Decide Zone Zero   作:犬咲夫藍

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ゼンゼロで一番好きなキャラはグレースさんです。


八話 脚注の中心で……を叫んだ?

「お前の姉ちゃん達!すっげぇ間抜けな奴らだな!」

 

「「「「なっ……!?」」」」

 

「何だと!?テメェ!!」

 

 クレタはそう叫ぶと、俺に掴みかかろうとしてきた。

 

 どうしてこうなってしまったのか……。

それは、少し前まで遡る。

 

 

 

 

 

〜少し前〜

 

 

 

「ふふん♪こっちだ。」

 

やけに上機嫌なクレタに先導されながら、今までとは違った道を進んでいく。

その姿に勘違いしそうになる。

 

 

初めて見る風景に、当初は不安とワクワクが入り混じった感覚を覚えたが、結局それが気にならないくらい胸が高鳴っていた。

 

 

いやぁ楽しみですなぁw

クレタのお家♡

これってもう実質デートだよね?お家デートだよね?

 

と思いつつも

緊張故に重く、ワクワクが故に軽い足取りでクレタの後ろを歩いていると、新エリー都*1で広く展開している雑貨屋141にたどり着いた。

 

 

ふむ、クレタはどうしてここに来たんだ?まさかここが彼女の家なわけないだろうし。

お菓子でも買うつもりなのか?

 

……あり得るな。

 

 

お菓子を買って、俺と一緒に食べるつも

りかもしれん。

いや、そうに違いない。

ふふふ、……ふふふ(嬉)。

 

と、妄想を巡らせていると

 

「やあやあおかえり!おチビちゃん!彼がクロトくんかい?」

 

突然女の人が話しかけてきた。

 

 

 

 

 

!?

なんだこのお姉さん!?

 

 

 

 

 

 

 

いや、ゲームで見たことあるな。

だが転生して10年も経ったからゲーム本編の記憶がかなり朧気になっちまったからなぁ……。

むぅ、思い出せん。

 

「ああ、こいつがクロトだ。」

 

クレタはお姉さんにそう言った後

このお姉さんのことを説明してくれた。

 

「クロト、この人はあたしの姉貴のグレースだ。今日は迎えに来なくていいって言ったんだが、どうしても、って聞かなくてな。」

 

「ごめんねおチビちゃん。

久々に君に友達ができたって聞いた時からずっと気になってたからさ。」

 

そうだ!グレース!グレース・ハワード!

 

 

 

 

マッドサイエンティスト80%

優しさ10%

企業秘密10%

で完成する*2

ゼンゼロの面白お姉さんだ!*3

 

 

グレースさんはクレタに申し訳なさそうに言い訳をした後俺に話しかけてきた。

 

 

「君がクロト君だね。おチビちゃんから話は聞いているよ。いつもおチビちゃんと仲良くしてくれてありがとう。彼女、君のことを話すときは本当に嬉しそうd「ま、まあ立ち話も何だし早く車に乗ろうぜ!おい姉貴!そんなことこいつの前で言うなって……!

 

 

なんだかクレタが焦っているようだが、俺はもうそれどころじゃなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グレースさんのおっぱい、デカ過ぎんだろ……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう、グレースさんの胸がデカ過ぎたのである!

 

 

男なら誰でも憧れる巨乳の中でも文字通り最高峰!山のようだ!*4

おっぱいプルンプルン!*5

 

あはは、ごめんごめん、そんなに恥ずかしがらなくたっていいじゃないか、可愛いね。ふふ、おチビちゃんの言うとおりだね。お菓子はもう買ってあるから、すぐにでも出発できるよ。さあどうぞ。」

 

そういうとグレースさんは今から乗り込むであろう軽トラのドアを開けた。

 

むっ、俺がグレースさんの胸部にある、まるでエベレストのような巨大な山に圧倒されていた間に

いつの間にか話が進んでいたようだ。

無礼な態度はとってないよな……?*6

お菓子ももうあるようだし、早速乗り込むぜ!

