後編です。
キバとファンガイアの戦闘を中心に書いていきます。
キバっていくぜ!それではどうぞ。
キバに変身した俺は敵との間合いを詰めるため、駆け出す。
「さて、一応きくが、お前はどうしてD種を狙ったんだ?」
それと同時にファンガイアに問いを投げかける。
「フン、簡単なことだ。人間より吸血鬼の方がより多くの上質な
ライフエナジーが手に入るからな。人間のライフエナジーをちまちま吸収するより、
吸血鬼たちから一気にライフエナジーを吸収する方が手っ取り早いのだよ。」
「なるほどな、だけど俺がそんなこと安易にさせるとでも思ってんのか?」
それに対し、ファンガイアはこう答える。
「ああ、貴様は仲間の間で噂になっていたからな。何か騒動を起こせば、
必ず姿を見せると踏んでいたよ。こんなガキだとは思わなかったがな。」
「そうか、噂にね…。俺も随分と有名になったもんだな。」
「さてと…おしゃべりの時間はここまでだ。我が同胞達の仇、ここで討たせてもらおう!」
「ハッ、人の命を奪っておいて何が仇だ!ふざけんな!」
「黙れっ!この一族の恥さらし者め!」
「恥さらし者…ね。ああ、確かに俺はファンガイアと人間の間に生まれた化け物だよ。
キバの鎧なんていう人間離れした力もある。だが、俺はその力を人間を守るために使う!」
「貴様には話が通じんようだな…。ならば、ここで消えてもらおう!」
そう言い終えると、ファンガイアはジャンプして俺に飛びかかってきた。
俺はそれを右ストレートで迎え撃つ。
「ヤアッ!」
シュッ! バキッ!!
「グアッ!」
俺の渾身の右ストレートが炸裂し、ファンガイアは後ろに吹っ飛んだ。
「まだまだいくぜ!」
俺は追撃するべく、ダッシュして敵に肉薄する。
そして右拳と左拳を交互に振るい、敵に着実にダメージを与えていく。
「グフッ!こ…この力は!」
俺に一撃も当てられていないファンガイアが驚いたように叫ぶ。
「俺も場数踏んでるんでね。お前程度の相手ならどうってことねぇよ。」
「チッ、面倒な…。ん!?」
その時ファンガイアの目にとまったのは戦闘を呆然と立ち尽くして見ていた
先ほどのストーカー少女だった。
いや、ストーカーって表現はもうやめるか。
ってそんなことより!
あんな無防備で立ってたら人質にしてくれと言わんばかりじゃねぇか!!
「しめた!」
思った通りファンガイアは油断した俺に一撃をみまい、少女に飛びかかっていった。
「っ…!まずい!」
キバフォームのスピードでは追いつけない!
「させるかよ!」
するとそこに古城が飛び出し、ファンガイアにパンチをみまった。
横からの不意打ちにファンガイアは防御もできずに後退する。
「くっ、なんだこの人間は!」
ファンガイアを生身で殴り飛ばすとはさすが第四真祖。そこらの魔族とは腕力が桁違いだ。
よし、奴の注意が古城に向いているうちに…!
俺は腰のフエスロットから赤いウェイクアップフエッスルを取り出し、キバットに吹かせた。
「ウェイク・アップ!!」
キバットの叫び声とともに空が三日月の夜空に変わる。
俺が右脚を振り上げると、キバットが飛び、
右脚の封印・ヘルズゲートを解き放った。
そして俺は上空へと跳び上がり、急降下して
ファンガイアめがけて飛び蹴りを放った。
これがキバフォームの必殺技・ダークネスムーンブレイクだ。
魔皇力のこもったキックが敵の身体へと突き刺さる。
「ダアーッ!」
ズドッ!
「しまっ…グワーッ!」
俺は右脚でファンガイアをとらえ、そのまま地面へと叩きつけた。
ファンガイアを中心に地面にキバの紋章が刻まれる。
そしてファンガイアはステンドグラスの破片となって飛び散り、ライフエナジーが飛び出した。
「よし、来い!キャッスルドラン!!」
俺は今度は腰のフエスロットから茶色のドランフエッスルを取り出してキバットに吹かせた。
するとビルに擬態したドラン族のキャッスルドランが出現し、ライフエナジーを吸収する。
「フゥ、終わった…。」
俺は変身を解いて元の姿に戻り、少女の元に駆け寄った。
「怪我はない?えっと、」
そういえば名前聞いてなかったな。
俺がどう話をつなげようか迷っていると少女は自分からなのってくれた。
「姫柊雪菜です。先程は助けていただき、ありがとうございました。」
「いや、礼を言われるようなことは何もしてないよ。俺は自分の仕事をしただけなんだから。」
それにこの子を助けたのは俺じゃなく古城だ。礼ならあいつに言うべきだろう。
「その事なんですが、さっきの怪物はなんですか?見たところただの魔族ではないようでしたが…。」
「ああ、それは…」
俺はそこまで言いかけてやめた。周りに人がだんだんと戻ってきたからだ。
「とりあえず場所を移そうか?俺たちとしても君に聞きたいこともあるし…。」
「はい、そうですね。」姫柊さんは快く承諾してくれた。
さて、とりあえず話の場は設けられたな。あとは古城に説明するだけだ。
その古城はというと道端にうずくまって顔を…いや、正しくは鼻をおさえていた。
恐らく先程の姫柊さんのパンチラでいつもの鼻血が出たのだろう。
ハァ、またかよ…。ったく。
俺は古城に近づいていくと、小声でこう囁いた。
「古城、とりあえずこのティッシュで鼻ふけ。誤解を招きかねん。」
古城は「サンキュ…」と言って俺が差し出したポケットティッシュで鼻を拭った。
そんじゃ、移動しますかね。
つづく
というわけで第3話でした。
今回は雪菜の「いやらしい!」はお預けです。はい。
次回は神父さんとみんな大好きホムンクルスのあの子が登場します。
あ、もちろん那月ちゃんも出しますよ?はい。
ネタバレしすぎたかな?
それでは最後に。
ご意見ご感想待ってます。