モンハン世界を異世界に紹介する配信ちゃんねる!   作:クラウディ

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 1年放り出して申し訳ない()

 あ、今回の話は独自解釈ありまくりです()

 タグにも「独自解釈」、「独自設定」を追加しました




第6話 この世界のモンスターについて

 

 

「さて、挨拶とルーチェの紹介も終わったところで、早速授業を始めていきましょう。本日の授業はこの世界に生息する『モンスター』についてです」

「パチパチパチ~!」

「今回紹介するモンスター達は旦那様が実際にスケッチして記録を残されたモンスター達ばかりだニャ!」

 

・いよっ! 待ってました!

・お、モンスターだ! 空を飛ぶモンスターもいるのかな!?

・ふふっ、存外にワクワクするものだな、未知の存在を知ることができるというのは。

・さてと、どんなもんが出てくるんだろうか……?

 

 私の言葉にルーチェが拍手で返し、キナコが捕捉を入れ、ノリのいい皆さんのコメントが流れていく。

 コメントの皆さんの中には、大きな期待をしてくれている方々もいるのが見えた。

 そんな期待を背負い、私は壁に取り付けられた黒板に厳選した資料を貼っていきます。

 その資料には今まで私が出会ってきたモンスター達のスケッチが写っており、今回の授業にも活かせそうな精巧さです。

 

「こちらにある資料は、今まで私が出会ってきた多くのモンスター達の生態について纏めているものです。他にも沢山あるのでぜひお楽しみに」

 

・いや多いな!? どんだけあんだよ!?

・うわぁ……あれだけ大きかった黒板のほとんどが紙で埋まっちゃったぁ……

・おぉ、これはこれは……ワイバーンの特徴を持つモンスターもいれば狼のような特徴を持つモンスターもいるのか……

・ってかまだ資料が残ってるのか……えぇ……

 

「あはは……昨日の夜からずっと色んなことしてたもんねお父さん……」

「ウニュウ……こういった時の旦那様の勢いはすごいからニャァ……」

「あははは……自分でもそう思います……コホンッ……!」

 

 苦笑いするルーチェとキナコの声を聞きながらも、私は咳払いをして意識を切り替える。

 そして今回の授業でまず最初に紹介するモンスター――『火竜(かりゅう):リオレウス』の資料を指さしました。

 

「まずはこちらのモンスターからですね。まだ彼の特徴は教えませんので、彼を見てみた感想を聞かせてください。ルーチェは後で補足をお願いしますね? キナコ、そちらのお守りを動かして皆さんに見えやすい位置へ」

「はーい!」

「はいニャ! どうですかニャ? 見えますかニャ?」

 

・お、こいつはなんなんだ? 結構でけぇモンスターだが……

・大きな翼……もしかして飛べたり……?

・ワイバーンっぽいな! こんなのもいるのかよクルファさんの世界!?

・うわぁ……隣に比較できる用の人の絵があるけど大きそうだなぁ……

・ふむ……骨格を見るとこちらの世界にもいるワイバーンと非常に似通っているな。発達した前足は翼となり、大地を深くつかむ後ろ足は自重を支えられるように巨大化している。長い尻尾も振り回すだけで相当な武器になりそうだ。ふむ、どれほどの筋肉量をしているのかは考察の域を出ないが、これほど大きな体を飛翔させられるのであれば、非常に強力なモンスターだろう。

・むぅ……これほど大きなモンスター……我々の騎士団で止めることができるのだろうか……?

・赤い鱗と翼の模様……か、かっこいい……! こ、このモンスターはどんなモンスターなの!?

 

 キナコが資料がよく見える場所にお守りを動かすと、空中に出てくるコメントの勢いも増す。

 その中には、短いながらも驚いたような口調のコメントもあれば、少ない情報から的確な考察をするコメントも見受けられました。

 お、カッコいいと思ってくださる方もいますね。分かりますよぉ……リオレウス、カッコいいですもんね。

 

 そんなコメントの皆さんの様子を眺めながら、私はリオレウスについての詳しい資料を持ちつつ話しだしました。

 

「さて皆さん、こちらのモンスターの名前は『リオレウス』。別名は『火竜』。種族としては「飛竜種」、竜盤目、竜脚亜目、甲殻竜下目、飛竜上科、リオス科に属するモンスターでして、その大きな翼で空を自由自在に飛び回り、何物をも寄せつけぬその姿から『空の王者』、『大空の王』と称されています」

 

・空の王者、リオレウス……!!

