イーシェン師匠が滅茶苦茶好みの見目してたんで石を貯めるつもりだったんだけどよ……ビビアンとリンを合わせたくて全部使っちまったよ……
今じゃあ二人は幸せそうにデートしてます……良かったね(^^)
絶望に打ちひしがれる俺に灯された逆転に繋がる一筋の光!
それは銀髪のショートヘアーで
黒いヘッドホンを付けていて、
緑と黒のカラーで構成された
袖が分厚い名前のよく分からない形状の服と黒いミニスカートを着ていて、
側面に白い文字があしらわれた黒タイツと緑のスポーツシューズを履いている、鉈を腰のあたりにぶら下げている美少女だった*1
HAHAHA!そりゃあ胸が見えないからね!*2
そういえばゼンゼロにおいてニコって結構主要なキャラの一人だったはずなんだが……
生きていくなかでゼンゼロの知識が段々薄れてしまったからなぁ……
まあそれは置いといて
どうだニコ?
打ちひしがれる俺と、そんな俺に心配そうに駆け寄っている少年
そしてその前でドヤ顔で勝ち誇っているお前!
こんなのお前が絶対悪い奴になるよなあ!?
フッフッフッ!
ピンチってのはなぁ!
勝利を確信した奴に訪れるんだぜ?
「……ッ!あ、アンビー?これは違うのよ?ただちょーっと行き違いがあっただけというかなんというか……。」(こんのエロガキィ!何よその顔!"ピンチっていうのは勝利を確信した奴にピンチが訪れるんだぜ? 分かるかな痴女さん?wここから学んでいくといいぜ!"みたいな顔して!ムカつくんですけど!?)*3
なんかイライラしていらっしゃるな……
も っ と 煽 っ た ろ !*4
m9(^Д^)プギャー
「ッッッッッツ!!!」(うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!! その顔! あんた後で覚えときなさいよ!!)
効いてて草
その調子で冷静さを失っていけ〜?その分お前は敗北への道を突き進む事になるんだぜ!*5
「大丈夫よニコ。私はあなたを信じてる。この状況にも何か理由があるんでしょう?」
「ア、アンビー!!」
( ゚д゚ )*6
「話してみて、ニコ」
アンビーさんはニコに微笑みながら優しくそう言った
「ええ! ええ! 勿論よ!!……フッ!!!」(残念だったわね! エロガキ! でも確かにあんたの言う通り、ピンチってのは勝利を確信したやつに訪れるようね! よく理解できたわ!)
そしてニコはアンビーさんに隠れてこっそりと俺を見て嘲笑った
その顔には
"あんたの言う通り、ピンチってのは勝利を確信したやつに訪れるみたいね!
ちょうど今のあんたみたいに! いい勉強になったわよ?wいい機会だからあんたも今のうちにしっかりと学んどきなさい! そんな頭があるんならね!"という言葉がありありと浮かんでいた!*7
うがぁぁぁぁぁ!!!
覚えとけよこの! ……この……ッ!
クソッ! 罵倒を考えるために頭を回したら、そもそも俺の不用意な発言のせいだったことに気がついちまった!!
「実は〜〜で」
ニコは俺達と会ってからの経緯をアンビーさんに説明し始めたが、俺はそれを黙って見ていることしかできない……!
「なるほど……」
俺には……謝るしか選択肢がない……!(改心)
「ニコ、私はあなたの大人げない部分も魅力的だと思うわ」
「ありが……!?
な、なんでそうなるのよ!」
おっと、なんかまた流れが変わったな?
「だってこんな中学入学間近のような幼い子どもが、ホロウの中でもっと幼い子どもと一緒にいるのよ。しかもニコの発言から鑑みて幼い子を守ろうとしてたようね」
「はい、その通りです」
少年が肯定し、
ニコは少し動揺した様に返す
「だ、だから?」
「こんな子どもが常に死と隣り合わせのホロウ内で他の子を守るために気を張っていた事を鑑みて」
「くっ!」
「ジワジワとエーテルに侵食される不快感と恐怖の中でエーテリアスやホロウレイダー*8に襲われる事への警戒だけでなく突然現れる裂け目にも気を配らないといけない。しかも自分より幼い子も守らないといけなかった」
「うぐっ!」
「そんな死への恐怖と子どもを守らなければいけない重圧、エーテリアスでない人間さえ信じられない極限状態におかれた子どもが、突然現れたニコに対してつい失礼な発言をしてしまっても、それに怒って言い返すことは大人げないと思うわ」
「ぐはっ!」
アンビーの三回口撃に耐えきれず、ついにニコは膝から崩れ落ちた
「でもねニコ、私はそんなあなたも尊敬しているのよ。言い換えればそれは、子供だからって関係なく、一人の人間としてありのままに接することが出来るという事だから」
「ぐううう!!」
アンビーさん……それフォローになってないですよ……!
