俺の青春が田舎へ流された。   作:龍造寺

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原作開始前17話です。


原作開始前ー18ー17話ークリスマスイベント②

2010・12・24・☁/☃️・19:40・ジュネス・フードコート内。

 

 ついにクラス全員でのプレゼント交換が始まった。聞き覚えのあるクリスマスソングが流れ始めて、なんか一気に雰囲気が盛り上がってきた。

 

さて、俺のプレゼント、誰に当たるかな。…できれば吹寄以外がいいな。ここで吹寄に当たっちゃうと、せっかく後で渡そうとしてる手編みのマフラーと被る感じがして、ちょっと気まずい。花村とか里中、天城に当たるなら、まあ全然いいんだけど。

 

…でもさ、吹寄のプレゼントをもう1回もらうってありなのか?前に青いマフラーをもらってるから、なんか複雑な気分だ。…いや、プレゼント交換なんだから、当たったらしょうがないか。

 

これって、1周回ったら2周目、3周目って続くのか?俺、プレゼント交換なんてやったことないから、ルールがよく分からねえ。…まあ、みんな楽しそうにしてるし、流れに任せよう。

 

ん?音楽が止まった。…ってことは、これが俺のプレゼントか?雪柳先生がみんなに声をかけた。

 

【みんな、手元にあるプレゼントがあなたのプレゼントよ】

 

みんながガヤガヤしながら、手元のプレゼントを開けてる。俺もさっそく開けてみた。…お、最新式のイヤホンじゃねえか!これ、ジュネスで見かけた時、欲しいなって思ってたやつだ。…誰が用意してくれたか知らねえけど、サンキューな。…

 

ところで、俺が用意したプレゼント、誰に当たったんだ?

 

ん?天城が俺のプレゼントを手に持ってる。

 

【わぁ、千葉県のキーホルダーだ!くまモンだ!それと千葉ロッテのマスコットキーホルダーだね」

 

【あはは、雪子ってそういうの好きだね。あたしはこれだけど】

 

【ププッ、千枝に似合うカンフーセットだね】

 

【ま、嫌いじゃないけどさ。まさかプレゼント交換でもらうとは思ってなかった】

 

里中と天城、なんだかんだ喜んでるみたいだな。花村は何もらったんだ?

 

【プレゼントは靴下か。…これの中に何か入ってたり…するわけないか】

 

花村、ちょっとがっかりしてる。吹寄は…誰かのプレゼントを受け取って、笑顔で喜んでる。…吹寄の笑顔、めっちゃ可愛いな。…って、俺、こんな時でも吹寄のことばっか考えてる。

 

プレゼント交換が終わって、クリスマスイベントもそろそろ終わりだ。…去年の俺なら、来年の今頃、こんなクリスマスイベントに参加してるなんて、絶対想像してなかっただろうな。…いや、実際、去年は参加してなかったけど。総武高校じゃ、俺、完全に空気だったし。

 

吹寄がクリスマスイベントの終了を宣言するスピーチを始めた。…いよいよだ。告白の時が刻々と近づいてきてる。心臓の鼓動、バクバクが止まらねえ。

 

貸し切り時間が終わりに近づいて、みんながフードコートから出始めた。俺は吹寄の方を見た。…吹寄もこっちを見てる。…

 

ん?何か口パクで言ってる?

 

(『鮫川河川敷の下の方まで来て。大事なお話があるから』)

 

口パクを終えると、吹寄はそのままフードコートから出て行った。

 

【鮫川河川敷か…。とにかく行ってみるしかねえか】

 

俺は鞄の中にしまってた手編みのマフラーを握りしめて、フードコートを出た。

 

 

2010・12・24・☁/☃️・19:40・ジュネス・フードコート内。

 

 

クリスマスイベントの最後の締め、プレゼント交換が始まった。クリスマスソングが流れると同時に、プレゼントを回す時間がスタート。…このルール、雪柳先生と相談して決めたんだ。3分間、みんなでプレゼントを回して、音楽が止まったところで手元にあるものが自分のプレゼントになるって。

 

 

比企谷君のプレゼント、どんなものかしら?…私のところに来てくれないかな。…ううん、今はクラス委員長としてイベントを進行してるんだから、私情を挟んじゃダメ!…そう思うけど、自分の心には逆らえない。やっぱり、比企谷君のプレゼント、気になる。

 

 

3分が過ぎて、音楽が止まった。みんなの手元にプレゼントが届いた。雪柳先生が優しく声をかけてくれる。

 

 

【みんな、手元にあるプレゼントがあなたのプレゼントよ】

 

 

私は誰かのプレゼントを受け取ったけど…比企谷君のプレゼント、よく見たら最新式のイヤホンみたい。…比企谷君、めっちゃ喜んでる。よっぽど欲しかったものなのかな。…良かった、比企谷君が喜んでくれて。

 

 

雪子はどうやらキーホルダーを当てたみたい。

 

 

【わぁ、千葉県のキーホルダーだ!くまモンだ!それと千葉ロッテのマスコットキーホルダーだね】

 

 

【あはは、雪子ってそういうの好きだね。あたしはこれだけど】

 

 

【ププッ、千枝に似合うカンフーセットだね】

 

 

【ま、嫌いじゃないけどさ。まさかプレゼント交換でもらうとは思ってなかった】

 

アハハ、千枝はカンフーセットなんだね。雪子はキーホルダーに大喜びしてる。…花村は何をもらったんだろ?

