Decide Zone Zero   作:犬咲夫藍

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まさか前回から二週間程経っていたとは……!
三回書き直してたら遅くなりましたね……。

ガバ理論注意


一四話 天元突破

翌朝

 

 

目が覚めた

 

だが

父さんと母さんはまだ寝ていた

 

二人とも今日は休みだとは言え、いつも俺より少し早く起きているのに。

 

二人のパジャマの袖に濡れた跡がある

 

そう思いながら洗面所に行き鏡を見ると、自分の目元が赤くなっており、少し腫れていることに気がついた

 

「……。」

 

 

 

 

『親のために朝ごはんをつくる』

 

『お父さんとお母さんのために朝ごはんをつくる』

 

 

はは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たまにはいいことさせてくれるじゃねえか……憎いね、選択肢。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピコン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ではここからは、クロトくんの

キュピーンお料理クッキングを

始めさせていただきます!*1

 

フッフッフッ!

父さんは俺が今よりもっと幼い頃こう言っていました……

 

 

「クロト、父さんの昔の夢はね、朝からステーキとかトンカツとか、そういうのを食べることだったんだ。ま、今となっては叶わぬ夢だけどね……。*2

 

 

そして母さんもこう言ってました……

 

 

「クロト、母さんはね、幼い頃に、朝からステーキを食べてみたいなって思ったことがあるの。その頃見てたアニメの女の子が朝からステーキを食べてるのを見て憧れてたのよ。まあ、今となっては叶わぬ夢なのだけれど……*3

 

 

それを踏まえて今回作るのは……?

 

 

 

ドゥルルルルルル

 

デン!

 

玉子焼きと味噌汁と

 

 

 

 

 

今全力で走って買ってきた、牛ステーキと豚カツです!

 

 

まずはフライパン二個、オリーブオイル大さじ一杯、卵三個、牛ステーキ肉三百グラムを三つ、インスタントみそ汁を三袋用意します!豚カツは出来上がっているものを買ってきたので大丈夫です!*4

 

 

 

 

朝ごはんがこんなに豪勢だったら父さんも母さんもとても喜んでくれますよ!

 

 

 

フフフ!家族思いの父さんと母さんのことですからね、朝からステーキと豚カツを食べるなんて豪勢なことをしたら家計に響くと思って"叶わぬ夢"なんて言ったんでしょうが、俺のお小遣いで用意すればなんの問題もないんですよね、これが!

 

 

なので前置きはこれくらいにして、作っていきましょう!

 

 

まずフライパンを

 

【ステーキは夜にして、朝は無難に玉子焼きとウインナーと味噌汁にする】

 

【ステーキは夜にして、朝は無難に玉子焼きとベーコンと味噌汁にする】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

てめぇぇぇぇぇぇ!!!

 

 

俺の邪魔をする気か!!

邪悪なる選択肢め!!*5

 

クソっ!

 

 

 

 

 

 

父さん、母さん、ごめんな……!!!

 

でも俺、腕によりをかけて作るから!!!

 

 

 

うおおおおお!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

できたぜ……!

 

究極の玉子焼きとベーコンだ!

 

味噌汁はお湯注いで終わりっすね。

 

 

 

 

 

 

 

そうして朝食を作り終え、机に並べていると、二人がリビングに来た

 

母さんは

 

「あら、おはようクロト。もう大丈夫なの?」

 

と言い、

父さんも

 

「おお、おはようクロト。もう平気かな?」

 

と言った

 

 

まだ俺の心配をしているらしい

 

嬉しい!(*´▽`*)

 

 

 

「はは、おはよう、父さん、母さん。もう大丈夫だよ。ちょうど朝ご飯できたところだから一緒に食べよう。」

 

二人の挨拶に返事をしてそう提案すると二人は

 

「「ありがとう。うん(ええ)もちろん。」」

 

と言い、席に座った。

 

「「「いただきます」」」

 

父さんは最初に目玉焼きを食べて言った

 

「これ、母さんの味付けとそっくりだね。」

 

へへ!気づかれちゃったか!

母さんのはしょっぱい味付けが好きな父さんのために塩コショウを少し多めに入れて卵焼きを作っていた。そしてその卵焼きで俺は育ったのだ。

 

母の愛、受け継ぎたいやん?

