石堂シュウ「私が…初星学園のプロデューサー…?」   作:のーば

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石堂シュウの日記 その4

 

 昨日より大きな進展があった。天川市への防衛隊の配備が決まり、暫くの間は怪獣災害への警戒を強めることが早々に決定したのだ。

 昨日深夜に丹生谷班長に進言し仮眠についたが、起床時には既に手を回していてくれたらしい。流石は班長だ。

 それに合わせ、市内唯一の広域避難所となる初星学園側ともより密接に関わっていくこととなる。初星学園との関わりが強い自分が指揮を取り、調査もユウマくん……SKIPとの連携が正式に決定した。大きな進展である。

 聞いた話によると、私の常駐先に初星学園を進言したのは学園長らしい。理由まではわからないが、今はこの提案のお陰でスムーズに事が運んでいるので、彼なりの慧眼なのだろうか。

 今日も防衛隊との連絡時に思ったが、今の私は無意識に初星学園側の立場から発言をしている事が増えてきている。すっかり初星学園に染められてしまっているかもしれない。

 星南さんとの語らいでも、自然と学園の仲間として会話してしまっていた。それがあったのか、初めて学園を訪れた時には著しく私を警戒していた星南さんも、少し信頼してくれたようだった。

 それにしても、彼女のバイタリティーには恐れ入る。私も今日はかなり立て込んだ一日だったが、彼女はまだ未成年ながら、私と同じくらい忙しい一日を送っていた。

 自分だけにとどまらず、後輩のために動く彼女の姿は、やはりこの学園の象徴たる所以を感じさせてくれた。それに、彼女は私のコーヒーへのこだわりを見抜いてくれたのも、個人的な感情として嬉しいものがある。お互い気苦労も少なくないであろう身として、また機会があればこういった時間があってもいいかもしれない。

 そんな彼女の信頼にも応えられるように、私も防衛隊とプロデュース、どちらにも精力を注いでいきたいと感じた一日だった。

 しかし、少し気になっていることもある。

星南さんに後輩のプロデュースをしている理由を聞いた際に、一瞬表情が曇ったように感じたのだ。

 勿論、彼女が語ったことに嘘はない、はずだ。嘘を付く理由もないだろう。

 あの曇った表情を見るに、彼女にも彼女なりの戦い……苦悩があるのだろう。これ以上は踏み込むべきでないため、考えないものとするが、"一番星"である彼女も、等しく何かに思い悩む存在ということだ。

 卑近な話だが、清夏さんも同じく、おちゃらけた裏で何かに悩んでいる様子を見せることがある。だからこそ……こちらについては、担当プロデューサーとして今後のためにもそろそろ踏み込むべき、なのかもしれない。

 学園の運営が通常通りになるまではまだ時間がある。それまでどうするべきか作戦を練っていこう。

 ……だが、私は恥ずかしいことに思春期の人間に対して、必要以上の干渉などしたことはない。もし間違えば、プロデュース関係の終了にも繋がりかねない重大なミッションなのだが。

 ……いったん今日はここまでとしよう。今考えて出ない答えは、明日に持ち越した方がいいこともあるだろう。

 ……それに、こういったことは、自分ひとりで考えない方がいいだろう。誰か、こういったことに精通している人がいるといいのだが……




GWまでに駆け抜けようと思っていたはずが新作の詳細も発表されてしまいました。全然序盤なのでまだまだ続きます。
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