ニチアサでよく見る敵組織の長に転生したんだが…科学とファンタジー両方かよ!?   作:平和推し

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 前回、トンデモなカルトを作ってしまった主人公、それに助けを求める人々は自らの過ちに気づくのか…

 そしてヒーローやヒロインも1人の人間、助けを求めるのは当然の権利としてある少女は助けを求めるのだった…


10話 ヒーローモノで誘拐はよくある事(重犯罪です)

 黄桜崎家、それはメタい話、ニチアサを始めとするアニメや漫画におけるお金持ちポジションの家であり、主人公サイドの心強い味方である。

 

 そしてそんな黄桜崎家の次女黄桜崎瑠美(ルビー)は母親である翡翠の部屋で母に甘えていた。

 より正確に言うのなら、自然とそうなったと言うべきか。

 

 「それでな!アタシのパンチがドーンと炸裂!こうして信号機のヤミーズを倒したって訳。」

 「あらあら、すごいのねぇ。でもお母さん心配だわ、貴女が怖い目に遭わないか…」

 「心配しないでよ。アタシには友達もプリもいるんだから」

 

 その声を聞いて大人しく後方待機していたプリも会話に加わる

 

 「その通り!オイラ達がいるから大丈夫…なはず…ごめん、ルビーオイラ達ヤミーズとの戦い以外は正直無理だよ…ごめんね。」

 「大丈夫だよプリ、アタシも護身術とかで中々強いからさ!」

 「あらあら、なら安心…ゴホッ!ゴホッ!」

 「「大丈夫!?」」

 

 しばらく咳き込んだ後、翡翠は安心させるように2人を撫でると微笑み

 

 「心配無いわ、いつもの事だし…」

 

 と言った。

 しかし、瑠美とプリはそれが無理をしているようにしか受け取れず、部屋から出た後も表情に陰りが見えた。

 

 「プリ…その、魔法って…」

 「ダメだよ…オイラ達が君たちに与えた魔法はヤミーズと戦う事以外には効力を発揮しないんだ。だからその…」

 「いや、アタシも分かってるよ。お母さんのは今の医療だと完治は難しいって…皆を守れる魔法少女なのにね…」

 

 

 所変わってジルムートのいる執務室にて…

 

『じ、じるむーとさまなんとかしてください!すくいはないんてすか』

 「大丈夫?でちゃいけない物が出てる声だけど…」

 『おろろ〜ん!おろろ〜ん!(泣き声)』

 「いや懐かしい泣き声!?大丈夫?もう今日直帰でいいよ!?」

 

 宥める事十数分…

 

 『ぐすん…と言う訳でジルムート様、なんとかできますか?』

 「確かにそれは不治の病だなぁ…」

 『まさか無理…』

 「だが今は違う!」ギュッ

 『流石です!ジルムート様!で?どのような方法で…』

 

 最早言われるのに慣れた感激の言葉を聞き流し、監視をしている諜報員にジルムートは話す。

 

 「普通に正面から行った所で門前払いを喰らうだろう」

 『確かに我々…普通に悪の組織でしたからね。プリスタガール達が大人しく渡してくれるとは思いません。』

 「なので…患者を誘拐をします。」

 『だから気に入った。…すいません言わなきゃいけない気がして…』

 「あ、大丈夫。気にして無いから」

 

 そしてジルムートは軽く咳払いをすると高らかに(なるべく悪役っぽく)笑う

 

 「忌々しいプリスタガール達よ!我々に楯突いた…いや敵対をしたその意味を思い知るがいい、フハハハハ!!(まぁ…多少の善行しても今までの悪役ムーブで上書きできるし…ヨシ!)」

 

 

 数日後、ジルムート達は黄桜崎家にて母親の部屋の天井から構成員を侵入させて、彼女を麻酔で眠らせてからダミー人形(魔法で普通の人には見分けがつかない)とすり替えて、プリスタガール達をとある倉庫地区に呼び出す事に成功した。

 

 『作戦は順調か?』

 「勿論ですジルムート様!アルマリア様は一応らすぼす?枠なのでこの私、ダークナイトにお任せを!」

 『そうか…なら気をつけて行けよ?』

 「はっ!かしこまりました。」

 

 その時…

 

 「おいゴラァ!何しれっと病人誘拐しとんじゃぁ!!ブッ◯すぞ!」

 「ヒィ…ル、ルビーちゃん怖いよぉ…」

 「先輩!?武器を向けないで下さい!アレは味方です!」

 

 「…ジルムート様?ハナシトチガウ…」

 『マジでごめんて』

 

 最早全年齢の枠からはみ出した怒りの形相を隠そうともしないルビー、それに怯えるアメジストとアメジストを窘めつつも、ルビーと距離を置くアクアマリンと言う、なんとも言えない状況のプリスタガール達が登場した。

 

 「お前たち!さっさと母さんを返せ!」

 「そ、それはで、できないな!」

 「あぁん!?」

 「ヒュ…!(怖いよぉ〜)な、何故かだって?それはお前たちを倒すために人質にしたからだ!」

 「ふざけんなぁ!」

 「ルビーちゃん…」

 「オイラもふざけるなと言いたいけど…アレ見たらねぇ?」

 

 仲間からも評価が危険人物になり始めているルビーは続ける

 

 「母さんは病気なんだ!それを知ってやってんのか!」

 「はい、存じ上げております。」ガクガク、ブルブル。

 「なら返せ!」

 「あ、病気でしたら治しておきました。」

 「「「「は!?」」」」

 

 惚けた顔をしたプリスタガール+1匹にダークナイトは説明する。

 

 「ジュネーブ条約(赤十字条約)に基づいて、我々は一応の捕虜であるルビーの母親に健康的かつ安全性のある捕虜生活として、無償の医療を施しているからな。それで治しておいたぞ。」

 「なんで悪の組織がそう言うとこしっかりしてるんだよ!?ふざけんなァ!」ドゴッ!

 「痛い!?ちょ、待って!」

 「ルビーちゃん!ステイ!」

 「あわわ…お、落ち着いて…」

 「オイラ頭痛くなってきたよ…」

 「大丈夫か?頭痛薬でも処方してやろうか?」

 「やめてくんない?余計酷くなりそう…」

 

 『…なんだコレ』

 

 思わずツッコミを入れるジルムートであった。

 




 次回!闇堕ちは様式美!
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