Decide Zone Zero   作:犬咲夫藍

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起きていれば、まだ4月1日は終わっていない!!
ということで去年やると予告したあのネタを書きました。マジで書くことになるとは思いもしなかったです……。頭空っぽにして読んでください


エイプリルフール2 Didn't Write〜知られざる戦い〜

〜ある日のカリュドーンの子の宴にて〜

 

 

 

 

「そうだライト! お前のあの昔話、もう一度聞かせろよ!」

 

デカいヤマが終わったあとの宴の席で、大将が唐突にそう言った。

 

あの昔話か……。あんまり話したくはないんだが。

 

「ライトさんの昔話? 私、気になるな!」

 

「カリュドーンの子の無敗のチャンピオンであるライトさんの昔話か……。僕もかなり気になるね。是非教えてほしいよ」

 

我らが専属プロキシ様達が興味を示してしまったようだ。これは話を逸らすのに苦労するな。

 

「お、プロキシちゃん達ってば興味津々だねー! ライトの話はスッゴイんだよー! 手に汗握るっていうかー! ニトロヒューエルの良いおつまみになっちゃうの!」

 

「まぁ、思わず眠気が覚めちまうんだよな〜」

 

「野蛮なのはあまり好みじゃありませんが……あれは結構楽しめますわよ。ライト、プロキシさん達に聞かせて上げなさい」

 

「ふーん、我らがチャンピオン様の昔話、ねぇ。あんたらの話し方から察するに戦いのことについての話なんだろう?弱点を探れるいい機会かも知れないねぇ。聞かせておくれよ」

 

「「「「俺(私)達も聞きたいッス! ライトさんのあの話を!」」」」

 

 

主要メンバーのバーニスやパイパー、ルーシー達がハードルを上げて、さらには新メンバーのプルクラや一般構成員達まで興味を示し始めてしまった。

 

そんなに言われたら話を逸らせないんだが……勘弁してくれ。

 

「「ワクワク……」」

 

……こりゃあもう無理だな。

 

「はぁ、分かったよ。大将命令なら仕方ない」

 

まぁいいか。ここで断ったら興が冷めるだろうしな。折角の宴だ。

 

「……あれは俺が、ある地下格闘技場のチャンピオンとして君臨していた時のことだ」

 

盛り上がれば盛り上がるだけ良い。

 

 

〜〜〜

 

 

その日は、いつもと変わらない日のはずだった。

 

「フッ!」

 

ドゴォ!

 

「ぐわああああ!!」

 

カンカンカンカン!

 

「決まったぁ〜! ベルラム行動不能! よって勝者! ライト〜!」

 

ウオオオオ!

 

ライト! ライト! ライト!

 

勝利宣言を皮切りに観衆のコールが沸き上がり

 

 

……今日の相手はまあまあ強かったな、なんて思いながら。

 

「ベルラム……その名前、覚えておくぞ。」

 

「ぐっ!……ふざけんな……!それを……ハァ!聞いたのは……ハァ!二回目だ……ぞ!」

 

 

……思いながら舞台を去っていく

 

スタスタスタスタ

 

「おい待てこの野郎! ……ッうぅ!」

 

そして控室に戻り、クソッタレのオーナーと今後のことについて話し合う。全く虚しい日々だった。どれだけ勝ちを重ね、無敗のチャンピオンとしての地位を確固たる物にしようが……いや、寧ろそうする度に、俺の負けの価値が上がる。そして八百長も珍しくないこの業界で、オーナーは俺の首の根を掴んでたんだ。いずれ負ける事になる。俺の意思なんて関係無く、ただの金儲けの道具に成り下がる日々だった。

 

 

 

だが、

 

「いやぁお疲れ様だライト! お前のお陰で今日もたんまり稼げたぞ。ささ、これが今日の分だ。パーッと一杯やって来い!」

 

「……? どうしたんだオーナー。今日はなんだか気前が良いが」

 

「ギクゥ!? いや、いやいやいや! そんな事は無いぞライト! ただ今日は疲れただろうと思って労ってるだけだぞライト! お前はウチのエースだからなライト!」

 

「焦り過ぎだろ……。ま、分かった。深掘りはしない。今日はもう帰る。じゃあn「貴公が、ライトか」ッ!?」

 

「あぁディナトスさん! 彼がうちのエース、ライトだ!」

 

「……あんた何者(なにもん)だ?」

 

オーナーの背後から現れたのは、身長二メートルはある筋骨隆々の巨漢だった。礼儀正しく黒いスーツを着てやがる。だがそれだけなら俺は驚かなかっただろう。問題は

 

「吾が名はディナトス。ただ武の頂を目指すものなり。此度は、この地下闘技場のチャンピオンである貴公に決闘を申し込みに参上した次第」

 

そんな男がオーナーの後ろにいた事に、話しかけられるまで気が付かなかった事だ。

 

「!」

 

敵が攻撃してくる時、濃密な殺気の閃光が走るのを感じる事があるだろう?