 

一方母さんはベーコンを食べて言った

 

「あら、これはお父さんの焼き加減ね。」

 

へへ!気づいちゃったか!

父さんがベーコンを焼くときはカリカリになるまで弱火でじっくり焼き続けるんだ。

 

家の家事は俺が産まれる前から父さんと母さんの交代制

 

けど父さんが朝ご飯を作る番になったとき、父さんが早く家を出なきゃいけなくて、せっかく作った朝ごはんが冷めてしまうことがあったらしい。

 

そして、できるだけ温かいものを母さんに食べてほしいと思った父さんは、低温でじっくり焼くことで温かい状態を維持することを思いついた。

 

なのでこの焼き方というわけだ。

 

そんな父の愛、受け継ぎたいやん?

 

「へへ、どうかな?美味しい?」

 

俺がそう尋ねると二人は微笑みながら

 

「「うん(ええ)、とても美味しいよ(わ)」」

 

 

と応えてくれた

 

「(≧▽≦)」

 

俺は嬉しくてニヤニヤが止まらなかった

 

それを見た母さんは

 

「あらあら、フフ!可愛いお顔ね!ウフフ、思わず笑ってしまいそう……!」

 

と言い、父さんは

 

「( ´∀`)bグッ!」

 

という顔をした

 

「フフ!もう、あなたまで!耐えられないわ!あはは!」

 

 

俺の顔芸って父さんの遺伝なんだよな……。

 

 

なんてことがあったが

 

「「「ごちそうさまでした!」」」

 

と無事朝食を終えた

 

そして父さんが俺に言った

 

「ところで今日は学校に行くのかい?辛いんだったら休んで欲しいと、父さん達は思っているんだけど。」

 

そう言うと思ったぜ*6

 

……正直、ガラクタを助けている時は無我夢中で恐怖とかそういうのはなかった

 

むしろ、解決した時は達成感すらあった

 

けど帰って、父さんと母さんの顔を見て、洗面所に二人が待機している状態で風呂に入って、一緒に晩御飯を食べて、一緒に寝て、心配性だ、過保護だなんて思いながら愛を実感して心が温かくなって……

そして理解した

 

一歩間違えればこの温もりが消えていたのだと

 

奴らはなんだかコミカルなクズ達だったが、やっていることも言っていることも、全て暴力的で恐ろしいものに変わりはなかった

 

もし何か間違えていたら、奴らがもっと強かったら、頭が回ったら……

俺は二度と父さんたちに会えなかったかもしれない

 

後になってやっとちゃんと理解した。

俺がどんなに危険な目に遭っていたのかを

 

そして泣いた

 

だから今日は、父さんと母さんと俺、家族みんなで過ごしたいと切実に思っている

 

【戦士とは、戦いのあとに十分に休息をとるものである。なのでしっかり休もう。】

 

【今宵は大いに飲み、歌い、踊り明かそうぞ!】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はは……一択じゃないか全く……

 

今日はいつになく選択肢が優しいな……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日頃からこれぐらい親切だと嬉しいんスけどね。

 

 

 

 

 

 

ということで休みました。

楽しかったです。

 

ついでに父さんと母さんと一緒に治安局に行って

なんか妙に年寄りっぽい口調のツインテールロリっ子治安官さんに事件のことを話すと

 

「その年でよく頑張ったであるな」

 

と言われながら頭をなでなでされたときに"あなたもあんまり変わんない年では?"と思ったのは印象深い……。

 

 

 

そして数日後……

 

 

 

 

 

 

 

 

「ンナ!(これからよろしくお願いします!クレタ社長!)」

 

「おう!」

 

ガラクタが無事、クレタに引き取られた

 

いやあ一時はどうなることかと思ったけど、なんとかなったね!

 

 

 

〜以下回想〜

 

金曜の学校にて

 

「明日あたしの家でガラクタのことについて姉貴たちと相談するんだ。お前も家に来てくれないか?」

 

「もちろんさぁ★*7。」

 

 

 

そして翌日の土曜日、俺は会議?が始まる一時間前にクレタの家に訪れていた

 

クレタは緊張しているだろうからな!

本番前に元気付けてあげたいんだ!*8

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして俺に惚れてもらいます*9

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いや、女の子に自分を好きになって欲しいという気持ちや、そのために何かをしようとする気持ちは"純粋な悪"なのだろうか?