 

【プレゼントは靴下か。…これの中に何か入ってたり…するわけないか】

 

花村、ちょっとがっかりしてるみたい。…まあ、それもプレゼントなんだから、もうちょっと嬉しそうにしなさいよって、内心で突っ込んじゃった。

 

…でも、プレゼント交換を見てたら、もう一つのプレゼント…比企谷君に渡す青い手袋のことを思い出して、急に不安が押し寄せてきた。…気に入ってくれるかな。…ダメだ、制理!もう迷わないって覚悟決めたでしょ!

まるで、もう一人の自分に喝を入れられたみたい。…そうだよ、ここまで来たんだから、もう迷わない。私は深呼吸して、自分を奮い立たせた。

 

私はクリスマスイベントの終了スピーチをするために、みんなの前に出た。スピーチって言っても、1分くらいの短いものだけど。…今回のイベント、大成功だったと思う。それも、比企谷君やみんなが協力してくれたから。私はその感謝を、ちゃんとスピーチで伝えた。

 

【みんな、今日は楽しんでくれてありがとう!素敵なクリスマスになりました!】

 

みんなが拍手してくれて、ホッとした。…イベント、成功して良かった。…でも、ここからが私の本当の勝負どころ。比企谷君に、鮫川河川敷で告白するんだ。

 

貸し切り時間が終わって、みんながフードコートから出て行き始めた。私は比企谷君の視線を感じたから、そちらを見た。そして、口パクで伝えた。

 

(鮫川河川敷の下の方まで来て。大事な話があるから)

 

比企谷君がちゃんと分かってくれたか、ちょっと不安だったけど…私はそのままフードコートを出た。…これからだ。私の気持ちを、ちゃんと比企谷君に伝えるんだ。

 

 

2010・12・24・☃️・20:15・稲羽市内・ジュネス内。

 

私がフードコートを出た直後、千枝と雪子が駆け寄ってきて話しかけてきた。

 

【制理、めっちゃ良いスピーチだった!…これから比企谷君と話すんだよね?頑張って!】

 

【ファイト!制理、私たち、応援してるから!】

 

【うん、ありがとう、2人とも】

 

私は心から感謝して、2人に微笑んだ。…千枝と雪子、いつも私の背中を押してくれる。今までは私がクラス委員長として、2人を引っ張ってきた。でも、恋愛のことになると、私、めっちゃ奥手で…。何をしていいのか分からなくなって、ずっと自分の気持ちにも気づけなかった。でも、千枝と雪子が背中を押してくれて、ようやく自分の気持ちに正直になれたんだ。…比企谷君が好きだって、ちゃんと自覚できた。

 

私はジュネスの中を歩きながら、告白に向けて心を落ち着かせようと深呼吸した。…これから、決戦の場所に向かうんだ。鮫川河川敷で、比企谷君に私の気持ちを伝える。

 

終わりのスピーチをしてた時、比企谷君がずっと私のことを見ててくれた。あの視線だけで、私、すごく勇気をもらえたんだ。…比企谷君、私のこと、ちゃんと見ててくれる。…それだけで、頑張れる気がする。

 

ジュネスの外に出ると、雪が静かに降り続けてる。…ん?雪と霧が一緒になってる。なんだか不思議な雰囲気だ。でも…告白には最高のシチュエーションだよね。ホワイトクリスマスの中で、雪と霧が混じり合った幻想的な雰囲気…。私の気持ちを伝えるのに、ぴったりだ。

 

私は雪と霧の中を歩いて、鮫川河川敷に向かった。…心臓がバクバクしてるけど、もう迷わない。比企谷君に、私の気持ちをちゃんと伝えるんだ。

 

 

2010・12・24・☃️・20:20・稲羽市内・ジュネス内。

 

俺は深呼吸しながら、心を落ち着かせようと自分を奮い立たせた。…いよいよだ。告白のための準備を、頭の中で何度も整理してる。

 

それにしても、吹寄のスピーチ、完璧だったな。

 

【みんな、今日は楽しんでくれてありがとう!素敵なクリスマスになりました!】

 

そう言って微笑む吹寄を見て、俺は心臓がドキドキして、思わず呟いてた。

 

【吹寄、委員長として完璧だな…。俺、こんな子に告白するんだ】

 

今思い出しても、ドキドキが止まらねえ。そんな感じでジュネスを出ようとした時、花村が話しかけてきた。

 

【八幡、イベント終わったけど…吹寄とちゃんと話すんだろ?頑張れよ】

【…うるせえ】

 

【健闘を祈っとくぜ】

 

そう言うと、花村のやつはジュネスの中に戻っていった。…ったく、めっちゃお節介な野郎だな。人の恋愛心配する前に、自分の恋愛心配しろよって。…でも、まあ、ありがとうよ、花村。おかげで少しリラックスできたわ。

 

ジュネスの外に出ると、雪が静かに降り続けてる。…ん?雪と霧が一緒になってる。なんだかロマンチックな雰囲気だ。…でも、俺なんかにこんなシチュエーション、似合ってるか?…いや、マイナス思考になるな。プラスに考えろ、プラスに!

 

「よし、俺はやってやる」

 

俺は自分に気合いを入れて、吹寄が待つ鮫川河川敷に向かって歩き始めた。…雪と霧の中、告白するには最高の雰囲気だ。吹寄、俺の気持ち、ちゃんと受け止めてくれよ。

 

もう一度、アンケートを取ります。鳴上悠のヒロインは誰がよろしいですか?

  • 1ー里中千枝
  • 2ー天城雪子
  • 3ー久慈川りせ
  • 4ー白鐘直斗
  • 5ー小沢結実
  • 6ー松永綾音
  • 7ー海老原あい
  • 8ー雪柳綾奈
  • 9ー麦野静江
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