 

それが有名どころだが、普通、あらゆる動作には意思が乗る。閃光が走らないような攻撃や、敵意のかけらも無い声を掛けようとするとかの動作にもだ。これを感じる為には相当の訓練が必要だが、少なくとも俺はそれを察知できる。

 

だがディナトスは、動作を果たすまで俺にその意思を届かせなかった。達人と呼ばれる人間が自分の攻撃の意思を隠せる事は身をもって知っていたが、そいつは日常の何気ない動作、一挙手一投足全てにその境地が宿っていたんだ。

 

「常在戦場、明鏡止水……ってやつか。どうやらとんでもない化物に目を付けられちまったみたいだな」

 

「ライト、この勝負受けてやれ! 他の闘技場のチャンピオン達は、こいつにやられて引退まで追い込まれてるんだ! それを倒したら、お前の価値はもっと跳ね上がる!」

 

「……もしかして、こいつが噂の"凪の者"って奴か」

 

「そうだ! だから勝負を受けてくれ! 今、この闘技場にかつて無いほどのチャンスが訪れているんだ!」

 

「……いや、俺は「安心して欲しい。この戦いは公式の記録に残さず、無観客で行いたい。その方が貴公にとって都合が良いだろう」……何だと?」

 

その瞬間、俺の中の何かがキレた。

 

「ライト?」

 

「その勝負、受けてやるよ。記録あり、観客ありでな」

 

「ほう……」

 

その時、戦う事はあんまりしたくなかったが……。何故だかこの戦いだけは退く事を許せなかった。

 

「良いぞその意気だぞライト! ま、一応公式の記録には残さない方向で行こう!」

 

「……チッ」

 

そうして、俺とディナトスとの戦いが組まれた。

 

 

 

それから一週間後の試合当日

 

フェンスに囲まれた六角形のリングの上で、俺とディナトスは向かい合っていた。

 

俺はボクシングパンツで素手。奴は白い道着を黒帯で結び、素足で石畳の上に立つ。

 

「制限時間は十分、武器の使用は無し、相手を降参させるか気絶させた方の勝ちです! それでは、はじめ!」

 

カン!

 

「……」

 

「……!」

 

「おっとディナトス、試合開始と同時に悠然と歩み出したー!? 試合放棄とも取られかねないが、こと彼に於いては余裕の表れか!!」

 

それは余りに自然だった。……まるで、昼下がりに緑豊かな公園で、小鳥の囀りを聴きながら歩いているかのように。下手をすれば死ぬ闘いの中でそんな事を出来るのは、とんでもない馬鹿か、とんでもない強者かの二択。

 

『ライト!』

 

「……ッ!?」

 

当然、奴は後者だった。

 

「……」

 

「クソ……」(身体が動かん!)

 

あいつが歩き始めた瞬間が、やけにゆっくり見えた。そして一瞬、過去の事を思い出しちまった。その時は気の所為だと思おうとしてたが、今考えると身体が死を予感したんだろうな。

 

そして奴は俺の意思を読み、逆に反撃の意思を伝えてきやがった。

 

「……」(取り敢えず、顔面への左ジャブからの鳩尾に右拳を)

 

「……」(左ジャブを右手で掴み地面に叩きつけ終演)

 

「……」(左ジャブと見せかけて左にステップ、掴もうとして来た右腕に潜り込み、死角から脇腹にラッシュ)

 

「……」(その騙しを見切り、右の手刀で叩き斬り終演)

 

「……」(右フック。あとは全部見てから反応する)

 

「……」(届く前に前蹴りにて終演)

 

「……!」(足払いを!)

 

「……」(効かぬ。手刀で終演)

 

「……ッ!」(反撃を誘発してそこから))

 

「……」("反撃した吾の手、又は足を組み技にて外す"か? 問題無し。そのままフェンスに叩きつける)

 

何度か意思を読んでくる相手とは戦ったことがあるが……その戦いで培った意思の隠蔽も、奴の前では無意味だった。

 

そして気が付けば

 

「なら……!?」(今はステップで回り込んで隙を……!?)