 

 

 

 

この時、おっぱいに夢中だった俺は、グレースさんが、何かを観察するような目でこっちを見つめていたことに気が付かなかった。

 

 

 

 

 

「はい、よろしくお願いしますします!って、ん?軽トラ?」

 

「うん?そうだけど……どうかしたのかい?」

 

 

 

 

イヤイヤイヤ!どうしたも何も……!

 

 

 

 

 

 

「俺、どこに座れば良いんですか?」

 

軽トラには運転席とその隣の助手席しかねえだろ……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「あ」」

 

 

 

 

 

 

 

"あ"って!今"あ"って言ったぞこの2人!さてはこの問題に思い当たらなかったな!

 

「ど、どうしようおチビちゃん!このままだと……。」

 

「くっ、だから今日は迎えは要らねぇって言ったんだ!」

 

「ごめん……。でもしょうがないじゃないか!おチビちゃんと仲良くしてる子のことがどうしても気になったんだから!」

 

「……しょうがない、部下の失敗は上司の失敗!あたしが責任を取る!」

 

「おチビちゃん……もう社長としての器ができて……うぅ、ごめんね……。」

 

 

 

 

あの、全部聞こえてますよ。

しかしクレタはどうするつもりなんだろうな?

 

「なあクロト」

 

ふむ、なにか策があるようだな。

伺いましょう。

 

「なんだ?」

 

「あたしに乗るのと乗られるの、どっちがいい?」

 

クレタは平然としたように告げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なるほど……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……なるほど?

 

 

 

「」

 

「あ、あれ?どうして口開けて固まってるんだ?」*7

 

「確かに、どうしたんだろうね?」*8

 

 

「おーいクロトー、目を覚ませー。」

クレタは手を振っている。

 

 

 

……ハッ!なんだ?何が起きたんだ?確か俺はクレタにグレースさんの前で大胆な告白をされてそれから……あれ?

 

「あたしの膝の上に座るのがいいか、あたしがクロトの膝の上に座るのがいいかって聞いただけなのに、いったいどうしたんだ?」

 

へ?

 

「へ?」

 

「いや、"へ?"ってなんだよ?それ以外になんかあんのか?」

 

 

 

 

 

ビ、ビビったぁー……!

マジで焦った!

どっちも素晴らしい提案だったから……

じゃなくて!

そうだよな!違うよな!

いやぁ小学生の分際で何考えてるんですかね?俺は。

あは、あはははは!

 

「あ、ああそうだな。」

 

俺がなんとか返事をするとクレタはこう返してきた。

 

「で、どうするんだ?あたしに乗るか?あたしに乗られたいか?」

 

 

 

 

いやだから言い方ァ!

 

 

 

まったく、全てを知ったとき後悔するのはあなたですよ?大丈夫?結婚する?

 

 

まあ9割本気の小粋なジョークは置いといて。

 

身長的に考えたらクレタの方が俺よりも身長が高い*9し、クレタの上に座らせてもらうか?

 

いや、でも俺を膝の上に乗せるとクレタに負担がかかってしまうだろうからやっぱりクレタには俺の膝の上に座ってもらおう。

 

"じゃあ、俺の膝の上に乗ってくれ"

そう言おうとしたとき

 

 

 

 

 

 

 

【フッ、しょうがねぇ!俺のドラテクを見せてやりますかぁ!ということでクレタはグレースさんと助手席に乗ってな!】

 

【いや、俺は鍛錬のために軽トラと並走する】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フッフッフ……!正直来ると思ってたぜ?選択肢ィ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

来ると思ってただけだけど(笑)*10

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いや笑うしかねぇんだよ*11

 

はあ……。

まず前者は普通に犯罪なので却下。一応前世では免許持ってたけどな。

というか言っても許可されねえだろ何いってんだ!バーカ!*12

 

となると……

 

【いや、俺は鍛錬のために軽トラと並走する。】

 

こっちだよなぁ……。

一応鍛えているので速度にもよるが、50km/hまでなら行ける。

何より犯罪じゃないし。

ヨシ!並走で!

