俺の青春が田舎へ流された。   作:龍造寺

59 / 60
ハッテン、僕の町編8話です。


ハッテン、僕の町編ー59ー8話ー完二は己を受け入れ、ペルソナを手にする。

 

「勝手なことほざいてんじゃねーぞ!」

 

【ウフフフッ、邪魔だよっ!!】

 

シャドウ巽は雷撃系の攻撃で巽を吹き飛ばした。

 

「完二君!大丈夫!」

 

「大丈夫か!しっかりしろ!」

 

雪柳先生と鳴上が呼び掛けるがどうやら気絶してるみたい。それをシャドウ巽はもう一度高々と

 

【何度も言うよ!僕は自分に正直に生きたいんだ。だから邪魔な奴から消えてもらうよ】

 

俺たちは、それぞれペルソナを出して戦うことにした。里中が先制攻撃に行くが、マッチョの男のシャドウに蹴りを食らわせたが全く効いていない。

 

次は天城がと制理がペルソナの連携にて、炎の弓の攻撃で食らわせるが、効いていない。鳴上がペルソナで斬撃を食らわせたが、効いていない。

 

「くそっ!何しても効いていない?」

 

「ど、ど、どいうことだよ!クマ!なんか変なのがいるんだよ?」

 

「多分こいつらはカンジのシャドウの一部クマ!」

 

俺はペルソナで攻撃しようとしたら、マッチョ男の片割れがベンケイを捕まえるが、制理のペルソナの攻撃で難を逃れた。

 

「ふぅ…制理、助かった」

 

「油断しないで、八幡」

 

鳴上と花村はペルソナで、再び攻撃を加えに行こうとしたら、もう片方のシャドウの一部のシャドウが、さっきの俺の時のようにのペルソナを捕まえてしまう。

 

そして違うマッチョ男のシャドウにお尻を触られ意気消沈に落ち込んでしまった。

 

くそっ、この戦い俺たち男にとっては大変な戦いになったぞ。あのシャドウども明らかに制理たち女子たちよりも俺たちの方ばかり攻撃を加えてきている気がする。

 

天城のシャドウと戦った時よりもダメージがでかい。さっき巽のシャドウに捕まったからか?予想以上に俺の体力が落ちている。思わず膝をついてしまった。

 

「ダメだクマ!心が折れたクマ!」

 

「不味い!男子がやられた」

 

「大丈夫…私たちに興味ないはず?」

 

「八幡、鳴上君、花村回復よっ!」

 

制理のスワヒメの癒しの効果により、徐々に俺たちの体力は回復していく。

 

マッチョ男の筋肉質が天城と里中に精神攻撃を食らわせてきた。2人は激昂し、無茶苦茶に攻撃を始めた。

 

「天城さんも里中さんも落ち着いて!」

 

「落ちつくクマ!」

 

くそっ、巽のシャドウは天城の時より強い。天城の時は無かった小細工までしてくる。雪柳先生は天城と里中をなんとかしようとしてる。俺たち3人は制理の回復中。

 

そんな中シャドウ巽が笑い出し

 

【フハハハ……全然大したことないんだね。笑っちゃうよ!!】

 

シャドウ巽は俺たち全体に雷系攻撃を仕掛けてきた。俺や鳴上は雷撃耐性があるみたいだが、花村たちは雷撃により声を上げてしまう。

 

【あっはっ!いい声…!この胸の高鳴り…あら?…目障りなんだよキミ!!】

 

「テメェ…いい加減に…」

 

「巽!」

 

「完二!」

 

俺と鳴上は巽に呼びかけるが、こっちの声かけに答えない。シャドウ巽が、完二に対して記号のような武器で攻撃しようとしてる。俺は無意識のうちに巽の前に出てその攻撃を受け止める。

 

「…フッ、こんな…攻撃、何ともないな。これならあいつらの攻撃がまだまだ痛かったぜ」

 

「お前…」

 

攻撃が終わると同時に俺は座り込んだ。座り込んだ衝撃で、叔母さんから貸してもらったハンカチがズボンのポケットから落ちた。さっきの攻撃でハンカチが破れてしまっている。

 

【さあ!最後のハッスルタイム…】

 

シャドウの巽が力を溜めている…。このままじゃやられると思った時、鳴上がジャックフロストというペルソナを呼び出しており、氷系の攻撃でシャドウ巽やマッチョ男のシャドウを締め上げていく。そしてシャドウ巽とマッチョ男は最終的には凍りつき、マッチョ男の氷は砕け散った。

 

巽は俺が落としたハンカチを取り、巽の前に立ち

 

「巽、裁縫が得意なんだろ?」

 

「なんだよ悪いのかよ?男のくせに裁縫が得意なのは悪いのかよ?」

 