・やっぱ飛べるのか!! くぅ……!! 戦ってみてぇ……!!

・ひ、ひえぇ……! こんなのが空を飛んでいるんですかぁ……?

・ってか、火竜!? もしかして炎のブレスも吐けるのか!?

 

「お、「炎のブレスを吐けるのか」についてですか? 良い質問ですね。その質問には「はい」と答えさせていただきます。リオレウスは「火竜」という別名の通り、体内の「火炎袋」と呼ばれる器官に可燃性の粉塵を貯蔵しており、戦闘の際にはこちらを吐き出して攻撃をしてきます。火の竜……つまり火竜ということですね。なんなら私も何度か直撃をもらったことがありまして……あれは痛かったですねぇ……」

 

 そう言って、ブレスを吐いている際のリオレウスの動きを模写したものを資料の中から探し出し、黒板に追加で貼っていきます。

 可燃性の粉塵によるブレスと言っても、その爆発力、燃焼性は小さな家を容易く焼き尽くすほどで、何の訓練も受けていない人がもろに受けてしまえばひとたまりもない。

 私自身、リオレウスのブレスを何度か直撃したことがあるのですが、その時に着ていた防具や、今も愛用している『ブラキウム装備』がなければ病院送りでは済まなかったでしょうね……。

 

 そんなことを思い返しているとコメントの方々も戦慄しながらも興味を持った様子で観察されているようです。

 

・どひぇ……

・うわぁ……会いたくねぇ……

・火球状のブレスに放射状のブレス……使い分けができるほどの知性もあると……

・……??? 私はクルファさんに痛いって思わせられるブレスを放つリオレウスに驚けばいいの? それともワイバーンみたいなリオレウスのブレスの直撃をもらって無事で済んでるクルファさんに驚けばいいの?

・今はそれあんま考えない方がいいぞ……後から絶対「あれ?なんでこれ食らってクルファのあんちゃんは生きてるんだ?」ってなっていくから……

・あー……なるほどね……

・低級ワイバーンのブレスでも、一発食らえば鎧もろとも焼かれそうなのになんで生きてるんだこの人……?

・クルファの坊主、お前さん本当に人間か???

 

「あ、あれぇ?」

 

 小粋なジョークついでに実体験を語っただけのはずなのに、なんで私が人間かどうか疑われてるんですか……?

 わ、私はいたって普通の龍歴院所属のハンター兼研究者でして……

 

「旦那様……旦那様が普通のハンターは無理がありますニャ……」

「あ、あはは……『お父さんが言う「普通」は普通じゃない』って、受付嬢のお姉ちゃんが言ってたよ……?」

「そ、そうですか……」

 

 キナコからは呆れられたような目を、ルーチェからも言外に「それは無理がある」という視線をもらいました。

 そ、そんなにですかね……? ヘルブラザーズの御二方とか平気で耐えてましたけど……?

 

・俺、都会産まれの都会育ちの世間知らずだからワイバーンとか見たことねぇんだけど、ワイバーンってどのくらい強いんだ?

・えっとぉ……ワイバーンが1匹出ただけでも普通に20人以上の冒険者、それも凄腕の奴等を含めた状態で挑めって言われたような……

・付け足すならばその間、ワイバーンが出現した国は警戒態勢に入る。場合によっては「バリスタ」なども持ち出すほどだ。

・小さいとはいえ村一つがワイバーン1匹に壊滅したって話も聞いたなぁ……

・なんとなく分かったわ。何でそんな経験してて生きてるんだクルファさん???

・やっぱこの間の時から思ってたけどやっぱお前も『あっち側』だよクルファ……

 

「あ、あははは……話を戻しましょうか……」

 

 こ、このままでは私に良くない印象が付いてしまう……!!

 そう思った私は慌ててリオレウスの話に戻しました。

 

「リオレウスは高い飛行能力を持つため、彼らが縄張りとする場所は広大です。縄張り意識も高く、飛竜種の中でも好戦的な性格の持ち主であるためか、相対する存在は同格のモンスターであろうが有無を言わさず襲い掛かってきます」

 

・おぉ……授業っぽい……

・なるほどな。さっきの話も合わせると、そっちの世界でのワイバーンがリオレウスみてぇな奴らってことで考えてもよさそうだな

 

「おそらくそうですね。リオレウスはこの世界では比較的知名度の大きいモンスターで、モンスターの生息圏から離れているはずの交易路にも、たびたび出現してしまうほどには繁殖力も高いので」

 

