普段よりもおちゃらけて書いてる自覚はある。
だが私は謝らない、媚びぬ、恥じぬ、止まるんじゃねぇぞ…!
最初に言おう。
セリカと仲良くなる為に彼らが起こした行動は誰が見ても犯罪でしかない。
「えー。でも確実に仕留めるのなら地獄まで追わなきゃなぁ?ジオングもそうやって倒したし」
「オジキ、それは最低すぎるッス」
「ァギャー!?」
諸悪の根源、おっちゃんをグフがヒートロッドで痺れさせる。
電子回路が焼ききれても文句は言えない。
物理的に言えなくなってしまっても、パーツ交換すれば良いだけなので便利だね!
「……………」
「「「あ」」」
騒がしくしてしまった為にセリカに気付かれたようで、完全にコチラを見ていた。
殺意マシマシマキシマムである。
「にぃげるんだよぉ〜!」
「スタコラサッサー!」
「ごめんね、セリカちゃん…」
我先にと逃げるガンダムとグフ。
謝罪してその場から去る先生は、どこか苦労人の雰囲気を漂わせていた。
というか実際、苦労人なのだろう。
尚、バルバトス君は先生の後ろに隠れている。
隠れたつもりなんだろうか?
「……変な奴ら」
大人がバカやってる姿を見るとどうもおかしく見えてしまい、怒ったいた自分がバカらしくなる。
いや、ダサいだけだわ、と思い直しセリカはバイトに向かうのだった。
「…………」
「…………」
駄目だ、と先生は顔に手を当てて呆れる。
何度もストーカー行為をするガンダム達だったが、普通にバレてるしなんならヴァルキューレ警察の世話になりかけたりと、完全にポンコツをやらかしていた。
「オジキ、いつまでやるんです?」
「ええか、バルバトス君。仲良くなるには根気が必要なんや」
「やってることがストーカーじゃなかったら頷けたんだけどね〜…」
ここ数日、ずっとストーカーしていたオジキだったが、いつの間にか仲間を増やしていた。
ホシノやシロコ、ノノミにアヤネ……アビドスフルメンバーじゃんね☆
「ん、変態は去勢すべき」
「冗談でも怖いからやめて!?」
シロコの言葉にオジキが震えるが、仮にそうなってもオジキの自業自得である。
諦めてお縄につくしかないのである。
「まー、私達もセリカちゃんが毎日バイトで何をしてるのか気になるし、それでツケてるからあんまり言えないねぇ〜」
欠伸をしながらそう言うホシノは呑気にセリカを見ていた。
オジキはうんうん、と首肯していたがグフにヒートロッドでシバかれていた。
残当である。
「あ、ラーメン屋に入っていった」
「こんな所にラーメン屋なんてあったんですね〜」
ノノミが嬉しそうに言うが、先生は別の事を考えていた。
(そういえば、シャーレのオフィスに置いたまんまのインスタント麺の箱、ユウカに処分されてないよね…?)
この場で思い出す事がそれかよ。
お前、さては先生じゃないな?
「先生!置いていくで〜?」
「あ、待って待って!」
考え事をしている間にいつの間にかラーメン屋に入ろうとしているホシノ達に、先生は慌てて大人のカードを手に店内に入る。
カード払いができるなら良いのだが……
「悪いね、ウチはカード払いはできないんだ」
「……バルバトス君、建て替えてくれないかな…?」
店主の柴大将が「いらっしゃい!」の言葉の後に大人のカードを見た反応がコレである。
現金は足りなかったようで、バルバトス君に建て替え要請である。
「兄貴には世話になってるんで、ここは自分が奢りますよ!」
「あ、ありがとう…!」
テーブルの上で楽しそうにトークしているアビドスメンバー。
セリカだけは恥ずかしそうにしているが、いずれ見られるかもしれないのだから仕方なかろう?
運がなかったとスッパリ諦めるしかないだろう。
この後、便利屋68の面々が来たりしたが無事にバルバトス君の財布から諭吉さんや野口さんがレジの口に消えた。
そういえば大砲【ヨルムンガンド】をいつも磨き、整備していたヅダのおじさんは元気にしているだろうか。
今度のガチャで出てきたら嬉しいな、なんて思う先生だった。
現実逃避?
そうとも言う。
バルバトス君の朝は早い。
夜警をするホシノの代わりに夜警したり、先生の教材の準備をしたり、過去の経験から補給線の大事さを身に沁みてるのでよくシャーレ本部と連絡を取り合っている。
勉強は苦手だが、それでもかつての主は文字の読み書きもできなかったのができるようになったのだ。
生身の人間よりも優秀な筈の機械である自分が出来なかったら彼に顔向けできない。
そして、鉄華団を重ねているアビドスの生徒達に対しても。
だからこそ、危害を加えるものに対して激しく戦う様は、まさに名前の通り【
「おどれらぁ……セリカに何をしようとしとるんだぁ…?」
「ひっ!?」
夜遅くまで柴大将のラーメン屋でアルバイトをこなすセリカ。
彼女の献身は確かに滅び行くアビドスを支えている一柱で、バルバトスにはかつて鉄華団をあの青年の隣にいたふくよかな身体つきの少年が脳裏に浮かぶ。
だからか、あの少年の末路を思い出して少々冷静ではいられなかった。
「しばき倒すぞゴラァッ!!」
セリカを捕縛する為の催涙ガスは機械であるバルバトスには効かない。
そして、それでも意識がある場合は殴って気絶させる鉄棒や鉄パイプも、頑健な装甲に包まれたバルバトスには無意味である。
であれば、キヴォトス人はどうするか。
「う、撃てぇぇぇ!!」
見たことの無い悪魔に自身の相棒である銃を向けて撃つ、いつもの暴力だ。
しかし、残念な事だ。
彼にはそんな豆鉄砲は効かない。
「死にさらせぇ」
銃弾を受けながら横薙ぎに振るわれたバトルメイスは、それだけで風を巻き起こし不良達を吹き飛ばす。
「がっ…」
「あ、あんなのに勝てる訳が無い!逃げるんだぁ!」
準備していたトラックに慌てて乗り込み逃げ始めるヘルメットを被った不良達。
そんな彼女達のトラックに背中の刀を車体に投げつけて突き刺す。
本来、セリカが放り込まれる筈だったのだろう荷台に突き刺さった刀はぶっ刺したまま走り去るトラックを脇目に、意識が混濁しているセリカに近付き彼女を抱え上げる。
「う……」
「安心しな。今はゆっくり眠りな」
ーーー
「という訳で、カタカタ?ガタガタ?とにかくヘルメット団の拠点を潰しに行こう〜!」
ほんわかと言うホシノに、先生は悟る。
このパターンを自分は知っている。
これは表情に出さないだけで、内心はブチキレてる奴だと。
「発信機は取り付けてあるんで、場所はすぐに分かりますぜ、ホシノのオジキ」
「なるほどぉ…便利だねぇ、バルバトス君」
グフはヘルメット団の面々に祈る。
どうか、死にませんようにと。
かつて
まあ、残念ながらトラウマと化すのだが、やらかした事が事なだけに同情も哀れみもない。
グフ君も普通に非情であった。
まあ、兵士だからね、仕方ないね。
その日のうちにヘルメット団の基地は全滅した。
クライアントのカイザーは宇宙猫だったらしい。
あれ?おかしいな……
俺はギャグを書いてた筈なのに……