 

「……」(                )

 

奴はもう、攻撃を開始していた。

 

その拳は、超スローモーションに見えた。真っすぐ、芯は揺らがず、打撃に捻りが加えられていく様を鮮明に捉えることが出来た。お手本通りの基本的な正拳突き。

 

見えているはずなのに、何も危機感を覚えられない。

 

いつの間に、そんなに近くに。

 

『ライト! 拳の打ち方ってのはこうやるんだ!』

 

『お兄ちゃんこのリボン結んで!』

 

『ワンワン!』

 

『タバコは止めて、こいつにしとけ』

 

『明日を絶対良い日にする乾杯!』

 

急に昔の事を思い出したよ。まあ、あいつの拳がスローに見えたのは、なんてことは無い。ただ、トラックに轢かれる瞬間のように、エーテリアスに刃を振り下ろされる瞬間のように、走馬灯が見えてただけだ。

 

──これは、避けられない。

 

ズシン……!

 

「    」

 

まるで隕石が腹に降った様な感覚だった。そこから全身の血液が衝撃ではじけ飛んで行くようなとんでもない一撃。

 

「ふむ、良き戦いであった」

 

バタン

 

当然の様に、俺は倒れた。何故生きているのか不思議なくらいだったよ。天井の照明が天からのお迎えに見える程度にはヤバかった。

 

「か、かつて……未だかつてこんな事があり得たでしょうか!? 我らが無敗のチャンピオン、ライトが十秒でノックアウト〜!?!?!?」

 

「な、何が起こってたんだ?」

 

「なんでライトは動かなかったんだよ」

 

「ディナトスが歩いたと思ったら拳がブレた? そしてライトが倒れてた??」

 

「え、ディナトス何かしたのか? 勝手にライトが倒れたと思ったんだが。八百長じゃないのか?」

 

「いやいやいや、それにしたって何も出来てなさ過ぎだろ……」

 

ざわざわ

    ざわざわ

 

〜〜〜

 

「えぇ〜!? いきなりライトさん負けちゃった!?」

 

「これはちょっと、予想してなかった展開だね……」

 

プロキシ兄妹の驚きの声が響いた。まあそうだろうな。

 

「……ふ〜ん、流石のチャンピオンサマも初動を全部潰されたらどうしようもないって事かねぇ。それが出来れば苦労しないんだけど」

 

「なんだプルクラ、ライトが負けたのがそんなにショックか?」

 

「はぁ? 別に全然そんな事ないけど」

 

「もうプルにゃんってば可愛いんだから!」

 

モフモフモフモフ

 

「だからそんなんじゃないから! 後尻尾触んなバーニス!」

 

モフモフモフモフ

 

 

「さぁ、面白くなるのはここからですわ。早く続きを話して差し上げなさい、ライト」

 

それ、あんたが早く続きを聞きたいだけなんじゃないのか? まあいいか。プロキシ達も聞きたがってるようだし

 

「そしてここからが

 

──この戦いの本番だ」

 

 

 

〜〜〜

 

 

 

"意外と呆気なかったな……"そんな思考が俺の頭のなかで渦巻いていた。無敗のチャンピオンという立場を、ものの数秒で吹っ飛ばされちまった。

 

実のところ、何となくそうなるだろうと思ってた。ディナトスと最初に出会った時、奴の存在を話しかけられるまで気が付かなかった時点で。試合が始まった時に動けなかったのは、何をしても意味が無いと本能が理解していたからだ。動いて様子見してもいずれ負ける。牽制のジャブも捉えられる。

 

「あれは相手が強過ぎるな……」

 

"あぁ、その通りだ。俺とは何もかもが違う。身長、体重、パワー、技量。全部あっちの方が上だ"

 

「ライトの勝ち筋って制限時間まで逃げ切る事だったんじゃね?」

 

"確かにそうだ。牽制の拳を捉えられるなんて反則もいいところだからな。逃げ回っても許されるだろ"

 

「ただ突っ立ってただけなんて……。八百長か? それとも意外とライトって弱っちかったのか?」

 

"八百長だったらどれだけ良かった事か。そうさ、相手に気圧されて動けず、気が付けば殴られていたような男だよ俺は"

 

「ま、まあ、何にせよこの試合は公式には残らないし、ライトは無敗のチャンピオンのままでいられる。まだまだ金になる。保険があって良かったぜ……」

 

"チッ、この期に及んでまだ金勘定かよクソオーナー……。まあでもそうだな、この戦いは元々俺が負けた時の為に記録に残らないよう配慮されてた……"

 

「……良いわけねぇ」

 

「む?」

 