・うわぁ……物を運んでいる時にこんなモンスターが出てくるって、商人さんは苦労してそうだなぁ……

・こいつぁ、傭兵とかの仕事が多くなりそうだな。

・そりゃ研究者も戦えるようになるくらいが丁度いいわ。研究したいやつが隣の国にあるってのに隣の国に行くまでにワイバーンに邪魔されて……なんてなりたくねぇし

 

「むふー……!」

「ルーチェ様、嬉しそうですニャ~♪」

 

 私の解説に、コメントの皆さんも様々な感想を抱いてくれているようですね。

 ワイバーン……この世界ではあまり聞かない言葉ですが、『前の私』にとっては聞いたことがあるもので、ほとんどの人が抱くイメージが「前足が翼になったトカゲ」であるように、骨格としてはリオレウスに近しいものだったと覚えています。

 

 そんな私の考察を聞いている皆さんも思い思いの感想を投げてくれていますね。

 ルーチェもそんな皆さんの様子を見て少し自慢げな様子です。

 

 このまま私が解説を続けてもいいでしょうが、少しだけクイズを出してみましょうか?

 

「さて、ここで抜き打ちテストです。ルーチェ、リオレウスにはブレス以外にも、ある『()()()()()』があります。それは何でしょうか?」

「い、いきなりクイズ……? でもだいぶ簡単じゃない……?」

「ふふっ、もしかしたら『引っ掛け』かもしれませんよ?」

「……今回の問題の出し方から『亜種』とか『希少種』、『二つ名』に『特殊個体』のことじゃなくて、『原種』に関しての特徴だよね……? なら『アレ』かな……?」

「ふふっ……皆さんもぜひ考えてみてくださいね?」

 

・ん?? リオレウスってまだ特徴があるのか??

・ワイバーンと同等の存在ということだけでも身震いするほどなのだが……?

・私も考えてみるか……翼は飛翔には適しているが攻撃には転用しづらい骨格をしているな……尻尾……いや、脅威ではあっても特別というほどではないな……見た目から攻撃性があるのは非常にわかりやすい……

・うーん、うーん……トゲトゲ……うーん……

 

 「相手からただ情報を与えられた時」と、「自分なりに情報をかみ砕いて理解した時」とでは、達成感の得られ方が違います。その身に付き方も……。

 

 なので私の授業ではよく、生徒の皆さんにある言葉を投げかけます。

 

 

――『なぜそうなるのか、どうしてこうなるのか……その『疑問を持つ』という力を大切にしてください』と……。

 

 

 『学ぶため』……『()()()()ため』には、やはり何事も『興味』から始まります。

 分かりやすい例でいえば、「元素周期表は覚えにくいのに、好きなゲームの図鑑は覚えられる」というもの。

 

 これに関しては私自身も経験したもので、「○○の原子番号は?」と問われてもすぐには答えられないのに対し、「モンスターハンター4のパッケージモンスターは?」と言われると「ゴア・マガラ!!」と即答できるものなのです。

 この二つの事例の違いは、やはり最初に『興味』があるかどうかが関わってきます。

 

――『知りたいと思った(興味があった)』から熱中し、自分の中の常識を発展させるために『疑問を持てる』。

 

 そうすることで、知識はより深くに根付き、大きく強く『成長』します。

 

 だからこそ、私は問いを投げかけ続けるのです。

 

 それがモンスターと命のやり取りをする『ハンター』であり、世界を知りたいと前進し続ける『研究者』であり、誰かの知識の道の先を行く『先生』でもある私の『生きる理由の一つ』だと思うから。

 

・……もし何らかの理由でブレスが吐けない場合、頼りになるのは己の肉体のみ。だが隠し玉を仕込んでおくのは獣だろうが人間だろうが変わりない。ならば……『()』か? 毒の種類とどこで毒を注入させるのかまでは特定できないが……

・毒!? このデカい体で毒持ってんの!?

・あくまで予想だ。断定はできない

 

「たぶん、後ろ足の『鉤爪』のことだよね……? お父さんが見せてくれた手帳に書いてたし……リオレウスは確かに強いモンスターだけど、生態系の絶対上位者ではないから……だったっけ? 飛行能力なら『ライゼクス』も同じくらいだし、接近戦闘になるとさらに分が悪くなるから……」

 

・……驚いた、本当に合っているかもしれないとは……

・え、マジで当たったんの!?

・そっちの世界に住んでるルーチェちゃんが言うってことはマジっぽいのか!?

