スーパーロボット大戦~再誕の蛇使い~   作:神爪 勇人

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第2話 ベーオウルブズ

世界は混迷に満ちている。

コロニー独立運動「NID4」弾圧、DC戦争勃発、大規模な軍事拡張計画、インスペクター事件が発生したりと、近年は事件が事欠かない。

ヨーロッパではDCの残党が蜂起して戦闘が続いている。

俺が所属する部隊が現在向かっているテスラ・ライヒ研究所も、そのDC残党が占拠していると疑いがあり、その調査に駆り出されているのだが。

 

「各機に告ぐ。たった今、報告が入った。テスラ研を占拠しているのはDC残党ではなく・・・・・・友軍らしい」

 

俺が所属する部隊の隊長が、騎乗する『量産型ゲシュペンストMk-Ⅱ』の通信機越しに、そんな事を言ってきた。

 

「ほ、本当ですか、隊長!?」

「俺もまだ信じられんがな。それに、トライロバイト級がテスラ研へ向かったとも言ってきている・・・・・・」

「では、我々だけでその敵を?」

 

同じ部隊の同僚二人が驚愕しつつも隊長の言葉を聞き、戦意を見せる。

友軍か・・・戦力にもよるが、特に特徴もない俺達四人で如何にか出来るんならいいが、いったいどこのどいつだ。

テスラ研を占拠なんて馬鹿なことをやりやがったのは?

そしてそんな馬鹿相手に、俺らでやれるのか?

 

「いや・・・・・・ベーオウルブズも急行中だそうだ」

 

苦々しそうに吐き出す隊長の言葉は、俺たち全員を騒然とさせた。

 

「‼ べ、ベーオウルブズ!?」

「そんな・・・・・・! よりにもよって、あの部隊が!?」

「あいつらが来たら、俺達までやられかねないぞ!?」

 

『ベーオウルブズ』

それは、地球連邦軍の特殊鎮圧部隊。

敵味方関係なく攻撃する殺戮部隊として恐れられているのは、軍に所属する者なら誰でも知っている。

その牙が狙う相手は敵味方関係が無く、彼らが戦った後の大地は焼け野原となる事で有名だ。

・・・・・・何でこんなヤバい奴らが未だに軍に在籍出来てんのか疑問でならねぇ。

噂だとベーオウルブズに関わった奴らは、頭がイカれるとかなんとか。

・・・・・・もしかして軍上層部も頭をヤられたんかね?

 

そんなことを考えてたら、コクピット内に警告音が響き渡る。

 

「む? この反応は・・・・・・」

 

俺達と同じ量産型ゲシュペンストMk-Ⅱが多数、それとそれを率いる様に青い機体・・・おそらく特機と思われる物が一機。

 

「友軍のコード・・・・・・しかし、あれは・・・・・・?」

 

隊長から困惑の声が漏れる。

すると青い特機らしい機体以外は全て去っていった。

 

「あのような機体が出ているとは聞いていない。もしや・・・・・・!? こちらはピーターソン基地所属、ホーク1! そちらの所属と官姓名を明らかにされたし!」

 

相手は何も答えず、青い特機は戦闘の構えを取り、動きだす。

 

「隊長! 仕掛けてきます!」

「ならば、奴はテスラ研を占拠した連中の一味か! 各機、散開! 迎撃せよ‼」

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