ニチアサでよく見る敵組織の長に転生したんだが…科学とファンタジー両方かよ!?   作:平和推し

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 幸薄い少女はひとりのロボットと出会う。
 コレは彼女と変わった友人のお話。

 ちなみに全て悪の組織の作戦です。


16話 ロボットのお友達

 「コンニチハ」

 「え…?」

 

 暗奈の目の前には目の光を(ーー)から (^^) へと変えたどう見ても悪の組織の量産型戦闘ロボ(漆黒のジ◯神様の頭をつけた漆黒のリ◯オー)に見える存在が、笑顔を表現して挨拶をしていた。

 

 「オヤ?モシカシテ…コンバンハガ、正シイ?」

 「えっと…誰でしょうか?」

 

 不思議そうに首(に当たるワイヤーや、配線などの回路がありそうな蛇腹装甲部分)を傾げるロボットに、そう言う暗奈だったが、直ぐに“いや、どう考えても厄ネタだよね?私消される?”と思って言い訳を考え始めたが、ロボットは彼女を気にせずに(機械なのでそれは無いかもだが)話し始めた。

 

 「ワタシハ、機体名『CRZTー00プロトタイプ』ト申シマス」

 「(わ、分かりづらい)ど、どうも昏井暗奈です。」

 「チナミニ『CRZT』ハ『クリスタレンジャー絶対倒す』ノ略称デ、ワタシハ、ソノプロトタイプデス。自己学習機能ヤ、飛行機能、カメラ、インターネット検索ナド多機能ノロボットデス!」 

 「作った人ってもっといい名前無かったの?」

 

 思わず暗奈は突っ込むが、ロボットは気にした様子を見せずに話を続ける。

 

 「サア?貴女ハナニヲシテイルノデ?ワタシハ、ココニ“済マナイ君ハ少シ特殊デネ”ト放置サレマシタ。」

 「(捨て猫ならぬ、捨てロボ?)そうなの…私はね…」

 

 暗奈は相手がロボットだからか、自分の今まで溜まっていた様々な事、片親で愛されていないこと、学校でイジメられたりしている事、自分は周りの人から愛されていないんじゃ無いか…などをロボットに話した。

 

 「…ごめんなさい。今までこんな事言える人?ロボ?とにかくいなくて…」

 「…暗奈さん。良ケレバワタシト友達にナリマセンカ?」

 「え?友達?」

 「ハイ、ワタシは貴女ノ境遇ガ良クナイモノだと、認識シマシタ。ソレニワタシはロボットデス。貴女ニ危害ヲ加えるヨウナ真似はシマせん。」

 

 自己学習機能が働いているのか、最初よりも会話が流暢になって喋り始めたロボットに暗奈は…

 

 「(信じていいのかな…こんな私でも友達とか…)良いの?私クラスの人より可愛くないし…根暗だし…」

 「?ワタシが思うニ、ソレはあり得マセン。貴女ノ顔立チハ平均値ヨリ高ク、スタイルヲ含メテ貴女は美しいです。それにコーディネートに自信ガナイナラ、ワタシガ行いマス。」

 「そ、そんな…綺麗なんて…」

 

 照れて赤くなる暗奈にロボットは目の光が(^^)になる。

 

 「ワタシの事は…渾名デモ付ケテ下さい。ドウ考えテモ呼ビズラいので」

 「え?んーと…“ロボ太”はどう?」

 「採用」

 「え?良いの?何も捻りも無いけど…」

 

 今までやりたくても出来なかった事が連続して、最初よりも声色が明るくなったことを、センサーで感じているロボット…もといロボ太は、彼女の手をゆっくりとした動作で自分の装甲に覆われた大きな手で優しく包む。

 

 「構イマセン、暗奈さんがワタシの為ニ、考エ、悩ンデクレタ名前です。ソレダケで、ワタシは嬉しいデス。」

 「そっか…ありがとう、ロボ太。」

 「イエ、此方コソよろしくお願いシマス。暗奈さん」

 

 

 【ジルムートside】

 

 秘密結社ダークネス総合作戦司令室にて

 

 「…と、いう感じでロボットは…」

 「いや、ロボ太だ。…あの子が付けてやった名前で呼んでやろう。我々からすれば量産型の一体に過ぎぬが、あの少女にとっては初めての親友だ。その思いは尊重してやらねば…」

 

 ジルムートの言葉にハッとした部下は言い直す。

 

 「失礼しました。ロボ太は予定通りあの少女と友誼を結び、今現在ステルス装甲で彼女の住むボロい平屋建ての住居に隠れています。」

 「なるほど…ところで少女、暗奈嬢の母親は何をしているのだ?」

 「大変ふざけた事に、恋人と逢瀬を重ねるだけでなく、娘に毎月一定の金を送っている別居状態になりました。」

 「は?」

 

 ジルムートが思わず聞き返すと、部下はより詳しく説明をする。

 

 「なんでも友達ができてテンションが高かった暗奈嬢が、母親がダメ元で言ったことをOKしたせいで…このような事に…普段なら断るような事でしたが…」

 「大変だなぁ…暗奈嬢。ともかく、今後は彼女とロボ太には我々の中でも隠密に長けた幹部の1人に監視を任せる事にする。お前たちには悪いがコレは重要な作戦だから理解して欲しい。」

 

 ジルムートはこの作戦成功の為に、幹部を贅沢に1人使用するという選択をとった事で、本気を感じた部下は恭しく頭を下げる。

 

 「かしこまりましたジルムート様。ところで…その幹部の方は例のアレですか?」

 「…ハァ。その通りだ。我々ダークネスの作り出した怪人の幹部。“クロ”!作り出したバイオ研究所が提出してきた正式名称は…」

 

 何故か互いに微妙そうな顔をしたジルムートと部下。

 

 「正式名称“高身長爆乳腹筋バキバキ太ももムチムチ褐色肌・尻尾猫耳ケモ顔オッドアイ・メカクレボクッ子スネークタングバイセクシャルチョイ性格S・マイクロ赤レザービキニクノイチキャット…怪人“にゃんこクロちゃん(はぁと)だ。……正直言って性癖大渋滞のネタキャラみたいなやつだが、まさかまさかの研究所稼働して歴代最高傑作の隠密アサシン怪人という奴だ。」

 「アレを完成させたバイオ研究所の職員は、その日の内に職員の六割が男女問わず食べられる(意味深)という大惨事が起きたそうですね。」

 

 ジルムートは思わず渋面を作る。ハッキリ言えばこんなしょうもない事で作る顔では無いが…。

 

 「まぁ…それしか無いんだよなぁ。性能はいいのだ性能は…」

 

 2人は揃ってため息をついた。




 次回も楽しみに!
 幹部クロの活躍はまだ先なのでお楽しみに!
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