ハイスクールD×D 終焉に抗う暁の太陽 作:ドラゴン大好きT
もしかしてラグナクリムゾンを知っている読者様はあまりいらっしゃらない……?
(そう言う自分も原作をすべて追えているわけではないんですけどね)
レーティングゲーム当日。
「いよいよだな」
「ああ」
「部長さんのために、がんばります!」
現在時刻は夜の十一時。ゲームが始まる時間は深夜零時からで、部室への集合時間はゲーム開始の三十分前に設定されている。
今日は悪魔の仕事も休みになり、学校が終わると全員そのまま帰宅。今夜の決戦に備えてそれぞれが英気を養い、準備を整えていた。
学園に向かって家を出た俺と一誠とアーシアは、緊張をほぐすように話し合う。
「俺たち、勝てるかなあ」
「やれることはやったんだ。作戦を実行できるだけの力が俺たちにはあるし、作戦に必要な物もアーシアのおかげでしっかり準備できた。あとは今日の運しだいってとこか」
「私は皆さんに作り方を教えただけですし、戦いではあまりお役に立てそうにありませんが……。
それでも皆さんのお役に立てたなら幸いです」
俺と一誠は普段通りの制服姿だが、アーシアはシスター服に身を包んでいる。
戦闘服がこれといって決められていないため、各々が一番良いと思った服で戦いに臨む。俺は制服の下にノースリーブの黒シャツを着てるしな。
旧校舎の部室に着くと、すでに他の部員たちも集まっていた。
祐斗は手甲と脛あてを装備し、剣を壁に立てかけている。塔城は本を読んでいて、手にはオープンフィンガーグローブをつけている。部長と副部長は優雅にティータイムを嗜んでいた。
ゲーム開始十分前になった頃、部室の魔方陣が光りだし、グレイフィアさまが現れた。
「皆さん、準備はお済みになられましたか?開始十分前です。開始時間になりましたら、ここの魔方陣から戦闘フィールドへ転送されます。場所は異空間に作られた戦闘用の世界。そこではどんなに派手なことをしても構いません。使い捨ての空間なので思う存分にどうぞ」
戦闘用の異空間フィールドね。さすがに夜中だからってそこら辺でバチバチにやり合うわけにはいかないもんな。
「あの、部長」
「何かしら?」
「部長にはもう一人、『
あっ……そういえば、いたな。合宿にも来ることがなかった謎の『僧侶』。
強くなることと、ライザーに勝つことで頭がいっぱいになっていた俺は、一誠が質問するまでその存在すら忘れていた。
だが、その質問を聞いた途端、まるで腫れ物に触れてしまったかのように俺と一誠とアーシアさん以外の部員たちが黙ってしまった。
「残念だけど、もう一名の『
そう言う部長の顔はひどく辛そうだった。
……何かワケありってことか。普段は別の仕事をしているらしいが、この非常事態でも参加できないとなると別の理由があるのかもな。
さらに、今回のゲームは部長とライザーの両方の御家の方々も見ていると、グレイフィアさまから伝えられた。
「魔王ルシファーさまも今回の一戦を拝見されておられます。それをお忘れなきように」
魔王だって?上級悪魔同士の御家問題とはいえ、悪魔のトップである魔王さまが首を突っ込むような案件だとは思えないが……。
突然のビッグネームにうまく状況が飲み込めないでいると、さらに驚く言葉を部長がつぶやいた。
「お兄さまが?……そう、お兄さまが直接見られるのね」
「お、お兄さま……?あ、あの、いま部長が魔王さまのことをお兄さまって……。俺の聞き間違いでしょうか?」
「いや、部長のお兄さまは魔王さまだよ」
な、なんだって……。予想だにしない新事実に一誠は大声をあげて驚き、俺は言葉を失った。
魔王として名を連ねる者たちは、ルシファー、ベルゼブブ、レヴィアタン、アスモデウスの四名だったが、先の大戦でこの四名の魔王さま方は滅んでしまったらしい。