「全然悪くねえ、むしろ尊敬するさ」

 

「ああ?」

 

「俺だって料理がや家事が得意だ。昔、そのことを女子に言ったら気持ち悪がられたかな。男だって可愛いものが好きだよな。好きになってはいけないという法律なんてねえんだからな」

 

「……」

 

【だからお前の気持ちはわかる。痛いほどな。だから男の方に走る気持ちもわからなくはない】

 

一瞬、戸塚の事が脳裏に浮かんだが、俺は巽の目を見て話した。

 

シャドウ巽が何かわからないこと言ってるが、巽は俺のハンカチを握りしめて、シャドウ巽のところへ向かう。

 

【あんた、しつこいよ】

 

「ああ、そうだよ」

 

【何よ?】

 

巽はシャドウ巽に向かって走り出した。

 

「俺はかわいいもんが好きなんだよ!!」

 

巽はシャドウ巽の腹に一撃を加えた。シャドウ巽は元に戻った。

 

【受け止めて…】

 

「いっ!!」

 

「完二…」

 

「完二君…」

 

「自分のシャドウを自分で倒しちゃった…」

 

巽が俺に

 

「その…嬉しかったぜ…オレの事を認めてくれて…受け入れてくれてよ…」

 

「礼はいらねーよ。俺は思っていたことを言っただけだ」

 

俺がそう言うと巽は、シャドウ巽と向き合う。だが何かおかしい、こっちに向かって来る。

 

【受け入れて!僕を受け入れて!受け入れてよ!】

 

「やめろっつってんだろ!ったく情けねーぜ。こんなんがオレん中いるかと思うとよ…男だ女だじゃね。拒絶されんのが怖くてビビってよ…自分から嫌われようとしているチキン野郎だ。だからとっくに知ってんだよ、てめぇはオレで、オレはてめぇだよ、クソッタレが」

 

【ふっ、うん】

 

巽に認められ、シャドウ巽がペルソナへと変わっていく。天城や里中、制理が

 

「あれが完二くんのペルソナ」

 

「うん、男らしいじゃん」

 

「カッコいい彼らしいペルソナね」

 

「これが……オレのペルソナ…」

 

そう言うと巽はその場に座り込んでしまった。巽の手には俺のハンカチが握りしめていた。

 

2011・05・19・☀・17:10・稲羽市・ジュネス・家電売り場。

 

俺たちは、巽をテレビの中の世界から連れ出した。一応はお店の、家電売り場の方を気にしながらだったが。

 

「完二君、大丈夫?痛いところがあったら言って」

 

雪柳先生が心配そうに座り込む巽に話しかける。

 

「こんぐらい…どってこたぁ…うぉッ…くっ…」

 

巽は立ち上がろうとしたが、立ち上がることは出来なかった。当たり前だ。今では平気にしている俺たちだって。最初はこんな感じだったんだからな。

 

「へへ…けど気分はいいぜ。スッキリ、したっつーかな…」

 

「それは良かったな、完二」

 

鳴上は巽にそう言った。俺は巽の手を掴み立つ手伝いをした。そして巽は真剣な表情で

 

「なぁ…さっきオレの前で起きたのぁ…」

 

「巽、また今度…すべて話す。今は身体を休めとけ」

 

俺は巽にそう言った。鳴上たちと目配せをして、今話してもおそらく身には入らない。だから身体を休めとけと。そして改めて話した方が良いと思ったからである。

 

「ああ、ゼッテー、だぞ…」

 

「八幡の言うおりにちゃんと話すから。しばらくは体を休めておけ」

 

「学校で待ってるからさ」

 

「完二君、待ってるよ」

 

「私たちは、完二君が来るのを待ってるからね」

 

「学校だぁ?…気が向いたらな」

 

それはそうと巽をどうするかと思ったら、花村君が巽を送っていくと言い出した。

 

「俺、でこいつ送っていくわ。❝その辺で適当に拾った❞で通るだろ。こいつの場合」

 

「まあ、それもそうだな」

 

「花村君、一応私もついて行くわ」

 

「雪柳先生、ありがとうございます」

 

俺たちは、ジュネスの入り口にて分かれた。花村と雪柳先生は巽を送っていく。里中と天城は、一緒に家路につくことになった。そして俺と制理は、ジュネスを出て商店街の方へ歩いて自宅へ目指した。

 

もう一度、アンケートを取ります。鳴上悠のヒロインは誰がよろしいですか?

  • 1ー里中千枝
  • 2ー天城雪子
  • 3ー久慈川りせ
  • 4ー白鐘直斗
  • 5ー小沢結実
  • 6ー松永綾音
  • 7ー海老原あい
  • 8ー雪柳綾奈
  • 9ー麦野静江
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。