ってからは家事もしたりだから、中々行く暇がなかったからね。」
「ふふ、アレクもちゃんと主夫してるのね。」
「その言葉、そっくり返させて貰うよ。シエットこそちゃんと主婦してて安心したよ。」
「なっ、アンタにそう言われる日がくるとは……」
「あはは、これは1本取られたなシエット。」
「みゅふふ、アレク君も負けてないのです。」
「ぐぬぬ…けどアンタ料理は出来ないでしょ?」
「いや?仕事始めてからは結婚前は1人暮らしだったし、その時に料理は覚えから、ある程度簡単なものなら作れるよ?」
「あ…よく考えたらそうよね。アナタ1人暮らし長かったものね……」
「はっはっはっ!これはアレク君に軍配だな。」
「ふふ、なのですよ。」
「お義父様にお義母様まで!?う〜今日はとことんヤケ食いしてやるんだから!!」
「母さん大人気ないよ……」
「あ、あはは…まあたまにはいいだろ…うん。」
「みゅふふ、仲が良いのですよ!」
「ほらユウ兄ぃ達、早く見て回ろうよ。」
「おテオちゃんの言う通りよ若。ほら行きやしょうや。」
「あ、ああそうですね。じゃあ皆、行こうか。」
一行は広場を見て回る事にした。
広場には様々な出店が並び、珍しい魔法具や食べ物に書物、貴金属店に見世物小屋など、普段村では見られない様々な物が展示されていた。
「うわあ〜凄いわね。ユウ兄ぃの村じゃこうして、毎年賑やかに村祭りが行われているのね。」
「確かにこいつは凄えわな。おっちゃんも久々に羽目を外すかねえ。」
「まあ普段静かに過ごしてるし、何もない所だしね。年に一度の祭りだから賑わうのも分かるかな。」
「みゅみゅ!?ユウさんユウさん、綺麗な指輪があるのですよ!!これはお買い得なのですよ!!」
「ちょ、落ち着けよメルク、痛っ!こら髪引っ張るな!」
「あははは、メルク姉ぇも相変わらずだね。」
「ほんと、昔からメルクは指輪とか好きだよね〜。」
「アレクさん、メルク姉ぇって、昔からあんな感じだったんですか?」
「うん、そうだね。綺麗な物には目がないし、欲しいのがあると性格が変わるというか…まあ昔からあんな感じかな?」
「やっぱりそうなんですねえ…まあ楽しそうだからいいんですけどね。」
「はは、まあユウは大変そうだけどね。」
「そいやアレっちゃんは元は剣士かなんかなのかい?」
「アレっちゃん、て……まあいいけど。まあそうですね、最近は手に持ってないですけど、一応大剣の使い手ではありますよ。」
「ほう〜そうかい。なら今度手合わせ願いたいねえ。」
「いやいや、今はもう殆ど剣振るってないんで、僕じゃ相手にならないですよ。」
「謙遜しなさんな。お前さん中々筋かあるとみるぜ?」
「あははは…まあ機会があればまたって事で…」
「ほら2人とも立ち話もそこそこにしてこっち来て飲もう。」
「お、いいね〜旦那。よし行こうやアレっちゃん!」
「ちょっ僕は余り飲めない…て、引っ張らないで下さい〜!!」
「わっはっは!いいから付き合え!ほら若達も一緒に行きやしょうや!」
「りょうばさんも相変わらずだなあ〜。」
「なのですよ…まあ楽しそうで何よりなのですよ。」
「だな。まあせっかくだし俺達も付き合うかメルク。」
「なのですよ〜。」
ユウ達がファザの方へ行こうとしたその時、広場の中央から甲高い歌声が聴こえだした。
「歌?何だ、誰か歌手でも来てるのか?」
「ねえりょうばおじさんユウ兄ぃ、この歌声何処かで聴いた事ない…?」
「奇遇だなおテオちゃん…おっちゃんもそう思ってたとこよ。」
「みゅ…?この歌声は……ユウさんまさか…」
「ああ……まさかとは思うけどあの人じゃないよな…?」
「とにかく行ってみるのですよ。」
そう言うとユウ達は中央広場にあるステージへと足を運んでいった。
するとそこにいたのは……
「〜〜♪」
「「「やっぱりあの人だった〜〜!!」」」
中央広場へ行くとそこにたのは、ユウやテオ達にとっては色々な意味で因縁?深い人物だった。
「うん…?おお、誰かと思ったらいつぞやの小僧達ではないか。何故ここにいる?」
「それはこちらの台詞ですよ…スティーノスさん、なぜあなたがここに?」
「なぜだと?巡業に決まっておろう。いまでもこうして我がエルシアムの知名度を深め日々発展させているのだよ。小僧達こそ村祭りを見物しに来たのか?」
「いやここは俺の住んでいる村なので、いるのは当たり前というか…」
「ほう?ここは小僧の村だったのか。これはこれは…つくづく因縁めいたものを感じるな……」
「みゅ…相変わらずなのですよこの人は…」
「きゅきゅ〜…」
メルクとトトが半ば呆れながらスティーノスの方をみて反応していた。
「なんだ?エルピスのヤツはおらんのか?」
「エルピス今は雫の国にいますからね。遠い場所ですしそう簡単には来れませんよ。」
「そうか。アイツは今あっちにいるのか……まあ仕方あるまいか。」
「まあエっちゃんは元々は、向こうの国の人だしなあ。」
「会いに行こうにも中々会いに行けないのよねえ……エルピス姉ぇ元気にしてるかな。」
「ねえあなた、エルピスさんってあなたとかつて旅をした仲間のうちの1人なのかしら?」
「ああ。簡単にはなるけど、彼女はかつて旅をした仲間であり、世界鐘(ウルラレ)として始祖メフテルハーネの心を救う為に旅をしていたんだ。」
「そうなのね。ユウ達って、随分と大変な旅をしてきたのね……」
「ホントだよ。僕達も一緒に行ければ良かったんだけどね。」
「まあ大変だったのは認めるよ。それでスティーノスさん自身も世界鐘の1人で、エルピスとはライバル関係にあったんだよ。」
「あいつとはまた舞台上で対決してみたいものだよ……もしこちらへ来た時は、その時はエルシアムへ連れてこい。盛大にもてなしてやる。」
「わかりました、もし来るような事があれば、その時は連れて行きますよ。」
「さてここで会ったのもまた何かの縁だ、俺の甘美たる歌声を心ゆくまま堪能して行くといい。」
そう言い踵を返すと、スティーノスはステージへと戻っていった。
「別に楽しみたくはないんだけど……」
「まあまあおテオちゃん、ここは大人しく聴いとこうや。面倒くさいけど。」
「なんか凄い人だね父さん…」
「まあな……ハーネ退屈だったろ?トトと一緒に見て回って来てもいいぞ?」
「ホント?じゃあそうする!トト、いこ!」
「きゅっ!」
「気を付けて回るんだぞ〜。」
「さて若達、少し五月蝿い音楽付きだが飲むとしようや。」
「少しどころか普通に騒音よ…」
「まあまあ、テオも酒飲めないなら、ジュースで良いから付き合いなよ。」
「そうするわ。」
「ではでは、我らの再会と新しい出会いを祝して、乾杯〜!」
ユウ達は再会した喜びと出会いを祝し飲む事にした。
ユウはいつか、他の仲間達とも再会しこうして飲み明かせればなと、そう心の中で思うのであった……
スティーノス氏登場。
そして相変わらず拙い文なのですよ…
未熟でありますが最後まで書きあげられたらなと思いまする