だが、魔王なくして悪魔はあり得ない。そこで悪魔勢力は現在で最も強力な力を持つ悪魔たちに、新たな魔王の座と名前を受け継がせた。
「サーゼクス・ルシファー。『
──最強の魔王。サーゼクス……どこかで聞いたことのある名前だと思ったが、それは確か俺とライザーが危うく殺し合いかけたときに、ライザーの奴がグレイフィアさまに言っていた名前だ。
本来はグレモリー家の家督を継ぐはずだった兄が魔王ルシファーになることが決まり、順番的に部長が選ばれたというわけか。
「そろそろ時間です。皆さま、魔方陣のほうへ」
一度ゲーム空間に移動すれば、終了するまで転移は不可能。つまり、この部室に帰ってきたときには勝敗が決しているということになる。
気合いと戦意が高まっていく俺たちを光が包み、ゲーム空間へ転移させていった。
ゲーム用の空間に転移させられたはずの俺たち。視界に広がっていたのは──転移前とまったく変わらない部室の光景だ。
『皆さま。このたびはグレモリー家、フェニックス家の「レーティングゲーム」の審判役を担うこととなりました、グレモリー家の使用人グレイフィアでございます。我が主、サーゼクス・ルシファーの名のもと、ご両家の戦いを見守らせていただきます』
状況を把握しようとしていると、校内放送でグレイフィアさまの声が聞こえてきた。
なんと今回のゲーム会場は、俺たちが通っている学舎──駒王学園を模した異空間だという。窓から外を見てみれば校庭や校舎は現実のものと同じだが、空が真っ白になっていた。
俺たちグレモリー側の本陣は旧校舎オカルト研究部の部室。つまり、転移先のここだ。
対するライザーの本陣は新校舎の生徒会室。
『兵士』の下僕がプロモーションをするためには相手の本陣に踏み入る必要があり、ゲームの序盤は『兵士』同士の潰し合いが定石らしい。
「全員、この通信機器を耳につけてください」
イヤホンマイク型の通信機器は戦場で味方同士での状況の伝達、主からの指示を下僕に届ける重要なアイテムとなっている。
『開始のお時間となりました。なお、このゲームの制限時間は人間界の夜明けまで。それでは、ゲームスタートです』
鳴り響く学校のチャイムとゲーム開始の宣言。
こうして、負けられない戦い──俺たちにとって初のレーティングゲームが始まった。
転移先の部室で作戦を再確認したのち、俺たちはそれぞれの役目を果たすために動いていった。
副部長は陣地周辺に霧や幻術をしかけ、俺と祐斗と塔城は森にトラップをしかけていた。
怪しげなトラップグッズをしかけながら、俺は旧校舎に目を向ける。
部室に待機している一誠、部長、アーシアの三人のことを気にしていた。何やら部長と一誠はやることがあるらしいのだが……。
「一誠は部長と何をしているんだろう?」
「おそらくだけど、封印の解除をしているんじゃないかな?」
声がした方向を見ると、トラップをしかけ終えたのであろう祐斗がいた。
「封印の解除?部長が一誠に何かを封印していたってことか?」
「うん。イッセーくんはね、悪魔に転生するときに『
「は!?マジで!?」
初耳の情報に俺は驚きの声を出す。
『悪魔の駒』は他種族を悪魔に転生させるための道具なのだが、転生者が持っている資質によっては複数の駒を使用しなくてはいけなくなる。
一誠は『兵士』の駒を八つすべて使わなければ、転生できなかったという話だ。
「けど、イッセーくんの力が悪魔としてはまだ未成熟だったから八つ分の『兵士』の力に耐えられなかった。だから部長はそれを何段階かに分けて封印したそうだよ。この間の修行合宿でイッセーくんを鍛えていたのは、ブーステッド・ギアと『兵士』の力に耐えられる器を作るためだったんだって」