 

ピコン!

 

「いや、俺は鍛錬のために軽トラと並走する。」

 

「「……。」」

 

あれ?聞こえなかったのかな?

 

「いや、俺は鍛錬のためn「いや別に聞こえてなかったわけじゃねぇよ!」……軽トラと並走する。

 

「あはは!おチビちゃんから聞いてた通り面白い子だね!

でもそんなことをしてケガをしたら大変だよ?人間は機械のように、壊れた箇所をすぐにもとに戻すことはできないんだ。」

 

フッフッフ!俺は知っているぞ?小学生は足が速いやつが好きだってことを!

それはすこし大人びたクレタだって例外ではないはず……!

つまり!ここで俺が車と同じ速さで走れば

 

〜〜〜

 

「うおお!クロトカッコいい!結婚してくれ!」

 

〜〜〜

 

となるに違いない!

いやあすまんなクレタ!小学生は結婚できないんだ!大人になるまで待ってくれよな!

 

「いえ大丈夫です。

自分、鍛えてますから」

 

そう言うと俺はマッスルポーズをとった

 

 

「……!(この筋肉……!この年でここまで鍛えられているのにまだ鍛えるつもりなのかい!?まるでアンドーみたいな向上心を持つ子だ!)」

 

「おお〜相変わらず凄い筋肉だな!アンドーみたいだ!」

 

フッ!

 

 

 

 

 

 

 

アンドーって誰です?*13

 

 

 

 

 

 

〜転生者並走中〜

 

 

「ハァ……!ハァ……!」

 

どうだ!クレタ!俺の足は速いだろ!

 

「す、すげぇ!」

 

「ああ!これは見事だ!」

 

HAHAHA!やはり俺に夢中のようだな!

しかもグレースさんも魅了してしまうとは……くぅ!俺ってば罪な男!

 

いやぁ昔なんやかんやあって狐のシリオンの少女から

"お前なら任せられる"って

鍛錬方法が書かれた巻物を貰ってからというもの、

選択肢によって毎日強制的に鍛えさせられたのはこの日のためだったか!

 

やるじゃねえか見直したぜ選択肢さん!

 

 

 

 

 

「すげぇ!にゃんきち長官の腕ひしぎ逆十字固めからのドラゴンスクリュー!からのスピニングトーホールド!?そして最後にジャーマンスープレックスだぁぁぁ!」

 

「普通に考えれば死んでいるはずなのに!犯人にはまだ息がある!あの動きにくそうな着ぐるみを着ても尚そんな芸当が!?なんて大胆かつ繊細な逮捕技術なんだ!これが治安局のマスコットの実力なんだね!」

 

_(┐「ε:)_ ズコーッ

 

 

 

 

 

 

なんて事がありつつもなんとか到着した。

 

クソ!にゃんきち長官め!

市民の安全を守ってくれてありがとうございます(泣)!

 

「本当にここまでついてくるとは……お疲れ様、ここが我が家だよ。まずは絆創膏と消毒液を持ってくるね。(口では鍛錬だなんて言ってたけれど、きっとおチビちゃんのことを慮って、こんなことをしたんだろうね……。)」

 

「ハァ……ハァ……。ありがとうございます。」

 

なかなかハードだったが、そこまでじゃないな!

 

「おい、大丈夫か?」

 

達成感に浸っていると、クレタが心配そうに話しかけてきた。

 

「ふぅ、ああ、そこそこ疲れたが問題ない」

 

「そうじゃなくて、その傷だよ。痛いだろ?ごめんな……あたしが不甲斐ないばっかりに。」

 

む?なぜクレタのせいになるんだ?

 

「あたしがもっと思慮深けりゃ、お前にこんなことさせずに済んだだろ?だから、ごめん。(こいつは優しいからな……あたしたちに遠慮してあんなことをしちまったんだろう。)」

 

い、いい子やねぇ……(泣)!

アホの選択肢と俺の下心で走っただけなのに!