俺の力は、あいつらと育んだものだ。共に汗をかき、血を滲ませた。敵と戦い、勝利を祝して呑み交わした。力の抜き方を教わり、眠りった。美味い飯を食い、一緒に片付けた。洗濯物の畳み方が下手だと笑われ、リボンの結び方で泣かれ、練習して上手くいくようになって……そうした毎日の積み重ねなんだ。

 

それに配慮なんて"舐めた真似"をする奴は

 

「許せるわけがねぇ……!!!」

 

俺は、この勝負を受けた理由をその時になって初めて理解できたんだ。最初は道具として使われ、擦り切れそうだったから自覚できなかったが。

 

「あれを喰らっても尚再び立ち上がる、か。流石はこの闘技場の頂点」

 

「んなもん関係無ぇ」

 

「ほう」

 

「──ただ俺達の事を舐めてるアンタをブッ飛ばす、それだけだ」

 

「……なるほど、どうやら貴公を見誤っていたようだ。謝辞を「それはアンタが負けた後で聞く。今は心の内に閉まってな」……ふむ。そのフラフラの身体でか」

 

「あ? これはお前を倒すための高度な技術だ。意図が分からないようじゃあ、まだまだレベルが低いんじゃないか」

 

「くく、良き心意気だ」

 

奴がそう言った瞬間、世界がスローになった。気が付けばまた

 

ゴゥッ!!

 

拳が迫っていた。

 

"相変わらず、全く避けられる気がしねぇ……けどな"

 

 

 

 

フラ……

 

シュン!

 

「だから言ったろ、お前を倒すための高度な技術だって」

 

「……ほう」

 

一陣の風が、俺の頬を撫でた。

 

「ライトがよろけたと思ったらディナトスが拳を振り抜いていた〜!?」

 

「ディナトスの野郎、いつのまに殴ってたんだ……。だからさっきライトはいきなり倒れたのか……」

 

「速すぎる正拳、俺でなきゃ見逃しちゃうね」

 

「うわお前誰だよ」

 

ざわざわ

    ざわざわ

 

奴の正拳突きは驚異的だ。その一撃は、受け手に死を覚悟させ、走馬灯を走らせる程に極限まで練磨されている。攻撃の意思すら読み取らせない。まさに必殺技だ。だが、それが逆に仇になったんだ。

 

"走馬灯の中でも、俺は動ける"

 

俺は、世界がゆっくりになった時も、生まれて初めて立ったガキみたいにふらふらしてる事に気が付いた。そしてそこから、走馬灯の中でも動けるんだと分かったんだ。強がりで高度な技術とか言ったが、間違いでも無かった。

 

──見えるなら意思なんて関係なく良ければ良い。単純な話だ。

 

「武とは、技を磨き、その強きを押し付ける事。敵を乱し、全霊を尽くさせない事。何もさせず、一撃で勝つ。それこそが吾が理想……。しかし貴公は一撃を喰らっても尚立ち上がり、あまつさえ吾の正拳を避けて見せた」

 

「だったらなんだ? まさか、"理想を貫けなかったから降参"とか言わないだろうな」

 

「そのようなつまらぬ戯れ言は言わぬ。戦いとはそういうものであろう」

 

「ッ!!」

 

またスローモーション。奴の拳が迫っていた。

 

避ける。

 

シュン!

 

避ける。

 

シュン!

 

避ける。

 

シュン!

 

避ける。

 

避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。避ける。

 

"俺は、今何をしてるんだ?"

 

避けrバシン!!

 

「〜〜ッ!!」

 

「クリーンヒットォ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ライトの拳がディナトスの顔面に決まったァ〜!!」

 

俺は無意識のうちに、奴の顔面にストレートをブチかましていた。ボロボロな状態であの連撃にさらされ、朦朧とする意識の中、一瞬時が止まって見えた。そして吸い込まれるように右手が動いて……気が付いたらズシンッと人を殴った感触が響いてたんだ。気持ち良かったな。

 

「……全部、見えてんだよ」

 

ウオオオオオオオオオ!!

 

 

 

〜〜〜

 

 

「うわ〜! 絶対この勢いで勝っちゃうやつじゃん! というか走馬灯を利用なんて凄い世界!」

 

「うん。あまりに強過ぎて走馬灯を見せ、そのせいで避けられるなんてね……。VRで追体験した極限回避と近いのかな?」

 

「あぁ、あれは濃密な殺気の籠もった攻撃をギリギリで回避することで死に際の集中力を発動するって原理*1だな。ま、自分から見るか、相手に見せられるかの違いかもしれん。その差はデカいがな」

 

「そして、このままライトの勝利って訳でも無いんだよなぁ……」

 

「「え?」」

 

