蛮族に転生した少女と終わらない世界 ~闘うと若返る呪いと、負けても負けても挑んでくるヒーロー達   作:スキマ時間

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ゲーム好きのアラシックス会社員だった野崎五郎。今日も今日とて、平日でありながら、明け方までゲームに没頭していた。

遊んでいるのは、中世っぽい世界で馬を駆って、蛮族よろしく弓に投げ槍、馬上槍で薙ぎ払い、下馬して両手剣で打ち払い、果ては城門を巨大な木槌で殴って乱入、城内討ち入りという、ちょっとアレなゲーム。

一眠りして、また仕事だと思っていたら、転生していた。

どこに?その蛮族に。。。



辞世の句もなく、迎える次世かな

明るい日差しに草木の香り、遠くから聞こえる、キンキンという金属が打ち合う音、馬のいななき、うん?

 

いけない。ゲーム中にヘッドホンしたまま寝てしまったのかな。。。

 

目を開けると、あれ、屋外?メガネ、どこだっけ?それに服がモコモコするし、体が異様に軽い。手先も小さいような気がするし、髪の毛が黒じゃない。

 

なんかおかしくないですか?

 

体重は無差別級(100kg超え)で、ボクサーのバタービーンとまではいかないにしても、筋力でなんとかしている体だったはず。。。

 

基礎代謝3000kcalとかで、食欲もヤバい体だったはず。

 

声を出してみる。

 

「あー、あー」

 

アレ?声が微妙に野太くて高い。

 

嫌な予感がして、ゲームキャラの指揮官の叫び、「everyone Attack」を発声してみると。。。

 

あー!この声は、さっきまで遊んでた自キャラではないですか。。。

 

ゲーム世界だとすると、まず、いつ時点のどこに転生したかによって厳しさが変わるのですが。。。

 

手を見て、若そうというのと、一人という時点で嫌な予感しかしない。

 

前世?で遊んでいたゲーム、MB2 Bannerloadは、馬術と剣と槍で蛮族で生きるもよし、口達者な貴族として領地経営で傭兵を雇って生きるもよしなゲームだった。どちらもスキルがすべてを左右する。

 

難易度しだいで、キャンペーンシナリオはわりと地獄。寿命や病気以外では死なないものの、最初のうちはなんども虜囚となることがあり、悲惨な体験はわりと普通に味わうのだ。寿命が来ても、子孫に乗り移ってシナリオを何世紀も延々続けることができる終わりのないゲーム。

 

さて、一人でいる可能性は3つ。

 

1.キャンペーンの最初、両親が亡くなって、兄と妹(主人公)で復讐に旅立つとき(別行動)

2.味方が全滅して、捕まった跡、捕虜から脱出して一人になった

3.すべてを投げ出して、世捨て人になった

 

ここで、自キャラ?自分の体を確認してみた感じ、身長が低くて、痩せている(体重が軽い)ので、肌に張りがあるので、18歳ぐらいかなと。。。

 

すると、可能性は1)の始まりの日のような気が。。。。

 

持ち物を確認すると竜軍旗の部品があったので、1)で確定です。

 

竜軍旗があってもなくても、国盗りとかできるものの、ないと国として見てもらえず、外交することができないというだけなので、まずは気にせず、蛮族として生きていくのがよいかな。

 

他には、最初の支度金として兄が用意してくれた1000Goldと、駄馬として荷運び用で足が遅い馬が1頭、傷んでいない森の民の服が一式、手斧が一本。弓と矢のみですね。

 

これで盗賊20人とか集られた日には、ボコられて気を失って虜囚確定です。

 

轟く戦いの音から、近くで商人の隊商が盗賊に襲われている気がしますが、今は関わってもよいことはないので、見つからないように逃げて、まずは近くの村を探してみますか。。。

 

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