なんか申し訳なくなってきたな……。

 

「気にするな。」

 

だいたい全部俺のせいだし。

 

「!おう……。(やっぱり優しいな……お前は。)」

 

と、クレタとそんなやり取りをしていると

奥からドタドタと足音が聞こえて

 

「へっ!お前がクロトってヤツか?お嬢のダチの。(グレースから聞いたぜ?お嬢のために車と並走したらしいな……。)」

 

と謎のマッチョマンが話しかけてきた。

原作にいたような、と困惑していると

奥からノッシノッシと重い足音が聞こえてきた。

 

「おいアンドー、自己紹介もせずいきなり何をしているんだ。すまんなボウズ、こいつの名前はアンドー、アンドー・イワノフだ。そして俺の名前はベン・ビガー、ベンって呼んでくれ。(この子がお嬢の友達のクロト君か、話を聞く限り随分やさしいようだが……。)」

 

その足音の正体二足歩行する熊だった。

結構礼儀正しいタイプの。

つーかデカすぎんだろ……!

 

と軽く戦慄していると、薬箱を持ってきたグレースさんが話しかけてきた。

この玄関広い……広くない?

 

「おいおい君たち、何をしてるんだい?せっかくのおチビちゃんの友達が来たんだ怖がらせたら駄目だろう?」

 

「おっと悪い、ついにお嬢のダチが来るってんで気になってな……すまんな坊主。」

 

「むう、俺もだ。いきなり知らない男二人に話しかけられて怖かっただろう?

すまないな。」

 

 

と、二人は申し訳なさそうに謝ってきた。ちょっと怖いけど悪い人たちじゃなさそうだな。

ま、自己紹介には自己紹介で返すのが礼儀だよな!

 

 

【お前の姉ちゃん達!すっげぇ間抜けな奴らだな!】

 

【お前の姉ちゃん達!すっげぇ雑魚そうな奴らだな!二秒で殺せそうだぜ!】

 

 

 

 

 

 

 

 

\(^o^)/オワタ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハイ終了お疲れ様でした。

次回、クロト死す!デュ○エルスタンバイ!

 

 

 

 

 

なんて現実逃避してる場合じゃねぇ!

ぶっこんで来やがったな!

選択肢め……!!

なんなんだよお前マジでよぉ!?(全ギレ)

 

ハァ……ハァ……!クソッ!駄目だ!

どっちも人の家族に向ける言葉じゃあない!こんな事言うやつ、控えめに言って最低だと思うんすけど(凡推理)。

 

つーか後者!

 

【お前の姉ちゃん達!すっげぇ雑魚そうな奴らだな!二秒で殺せそうだぜ!】

 

って何だよ!そんなわけないだろ!

逆にこっちが二秒で殺されるわ!

相手は三人だぞ!勝てるわけないだろ!いい加減にしろ!

 

つーかほぼ確実にクレタも参戦するだろうから、四人相手にすることになりそうだな。

 

こんな直接的な挑発じゃ誤魔化しようがない完全な侮辱だ。

言った瞬間バッドエンド確定!

クロト君の来世にご期待下さいになっちまう……!

 

じゃあやっぱり……

 

【お前の姉ちゃん達!すっげぇ間抜けな奴らだな!】

 

これしかないかぁ……。

こっちは後者に比べてまだいくらか抽象的だ。

 

それに、アンドーさんやベンさんは俺を観察と警戒の目で見ていた。鍛えてからというものこの手の感覚に鋭敏になったので直接目を見れば分かるようになったから分かる。

 

グレースさんはどうか分からないが、彼女もきっとそうだろう。

クレタの友達は俺しかいない。

これは俺の自意識過剰じゃなくて事実だ。

 

 

俺が風邪を引いて休んだ後日、2日振りに学校に行くとあいつは俺に駆け寄って

 

「心配したじゃねえか。お前はあたしの唯一の友達なんだ、自分の身体を大切にしてくれよ///」

 

と言ってきた

ああ、こいつ俺のこと好きなんだなって思ったがそれは今は置いといて、

 

つまりクレタの唯一の友達の俺の言動は気になるはずだ。もし俺が悪いやつだったらどうしようとかな。

 

フッ、間抜けって言った後にその態度を指摘すればなあなあで収まるはず……!