 

*10

 

じゃあ訂正してもらおうか!

 

せーの!

 

そして俺に惚れてもらいます!*11

 

ヨシ!

 

 

じゃあ早速インターホンを鳴らしますか!

 

【鍛錬の成果を見せつけるぞ!5秒でインターホン百連打だ!】

 

【インターホンが壊れる危険性があるので押すなんて出来ない!優しくさわさわしよう!】

 

 

 

 

 

 

なんで……どうして……。

 

まだ何もしてないぞ!俺は!*12

 

 

 

 

ちょっとクレタを元気付けようとしただけ!あわよくば惚れて欲しかっただけ!あわよくば、ふふ、その、下品なんですが、やっぱ下品なんでやめときます……。

 

百連打は普通に迷惑行為なのでやりたくないです!よって心配し過ぎだけど誰も傷つかない後者で!

 

ピコン!

 

さわさわ、さわさわ

 

結局俺はインターホンをひたすら撫で続けていた

 

さわさわ、さわさわ

 

一向に収まる気配がないんだけど、これっていつまでやらされるんだろ……。

 

もしかしてクレタ達が気づいてくれるまで?

 

ははは!流石にないか!

 

 

 

三十分後

 

 

 

 

 

 

さわさわ、さわさわ

 

ああ!……黒くて、硬い……!*13

 

ふふ、そうだろう?

 

素敵!もっと、触らせて!

 

 

 

 

 

「……兄弟、インターホンの前で何やってんだ?」

 

 

うぇ!?

ア、アンドーさん!?

待ってください違うんですこれは!

 

ただインターホンを用いたちょっぴり叡智な一人芝居をしていただけで!決して!決してやましいことはしていませんから!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やましいことじゃねぇか!

 

 

「ア、アンドーさん、これは、その、あれで、違うんです。」

 

「?」

 

これから始まる話し合いに緊張してた体でいこう!実際ちょっと緊張してるし!

 

「これは、その、ちょっと緊張しちゃって……。」

 

どうだ……?やっぱ苦しいかな……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……!!!

そうか……その、大丈夫なのか?」

 

アンドーさんは心配そうに言ってくれた。

 

 

……正直もう帰りたいです。

 

でもクレタとガラクタのためだからなー。

頑張りますわよ!

 

「はい!大丈夫です!」

 

「……そうか!頑張れよ!」

 

うおおおおお!!

危ねえええええ!!

 

耐えたぜ!

 

 

「はい!ありがとうございます!」

 

いやー、なんとかなって良かった!

 

 

 

 

 

 

 

(まさか兄弟がお嬢に恋していたとはな……!へへ!応援してるぜ!)

 

 

 

 

 

 

「お嬢!来ましたよ!」ガチャ!

 

「お邪魔しまーす。」スタスタ

 

そんなことがありつつもついに俺は、クレタの家に入ることができた

 

 

「ああ、いらっしゃい。よく来てくれたね、アンドー、クロト君。」

 

「待ってたぜ!わざわざ家まで来てくれてありがとうな!」

 

入るとグレースさんとクレタが出迎えてくれた

相変わらずデカいっすねグレースさん……どことは言いませんけど。*14

 

そして四人で

 

「ああそうだアンドー、あたしが中学生になったら社長って呼ぶようにしてくれ。」

 

「うっす!分かりました!社長!」

 

「いや早えよ!」

 

「ははは、しょうがないよおチビちゃん。アンドーは以前から君のことを呼ぶ度につい社長って呼びそうになってたんだから。」

 

「成る程、それだけクレタに社長としての器が備わっていたということですね?」

 

「「そう!その通り!」」

 

「な、なんだよ、それ///ありがとな///

 

(((可愛い!)))

