ニチアサでよく見る敵組織の長に転生したんだが…科学とファンタジー両方かよ!? 作:平和推し
「またいらして下さいね!」
「分かった!それじゃ!」
ジルムートはとりあえず“あまりにオーバーキルな代物は作るなよ?”とハルコネに言って次の工場に向かった。
しかし、次の現場は工場というよりは…格納庫である。
「ようこそジルムート様!第一機甲兵団格納庫へ!責任者のダークナイトです!」
「すまないな、魔法少女と戦う以外にもこんな事を任せてしまって…」
軽く頭を下げるジルムートに、気にした様子を見せずに慌てて言葉を紡ぐダークナイト。
「お気になさらないでください!私コレでも満足しています!我が父亡き後に、特に一大事が起こる事なく、毎日剣を振るう虚しさよりもずっと良いです!」
「そ、そう?ならいいんだけど…」
ジルムートはとりあえずダークナイトに案内をさせる。
「ジルムート様もご存じの通り、我々ダークネス帝国の人間は、一般市民でもかつてライトワールドに存在した“都市国家スパルタ”の兵士の5倍程の強さです。」
「(改めてチート種族だな)そうだな。」
「そして鍛えた兵士達は市民の3倍ほどの強さ…ジルムート様やアルマリア様、その他幹部などの強者になれば一般兵と比べても数十倍の差があります。しかし所詮は生身、ミサイルなんかの直撃に無傷で生き残れるのは幹部クラスまで、それ以外の戦闘員は負傷、最悪死亡します。」
「(逆に幹部と俺含めた王族ってなんなの?野菜人?)確かにな。」
ダークナイトは立ち止まって両手を広げ、通路の横に立ち並ぶ艶消しの黒い、ゴツい見た目のロボスーツを指し示し話を続ける。
「そこで開発されたのが、ここにある魔導機甲兵!魔法金属と魔術工学による複合技術で、電子部品に頼らない高機動、高出力の特殊なアシスト機能付きの鎧!」
「確か…既存の人類が持つ、EMP(電磁パルス)兵器の一切を受け付けないで、一人の兵士が、装甲車並みの戦力になるんだったな。」
ジルムートの言葉を肯定するようにダークナイトは続ける。
「その通りでございます。これのモデルになったロボット兵器などは、EMP兵器を使われたらアッサリ無力化されてしまいます。既にそう言う目的の兵器を搭載した車両などが、各国の軍隊に存在しているのは調べがついております。」
ジルムートは味方にも被害が出るEMP兵器の対策として、冗談混じりで作ったコレらが意外といい出来なのに満足しつつ、続けさせる。
「そこでコレは既存の電子部品を一切使わず、代わりに長年の魔術工学で培われた大量の技術を利用し、魔術と科学の合体で生まれました。EMP兵器もコレの前では今はありません。チャフグレネードを使った所で意味もなく、さらに…」
ダークナイトは機甲兵団用の武装を持って来て、説明を交えて話し始める。
「機甲兵団専用武装として、配備されているこの『対敵戦闘車両兵器用歩兵用
ダークナイトはそれよりもはるかにゴツい砲を指差して続ける。
「コチラが特殊部隊用のマークⅡ。最大射程4キロ、ベルト給弾式のオートマチック仕様、砲の数は二刀スタイルのため2つ、広範囲立体殲滅用爆裂躑弾頭『ウラディミール・マリア』を4つ、給弾ベルトの入った弾倉コンテナが二つとなっており、コレさえあれば敵戦車部隊だろうが粉砕可能です。」
「なるほど…だが近接装備もあるのだろう?」
ジルムートがダークナイトに尋ねるとダークナイトは胸を張って答える。
「勿論です!」
そしてダークナイトは、各種近接武装の説明を始める。
「コチラがプラズマブレードのバルディッシュになります。そしてコレは衝突の瞬間に、重量が増大するモーニングスター、コレが超高速分子振動する刃を持つ“プログレッシブソード”、どれもコレも既存の戦車の装甲を大破させる性能です。」
ジルムートは内心、(ザ◯のヒート◯ーク、ガン◯ムのガ◯ダムハン◯ー、エ◯ァのプロ◯レッ◯ブナ◯フだと!?なんでコレが!?昔のロボアニメとか漫画を休憩室に置いておいたのが原因か!?)と混乱していたが、それはそれとして、答える。
「なるほど、良い…やはり近接格闘は唆るな。」
「その通りです!やはり鉄火場はこうでなくては!」
完全にロマンでしか無いが…と内心思ったが口には出さなかった。
「そういえば、ジルムート様」
「どうした?」
ジルムートはその後も巨大な機甲兵(
「最近、ロボット兵士を一体作りましたけど…ナニに使うおつもりでしょうか?」
その質問にジルムートはニヤリと笑い…
「正義の味方とは何か?それをクリスタレンジャーに教えてやるのさ」
悪役らしい笑みを浮かべた。
次回、『ジルムートの原罪』
お楽しみにするっピよ!