 

よし!

前者だ!

 

ピコン!

 

 

 

 

〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

とまあこんな感じで冒頭の展開になった訳だ。

 

 

さてさて、こっからが本番だ!

*1
ゲームの舞台

*2
公式

*3
と、ゼンゼロプレイヤーに広く認知されているが、彼女にはもっと魅力的なところがある。

登場当初の彼女は自分の作った機械を暴走させてしまい、他の従業員に迷惑をかけていた。そしてその後のストーリーでも目的の機械の為に自分の命を省みず死にかけ、機械のことを大切な子供達と言って可愛がっているのにも関わらず、仕事の道具として危険な場所に送るのを良しとしていた。そんな矛盾を抱えたキャラだった。目的の機械が、失踪したクレタの父親と共に丹精込めて造った大切なものであり、さらにそれが、クレタの父の失踪についての唯一の手がかりで、とても重要だったことは理解できる。しかし、それで自分が死んでしまっては元も子もないと気付かなかったのか?クレタにとって、父親がいなくなった後に残ったグレースさんは、彼女にとっての唯一の家族なのではないのか?自分の命を粗末にすることは、自分が大切に思い、思われている人を踏みにじっているという自覚がないのか?それに対する罪悪感を持てとは言わないが、大切に思っているのなら、その自覚を持つことが望ましかった。

だが、こうした矛盾は彼女への疑問や彼女に焦点を当てたサイドストーリーで解決する。彼女はサイドストーリーの序盤、自身が作った機械には強制停止ボタンをつけていると言った。その機械をまるで本当の子供のように慈しみながらだ。技術者としては立派だが、そんな大切な存在に、自らのちょっとした行動でその存在をどうとでもできる機能をつけるのは如何なものか。その機械には尊厳がない。愛するものの尊厳を自ら放棄するその姿勢は、賛否が分かれるものだろう。

しかしその後に転機が訪れる。

彼女の嘗ての学友が、彼女が開発した機械の技術を盗み、その改良版をを開発して、自分の発明として企業に売りだそうとしたのだ。結局目論見は失敗し、改良された機械は暴走を始めてしまう。認識したものすべてに人なんて簡単に殺せる銃火器を放つ、恐るべき存在になってしまったのだ。しかしその学友は、勝手に技術を盗んで暴走させた挙げ句、あんなものいつか壊れるだろうし、それに後は戦闘が得意な奴らが何とかしてくれるだろう、と自らの責任と尻拭いを他人に全て押し付けて逃げようとした。ここからがグレースさんの見せ場である。

無責任極まりない学友に対してグレースさんは激怒して「ふざけないでッ!!」と怒鳴ったのだ。確かに学友の行動はとても酷かったが、それに対して彼女がここまで怒るとは想像もしていなかったプレイヤーが多いだろう。だが、その激怒の理由は、機械が粗末に扱われたことが原因だと思う者が大半だろう。

しかし、彼女の言い分は想像を絶した。

彼女は、この暴走した機械を鎮圧するためにどれだけの人の命が危険に晒されるのか考えろ!自分の生み出したものの責任を最後まで自分で取ることが我々技術者の責任だ!と言った。この発言を聞いて私は少しグレースさんへの印象が変わった。今まで人の命よりも機械の方が人より大事なのに機械を危険にさらすという、矛盾していて命を粗末にする人だと思っていたが、違うのかもしれない、と。その後、彼女は学友の代わりに命がけでその機械を止めた。途中で彼女はマジでエグい死に方をしそうだったので少々怖かった。そして一連の事件が終わった後、グレースさんはその技術を正式に学友に渡した。暴走させてしまったものの、改良の発想は素晴らしいものだったかららしい。それほどに懐が広いとは……。