「ふ〜ん。ま、戦いってのはそんなもんだ「プルにゃ〜ん、なんかさっきから尻尾が揺れて撫でづらいよ〜」ッ! ……もう! で、このまま順調に行かないってんなら、そのディナトスって奴もまだ何かあるんでしょ?」

 

「あぁ、そうd「その通り! 敵もすっげぇ強えから面白ぇんだよこの話は!」……大将、話を被せないでくれ」

 

「すまんすまん! でも早く続きが聞きてぇんだ! さあさあ!」

 

 

「ふっ……はいよ」

 

「ライト、嬉しそうだなぁ〜」

 

「……」スチャ*2

 

 

〜〜〜

 

 

俺のストレートを喰らったディナトスは、鼻血を垂らしながらも褒めてきた。

 

「むぅ……。今のは、効いたぞ。良き拳だ」

 

「そうか、じゃあ朗報だ。その"良き拳"はこっから何度も味わえるぞ」

 

「はは、もう喰らわんよ。

──戒めはこれで終わりだ」

 

「……何?」

 

それを聞いた瞬間、冷や汗が背筋を伝ったよ……。

 

「勝利に希望を抱いているところ申し訳無いが、吾は己の未熟さを痛みと傷を持って刻み込むことにしているのだ」

 

あいつは俺に打たれたんじゃない、打たせたんだ。あの一撃が、奴を倒す最後のチャンスだったと無意識の内に理解してしちまってた。

 

「強がり言ってんじゃ「そうでないことは、貴公も分かるであろう?」……ッ」

 

「ふふ、今、心の内に歓喜の波が押し寄せているぞ。七人目の強者と戦える事の悦びが!」

 

「七人目?」

 

「ああ。

 

 

 

 

 

──吾が理想(こぶし)を避け、一撃を入れた者の数よ!」

 

ゴウ!

 

右手の正拳による、再びのスローモーション。拳を中心に旋風が巻き起こっていた。

 

"それはもう喰らわん!"

 

俺はまた身体の傾くままにその正拳を避けた……だが。

 

シュッ!

 

「ッ!?!?」

 

"速すぎる!? 避けられん!!"

 

ドシン!

 

「ぐぁっ!?」

 

続いて放たれた左の正拳が、とんでもない速さで俺の鳩尾の横を叩いた。

 

「フン!!」

 

そこからさらに、目にも止まらぬ五連撃さ。そして

 

ドドドドドシン!

 

「〜〜〜ッ!!」

 

ガクン!

 

流石の俺も立っていられなくなった。

 

オオオオオオオオオオ!!

 

「な、なんと素早い連続攻撃ィ! 今、私は目撃しました! ディナトスが六回拳を振るったのを!」 

 

「は、速ぇ……!」

 

「あんな連撃、ここでもそうそう見られねぇぞ!?」

 

「ライトの攻撃をモロに喰らってもあの速度……見た目にそぐわねぇ速度に、見た目通りのタフネスもあんのかよ」

 

ざわざわ

   ざわざわ

 

 

盛り上がる周りとは裏腹に、俺の頭はクールだった。

 

"……何かがおかしい"

 

奴の一撃には何か違和感がある。

 

「素晴らしい。咄嗟に急所への当たりは避けたようだな。だがこれで終演よ!」

 

天まで真っ直ぐに上げられた足が、俺の頭上に振ってきたが

 

「っらぁ!!」

 

ドカン!

 

俺は何とか身体を転がして回避した。

 

「……どうやら、貴公の耐久力を見誤っていたようだ」

 

砂埃が舞い、奴の踵が落ちた周囲に小さなクレーターができていた……。だがそんなの関係ない。俺の頭は違和感の解明のためにフル稼働してたんだ。

 

"俺は何故、まだ動けている?"

 

一番最初に奴の攻撃を喰らった時、隕石でも振ってきたかのような衝撃が走った。その後気合で動き回ってたが、気を抜くと意識を失いそうになるくらいには致命的な一撃。

 

"あれを六連撃……身体が弾け飛んでても可笑しくない"

 

そして、妙に速かった。走馬灯も見えない程に。

 

"そして観客の反応……"

 

 

『え、ディナトス何かしたのか? 勝手にライトが倒れたと思ったんだが。八百長じゃないのか』

 

『な、なんと素早い連続攻撃ィ! 今、私は目撃しました! ディナトスが六回拳を振るったのを』

 

"奴の攻撃を、認識出来ている? いや、多分連撃だけ……"

 

「ふん、考え事とは悠長な事だn「アンタまさか、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──手加減したのか?」……ッ!」

 

