石堂シュウ「私が…初星学園のプロデューサー…?」   作:のーば

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新年明けましておめでとうございます(大遅刻)

来るのか燐羽実装……!




第20話

 

──初星学園 学生寮前

 

 いつもの寮への帰り道だからこそ、すぐに異変に気がついた。

 明らかに見慣れない人たちが学園に出入りしている。服装を見る限り、防衛隊の人……のはず。

「……防衛隊が学園に来るって、何があったんだろう」

「もしかして、怪獣が現れたとか?」

「怪獣だったらもう避難になってると思うよ、清夏ちゃん」

「だよね〜……何なんだろ」

 何にせよ、不穏な感じなのは間違いない。とっとと部屋に戻ろう。

「君達、ちょっといいかな」

 不意に呼び留められる。服装の感じから、さっきから見ていた……防衛隊の人みたいだ。

「あの、どうかしたんですか?学園でなにかあったとか……?」

「通報があったんだ。宇宙科学局からね」

 通報?学園内から?

「宇宙科学局って……?」

「まあ、調査機関のようなものだと思ってもらえれば。それで、君達にも聞き取り調査をしたいんだ」

「は、はぁ……?」

「ここ数日、怪しい人を見たりしていないかな?」

「いや、見てないと思います、けど……」

 なんなら、今あなたが一番怪しいです!って……それは良くないよね。相手は真面目なんだから。

「フム……そうですか。都合が良かった」

「……え?」

「待て」

 防衛隊の人の言葉を遮るように、背後から誰かが話しかけてきた。

「まだ調査は始まってないはずですよ」

「……おや」

 話しかけた方は、なにか銃のようなものを持っている。今起きていることの意味がわからなくて、ただ立ち尽くす。

「お前は誰だ!」

「いやあ……そちらから出向いてくれて助かるよ、飛世ユウマ」

「なっ……」

 防衛隊の人……?は、ユウマと呼んだ人の方へ振り返り、そちらへと歩いていく。

「何故僕の名前を知ってる……!」

「わからないか?思い当たっていただろう」

「……!まさか、お前がアークを狙っていた……!」

「そうとも。だが、気づくのが少々遅かったようだ」

 ……よくわからない、でも、ただひとつわかることは。

 あたしたちの目の前で、なにかとんでもないことが起きようとしている。

 

 

──初星学園内 校舎裏

 

「クソッ、ユウマくんに連絡がつかない……!」

 急いで学園に戻ってきたはいいが、ユウマくんと連絡がつかない。もしかすると、既に接敵しているのか……!

先程連絡した通りなら、リーリヤさん達は寮へ帰っているはず、寮か!

 寮へと向かい、全力で校舎裏を走る。程なくして寮の前へと辿り着いたが……!

「ユウマくん!」

 既にガッツ星人とユウマくんは接敵し、胸ぐらを掴まれていた。すかさずジャケットからエネマガンを取り出し、ガッツ星人に向けて放つ。

 ユウマくんはリーリヤさんと清夏さんを守るために戦っていたようだ。だが、今は考えている余裕はない!

「チッ、間に合ってしまったか……だが!」

 ガッツ星人はユウマくんをこちらへ投げ飛ばす。

「ぐあっ!」

「ユウマくん!大丈夫ですか!?」

「し、シュウさん……!すみませ、ん……」

 そのままユウマくんは項垂れてしまう。

「ユウマくん!」

 自分がもう少し早く戻れていれば。後悔する隙もなく、ガッツ星人を睨みつけると、ガッツ星人の手には信じられないものが握りしめられていた。

 それは、ユウマくんがアーク……ルティオンと融合するために必要な、立方体型のアイテム……アークキューブだった。

「目的は果たした!既にアークの力は我が手中にある!」

 ガッツ星人がキューブを天にかざすと、強い地響きが鳴る。

「あれ、は……!」

 ガッツ星人が呼び出したのは、黄金に輝く巨大な機体……宇宙ロボット。ギヴァスを思わせるその巨体に、ガッツ星人は飛び上がり乗り込んだ。

『今、俺は最強の力を得る!』

 程なくして巨大ロボットの胸部が輝き出す。それと同時に、直立状態は解け、不気味に動き出す。

 最悪だ。想定していたどころではない、最悪のシナリオへと向かいつつある。

 ユウマくんはアークの力を奪われ、今目の前でリーリヤさんと清夏さんは恐怖に震えている。

 ……あまりにも無力な自分に苛立ちを覚える。ここまで自分は何もできないのか。

 だが。それでも、最善を尽くすしかない。

「石堂さん!」

「……星南さん」

 騒ぎを聞きつけてか、星南さんがやってきた。

「……あのロボットは!?」

「宇宙人の侵略兵器と思ってください。すみませんが、星南さん。あの二人をお願いします」

「え、ええ……でもあなたは!?」

「……なんとか食い止めてみます」

 少なくとも、ユウマくんをこのままにはしておけないし、自分には防衛隊を率いて脅威を退ける大切な使命がある。

 ユウマくんを抱え、その場を後にしようとすると……

「待って、Pっち!」

 背中から、清夏さんの声が突き刺さる。

「一体、何がどうなって──」

「すみません、後で話します。とにかく、今ここにいては危険です。避難を」

「ちょ、待っ──」

 清夏さんの言葉を遮るように、私はその場を後にした。

 

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