2011・04・12・☔・13:30・吹寄家・玄関前。
俺達は肩寄せ合いながら、そそくさ自分の家の方に帰ってきた。鮫川河川敷や商店街の方、人が全然いねえ。…やっぱり事件のせいだろうな。それにしても、かなりの警察官が配備されてた気がする。
…ただの何かの事件でここまでの配備するのか?って疑問抱きながら、制理の家の前に着いた。制理、なんか怯えた表情してた。
【制理、家に着いたぞ】
【あ、うん……】
【心配すんな。なんかあったら俺が守ってやる】
…制理を元気づけるために、柄でもないこと言った。
【八幡……ありがとう。うん、なんか元気出てきた】
【なら、よかった。また明日な】
【うん、また明日】
制理は俺に手を振って、玄関の中に入っていった。
【さてと、俺も叔母さん家へ帰るとするか】
俺も叔母さんの家に帰ることにした。
2011・04・12・☔・18:45・八十神アパート・2ー1・静江の部屋・リビング。
学校から帰ってきたら、叔母さんが先に帰ってきてたみたいだ。…着替えや洗濯物が散らかってて、テーブルの上に1枚のメモが置いてあった。
『八幡、私は一旦帰ってきたけど、再び新聞社の方に行って、しばらくちょっと帰れそうもないわ。着替えと洗濯物を置いて、ジュネスでちょっと食料も買ってきたからそこから使ってね。ちゃんと戸締りして寝るのよ、もちろん出かける時もね』
メモ見ながら、まず散らかった洗濯物やタンスから出されてた衣服を片付けることから始めた。色々家事、洗濯やってたら、いつの間にか日が暮れてた。
今日はうどんでも作って、テレビ見ながら食うか。そんな中、ニュース番組が始まった。…それも全国ニュースで、稲羽市のことが取り上げられてる。
【ではまず、今日最初のニュースです。静かな郊外の町で、不気味な事件です。本日正午頃、稲羽市の鮫川付近で、女性の遺体が発見されました】
…はっ!?女性の遺体だって?…これ、通学路だよな。俺はここ通らねえけど、ここを通って帰ってくる学生は多いはず。…叔母さんが帰れなくなった理由、これか。
【遺体で見つかったのは、地元テレビ局のアナウンサー、山野真由美さん、27歳です。稲羽警察署の調べによりますと…】
…山野真由美だって!?あの議員秘書の生田目太郎と不倫してた女子アナだよな…。
【遺体は民家の屋根の大型テレビアンテナに引っ掛かったような状態で発見されました。なぜこのような異常な状態になったかは、現在のところ分かっていないという事です。死因も今のところ不明で、警察では、事件と事故の両面から捜査を進める事にしています。ただ周辺には、地域特有の濃い霧が出ており、本格的な現場検証は明日となる見込みです】
明日から捜査か。霧が出てるから調べようがねえのか。ただ、証拠品とか霧で消えねえよな。通学路で殺人事件が起きるとはな。
【〘月暦が変わりし、中来たるや、厄が降り掛かり〙】の厄って、この殺人事件がそれに当てはまるのか…。分からねえ。寝るときとか、ちゃんと戸締まり確認しなきゃな。叔母さんにも言われてるし。
それにしても、話題沸騰の山野真由美が殺されるとは、思わなかったな。…しかもアンテナにつるし上げるなんて、普通の精神じゃねえよな。…いや、殺人自体が普通じゃねえけど。…相当な怨恨じゃねえと、こんなことはしねえはずだ。…ってことは、殺人犯が稲羽市内にいるってことか。今まで平和だったのに、こんな事件起こしやがって…。
【〘月暦が変わりし、中来たるや、厄が降り掛かり〙】
俺も制理も、これから犯人捕まるまで気をつけなきゃならねえってことになるな。
【さっさと犯人捕まってくれればいいんだがな】
明日の朝も、これからはずっと制理を迎えに行って、帰りは送り届けるまで、守ってやんなきゃな。…それは彼氏として当然のことだ。雨が降りしきる音聞きながら、俺はそう決めた。
2011・04・13・☁・08:10・稲羽市・住宅街・八十神高校へ向かう通学路。
朝起きて、すぐ支度整えて、制理を迎えに行って、それから学校へ登校だ。住宅街の雰囲気、事件前と事件後じゃまるで違うな。
やっぱり恐れや不安感が満ちてる感じがする。制理の両親からも、十分気をつけるように言われたからな。制理だって、強がってはいるけど、内心怖さがあるのは、一瞬の表情で分かった。
生徒会会員やクラス委員長って役職あるから、他人に弱み見せられないのもあるのかもしれねえ。そんな制理、俺にはだけは弱さも見せてくれるようになった。だから、俺、いつも以上に気合入ってるわけだけど。それにしても、今日はこの時間帯に登校してる生徒が多いな。やっぱり事件の影響、デカいんだろ。1人でいるより、集団でいた方が安全面では断然有利だよな。