「……フフ、見事だ。確かに。吾は加減をした。生涯をかけて磨き上げたこの正拳は、あまりの完成度が故に、対象に走馬灯を見せてしまうようでな。普通ならば見られたところでなんの問題も無いが、類稀な強者にはそのせいで回避されてしまうのが難点であった。そこで気が付いたのだ。ならば、完成度を落とせば良い」

 

「急に饒舌になったな……」

 

俺の違和感は正しかった。死に際の体感時間といつもの体感時間、この緩急についていけず、俺は連撃を喰らったんだ。

 

「しかし当たった所で手加減しているのに相違なく、一撃で決められぬのが難点よ」

 

「はっ、じゃああんたの理想とは違うんじゃねぇのか?」

 

「くく、理想通りにいかぬのが世の常。そして、その世で理想を押し通す為精進するのが武の道よ」

 

「いまいち答えになってねぇな……」

 

「態態正しく答える必要があるのか?」

 

「……違いない」

 

俺に種を見破られても尚挑発に乗らない程度に、奴には余裕があった。

 

「うむ、物分りが良くて良し。では続きと行こうか」

 

「ふん、来いよチャレンジャー」

 

「ッ!」

 

そこからやつの連撃が再開した。そして、俺はある作戦を考え付いていた。とびっきり危険で、確実に成功する作戦をな。

 

"顔面狙いのスロー"

 

ゴウ!

 

避けるのは簡単だった。

 

"喉元狙いのクイック"

 

シュン!

 

緩急も、来ると分かっていれば反応できる。

 

"鳩尾狙いのスロー"

 

ゴウ!

 

速い拳なら、何度も見切ってきた。

 

"右側頭部狙いのクイック"

 

シュン!

 

"顎狙いのスロー"

 

ゴウ!

 

"腹狙いのスロー"

 

ゴウ!

 

"顎、いや左側頭部狙いのクイック"

 

シュン!

 

"鳩尾狙いの……ハッ! 意識を飛ばすな! クイック!"

 

シュン!

 

"鳩尾狙いのスロー!"

 

ゴウ!

 

"顔狙いのクイック……!"

 

シュン!

 

"これだ!"

 

ドシン!

 

「〜〜〜ッ!!!」

 

俺は、顔面でわざと奴の手加減攻撃を受けた。正直、手加減されてたとはいえ意識が飛びそうになったよ。ダメージが蓄積してたからな。だが、

 

"手加減された攻撃で意識を飛ばす訳ねぇだろうが!!!"

 

『知ってたか? 一流のボクサーってのは、顔面を殴られても目を瞑らないんだぜ?』

 

ジンジンと痛む顔で意地張って耐えた。そして連撃の構えをとったディナトスに対して

 

「っっっっ!!」(連撃に俺の全力の一撃を合わせて拳を破壊してやる!)

 

「!」(ふん! ならば貴公の拳ごと破壊を(この体格差なら、指を一本ずつぶっ壊せるんだよ!)……ならば指をくれてやる! 全てを掛けて貴様を!)

 

ゴゥ!

 

俺の意思を組んだディナトスは、正面から捩じ伏せようと必殺の正拳を繰り出してきた。

 

「……はっ」

 

狙い通りにな。

 

フラ

 

「な」

 

勿論俺は、それを避けた。正面衝突なんてする必要が無いからな。

 

「こっから先はちょいとバイオレンスだ」

 

『ストレートは、思いっ切り踏み込むのもそうだが……』

 

ドカァン!!

 

「      」

 

『相手をブッ飛ばすって気持ちが一番強くないとな!』

 

ガシャン!

 

ディナトスは口と鼻から血を出しながらフェンスまで吹っ飛んで崩れ落ちた。

 

「は、俺の勝ちだぞこの野郎」

 

ウオオオオオオオオオオオオオオオ!!

 

成功率百パーセント、気合で耐えて、カウンターする作戦は決まった。

 

 

 

〜〜〜

 

「き、気合が百パーセント成功する作戦なんだ……凄いね」

 

「流石はチャンピオンって感じだ。でも、その果ての勝利というのは中々カタルシスが」

 

「ん? まだ終わりじゃないぞ」

 

「「え?」」

 

二人の困惑した顔が少し面白い。

 

「俺が奴の拳を何発も喰らって立てたんだ、奴が俺の拳を二発喰らっただけで終わるわけないだろう? ここから最終ラウンドさ」

 

〜〜〜

 

 

正直、勝ったと思ってた。生涯でも一番の右ストレート。あれを喰らって立ち上がれるヤツなんていないと確信できるほどの威力だったからな。

 

だが

 

「まだ、終わって……いないぞ」

 

「! まじかよ……」

 

それでも奴は立ち上がった。

 

「な、なんと!? あの一撃を受けて尚ディナトスが起き上がったぁ〜!? どれだけタフなんだこの男は!!」

 

重心が安定してなく、鼻血をポタポタと垂らしていて、息も荒い。かなりキツそうな状態。だが、そんな満身創痍の身体にも関わらず、奴は……まるで子供が大好きな物を貰ったかのような

 

 

「〜〜〜ッ!!! く、くくく……」

 

 

満面の笑みを浮かべてた。

 

ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!