 

 

なんて他愛もない話をしていると

 

「お嬢、グレース、来たぞー。」

 

と言ってベンさんも到着した

 

「なんだアンドーとクロトも来てたのか。ということは俺が最後になるのか?」

 

それはさておき

 

「うし、五人揃ったことだし始めるとするか。」

 

そうしてついに話し合いが始まった

 

クレタが早速ガラクタの事情を話して言った

 

「そんな訳でガラクタってボンプを引き取ってうちで雇いてえんだ!なんかいい方法ないか?」

 

グレースさんは少し困惑して尋ねる

 

「引き取って雇う、ね。引き取るってことについてはそのボンプ一体くらいなら問題ないけど、いい方法を聞くってことは何か問題でもあるのかい?」

 

「ああ、それなんだが……」

 

クレタはガラクタの言った懸念を話した

 

ガラクタを養う費用のためにガラクタ自身が働きたがっていること、そのためこの会社で雇おうと思っているがそれで社内に不和をもたらすかもしれない問題があること、境遇を理由に助けることで起こりうる不幸についてを

 

 

 

そしてクレタがすべてを話し終えた後、最初に口を開いたのはベンさんだった

 

 

「ひとついいか?」

 

「ああ、何でも言ってくれ、ベン。」

 

「そのボンプを雇う件についてだが、別に他の会社で働いてもらってもいいんじゃないか?」

 

 

 

 

……なるほど

思いも寄らなかった

 

 

「それが不安の種になるんだったら別のところで働いてもらえばいいんじゃないのか?絶対うちで雇う必要もないんだろう?」

 

「ああ、まあ、確かにそうではあるな……。そうではあるんだが……。」

 

 

クレタは少し歯切れの悪そうに言う

 

「こんなのはガキの我儘だって分かってる。けど、あたしはあいつを引き取る責任を全部果たしたいんだ……。」

 

「そうか……それなら俺は良いと思うぞ、お嬢。」

 

 

次にアンドーさんが口を開いた

 

「まあ、大体のことは分かりました。」

 

「オレの意見としてはボンプでそこまで考えることが出来て三ヶ月野良で生活する力もあるってことで結構優秀なんで、うちの会社で雇っても、"境遇のお陰"って意見は極めて少数になるし、経営に大きな支障をきたす程大きな問題にはならないと思いますよ。少し従業員が増えてきていると言ってもうちはまだまだ人手不足でもありますし。」

 

「でもよ、少なかったとしても反対意見は出ちまうんだろ?それは問題じゃないのか?」

 

「会社、というか社会っていうのはそんなもんですよ社長。色々な人間がいて、それぞれの意見を持っている、だからどうしたって不満を持つヤツは一定数出てくるんです。なので大事なのはその不満をできるだけ小さくする、そしてそれによって問題が起きないようにするってことなんだと思います。」

 

俺は呆けていた……

 

アンドーさんがこんな意見を持っていたとは正直意外だったからだ

 

ま、考えてみれば現場監督として昔から働いてたらしいし、なんか経験があるんだろうな。

 

そんな現場の声を知り尽くしている人の言う事ならあまり的外れってこともないのかな。

 

少なくとも俺じゃあなんとも言えないね。そんな不平不満について考えた事もなかったし。

 

「それに、その不満だって確実にそんなに大きなものにはならないですよ。」

 

「そうなのか?」

 

「ええ。そいつには事件の翌日、治安局に行った時に会いましたが、あの性格と話に聞く能力なら、むしろ現場では歓迎されますよ。」

 

おお、実際働いてる人がそこまて言うならガラクタの白祇重工での活躍に期待できるな。

 

「なるほど……なら問題なくうちで雇うことができるな!いい意見をありがとうな!ベン!アンドー!」

 

「いやぁ、俺は有意義なことは何も言えてないぞ?礼を言うならアンドーだけでも……。」

 

少し申し訳なさそうに言うベンさんに対して、クレタは言った

 

「何言ってんだ、たまたま採用されなかったけどよ、十分参考になる案だったぞ。そういう視点をもつ奴が我が社にいると心強いってなもんだ。」

 

「お嬢……!」

 

何はともあれ、雇うという問題については解決したって事でいいようだな。

 

思ったより厄介なことにはならなそうで良かったぜ!

 

でもまだ一つ、あるんだよなぁ……。

 

 

「お陰で雇用問題については解決できた。で、次はガラクタを家で引き取ることでそれ以降負の連鎖が続くかもしれない問題なんだが……。」

 

「「「「……。」」」」

 

「……やっぱ難しいよな。

……あーもう!どうすればいいんだ!」

 

俺達は皆、頭を抱えていた

 

だってこればっかりはねぇ?