あまり会話せずに歩いてる俺と制理。すると、花村と転校生の鳴上が話してるのが見えた。
なんであの2人はこんなとこで話してんだ?花村、俺たちに気づいたみたいで、
【比企谷に吹寄じゃねーか。今日は2人仲良く登校か……】
【別にいいだろ。それよりお前ら…】
【花村君、鳴上君、おはよう。2人はもうそんなに仲良くなったの?】
【あ、それには色々とありまして…】
花村、なんかもじもじしながら話すのを躊躇してるけど、鳴上が普通に、
「花村とは、ここで出会ったんだ」
話はこうだ。鳴上が普通に登校してたけど、花村の自転車がすごいスピードで鳴上の横を通ったらしい。で、ブレーキ効かなくなった自転車が花村ごとゴミ捨て場のバケツに突っ込んだって。コントみたいなことしてんなよ。
鳴上が俺や制理の方見て
【俺のことは知ってると思うけど、改めて。鳴上悠だ、よろしく】
【鳴上君、私は吹寄制理。クラス委員長やってるから、分からないことがあったら何でも聞いてね】
【俺は比企谷八幡、隣の席だから分かるだろ?】
【ああ、わかるよ。ところで2人は付き合ってるのか?】
何、唐突に聞いてくんだよ!?…ここはビシッと言っとかないとな。
【そうだけど、なんだよ?】
【特に意味はない。ただ聞きたかったから】
【聞きたかっただけって、野次馬かよ】
【まあまあ、昨日のニュース見たか?】
花村が無理やり話題変えてきた。…まあ、俺には助かったけどな。
【ニュースって、山野アナの事件のこと?】
【ああ、吹寄、それだよ、❝女子アナがアンテナに❞ってやつ!】
【ああ、知ってる。昨日のニュース、そればっかりだったからな】
【あれ、なんかの見せしめとかかな?事故なわけないよな、あんなの。屋根の上のアンテナに吊るすとか、マトモじゃないよな】
【そうだよな。事故とかなら、高いビルかマンションから落ちたことになるけど、現場周辺にそれらしい建物はない。まあ、犯人が吊るしたってことなんだろうが】
【鳴上…なんでそんなこと知ってるんだ?】
【そうよ、何で知ってるの?】
【いや、昨日…現場が通学路の一部だから。いや応にも通らないと行けないからな】
通学路上で事件が起きるなんて、鳴上も転入初日でめっちゃ災難だな。
それにしても、アンテナに吊るすって、どんな意味が込められてんだ?…いまいち分からねえ。材木座なら犯人の意図分かるかもしれねえけど、俺にはさっぱりだ。
花村が腕時計見て、焦った表情で
【俺たちゆっくりして話してるけどさ、時間を気にした方が良さそうだぞ】
【あ、時間!?】
【やべーぞ。これは走らなきゃ間に合わないぞ!」
【そうね、クラス委員長の私が遅刻したら諸岡先生に何て言われるか……】
【とにかく何も言わずに走るしかない!というか花村、自転車だからずるいだろ!?】
【壊れちまったんだから歩くしかねえだろ!】
【喧嘩しないでとにかく走る!】
【とにかく走った方が良さそうだな】
鳴上がそう言って走り出し、俺たちも学校へ向かって走ることにした。…ただ、花村は自転車引っ張りながら走るから、大変だろな。
鳴上悠のヒロインは、パーティーメンバーから選ぶことに決まりました。
もう一度、アンケートを取ります。鳴上悠のヒロインは誰がよろしいですか?
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1ー里中千枝
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2ー天城雪子
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3ー久慈川りせ
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4ー白鐘直斗
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5ー小沢結実
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6ー松永綾音
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7ー海老原あい
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8ー雪柳綾奈
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9ー麦野静江