ニコに対して"まだまだお前は子供だ"って言ってるのと同じです!
トドメを刺しちゃってます!!
けどまあ
ようこそニコ!
「うううううう!!」
「わ、悪かったわね……」
?
今なんて言ったんだ?
「すまない、もう一度言ってくれないか?」
「ッ!悪かったわね!」
うわびっくりした
……謝るのはこっちの方だよ色々と。
「いや、こちらこそすまなかった。言い訳になるがアンビーさんの言う通り少し気が立っていて……」
そう言って俺は頭を下げた
「……しょうがないわね! あたしは"大人"だから許してあげるわよ!」
「そうか……ありがとう、ニコ」
「ふん!もういいわよ……」
ニコは腕を組んでそっぽを向いているが、俺の謝罪を受け入れてくれたようだ。
なんだかんだ言って結構器が広いんだなぁ。まあ何はともあれ一件落着か。
「って、ちょっと待ちなさい? なんでアンビーは"さん"付けであたしは"ニコ"って呼び捨てなのよ!」
あっ
「……気にするな!」
「ぶっ飛ばすわよ!?」
ワーワーキャーキャー
「……普段は喧嘩ばかりの二人というのは、いざとなれば抜群の連携を発揮する。そして最終的には和解する。つまりこれで問題ないわね。」
「いやいや問題ありそうだけど!? どうしたのこの状況?」
「アンビー……それって映画の話だろ……」
「あっ、プロキシ先生、ビリー。良かった、追いついたのね」
「おう! 待たせたな!」
「ごめんね遅くなって。何故か十メートル進むたびにエーテリアスが一体出てきちゃって……あんな現象初めてだよ!」
「それは……大変だったわね。ごめんなさい、二人を置いていってしまって」
「まあ気にすんなって!」
「ニコったら一人で行っちゃうんだもんね」
「コホン。話はそれくらいにして、この状況のことを聞きたいんだけど……」ザザー
「む、ごめんなさい、もう一人のプロキシ先生。実は生体反応があった所で出会ったあの男の子とニコが、色々あって喧嘩しちゃって……」
「大体なんでこんなところに子供が二人もいるのよ! 危ないでしょ!」
「それは……まあその通r「二人とも、なんかアンビーお姉さんの周りに機械人とポンプが増えてますよ」ん?」
少年が指さす方を見ると、アンビーさんの周りにオレンジのスカーフを巻いたボンプと
赤いジャケットと黒いズボンを着ていて腰にチェーンを付けたスタイリッシュな機械人がいた
「あっ! パエトーン、ビリー、ようやく来たわね!」
どうやらニコの仲間のようだ
「「ようやく来たわね!」じゃないでしょ? 一人で先に行っちゃって……」
「ちょっと心配したよ」ザザー
「うっ……悪かったわ……」
「まあまあ店長、親分もそんな悪気があった訳じゃねぇんだよきっと」
あれ? あのボンプから男と女の声が聞こえてくるんだけど……もしかしてゼンゼロの主人公じゃね?
……ま、そんなの俺には関係ないかw*9
おい馬鹿やめろ
【この俺を差し置いて主人公だと!? 許せん! ぶっ潰してやる!】
【みんなの前でDOGEZA☆してニコの分も謝ってあげる】
やめろよ……*10
クソッ! お前の責任は後で追及するから今は置いておくとして!*11
消去法でDOGEZA☆しかないんですけど!?(ガン無視)
人を傷つけるよりはDOGEZA☆の方がマシだと思うし、何よりいつの間にか滅茶苦茶喧嘩を売ってしまったニコに誠意を見せるのは、有り寄りの有りだからな!
俺を愛してくれている母さんと父さんや、命を賭して俺を助けてくれた防衛軍の人達に申し訳ないから、あんまり自分を貶めるような行動はしたくないんだが……だからこそそれが最低限の誠意足り得るってものだろうし。
ふむ、こう考えると今回の選択肢はありがたいな! いつもこうであれよ(豹変)
ま、取り敢えず……
ピコン!
「ニコの事を許してやってくれ!!」ドーン!