「そうだったのか……」
まず間違いなく神滅具のブーステッド・ギアが理由だろうが、神器所有者としても、同時期に悪魔に転生した身としても、俺は自分と兄の歴然とした差を感じてしまった。
「──まあ、もとより頼れる戦力として見ていたんだから、持って生まれた物の差に惑わされる必要なんてないな」
「そういうこと。僕たちがいま考えるべきことは目の前の相手にどうやって勝つかさ。対戦相手のことは頭に入っているよね?」
「当然。ライザーのこれまでのゲームの対戦記録を見まくって、作戦を立てたからな。同時にライザーの厄介さも思い知ることになったけど」
ライザーのゲーム経験は十回。そのうち八回は勝ち星を挙げ、二回の敗けは懇意にしている家系への配慮でわざと負けている。実質全勝だ。
眷属も優秀だが、やはり『王』のライザーが不死身であることが勝因の多くを占めている。
だからこそ、俺たちは不死身を突破する方法を必死に考えた。
『ライザーを倒す方法は二つよ。一つは体が再生できないほどのダメージを与える。けど、これは神クラスの力が必要になるから、現状の私たちでは不可能よ。もう一つは起き上がるたびに何度も何度も倒して相手の精神を潰す──』
俺たちが勝つとしたら後者だ。精神が潰れるまでライザーを弱らせる。そのために作戦を考えて、必要な物をこしらえてきた。
作戦の発案者は俺だが、内容を聞いた皆の反応は辛辣なものだった。
『シュージ、あなたが考えた作戦は拷問に近いものだと思うのだけど……』
『俺、おまえとは戦いたくないよ。殴り合いの喧嘩ならまだしもだけどさ』
『ルール無用の戦いでシュージくんと戦いたくはないね』
『……悪魔殺し』
『エクソシストでもそこまで非道な戦法はとりませんわ。うふふ、でもおもしろそう』
八日目の作戦会議の最中に皆から浴びせられた引いた視線を思いだし、俺は静かに目を閉じる。
ゲーム中に一定以上のダメージを受けて戦闘不能になった場合、リタイヤとなって医療施設へと強制転移させられる。そのため、大ダメージを受けたとしても相手も俺たちも死にはしない。
だったら、俺は本気で相手を狩りにいく──。
準備を整えた俺たちは旧校舎の玄関前に集まり、主である部長の言葉に耳を傾ける。
「いい、イッセー、シュージ、小猫。体育館に入ったらバトルは避けられないわ。指示通りに頼むわね。あそこは重要な場所になるわ」
一誠と俺と塔城の三人は体育館に向かう。
新校舎と旧校舎に隣接した場所を占拠し、相手の陣地までのルートを確保するというのが表向きの目的。真の目的は別にある。
祐斗は一人で森に潜み、敵を迎え撃つ。人数的に祐斗と共に誰かが行動するべきとも思えるが、体育館という狭い場所で『戦車』の俺と塔城は特性を活かして戦うことができる。一誠は敵陣地にそのまま攻め込んだ場合、プロモーションすることが可能なため体育館に向かわされた。
副部長は独立して動き、『王』の部長と回復役のアーシアは陣地で待機だ。
正面からの侵入は敵に発見されるので、裏口から俺たちは体育館に侵入する。
演壇の端っこから内部の状況を把握しようとしたときだ。塔城が警戒するように目を細めて言う。
「……気配。敵」
その直後、俺たちが構えを取るよりも早く女性の大声が響き渡る。
「そこにいるのはわかっているわよ、グレモリーの下僕さんたち!あなたたちがここへ入り込むのを監視していたんだから」
相手も俺たちが侵入したことに気づいていた。
俺と一誠と塔城は壇上に堂々と現れる。体育館のコートには相手側の悪魔が四名。
チャイナドレスを着た『戦車』、ブルマ姿の双子の『兵士』、ミラと呼ばれていた『兵士』だ。
