そして時は戻り。
2011・04・15・☔・??:??・稲羽市・稲羽商店街付近?
俺と制理は、ペルソナのベンケイとスワヒメを出して、雪柳先生の内面から出たモノと対峙してる。雪柳先生は、物陰に隠れてもらった。…俺たちのようにペルソナが出せるわけじゃねえからな。ここにいてもらっても、正直足手まといってことになるからだ。避難してもらってる方が、俺たちも全力で戦えるってもんだ。
『孤独を求める者、指し手なる者よ、その女をかばいたてするって言うなら、容赦はしない』
【雪柳先生は、生徒思いのいい先生だ。俺の知ってる先生の中で一番の先生だな】
【私も八幡の言う通りだと思う。雪柳先生は、私たち生徒に寄り添ってくれるし、嫌なことでもなんでも相談に乗ってくれる】
【あ、あなたたち…】
【俺と制理の仲も背中押してくれたんだからな。ここまでしてくれる先生なんて他にいねえと思う】
【私は稲羽でのことしか分からないけど、私が出会ってきた先生たちの中で一番よ】
『あなた達もこの女の関わってきた連中の声を聞いたでしょう?真面目で堅物、親の引いたレールの上をただ走ってきただけの女よ。八方美人で誰にでもいい顔する…それで結局何もかもうまくいかないのだから滑稽よね。邪魔するなら、まずあなたたちから始末してあげる』
…雪柳先生の内面から出たシャドウが俺たちに向かってくる。シャドウ山野アナと違って突進型なのか?そう驚いてベンケイの盾で防御する。…けど猪突猛進なのか分からねえが、力が偉く強い。このままじゃ押し切られる。そう思った時
【スワヒメ!あのシャドウに氷の攻撃、ブフを!】
雪柳先生のシャドウに氷の塊が向かっていく。俺はすかさず、真後ろの方へ転がるようにして避ける。…全ての氷が当たったわけじゃねえが、雪柳先生のシャドウの方もダメージはあるようだ。体勢立て直してすぐに雪柳先生のシャドウに太刀で攻撃与えようとするが、素手で塞がれてしまう。
【な、素手で刃握っただと!?】
『驚くことはないでしょう?ただ何回もダメージもらうわけがないでしょう!』
ベンケイは太刀の刃ごと素手で握られ、投げ飛ばされてしまった。ペルソナが吹き飛ばされれば、ベンケイと一体の俺も吹き飛ばされてしまう。…商店街の店舗の屋根突き破って、店舗の中まで入っちまった。
…吹き飛ばされた俺のとこに雪柳先生がやってきて、しゃがんで
【比企谷君、大丈夫!?怪我はない?】
【だ、大丈夫っすよ。ペルソナが吹き飛ばされただけで俺にはダメージねえっす】
それはウソ。俺の方には多少なりダメージ入った。まあ建物突き破って真下に落ちたんだから、そのダメージがほとんどだけどな。…あと転がってる時に雪柳先生の白のパンツが見えたことは言わねえでおこう。
【……雪柳先生、俺のことより制理は!?】
【……!吹寄さんは、もう1人の私と戦ってる!】
【制理のペルソナは、前衛向きじゃねえ!早く行かねえと】
【比企谷君!私も行きます!あなた達だけに戦わせるなんて私にはできません】
【雪柳先生…】
雪柳先生のマジな表情は初めて見た。いつも相談に乗る時に真剣に乗ってくれる表情とはまた別の表情だな。まるで死地へ行くかのような覚悟決めた人の表情だ。こんな表情されたら俺は断ることなんかできねえ。
「……わかったよ、雪柳先生。俺たちも自分たち守ることで精一杯だから…自分の身は自分で守ってくれ」
「わかってます。自分の身も守れないようじゃ先生失格ですから」
外の方からドカンドカンと音が響いてる。おそらく制理と雪柳先生のシャドウが戦ってるんだろう。早くあいつの元に行かねえとやられてしまう。…俺と雪柳先生は、商店街の店舗から出て、制理の元へ急ぐ。
走ればすぐに、制理と雪柳先生のシャドウが戦ってる。制理のペルソナのスワヒメは、前衛タイプじゃねえのに無茶したってことだろう。制理も俺の方見て
【八幡!大丈夫なの!?】
【大丈夫だ!】
『この女、思ってた以上にやるわね』
【バスケとかで、身体鍛えてるからそれなりにやるわよ】
【吹寄さん、怪我は?】
【大丈夫ですよ、ちょっとかすり傷程度ですけど】
俺は制理の右足の太ももあたりに傷できてることを確認する。確かにかすり傷程度かもしれねえが、後で手当した方がいいな。
【そんな心配そうに見ないでよ。ホント大丈夫なんだから…スワヒメ】
制理がそう言うとペルソナが何かすると、制理の太もものかすり傷がみるみる消えていった。
【え?消えた!】
【いわゆる回復系?私のスワヒメはそういうこともできるみたい】
【そうなのか……】
『私は無視して話するな!!』
雪柳先生のシャドウは、無視されてたことに腹立てて、衝撃波放ってきた。うん?雪柳先生のシャドウ、何か雰囲気変わったか?……気のせいか?今そんなことより
【ベンケイ!俺たち守れ】
