2011・04・14・☔・17:45・稲羽市・ジュネス・衣服売り場。
俺たちはもう1回深呼吸して、周りを見渡す。…すると他に衣服類を見回ってる客もいるし、店内放送も聞こえてきて、店員も忙しそうにしてる。俺と制理は顔を見合わせながら、戻ってきたことに安堵した。…俺たちを発見したパートのおばちゃんが、『今日は、彼女連れてデートかい』って言われてしまった。さっきまで山野アナの残留思念と戦ってましたなんて言えるわけねえからな。…そこはデートしてるってことでごまかしたけど。改めて家電売り場の方へ向かう俺たち。
2011・04・14・☔・17:50・稲羽市・ジュネス・家電売り場。
家電売り場に来てみたけど、鳴上たちは見当たらない。…俺は暇そうにしてた店員に話しかけて、花村たちがここに来てねえか聞いてみた。すると、
【陽介君たち、あ、さっきテレビの前で喋ってたよ。なんだか元気なかったけど】
【テレビの前で?元気がない…】
あいつら、向こうの世界とやらから無事戻ってこれたんだな。…それにしてもテレビの前か?まさかテレビが入り口とか言わねえよな?
【陽介くんは、トイレの方に直行したみたいね。後の2人はそのまま帰ったかな】
【おばちゃん、ありがとう】
【八幡君も彼女いつまでも連れ回さないで早く帰った方がいいよ。事件はまだ解決してないんだから】
【はい、わかってます】
俺と制理は、パートのおばちゃんにお礼言って、そそくさにジュネスの出口の方へ出る。
2011・04・14・☔・18:00・稲羽市・ジュネス出入り口。
俺と制理は、テクテク歩いてく。…俺たちは山野アナの残留思念に呼ばれ、その残留思念を倒したから戻ってこれたってことだよな。
となると、鳴上たちを呼んだのは山野アナが❝あのお方❞って言った者に呼ばれたのか?そこが分からねえ。…けど、こんなことあいつらに聞けるもんか?俺たちのこっちの事情も説明すればわかってくれるのか?…分からねえ。制理が不安そうな表情で、
【ねえ、八幡……私たちがしたことって間違いじゃないよね?】
【山野アナのことか?】
【うん……】
【あれは残留思念。この世にさまよい続けるより、ああすることで成仏させてやるのが一番だと思う】
【そうだよね】
まあ、確かにさっきのは…気持ちいいもんじゃねえ。…けど、やらなきゃ自分たちが殺されてた。自分たちは守るための仕方なかったこと、正当防衛ってことだ。…山野アナに手を合わせることができればそうしてやりたい。けど、俺たちは山野アナのことほとんど知らねえからな。…だから今はどうすることもできねえ。…俺は、何も言わず不安がる制理を引き寄せ、安心させるしかできなかった。
すると聞き覚えのある声がして、俺たちの名前呼ばれた。
【うぉ!八幡と吹寄、こんなとこで何やってんだよ?】
【は?って花村、花村じゃないかよ。お前たちどこに行ってたんだよ?】
【は、花村君、あなたたち一体どこにいたの?私たち探したんだからね!】
【わ、悪い悪い、ちょっと…説明…何て言っていいのかなってな】
【はぁ?説明できねえ場所ってどこだよ?お前たち家電売り場にいたんだろうが!?】
【あ、里中んちのテレビをどれにするか見てたと言うか】
【私たちも見に行ったけどいなかったじゃないの?】
【そ、それはだな、何と言うか…あれは……俺、見なかったことにするからさ……ちょっと寒気もするし、今日は帰るな】
そう言うと花村は、雨の中傘さしてそそくさ帰ってった。
【見なかったことにする?何のことだ?】
【花村君たちもあちらの世界に引き込まれたんだよね?】
【山野アナの残留思念の話じゃそうだな。それにしても花村たちはあちらの世界で何かあったのか?】
【何かあったからあんな風に言ったのかも…】
花村はさっさと帰っちまったし、鳴上や里中もいるように見えねえ。俺たちもさっさと帰った方がいいかもしれねえな。
【俺たちも長居は無用だ。帰ろうぜ】
【うん、そうだね】
俺たちはそう言うと自分たちの傘取って、そのまま雨の中帰ってった。
2011・04・14・☔・18:20・八十神アパート・2ー1・静江の部屋・リビング。
俺は制理を家まで送り届けると、早歩きで叔母さんの家に帰ってきた。…駐車場の方見たら、叔母さんの車があったから、今日は帰ってきてると思った。
【遅い、八幡、今まで何やってたの?】
【ジュネスで制理と見て回ってた】
【……制理ちゃんとデートするのは一向に構わない。けど、時期を考えなさい。事件が起こって、犯人がまだ捕まってない。そこらに犯人がいるかもしれない。あんたたちに何かあったら、姉さんに顔向けできないし、制理ちゃんのご両親に顔向けできないよ……】
叔母さんの言ってることは正論だ。大切な家族に何かあってはいけねえって言ってる。母さんから俺を預かってる以上、叔母さんが保護者としての責任負ってる。俺だけじゃねえ、他人である制理のことも
【……遅くなって、ごめん】