「「「「「!?」」」」」
俺は勢いよくDOGEZA☆した
「うぇ!? 何が起きたの!?」
「あ、あんた! いきなり何やってんのよ!?」
謝罪だよ
「いきなり爆発音がしたと思ったら、親分と喧嘩していたボウズがDOGEZA☆の体勢をして頭を地面にめり込ませていた!?」
「す、すごいDOGEZA☆ですねお兄さん!?」
「会ってすぐの子供がニコの為に必死に……やっぱりニコは凄い」
「コ、コホン! 取り敢えずその体勢をやめてほしいのだけれど……」ザザー
ボンプの中から動揺した声が聞こえてきた
この感じはもしかして……
「ニコのことを許してくれるのか?」
「もちろんさ! そうだろうリン!?」ザザー
「もちろんのもちろんだよお兄ちゃん! だからほら、立ち上がりなよ!」
「……ありがとうございます」
見事にニコを許してもらい、俺は立ち上がった
ふぅ、なんとか許してもらえたようだな。それにしても頭が痛いぜ……。
「……」(あのDOGEZA☆に込められた誠意、間違いなく本物だったわね。きっとさっきの自分の失言の償いのつもりなんでしょうけど……許すって言ったじゃない、まったく。)
「ふっ……」
それでも通すべき義理ってモンがあると思ってな
「む……」(ナチュラルに心読んでんじゃないわよ……。ま、あんたみたいな義理を通す奴は嫌いじゃないわよ?)
「そうかい」
そっちも読んでるじゃないか……
「は〜、すっかり視線で会話してる。なんだか二人共仲が良さそうでよかったよ」
「とてもさっき会って喧嘩していたとは思えないね」ザザー
「あ、あのー、その、今更なんですけどあなた達は誰なんですか?」
少年の遠慮がちな質問が、辺りに響いた
「「「「あっ」」」」
そういえば自己紹介聞いてないじゃん
〜
主人公の"取り敢えず出口に向かいながら話そう!"という言葉により、俺たちはホロウの出口に向かっていた
「あたしの名前はニコ・デマラ、邪兎屋の社長よ。この銀髪の娘はアンビーで、この機械人はビリー、どっちもうちの会社の従業員ね」
「よろしく」
「ヨロシクな!」
「よろしくお願いします」
「そしてこのボンプが……」(馬鹿正直に「プロキシ*12が特殊な技術を使ってボンプを操ってます」なんて言えないわね……ま、高度なモジュールを搭載した特別なボンプってことにしとけば大丈夫でしょ)
読める……読めるぞ! お前の思考が!
「……私達邪兎屋の誇る超高性能ボンプ、"イアス"よ! ボンプ特有の鳴き声じゃなくて人語を話せるし、声も男バージョンと女バージョンがあるんだから!」
嘘乙
「ッ!」(今余計なこと言ったら口を縫い合わすわよ!?)
ごめんやん
「よろしくね!」
「よろしく」ザザー
「よろしくお願いします」
そんなこんなで無事にニコ達の自己紹介が終わった
いやあそれにしてもゼンゼロの記憶が大きく抜け落ちてることを実感したね。
まあでも俺の今生に支障はないはずだ。そんなことよりこっちも自己紹介しないとな。
【ただの自己紹介では面白くないので「ンナ」だけでいこう】
【言葉なんて要らねぇ! 漢は背中で語るぜ!】
どっちにしろまともに自己紹介出来ないじゃないか……(困惑)
何だよ「ンナ」だけで喋るって。
俺はボンプじゃあないんだぞ?
それに、もし仮に俺が「ンナ」だけで自己紹介をしたとしてさ、意味わからないだろ? 唐突に「ンナ」で自己紹介してくる奴とか。
さっきの土下座と違って一片だって脈絡がない……。
つか「ンナ」だけでどうやって表現するんだよ。
微妙なイントネーションの違いとか分かんねえよ。
いや、ニコならもしかしたら顔から読みとってくれるかもしれないな。
どっちにしろ頭を疑われるだろうけど。
しかし、背中で語るのはもっとイカれてやがるハズだ。
多分おそらく絶対に、ただ背中を向けるだけでは済まないだろう。
経験から推察すると……最低でも上裸になることは確実だ。
下手すると背中の筋肉をモールス信号みたいに動かして、背中で語る(物理)になるかも知れない。
いや、力の入れ具合で血流を操作して文字を浮かび上がらせることも考えられるな?
……それはちょっとやってみたいかも知れん。(流石に抑えきれない好奇心)
むぅ、子供がンナンナ言うのと背中をピクピクorじんわりさせるの、どっちがマシかって言ったらンナンナだと思うが……それに確実に血流操作するわけでも無いだろうしなぁ。
ローリスクローリターンのボンプ語*13を取るか、ハイリスクハイリターンな背中*14を取るか、今回は結構難しいな。
……ま、ここは無難にローリスクローリターンでいきますか
ピコン!