ベンケイの大きな盾は、衝撃波受け止め、一部は商店街の店舗や看板などに当たり、店舗崩れたり、電柱が2つに割れたりしてその前倒れてくる。俺たちは砂ぼこりする中、安全なところまで避難する。…けど雪柳先生のシャドウも俺たちが逃げてることに気づいたようで
『大人しく逃がすと思ったか!』
衝撃波じゃねえ攻撃してきて、俺たちの足止める。ただ、俺たちは逃げ回ってるわけじゃねえ。あることするためだ。俺は制理にアイコンタクトやり、彼女分かったようだ。
【そうだな、逃げ回ってるだけじゃいつまでたっても終わらねえからな】
『観念したの?おとなしく私に殺されるとことにしたのかしら?』
【さてどうかね、最後に1つ聞かせてくれよ?】
『何をかしら?』
【先に殺された山野アナと小西先輩、2人もお前みたいな内から出てきたヤツに殺れたのか?】
『……そうね、あの2人もあの女から出たように内なる自分自身に殺されたのよ!もう良いかしら?こうなったのもあの女と関わったからなのよ、あの世で悔いなさい』
雪柳先生のシャドウが俺に攻撃仕掛けようとしたが、なぜか手足動かせねえでいた。俺は雪柳先生のシャドウの手足に地面から植物の根っこなのか、人間の髪なのか分からねえものがしっかりと絡められ、身動きできなくなってた。
『な、何なの?これは』
【私のペルソナ、スワヒメの能力の1つ、影封じ。アナタの影からゆっくりとスワヒメの髪の毛が侵食して相手の動き封じる。あなたが衝撃波で周り壊してくれたおかげで影できやすくなったのよ】
『あの2人のこと聞いてきたのは時間稼ぎだったっていうの?』
【それもあるが、一応聞いておいて損はねえだろう。山野アナの残留思念だけじゃ、確実性低かったからな。あんたからの証言で確証に変わったわけだが】
『くっ、さすがは孤独を求める者と指し手の者ってどこかしらね…』
【……俺たちは、〘月暦が変わりし、中来たるや、厄が降り掛かり〙のことについて調べてる。あんたは何か知らねえか?】
『ふふっ、すでに厄は放たれたわ。山野アナとかいう女の死をもってね』
【……アンタ、雪柳先生のシャドウじゃねえだろ?俺たちをこそこそ覗いてる輩じゃねえのか?】
『…………!?ほぅ…やはり気づいたか、孤独を求める者よ。確かに
【何のために覗いてやがる!】
『言っただろう?君たちがこの私にたどり着けるかどうか試してるって言ったはずだ』
【何のためにこんなこと?】
『君たちが放たれた厄を防げるかどうか、見守ってるだけさ。扉を開く者も仲間得ることができるように仕向けられてるようだからな。だから君にも仲間と思って、その先生にも力授ける試練与えたのさ』
【な、なんだと!?】
【え?雪柳先生が?】
【私が比企谷君や吹寄さんの仲間?】
『先生、アンタにはペルソナの素養あるようだ』
【私にも2人と同じような力持てるって、そういうことなんでしょうか?】
『そうだね、まあ素養あるってだけで、自分自身受け入れなければ意味ねえのだがね』
【そ、それは……】
雪柳先生は、目をそっとそむけた。確かに誰だって自分の負の部分は見たくねえし、見せたくねえ。俺にだって嫌な部分あるし、見たくねえ部分もある。…けどそういう部分も制理は受け止めてくれて、俺を愛してくれた。だから俺も制理の嫌な部分も含めて好きになるって誓った。
『君たちが私のところにたどり着くこと楽しみに待ってるよ』
…そう覗き見てたやつの声は消え、そこには静かに佇む雪柳先生のシャドウがいた。すでに戦意は消えており、こちら見てるだけになってる。雪柳先生も自問自答してようで、何回も首振ってたけど、最後には縦に首振った。
そして
【…………あなたは私、そうだよね、私も心のどっかで思ってたことを…ただ心の奥底に封じ込めてた気持ち…】
…雪柳先生は、1人で過去の事情を話し始めた。小さい頃に両親に公務員になること義務付けられてたそうだ。両親が公務員になりたかったが、慣れずに普通の会社員になったこと後悔してて、娘の雪柳先生に全てかけてたそうだ。それは妹さんの方にも影響してたそうだ。妹さんも頭良くて両親揃って2人を公務員にしようとしてたみたいだ。
けど、妹さんの方はそういうやり方に反発覚え、勉強せずに遊び呆けるようになったそうだ。それ見た両親は、妹さんには愛情与えずに姉でやる雪柳先生だけ溺愛してたそうだ。…雪柳先生は、昔からおとなしい方だったから、親に逆らうこともなく、言われた通りにしてたそうだ。だから妹さんの行動羨ましいと思ったこともあったそうだ。
雪柳先生は、おとなしい性格だから友達を多く作れず、反面妹さんは友達多くて横のつながり雪柳先生よりあった。妹さんは高校卒業するとすぐに実家飛び出し、東京の方行ってしまったそうだ。そのことは両親から教えられて初めて分かったみたいだけど、未だに妹さんとは連絡つかないらしい。