何ができるのかすら分かんないんだもん。

 

ガラクタが悲惨な境遇だったから助ける

同じ様に悲惨な境遇のボンプがそれを知って助けを求める

それを助け続けて負担が増えてキャパオーバーになった結果、それ以降助けることができなくなる

助けられなかったボンプ達から恨まれる

そうなったらクレタの心は深く傷つき、最悪の場合会社のイメージダウンや恨みによる嫌がらせも起こるかもしれない

 

……考えすぎとか杞憂の類じゃないか?

 

でも絶対に起こらないとも言えないか。

それに恩人に自分のせいで不幸が訪れる可能性があるのなら、ガラクタは身を引くだろうしなぁ。

 

いっそのことガラクタだけ引き取ることにするというのはどうなんだろうか。

 

それか助ける人数に制限を設けるとか。

 

「……。」

 

チラリとクレタの様子を伺ってみると

 

「むう……。」(正直ガラクタみたいな奴が何体もいるってんなら全員助けてえ!……けどそれができる自信がねぇんだ。実質社長とは言え、まだまだガキのあたしが、全てを助けられるとは思えねえ……。)

 

滅茶苦茶頭を悩ませていた

 

 

 

なんか自身がなさそうだな。

 

……やっぱりクレタはそんな選択をするタイプではないな。

そんなやつならとっくに社長の座を誰かに譲ってるだろうし。

 

例え俺がそんなことを言っても謝られて却下されるのがオチだろう。

 

そんな情に厚いところが人を惹きつける良いところでもあり、逆に皆の頭を悩ませる問題の原因にもなっているんだよな。

 

 

 

 

どうしたものか……。

 

 

 

 

 

【服と下着を脱いで全裸になる。そしてクレタを元気付ける】

 

【なんか今日の俺何も貢献してないなぁ……せめてクレタをただ元気付けてあげよう!"君なら出来る"って!無責任に言葉だけでね!】

 

 

 

 

 

 

 

 

……いや言い方ァ!!

 

前者は勿論却下だけどさあ!

なんだよ

 

【なんか今日の俺何も貢献してないなぁ……せめてクレタを元気付けてあげよう!"君なら出来る"って!無責任に言葉だけでね!】

 

って!

 

"無責任に"って!

 

選び辛いじゃねえかクソが!

 

悪辣……!圧倒的悪辣……!

 

じゃあお前はクレタ達の前で全裸になった責任取れんのかよ!ええ!?

 

別に人に応援の言葉をかけることは悪くないはずだ……。本来なら外野の俺が何かプラスの言葉をかけるだけでも上等な部類だろう。

 

 

……でも言われてみればそうだよな。

クレタ達を元気付けて、それで結果的にクレタ達が不幸になってしまったら……。

 

いやいや、元気付けるだけじゃなくてその後もちゃんと支援とかすればいいじゃないか!

 

 

……はぁなるほど、こういうところが無責任っていうのか。

 

 

じゃあ前者か?

全裸になって責任を持って元気付けるか?

 

 

全裸になって責任を持つってなんだよ……。

 

 

でも後者はなんだか不誠実な気がするんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

むう……。

 

 

 

 

時が止まった世界でクレタ達を見る

 

真剣な眼差しだ……。

クレタ達は本気で問題にぶつかって、本気で悩んでいる。

 

 

 

 

 

俺は……

 

 

 

 

 

 

ピコン!

 

 

 

 

 

「覚悟を決めろぉ!(俺ェ!)」

 

俺はそう叫んで覚悟を決め、服の左肩部分を掴もうとする力に身を任せる!

 

「「「!?」」」

 

「!?……クロト、いきなりどうしたんd……」

 

クレタ達は突然叫びだした俺を見るが、選択の強制力ははそんなことはお構い無しに働いていく!

 

「おい待て……その手は何だ?何しようとしてんだ?何かとてつもなく不味いことが起こる気がするぞ!?」

 

もう止まらんよ……動き出したエネルギーと同じだ……。

 

ついに俺の手は服の左肩部分を握りしめ、その手を振り上げた!

 

 

バッ

 

 

 

ひらひらひら〜

 

勢いよく投げられた俺のシャツとズボン、下着たちは、まるで舞い散る桜のように儚く、重力に従って床に落ちていった

 

黒と白の桜が舞う

 

夏に散るモノクロの桜……いとおかしだな……

 

 

 

 

 

パオーン!(風流な景色だね!お父さん!)