「……イッセー先輩とシュージ先輩は『兵士』をお願いします。私が『戦車』を──」
「塔城、悪い」
指示を出していた塔城に断りを入れると、俺は一歩前に進み出た。
俺の眼前にはチャイナドレスの女性。つまり相手側の『戦車』が立っている。
「『戦車』は俺にやらせてくれ。塔城はあっちの『兵士』を頼むよ」
「……ですが、先輩にはまだ荷が重すぎます。戦闘力だけなら『
「それなら、なおのこと戦わせてくれ。俺も自分がどれだけ戦えるようになったか、試したいってずっと思っていたんだよ」
自分の力を過信しすぎてはいないか。特訓したからっていい気になっているんじゃないか。
そう言われていまうと、俺は何も言い返せない。
でも、現在の自分の力量を把握できていないやつが今後、戦闘において役立てるのだろうか。
知恵を振り絞って作戦を考えるのも一つの貢献の仕方だ。それは否定しない。
だが、戦う力を持っているのなら、俺は戦闘でも役立ちたい。
「つーわけだ。あんたの相手は俺だよ」
「私を相手に自分がどれだけ戦えるようになったか試すですって?驕りがすぎるわね。力の差ってものを味わわせてあげる。かかってきなさい」
塔城の警告を心に留めながら、俺は両の拳を打ち合わせて相手を睨む。
舐められていると感じたのか、相手の『戦車』は苛立ち混じりの不敵な笑みを浮かべつつ、中国拳法のような構えを取った。
直後、『戦車』は素早く間合いを詰めてくると、俺の側頭部を狙って回し蹴りをしてくる。
回し蹴りを俺はしゃがむようにして避け、反撃に『戦車』の軸足を狙って蹴り払う。が、相手も俺の攻撃を飛び退いて回避してみせた。
「少しはやるようね」
「それほどでも」
「でもまだまだよ!ハァッ!」
気合の入った声を出し、『戦車』は両手と足の先から炎を発する。
不死鳥フェニックスの眷属というだけあって、ライザーの眷属は炎を扱う者が多い。
『戦車』は足に炎をまとった状態でドロップキックを放ち、避けた俺に追撃の蹴りを何度も打ち込んでくる。
(ひとまず防御できているが、あまり食らいすぎると後々の戦いまで保たないな……!)
俺が防戦を強いられている一方で、一誠と塔城は残る『兵士』三人と戦闘を始めていた。
「解体しまーす♪」
双子の『兵士』は快活な笑みをたたえながら、チェーンソーに火をつけた。ミラと呼ばれていた『兵士』も棍を構え、双子と挟み撃ちにしようと一誠と塔城の後ろに回る。
しかし、そう簡単に背後を取らせるほど、塔城は弱くもなければ甘くもない。
「……まずはあなたから」
「舐めるなっ!」
棍使いの『兵士』との間合いを一気に詰め、塔城は右拳を突き出す。
顔面を狙って突き進む拳を『兵士』は棍で受け止めようとガードするが、塔城は握りしめていた拳を開いて棍を掴むと、体を捻るようにして掴んだ棍もろとも相手を投げ飛ばした。
「かはっ!」
「……プロモーションもしていない『兵士』が『戦車』に力勝負を挑むことがそもそも間違い」
「くっ……これくらい、どうってことは……!」
『兵士』は体をよろめかせながらも立ち上がる。しかし、背中から打ち付けられた痛みに顔をしかめて腰を押さえていた。
残るチェーンソー持ちの『兵士』たちの相手は一誠が担当していた。修行の成果が出ているのか、封じられていた力が解放されたためか、軽く傷を負いつつも一誠は相手の攻撃を避けている。
「あー、もう!ムカつくぅぅぅぅ!」
「どうして当たんないのよ!」
『Boost!!』
不満を口にする双子をよそに、一誠のブーステッド・ギアから倍化の音声が発された。これで三度目のパワーアップが完了したことになる。
「いくぜ、俺の
『Explosion!!』