俺はその妹さんの気持ちが多いに分かる。溺愛される人間がそばにいたからな。妹の小町は、親父の愛情たっぷり受け取ってる反面、俺にはその愛情の一部すらねえからな。それでも俺は母親の愛情受け取ったし、なにより今は、叔母さんの愛情や制理の愛情、雪柳先生の愛情だってあるから何も不満はねえ。
雪柳先生は、大学入ってある時期に妹さんの真似して、流行りのファッション合わせたことがあって、その時に彼氏できたそうだ。以前聞いてたし、過去の映像でも出てきたチャラチャラ男のこと。
雪柳先生は、真剣に将来のこと考えてたのに、チャラチャラ男は身体の方しか見てなかったってやつだな。…そのチャラチャラ男は確か、他の女と付き合って、そのまま相手妊娠させたかなんかで大学辞めていったって話だったな。
けど、先生は教師になるって志は嘘偽りねえこと真剣に話した。自身の過去の経験が雪柳先生の糧となって教師になったのは本当のようだ。確かに親から言われた公務員に当たるかもしれねえが、自分の意思で教師になったのだからこれ以上は何も言えねえだろう。
…雪柳先生の困ってる人を助けたいって気持ちに嘘偽りねえことは俺が最も分かってる。…雪柳先生は俺のこと理解してくれた、なら今度は俺が雪柳先生理解しなきゃならねえ。…だからこそ俺は
【雪柳先生、誰にだって見たくねえものはある。以前、俺の悩み雪柳先生聞いてくれたじゃないか。他の先生ならあしらわれることだって真剣に聞いてくれた。それだけでも嬉しかったんだぜ】
【比企谷君…】
【私だって、雪柳先生には感謝してる。勉強だって、スポーツだって、恋の相談も真剣に聞いてくれたし、人間誰だって嫌な部分あります!私だって嫌な部分あります。そんな私含めて、八幡好きって言ってくれました。だから先生も】
【吹寄さん……ふふっ、そこまで真剣に自分の気持ち正直に話してくれたのは、あなたたち2人が初めてよ。教師やってて間違いじゃなかったわ】
雪柳先生は、雪柳先生のシャドウに近づいてから
【私が言いたくても言えなかった気持ちを、あなたが言ってくれたわけね。胸にあった。何かがすっかり取れた感じするわ。ありがとうもう1人の私】
雪柳先生がそう言うと、雪柳先生シャドウは、光出してペルソナへと変わった。
【『妾はカンスケ。この先汝らの道を共に歩もうぞ』】
【これが私のペルソナ?】
【カンスケ、山本勘助、武田家の軍師の山本勘助か!】
【私の諏訪姫、雪柳先生の山本勘助、そして八幡の武蔵坊弁慶。八幡の弁慶だけ異種だけどね】
【なんで俺だけ源平の弁慶で、2人が戦国時代なのか分からんがな】
【出身地?私も雪柳先生も稲羽だし、八幡は千葉でしょ?】
【千葉と弁慶は関係ねえだろ。千葉だったら里見家の人間か?あまり里見家の人間知らねえぞ】
雪柳先生は、力に目覚めた直後だから疲労感出てきたのだろう。フラフラし始めたから、俺と制理で支えることした。
「とにかくここ出ましょう。さっきの声のやつが私たちをあっちの世界に行かせたなら、引いた今なら現実世界に戻ってこれたんじゃ?」
俺は周りの風景キョロキョロ見始めると、時間が動き出したかのように霧が引き、降りしきる雨の音聞こえてきた。そして風景が変わった。
雪柳綾奈のペルソナは、カンスケ(女体化)です。もちろんモデルは武田信玄の軍師であった山本勘助です。これから八幡や悠の側で軍師的なポジションにしようと思ったからですね。アルカナは、P5Rの芳澤かすみ(すみれ)のアルカナと一緒の信念ですね。
ちなみに吹寄のアルカナは、希望ですね。
もう一度、アンケートを取ります。鳴上悠のヒロインは誰がよろしいですか?
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1ー里中千枝
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2ー天城雪子
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3ー久慈川りせ
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4ー白鐘直斗
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5ー小沢結実
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6ー松永綾音
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7ー海老原あい
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8ー雪柳綾奈
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9ー麦野静江