 

(!! 既に知っているルーチェよりも先に……鋭い方もいますね……!!)

 

 だからこそ皆さんにも興味を持ってもらいながら授業を進めるためにテストを出してみたのですが……まさかほぼノーヒントで正解にたどり着く方もいらっしゃるとは……。

 

「ルーチェ、正解です。そして考察もまたいいところまで行っていますね」

「ほんと!?」

「えぇ、ほんとです」

「流石ですニャルーチェ様!!」

 

・おじさんすっごい!! おじさんで大丈夫……?

・おっさんやるなぁ!! おっさんでいいのか……?

・……まぁ、歳はそれなりに食っている……おっさん呼ばわりされても仕方ないな……だが、頭はまだ冴えているようで安心した

・くっ、これでもそれなりに自信はあったんだが……『おっさん君』には負けてしまったよ

・……俺はもう『おっさん』で固定なんだな……

 

 コメント欄の皆さんも楽しんでもらえたのを確認したところで、私は時計を確認します。

 授業開始から30分ほど経過しており、一旦休憩を挟んでもよさそうですね……

 

 そう思った私は、コメントの皆さんに告げました。

 

「ふふっ、皆さんも楽しんでもらえているようで幸いです。それではいったん休憩とさせていただきます。まさかリオレウスだけでここまで盛り上がれるとは……」

「皆さん! 次もぜひ見てくださいね~!!」

「またお会いしましょうニャ~!」

「次の授業は30分ほど後に開始しますので~」

 

・くぅ! 30分後まで待てねぇなぁ!!

・次はどんなことが知れるんだろう!! 楽しみ~!!

・是非とも、次の授業も参加させていただくよ

 

 そうして、2回目の配信は大盛り上がりで続いていったのです。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「くぅ……!!! 超面白かったぁ……!!!」

 

 

 

「ほんとに……私もアッチの世界で冒険出来たらなぁ……」

 

 

 

『――あら、ほんとに行ってみたいの?』

 

 

 

「そりゃそうですよ! こんな世界で冒険出来たら……って、誰!?」

 

 

 

「え……えっ、えぇええええええええええええええええええええええええええ!!??」

 

 

 

 

 

「――はぁい♪ お邪魔させてもらってるわね~♪」

 

 






~登場人物紹介~

・クルファ
 研究者とハンターと先生を兼業している主人公。
 今回は授業という形式で配信をしてみた。
 ちなみにこの後の授業では採取物などについて熱く語っていた。キノコ大好き。

「このネンチャク草という植物にこのペイントの実を練り込むことでですね! モンスターの追跡に使うことができるペイントボールという便利アイテムが作れるんですよ!! 導蟲が普及していますが、それでもまだ現役です!! あぁ! あとアオキノコというアイテムは焼いて食べても良し、薬に使っても良しの最高のキノコでして!! ニトロダケに関しても辛み成分たっぷりの料理が作れますし、何なら生でも(ry」


・ルーチェ
 クルファの娘。
 正体に関してはハンターズギルドに周知されている。
 美味しい物好き。でもニトロダケはあんまり食べたくない。

「お父さんのニトロダケ料理ってすごく刺激的なんだよねぇ……シチューは大丈夫なのに……」


・キナコ
 クルファの筆頭オトモ。
 補助性能ガン振り(罠、回復&鬼人&硬化笛、ブーメラン系)のサポート猫。
 美味しいものは好き。ニトロダケならまだ行ける。鬼ニトロダケは無理。

「ウニュウ……旦那様のキノコ好きはすごいですからニャァ……」


・コメント欄にいる異世界の皆さま
 色々とモンハン世界を勉強していっている皆さん。
 モンハン世界の過酷さについてよく知ることができた。
 美味いものは大体好き。でも爆薬に使えるキノコって何? それを生で食うのはもっと何??

「・あぁ……クルファの奴さん、興奮しちまってる」
「・誰か鎮静剤もってこい。魔物用でもいい」
「・クルファさんってこんな一面あったんだ……」
「・本来、安全な種だと分かっていても野生のキノコは生で食べてはいけないんだがね……」


・配信を見ていた一人の女性
 めっちゃモンハン世界に行きたい人。
 ヤバい祖龍様に見つかった。
 ご飯はすごく好き。キノコも好き。少し前に生で食べてお腹壊した。

「どこ連れていかれるのぉおおおおおおおおおおおお!?」


・????
 一体どこの祖龍様なんだ……

「ふふっ♪ これからも面白くなりそう♪」


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