ニチアサでよく見る敵組織の長に転生したんだが…科学とファンタジー両方かよ!?   作:平和推し

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 タコ野郎の原罪の後にはメイドインアビスを見ましょう。
 可愛い女の子とその子を守るロボット少年のハートフル(ボッコ)なファンタジー冒険譚です。

 少なくとも民明書房にはそう書いてあります。


15話 ジルムートの原罪(注意!心臓に少し来ます)

 「またアンタ問題起こしたの?中学になったってのに。チッ…あー、めんどくさい…」

 

 私…昏井 暗奈(くらい あんな)の母は私が嫌いだ。

 愛していないと言った方が分かりやすいかもしれない。

 

 故郷から離れた都会の大学で父に当たる人物と出会い、私を在学中に授かり大学を辞めて父に当たる人物と同棲していた時は大変だったが少なくとも幸せだったらしい。

 

 それも長くは無かった…私が生まれる少し前に父に当たる人物は、籍を入れる事なく金を持ち出して行方をくらませた。

 気づいた時には母は実家から勘当され、胎の中にいる私を一人で産むしかなかった。

 そして私を育てていた母は若くて頼れる人も無く、更には金稼ぎと育児を両方こなす日々の中で、私に愛を向けることに疲れ、冷たく当たるようになった。

 私を育てていく中、母は地元や大学で人気の美しかった顔立ちはやつれて急激に老けて衰えた。

 

 私は周りの子達が新しい洋服を買ってもらう中、私は安くて地味な服を着ていた。

 服を汚しても洗ってもらえる事が少なく、更には散々怒鳴られてはそのまま次の日も着させられたので、私は服を汚さないように周りの子達と一緒に遊ばなくなった。

 皆が、新しくて楽しそうなおもちゃを買ってもらう中、私のおもちゃは古い薄汚れた人形だった。

 児相に疑われないようにとシャワーは毎日浴びれたけど、長くは浴びれ無いので私は急いで髪を洗うしか無かった。女の子達がサラサラした髪を自慢している時、私の髪はゴワついていた。

 

 「お前ビンボークセーな!」

 「俺知ってる!こういうヤツはコジキっていうんだぜ!」

 「怪人コジキか?俺がやっつけてやるよ!」

 「やめなよ男子〜本当のこと言ったらカワイソーじゃん」

 「ダサい服着てるのもコイツがビンボーだからだしね。」

 「「「「ギャハハハハ!!」」」」

 

 小学校になったら当たり前のように嫌がらせや悪口を言われた。クリスタレンジャーとかいうヒーローに憧れる男子の的にされたこともある。

 先生に言ったらしばらくは静かになったが、全員が目立たないように嫌がらせを続けて、私は助けを求めることを諦めさせられた。

 勉強は学校ではノートを落書きされ、教科書を隠された。先生に相談したら席に戻った時には、隠された物は直ぐに元に戻っていたので、私はかまって欲しくて自作自演したと先生に叱られて呆れられ、皆から嘲笑われた。

 家に帰ったら母に机に“貴女の為よ、口答えしないで”と何時間も向けられて勉強させられた。勉強以外をしようとすると、怒鳴られ髪を引っ張られるのですっかり冷めた夕飯を急いで食べて、何度も寝落ちするまで勉強させられた。

 

 中学に上がったら少しはマシになるかと思ったがそんな事はなかった。むしろ私は周りの子達のストレス発散のおもちゃだった。

 

 「お前こないだのテスト満点?…何ふざけてんの?」 

 「ブスが調子こいてんじゃないわよ、なに?その目?」

 「カンニングした癖になんで褒められてんだ?俺に対する当てつけかコラ!」

 「死ね」

 「バーカ」

 「生きてる価値ないだろ?」

 「ゴミ」

 「黙れよ」

 

 学校が終わり最近できた恋人の家に泊まり込み、ほとんど母が帰宅しなくなった帰り道。家電製品を売っている店のテレビから明るく元気な声とポップな音楽と共にクリスタレンジャーのプロモが流れる。

 

 『全国の市民の皆様!我々クリスタレンジャーは決して挫けず、悪を許しません!凶悪で恐ろしい怪人や悪党共は我々!クリスタレンジャーが瞬く間に倒します!市民の平和と素晴らしい日常を守る!愛と勇気と平和の勇士!クリスタレンジャーを今後も応援してください!』

 

 …嗚呼。もし今目の前にヒーローがいるなら聞きたい。怪人よりも悍ましい人間であるアイツらをあなた達はどうして守れるの?私は助けてくれないの?

 …ヒーローなんて馬鹿みたい…大嫌い

 

 そう思いながら家に向かっていると背後から声をかけられた。

 

 「ねぇ君が暗奈ちゃん?」

 「え…はいそうですけど…どちら様ですか?」

 

 振り返るとどこかの高校生らしい金髪でチャラい鎖のネックレスをつけた男子がニヤニヤした笑みを浮かべて立っていた

 そしてその後ろからクラスメイトの所謂一軍女子と呼ばれる3人…寺井、寺本、寺田が嘲笑うように話し始めた。

 

 「この人はウチらの先輩なんだけど…最近彼女と別れたらしくて」

 「アンタはブスだけど身体は良いじゃん?」

 「という訳で付き合ってもらいなよ。どうせアンタなんて彼氏今後も出来ないし、処女でいるよりはいいでしょ?」

 「まぁ、んな訳でちょっと付き合ってくれよ?」

 

 私は逃げ出した。

 

 「はぁ、はぁ…此処までは来ないか…」

 

 私は近所にある森の中にいた。人がほとんど訪れない古い遊具の跡しかない公園がある森だが、一人になりたい時によく此処に来ていたお気に入りの場所だ。

 

 (アイツら…人をなんだと思ってるの!?私はおもちゃじゃない…人間なのに…あんなクズの相手をしろって…まるで動物じゃない!)

 

 私がそう思っていると何かモーター音を立てながら重たい足音が聞こえて、顔を上げるとそこには青く光っている二つの目をもち2メートル近い大きさの二足歩行している、黒い装甲板でゴツゴツと武者鎧みたいなロボットが立っていて…

 

 「コンニチワ」

 

 (^^)と目の光で笑顔を表現し、私に挨拶した。




 作者は幸運な事に両親に恵まれているので、偉そうに今辛い人の本音や親身になれるとは思っていません。
 その為拙い想像力と文才での表現になります。
 
 次回、『ロボットのお友達』

 クリスタレンジャーは悪の組織のロボをどうするんでしょうね?
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