それを見ていた主人公も、グレースさんに、随分優しいんだね、と伝えていた。

すると彼女は機械の意義と、自分の信念、それに伴う葛藤について語り始めた。

グレースさん曰く、

機械1台で人間の数十人分もの働きが出来る。多くの人を助けることが出来る。命の危険がある仕事でも、機械を用いれば、危険にされされるはずだった命を守ることができる。

機械が人の代わりに働くことで、大切な誰かを失う悲しみを味わう人が減る。

だから機械を愛しているんだ、と。

けれど自嘲するように、自分には機械を愛する資格なんて無い、とも言った。

彼女が機械に求めているのは人の命の代わりになることで、人が死ぬ代わりに機械が壊れることを良しとしている。愛しているものを危険にさらすことを良しとしている。直接的にも間接的にも自分は機械を大量に壊している。だから自分に機械を"子供たち"と言って愛する資格はない。けれど、機械でもっと多くの人を助けることができれば、少しは許される気がするんだ、と。

 

そう!彼女は人を愛するが故に、人の代わりに壊れてくれる機械を愛している!そして自分が勝手に生み出した機械を人の代わりに壊れさせていることに罪悪感を抱きつつも良しとしていて、そんな自分が機械を愛する資格なんてないと葛藤している!

誰よりも自分の矛盾を感じていて!

それでも尚、人の為に進み続ける気高さ!

これがグレースさんの魅力である!!

そんな彼女の内面を知った瞬間!ゼンゼロで一番好きなキャラとなった!

今まで別に好きじゃなかったキャラデザも、急にとてつもなく可愛く、美しいと感じるようになった。

その素晴らしさは、自分の語彙ではとても言い表せないが、顔を構成するすべての要素が絶妙なバランスで成り立っていて、見るたびに心が高揚する!

今までの行動は、全て彼女の中では筋が通っていたのである!どうしようも無い程に!

彼女はちゃんと自覚して、葛藤していた!

機械に必ず強制停止ボタンを付けるのも、自分が生み出した機械のために、クレタ達の心配を無碍にして命を落としかけたのも、愛する機械を自ら危険に晒したことも、全部!全て!何もかも!責任感と罪悪感が伴ってたのである!破滅願望でもあったのだろうか!?ありそうだ!

グレースさん愛してる。

最初はグレースって呼んでたけど、今じゃあ心のなかでもグレースさんって自然とさん付けしてしまうんだ。

あなたが大きな愛情と罪悪感、矛盾と葛藤に溢れた内面を抱えつつもそれらがあるが故に進み続けていた事を知った時から敬意を表さずには居られない!

実験に行き詰まって、納期が迫って、何日も、いつの間にか眠ってしまうまで作業をして心と身体に疲労が溜まっていって、弱りきってしまったあなたの機械の油や自らの汗でボサボサになった髪を優しく撫でて、あなたの為にコーヒーを入れたい。汗に塗れた額と、煤で汚れた頬を、タオルで優しく拭きたい。食べ物の味には頓着しないようだけど、俺がそれでも美味しいと感じるものを作って、それを食べて美味しいと感じて、そうして心を癒してほしいし、美味しいねって笑いかけてきてほしい!

そうしてリラックスした結果、実験に成功して納期に間に合って、また一つ、命を落とす人が減ったと喜ぶと共に、また新しく人の為に壊れる機械を生み出してしまったと罪の意識を感じて欲しいし、俺もグレースさんの背中を押したので俺にも責任がありますよって、その罪を共有したい!

支え合って生きたい!

多くの人のために生きるあなたの為に、俺は生きたい!

 

以上作者の想い。

*4
峰と山をかけた激ウマギャグ

*5
某総統閣下

*6
無礼な思考はしてた

*7
小並感(ガチ)

*8
恋愛初心者(公式)

*9
小学生の頃って女子のほうが背が高いこと多かったよね

*10
なにわろてんねん

*11
!?

*12
某総統閣下

*13
やっぱりゲームの記憶が薄まっている




まさか脚注だけでこの小説の第一話の文量の3倍を超えるとは……。
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