一定時間の能力の強化が入り、一誠は素早い動きで双子の『兵士』たちに向かって駆け出す。
身体能力が上昇した一誠の動きに追いつけず、双子の片方が拳の一撃をまともに食らい、もう片方も焦って攻めかかっていったところに裏拳を叩き込まれていた。
「どうやらあまり余裕もないみたい。あちらの『戦車』さんとブーステッド・ギア使いを倒すために、あなたは手早く片付けさせてもらうわ!」
一誠が勢いに乗ったことで、『兵士』たちの形勢が悪くなったことを悟った『戦車』は俺との勝負を一気に決めにかかろうとする。
槍の突き刺しの如く放たれる『戦車』の蹴りを、俺は後方へ飛び退くことで避ける。
「隙あり!これで終わりよ!」
飛び退いたことで開いた間合いを一息に詰め、『戦車』は手刀を振り上げる。
斜め上から振り落とされる手刀の一撃。
俺の左肩から右脇腹にかけて叩き斬るであろうそれを、俺は肘鉄で迎撃する。
「くっ!」
受け止められたことと、肘を突き刺された痛みで顔を歪ませる『戦車』の顎に掌底を食らわせ、土手っ腹にも右拳のストレートを打ち込んだ。
尻もちをついて苦しげに息を吐く『戦車』を俺は見下ろす。
「あなた、ただ者じゃないわね……!何者!?」
「リアス・グレモリーさまの下僕だ」
俺がそう答えた直後、『戦車』はせめてもの抵抗に俺の側頭部を狙って蹴りを放った。
間一髪、滑り込ませた腕で防御し、顔のすぐ横で受け止めた『戦車』の脚を俺は掴む。
悪いが、油断も躊躇もしないぞ。
「防御力のある『戦車』は殴り飛ばすよりも、関節技のほうが効く……ッ!」
膝を左手で押さえ、抱え込んだ脚を関節とは逆に曲げる。
「ぎ、ああっ!」
ボキッと嫌な音が鳴り、『戦車』の悲痛な叫びが俺の耳に響く。
膝裏の骨を折った。筋も伸び切ったはず。リタイヤになるようなダメージではないが、これで機動力はだいぶ衰えたことだろう。
「女の子相手に容赦ねえ……」
「炎で丸焼きにするよりはマシだろ」
額ににじむ汗をぬぐっていると、一誠が引いた視線を俺に送っていた。
罪悪感がないわけではないが、女の子だから攻撃しないなんて甘さは俺にはない。
骨を折った感触がまだ手に残っているし、痛みで目端に涙をにじませている『戦車』を見ると、ますます罪悪感を覚えてしまうものだが……。
「もう!こんな男に負けたらライザーさまに怒られちゃうわ!」
「絶対にバラバラにする!」
息巻く双子の『兵士』。駆動音が鳴り響くチェーンソーを構える二人を前にして、一誠は自信に満ちた不敵な笑みを浮かべる。
「くらえ!俺の新必殺技!『
意気揚々と必殺技の名前を叫び、一誠はポーズを取りながら指を鳴らす。
その直後、チェーンソーを持った双子の衣服が下着も含めて弾け飛んだ。全裸になった少女たちは羞恥の悲鳴をあげ、大事な部分を隠すように体を抱きしめながら身を縮こませている。
思いも寄らない光景に俺の思考と体が完全に停止していると、一誠が下卑た笑い声を響かせた。
「アハハハ!どうだ、見たか!これが俺の技だ!その名も『
「最低!女の敵!」
「ケダモノ!性欲の権化!」
涙目の『兵士』たちの罵声を聞いても、一誠はすまし顔をしている。まるであの技が自分にとって最高の出来栄えだとでも言いたげだ。
「……見損ないました」
「ゲスが極まったな。よくもまあ、俺のことをあんな目で見れたもんだ。おまえのほうがよっぽど邪悪じゃねえか!」
「小猫ちゃん!シュージ!さすがに傷つくよ!」
知るか。裸に剥かれた『兵士』たちの心のほうが俺は心配だよ。
俺と塔城から軽蔑の視線を向けられ、野獣一誠は肩を落としていた。
ついにレーティングゲームが始まりました。投稿が遅れてしまって申し訳ない。文字数的に中途半端なところで切ってしまいましたね…。