石堂シュウ「私が…初星学園のプロデューサー…?」 作:のーば
書いている間に爆弾みたいなイベントコミュを読んでしまい、少し方針が変わりそうです。
もしかしたら更新ペースかなり遅くなるかもしれません()
「お久しぶりです、シュウさん」
「お久しぶりです、ユウマくん……と言っても先日お会いできたばかりでしたが」
私とユウマくんが再会したのは、私が星元市を離れる直前のこと。
アークの力の源となる宇宙の戦士・ルティオンの故郷を救うべく旅立ったユウマくんが、無事に地球へと戻ってきた日以来となる。
「た、確かにそうですね……シュウさんはなぜここに?」
「言えることはあまり多くないのですが……ユウマくんを信頼する言い方をするのであれば、”仕事"です」
「なるほど。じゃあ、目的があって」
「偶然ではないのは確かです。ユウマくんは……SKIPの仕事ですね」
「よくわかりましたね、その通りです」
「偶然でここに来るはずがありませんから」
ユウマくんはSKIPのジャケットを羽織っていることから、何かしらの案件で天川市を訪れたのだろう。
「……ここ最近、このエリアで異様な出来事が頻発している、とホットラインに相談があったんです。ただ、このエリアは防衛隊とSKIPも手薄で、最も近い分所があるのが星元市ということで、僕が」
「……見えてきました。ユウマくん、我々は恐らく同じものを追っているようです」
「じゃあ、シュウさんも」
「はい、ユウマくんと同様に、このエリアの調査を依頼されています」
「……!だから天川市に!」
「そういうことです」
どうやら私達は、同じ目的でこの街へとやって来たようだ。お互い、もう立場は違えど同じものを追っている。まるで運命のようだ……と言うと、少しこそばゆい気持ちがする。
「僕はずっといるって訳じゃありませんが、怪獣災害が発生してしまった以上、しばらくは調査のためにここに来ると思います。今日みたいに、もしもの時は……」
「……またアークとなって戦う、ですか」
「……それが僕にできることですから」
正直に言えば、ユウマくん……アークに戦いを強いることは絶対にしたくない。かつて私は、ユウマくんが心の内で抱え続けた宿命を彼一人に背負わせてしまった事を激しく後悔した。
しかし、彼はそれでも走り続ける選択をした。そんな彼の決意を、無碍にすることはできない。
ならば私に出来ることは、ユウマくんへの負担が少しでも軽くなることだろう。より、気を引き締めてこの案件に立ち向かわなければならない。
「私個人としてはあまりアークに頼らず、と言いたいですが……私も、普段はあまり動けない立場に身を置いています。防衛隊にも許可を取り、情報を共有しましょう」
「わかりました、僕も所長に報告しておきますね!」
「……それにしても、またこうして現場で会うことになるとは」
「僕も驚いてます。でも、またシュウさんと一緒で嬉しいです」
「こちらも同じ気持ちです。改めてよろしくお願いします、ユウマくん」
──初星学園寮 清夏とリーリヤの部屋
「……つっかれたぁ」
Pっちと分かれたあとも、あたしとリーリヤは先生達を手伝って、市民の案内と避難物資の配給を手伝ってた。途中で防衛隊の人も来てくれて、そのおかげでほとんどの人は家に帰れたみたいだった。
安心したけど、中には家がなくなっちゃったり、車がなくなっちゃったりした人もいる。電車もしばらく止まっちゃうみたいだし……アイドルの仕事もしばらくはお休みになる人が多い、ってトレーナーが言ってたのを小耳に挟んだ。怪獣災害は、起きるだけでこんなにも人の生活に大きな影響を与えてしまうんだ、と思うと、これまで自分がたまたま無事だっただけなんだ、と実感する。
色々思うところとかはあるけど、今はとにかく疲れた……早く寝たいけど、全然寝付けない。寝ようとすると、今日の出来事が反芻して目が冴えてしまう。
さっきの巨人……ウルトラマンアークだっけ。すごかったな。私の勘違いかもしれないけど、建物とかにも被害が出ないように怪獣と戦ってた。あとで先生たちに聞いたら、星元市っていう特に怪獣災害がすごかった街の救世主なんだって。そんなのもう、神みたいなものじゃん。
あと、怪獣が現れたあとのPっちの手際の良さもびっくりしたな。あんなにテキパキと避難の誘導まで手伝ってて。
考えたことなかったけど、Pっち……石堂さんって何者なんだろう?スーツの着こなしもカチッとしてるし、多分歳はそれなりに離れてるんだろうな。ただのプロデューサー科の大学生って感じじゃないし……ちょっと気になるなあ。
……あたしがのらりくらりとしてる間にも、Pっちはあたしのことを考えて色々してくれてるのに、こんな風に気になるとか言ってちゃ、ダメかな。
なんだか頭がまとまらないや。今日はもう、なんとか寝よう……