 

──絶対に殺す(かつ)!!!」

 

"    "

 

その言葉と共に、急接近したディナトスの右拳が振るわれた。拳が捻れ、前に出される速度が速すぎて一時的に拳の周りに真空状態を作り出していた。それ故に、音が無い。

 

「〜〜〜〜〜ッ!!?」

 

濃密な殺意が籠もった攻撃をされそうになった時、それが具現化したかのような閃光が見えるだろう?

 

キーン! って感じで。

 

余りに濃すぎる殺気は、逆に相手に攻撃のタイミングを分からせてしまうんだ。だから逆に避けやすいって事態が起こるんだが……

 

キキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキ

 

"何回光ってんだよ!?"

 

奴の一撃は、連続で閃光が走っていた。多分全身全霊、細胞の一つ一つが殺意を向けて来てたんだろう。攻撃が終わるまでずっと光は終わらなかった。まるでギャグみたいな絵面だったが、そんなことされちゃあタイミングも何もない。

 

やっと攻撃の意思を表に引きずり出したのに、それが濃すぎて読む意味が無いなんて予想外だったよ。

 

「く……!」

 

あまりの気迫に俺は立ち尽くしてしまった……というか疲労とダメージで動けなかった。立っているのも不思議な状態だったと今でも思う。

 

"ここまでか……"

 

正直、もう諦めてた。だからだろうな

 

カンカンカン!

 

『オラ男どもー! 飯の時間だぞ! トレーニングはここまでだ!』

 

「  」

 

制限時間終了《タイムアップ》のゴングが鳴った瞬間、身体から力が抜けた。そしてその結果、奴の攻撃を避ける事が出来た。

 

「む!?」

 

ガシャン!

 

空振った右拳はフェンスを紙みたいに突き破り、発生していた真空の周りに発生していた旋風が一面のフェンスを捻り壊した。

 

人が喰らえば、確実にミンチより酷い状態になってただろうな。

 

ウワアアアア!?

 

当然観客席は混乱。皆逃げちまった。試合も終わったし、残るモチベーションも無かっただろう。そして静寂が訪れた闘技場には、崩れ落ちた俺とよろめきながらも立つディナトスだけが残された。

 

「ライト殿……。貴公は誠素晴らしき強者であった。吾は時間内に貴公を打倒せしめる事を能ず。故にこの勝負、吾の敗北と認めよう」

 

「……そうかい」

 

正直、願ってもない提案だった。もう打つ手が無くて諦めた時に、向こうから負けてくれるなんてな。だから、それを認めちまえばいい。タイムアップなら引き分け扱いだから、勝敗は俺達当人の心次第。満身創痍で鉛の様に重い身体は動かない。もう出来ることはないんだから、それでも勝ちなら万々歳だ。

 

「……」

 

「まことに良き──」

 

 

けどな、馬鹿な俺の頭は一つの思いで一杯だった。

 

"納得がいかねぇ"

 

気が付けば、地面に足を立てていた。

 

『無理しなくてもいいんだよ!』

 

"それは出来ない相談だ"

 

だってそうだろ? 最後に何も出来なかったのに運よく時間が来て、相手は時間内に倒せなかった自分の負けだと、ある種の反省を込めて認めた。

 

──それなら俺だって時間内に奴を倒せなかった時点で負けなんだよ。

 

でもそうしないのは何故か? そう、配慮だ。弱者への気遣い。格下の健闘を讃える行為。自分の方が実力が上だと思うからこそ出来ること。相手は自分より弱いのに、自分は時間内に倒せなかった。だから負けだ。なんて、そんな心が透けて見える。

 

『あたしなら、舐められたままじゃ終わらせない』

 

"そうだろうな"

 

コンクリートの硬さをシューズ越しに感じながら

 

「そんなの許す訳ねぇって、もう言ってんだろ」

 

「む、それ以上は動かない方が……」

 

「黙ってろ!」

 

最後まで舐め腐ったディナトスの態度が、俺の心に火をつけた。身体の内側から何かが爆発し、燃えている様な感覚がした。熱く、痛く、しかし軽やか。

 

『力み過ぎだぞ若人よ……だがそれでいい!』

 

身体中の筋肉が痛む中

 

『ワン!』

 

重い身体に思いっきり力を込めて

 

『キツイの一発、ブチかましてやれよ!