【わかればいいの】
テーブルの上には、ジュネスで買ってきたであろう料理が並んでた。俺はすぐ自分のいつも座る場所に座る。
【何日も社に泊まり、家には荷物出したり持ってきたりしてただけだしね。八幡にも迷惑かけた】
【別に迷惑だとは思ってねえ。叔母さんは仕事なんだから仕方ねえだろ】
【山野アナの件で色々調べ回って、足が棒になるほど痛かった】
俺は手を洗い、叔母さんが買ってきた弁当取って、食べ始める。叔母さんは弁当取った後、それを見つめて意を決した表情して、俺に質問してくる。
【ねえ、八幡、小西早紀さん知ってるよね?】
【小西早紀先輩?知ってるも何も、学校やバイト先の先輩だしな。俺もバイト始めた当初は、彼女に色々教わって必死に覚えた。だから感謝しかないかな】
【そうなの…それは良かったね】
【小西先輩、行方不明になったんだろ?】
【八幡、なんであんたが知ってるの?】
【俺も生徒会の人間なんだぞ。小西先輩がいなくなったこと雪柳先生から聞いた】
【雪柳先生が……八幡、小西早紀さんと親しかったなら彼女の行く所ってわかる?】
俺は小西先輩の情報を叔母さんに話していいもんか迷っちまう。これは俺だって。生徒会の時に他の役員が話してたことを耳にしただけだ。本当かどうかも分からねえ情報を簡単に教えてしまっていいのか。小西先輩は男のとこに行ってしまったのか。それとも考えたくねえけど、犯人にどこかに連れ去られたのか。
【……俺だって小西先輩のこと全部わかってるわけじゃねえ。ほとんどが人から聞いた話だ】
俺はこれ話すべきだと思い、叔母さんに話した。山野アナの遺体の第1発見者で、警察から事情聴取されてること、以前に男性問題でトラブル起こしてたこと、今分かってる範囲で話してみた。…すると叔母さんは、
【八幡、素人のあんたがそこまで調べていたなんて】
【調べたというか、又聞きで聞いたもんもあるし、あとは俺なりの推理でそうじゃないかと考えただけだし】
【彼女が事件関係者ってことは、新聞社でも把握してたことだけどね。あとは彼女が男問題でトラブル起こしてたのは、あの辺りの人間なら誰でも知ってるわけだけどね。あの時、私も捜索に加わったから】
【そうなのか……】
【私も早紀ちゃんの気持ち…分からなくもなかったからね】
【……叔母さんもそんな時あったから、か?】
【そうね、私も早紀ちゃんと同じように都会の男に憧れた時期もあったからね】
【……小西先輩が行方不明になったのって、やっぱり都会の男に会いに行ったとか?】
【……警察も新聞社もそれも考えたみたいだけど、駅やいろんな場所の監視カメラで調べてみたけど、彼女が外に出るってのがなかったから。彼女はまだ稲羽市内にいるってことになったみたい】
稲羽市内にいる…やっぱり犯人に捕まってる線が高いのか?犯人が誰だか分からねえのに、どうやって探せばいい?むやみに探し回ることなんてできねえ。
【……早紀ちゃんが気になると思って、探し回るのはやめなさい。その気持ちは分からねえわけじゃねえけど、ここから先は専門の大人たちがやるからね】
【……わかってる】
【分かったならよろしい。辛気臭い話ここまで。ほら、ジュネスの新商品の弁当だからうまいはずだよ】
【新商品 = うまいかどうかは分からねえかな】
この後、俺たちは世間話しながら弁当食うのであった。
投票結果が僅差だったので、アンケートはもう一度、パーティーメンバーとメンバー外のキャラを含めた人数でやりたいと思いますので、お手間をおかけしますがご協力お願い致します。
もう一度、アンケートを取ります。鳴上悠のヒロインは誰がよろしいですか?
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1ー里中千枝
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2ー天城雪子
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3ー久慈川りせ
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4ー白鐘直斗
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5ー小沢結実
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6ー松永綾音
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7ー海老原あい
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8ー雪柳綾奈
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9ー麦野静江