 

 

 

 

「いやおかしいだろ!!!な、なにやってんだよお前ェ!?」

 

まあ、至極当然の反応ではあるが……

 

「……俺の"覚悟"を示しただけだ。俺にこれだけやらせることが出来るんだ!自信を持て!俺が信じる、あんたらを信じろ!」

 

「「「「!」」」」

 

真剣なクレタ達の姿を見て、無責任なことは出来なかったんだ……。

友達として、俺として、な。

 

「クロト君……!」("覚悟を決めろ"というのはおチビちゃん、いや、私達みんなに言ったんだ!そして)

 

「クロト……!」(そして服を脱いだのはさっき言った通り覚悟を示すため!安易な励まし言葉だけなら誰でも言える。言ってくれるのは普通にありがたいと思うが)

 

「兄弟……!」(思うが、大きな分岐点とも言えるこの状況下で言葉だけじゃあ無責任だと思ったんだろ?だから全裸になり、すべてをさらけ出す事でそれ程の覚悟があることを示し、説得力を持たせて義理を通した!好きな女の前でそこまで過酷な選択が出来るとは……流石オレが見込んだ漢だぜ!)

 

「ありがとな……。」(あたしも覚悟が決まったぜ。見せてやるぜ……お前が信じるあたし達がどんなに凄えかを!)

 

 

伝わったようだな!俺の行動の意味が!

 

 

「フッ!気にするな!」

 

 

「クロト……!」トゥンク!*15

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パオーン!(お父さんカッコいい!僕も熱くなってきたよ!)

 

 

おい馬鹿やめろマイリトルボーイ青青!洒落にならないから!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで

 

「お前ら……全員助けるぞ!」

 

「ああ!(ええ!)(もちろん!)」

 

となり

 

みんなで数日かけて意見を出し合った結果

 

 

誰も住んでいない社員寮を恵まれないボンプのシェルターとして活用し、そこに住まわせる代わりに白祇重工で様々な分野で働いてもらうことになった。もちろん働き相応の給料は出される

 

 

そしてガラクタには将来そこの寮長ポジションとして働いてもらうため、様々なことをクレタから直接学ぶという名目で暫くはクレタの家で一緒に過ごし、その後寮で暮らしてもらうことになった

 

で、ガラクタを引き取って

 

 

「ンナ!(これからよろしくお願いします!クレタ社長!)」

 

「おう!」

 

ここに繋がるわけだ

 

 

 

この決定がこれからどうなっていくかは誰にも分からないが、少なくともガラクタは救われたのだった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜一週間後のある日の夜〜

 

全てが一段落して落ち着いた日の夜

クレタ・ベロボーグは眠りについていた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ね、眠れねぇ///」

 

 

ついていなかった……

 

「うー!///」(あいつの裸が目に焼き付いて離れねぇ!全部終わって落ち着いたら急に思い出しちまったよ!オヤジ以外で初めて見たぜ……。あんな……あんな……うわー///!)ジタバタ!

 

 

 

 

 

 

 

 

そして翌朝

 

「おやおはようおチビちゃ……ん……!?」

 

「ンナ!……ンナ!?(おはようございます!クレタ社……長!?)

 

「ん〜?どうしたんだ2人とも〜?」フラフラ

 

「凄い隈だよ!まるで三徹目の朝見たいだ!」

 

「ンナ!(早く休みましょう!やばいヤツですよそれは!)」

 

「うえ〜?」

 

その日クレタは学校を休んだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日

 

 

「おお、おはようクレタ。昨日は大丈夫だったか?」

 

 

「……なにも!!!なかった…!!!!」*16

*1
温度差

*2
年齢的に無理な体になってしまったから

*3
年齢的n「あらあら^^」!?

*4
やめてさしあげろ

*5
選択肢君迫真のサポート

*6
グレートマックスな俺!

*7
某教祖

*8
純粋

*9
純粋な悪

*10
!?……確かに色々な意見や視点がありそうではあるが、すぐに"純粋な悪"と判断するのは早計か……反省しなきゃ

*11
純粋な悪と言うのかは議論の余地があります!

*12
まだ?

*13
インターホンのことです

*14
それはグレースさんの魅力のほんの一部に過ぎない

*15
尚奴は全裸の模様

*16
某三刀流




あとちょっとで原作本編に突入するはずさ!
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