 

 

 

──我らが団長(チャンピオン)!』

 

 

 

「──延長戦だこの野郎!!!

 

 

命を燃やして立ち上がった。

 

「……やはり、面白い」

 

「もう一度殺す気で来いよ……今度こそ真正面からぶっ飛ばしてやる!!!」

 

「ッ! その意気や良し!!!」

 

キキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキ!

 

瞬間、また殺意の閃光が連続で迸った。

 

「……ッ!」

 

俺の頭の中に浮かんでいたのは、とても正気とは思えないアイデア。

 

"奴の正拳にこっちの右ストレートをかち合わせて、ブッ飛ばす!"

 

切った啖呵はブラフじゃなかった。本当に、思った言葉が口から出てた。

 

正気でいられる訳がない。舐められてんだぞ? じゃあ完膚なきまでの敗北を突きつけるしかないだろう。正気なんて既に、怒りに燃やし尽くされちまってるんだからな。

 

「この拳に誓って……!」

 

「ヌン!!!」

 

「ブッ飛ばす!!!」

 

"    "

 

奴の正拳に、俺のストレートが吸い込まれる様にかち合った。実際、あの正拳の性質的に吸い込まれたんだろう。そしてその瞬間、腕から全身に衝撃が伝った。筋肉が波打ち、破裂したような感覚が足先まで生じる。全ての骨にヒビが入ったような痛みが走り、血管の一本一本が膨張し破裂、神経までもズタズタにしたような感覚が迸った後、身体の感覚が無くなった。だが、一つだけ感じるものがあった。

 

"まるで星を丸ごと殴っているみたいじゃねぇか!"

 

圧倒的な重さだ。

 

「ああああああ!!!」

 

「おおおおおお!!!」 

 

一瞬の衝突が何時間にも感じられた。何時間も、星の軌道を押し留めているかのような──

 

『ものを殴る時、地面をしっかり踏みしめるだろう? その瞬間、人はこの星と一体となっているのかもしれんな』

 

『なんだ爺さん、急にロマンチックな事を言い出したな』

 

『ふん、年寄りの戯言さ。この年になると、色々と考えちまうのさ』

 

『そうかい。……けどよ、結構良い発想なんじゃないか? 殴るって事は星の力を借りるって事。つまり、真のパンチでブッ飛ばせないものはない! ってな』

 

『はは、それは夢のある話だな!』

 

『だろう? はは!』

 

それは、何でもない夜の一幕。

 

"……ああそうだったな! 真のパンチってのは!"

 

「──どんなもんでもブッ飛ばせるんだよ!!!」

 

「な、なにィ!?!!?」

 

ドッカーン!!

 

ディナトスは吹っ飛んだ勢いでフェンスを突き破り、壁を破壊した。

 

「今度こそ……俺の勝ちだな……」

 

その場に、俺の勝利に口を挟める奴はいなかった。けどそれが何よりの勝利の証だった。

 

〜〜〜

 

「って感じで、この戦いは終わったんだ。結局、俺とディナトスの決着を誰も見てなかったがな」

 

オオオオオオオ!

 

話終えると、皆が盛り上がったのが分かった。この話をする度にこんな反応をされて、その度に何だかあの日の勝利を今になって祝福されているかのように感じる。少しむず痒い。

 

 

「まあ、参考になる戦いだったね。アンタと戦う上でちょっと役立ちそう」

 

「もうプルにゃん! またそんなこと言って〜! ぶっちゃけ何も参考にならないでしょ! 要は"全部気合い! フンフン!"なんだから! でも、閃光の連発のくだり、意味分かんなくてサイコーだよね!」

 

「私、とっても楽しめたよ!」

 

「うん、実に興味深かった。また聞きたいな」

 

「……そりゃ良かった。長い話になったが、聞いてくれてありがとな」

 

こうして昔話は終わったが、まだまだ宴は続いてく。

あぁ、宴を盛り上げられて良かった。

 

賑やかな夜の一幕を楽しもう。

*1
自作の捏造です

*2
サングラスを直す音




オリ主ものの二次創作でオリ主以外の謎のオリキャラを原作キャラと戦わせる、これがエイプリルフール……!
しかし今回の話を書くにあたって自分の未熟さを痛感しました……まあ毎話毎話書くたびに痛感してますけどね!
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