「ンナナ!ンナ!」(俺の名前はクロト・タクだ!よろしく!)
俺の口は勝手に「ンナンナ」と言い始めた
「はぁ? あんたいきなり何言ってんの?」
「ごめんなさい、なんて言ったか分からなかったわ」
「もしかして……さっきの土下座で頭がやられちまったんじゃねェか!?」
「ここから出たらすぐに頭の病院に連れていこう!」
「少しペースを速めるべきみたいだね」ザザー
「お兄さん……! 気を確かに!」
散々な言われようで草
草……(泣)*15
俺は再び
……俺は
「え、えーっと、お兄さんの分も僕がやらせてもらいますね!」
そんな光景を見た少年は、打ちひしがれる俺の代わりに喋ってくれた
「お兄さんの名前は"クロト・タク"さんで、僕がこのホロウに入ったところを見て駆けつけてくれた優しいお兄さんです!」
うぅ……その優しさが染みるぜ……。
「そして僕の名前はトリシノ・アルベーゼです! よくトシノリと間違われます!」
……そんなオシャレな名前だったのかよ。
どおりで緑の髪にピンクのメッシュが入ったおかっぱ頭で、瓶底眼鏡を掛けている訳だ。
しかも上は黄色の蛍光色のタンクトップで、下は青いジーンズ、靴は赤いスニーカーを履いてるもんな……。*16
最初見たときは奇抜な服装だと思ったけど、その名前を聞くとオシャレに思えてきたよ。
と、そう俺が考えているうちに、ニコが得意気に会話を進める
「知ってたわよ、あんたがトリシノだってこと」
「え?」
「なんてったってあたし達は、あんたを探すためにここまで来たんだからね!」
ほへぇそうだったのか。
まあそうでもなきゃこんなところに来ないわな。
「あなたのお姉さんから依頼があったの。"自分の弟がホロウに行ってくると家から出てしまった。治安局に言っても子供のイタズラだと相手にしてもらえないので助けてください"って」
「成る程そういうことだったんですね……姉さんには悪いことしちゃいました……」
「でも、どうしてこんなことをしたの? 君みたいな子供がホロウに入るなんて……」
確かに、俺もずっと気になっていたんだよな、それ。なんか訳ありっぽいが。
少年はイアスの質問に対して少し恥ずかしそうに返す
「いや、まあ、今となってはちょっと恥ずかしいんですけど」
うんうん
「その、
エーテリアスをぶっ殺したいなと思いまして……///」
うんうn……
なんて?*17
皆が絶句している中、トリシノは続ける
「僕のお父さんは治安局の捜査員でした。しかし二年前、このクリティホロウでの任務でエーテリアスになってしまい……」
「「「「……」」」」
「僕は父さんの同僚の人からそのことを伝えられた日からずっと、そのことが頭から離れず、毎日涙を流していました」
「……だから、せめて自分の手で葬ろうとしたってことかな? けれど二年前のエーテリアスが今も存在しているかは……」ザザー
「いえ、エーテリアスになった父さんをどうとかじゃありません。まあ強力なエーテリアスになったって言われたのでまだいるかもしれませんがね。
それは置いといて、ただ、今日の朝、いつもの様に父さんがエーテリアスになったことを思い出して悲しみに暮れている時にふと思ったんです」
ほう?
「"ああ、もうエーテリアスぶっ殺したいな"って」
なるほど分からん
「毎日毎日エーテリアスになった父さんのことばかり考えて、悲しんで、泣いて、姉さんに抱きしめられる日々……。もう疲れたんです……!!!」
追い詰められ過ぎた人間が無謀なことをするのは旧都陥落の時にいっぱい見た。
見たんだが……
「なのでいっそ、エーテリアスと骨肉の争いを繰り広げようかなと!」
それにしたって
いやまあトリシノなりに過去に決着をつけようとしたって事なんだろうけどさ、うん……。
「「「「……」」」」
この空気、どうしよう……。
困惑と同情が入り混じる重い空気の中で、俺たちはトリシノにかける言葉が見つからず、ただ無言でホロウの出口に向かって歩いていた
そんな時
「「「〜〜〜!!」」」
【ニコ達を気絶させてトリシノ一人に戦わせる】
【エーテリアスをボコボコにしてトリシノにトドメを譲ろう!】
おまけに
お前は帰れ!
Xを始めたから見てほしいな……