ニチアサでよく見る敵組織の長に転生したんだが…科学とファンタジー両方かよ!?   作:平和推し

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 孤独だった少女とひとりぼっちのロボットの日常です。

 もちろん悪の組織の作戦に含まれています。


17話 昏井暗奈の幸せな日々

 よく晴れたある日の朝、安い同じデザインの平屋が並ぶ中、一家の平屋で少し変わった友人同士が朝を迎えていた。

 

 「暗奈さん、起キテ下サイ。学校ノ登校時間を考エルと、ソロソロ起床する時間デス。」

 「う〜ん、んっ?わっ!?なんだ…ロボ太か…。わかったよ起きたから…」

 

 暗奈は眠たげだったが、ロボ太を視認して驚いた事で目が覚めた。

 

 「スキャン中…バイタル正常確認。朝食はスライスチーズとハムのサンドイッチと、グリーンサラダ、コンソメスープにイチゴジャムのビスケットサンドです。飲み物は温めた牛乳でヨロシイデスか?」

 

 暗奈のバイタルチェックを手早く終えたロボ太は、暗奈に朝のメニューを確認し、飲み物が牛乳で良いかを確認する。

 

 「それで良いよ。毎日ごめんねロボ太。朝ご飯も夕飯も任せちゃって…後、洗濯とかも…」

 

 申し訳なく謝る暗奈にロボ太は目の光を(^^)へと変えて、着替えを手渡しながら答える。

 

 「気にシナイでクダサイ。私には魔導式水晶反応炉がアルノデ食事も不要デスシ、ワタシは半分居候の形デス。着替え終ワッタら洗濯シマスので、洗濯機の所に出しておいて下さい。」

 

 ロボ太はそう言って朝食に出す牛乳を温めるために部屋を出て行った。

 

 

 朝食を食べながら、暗奈は“年頃の少女の髪は丁寧に整えねば…”と言うロボ太によって、丁寧に髪の毛を櫛でとかれるという(ロボ太が同棲するようになってから日課の様になった。)以前よりも生活の質が上がって、憂鬱だった朝でも気分良くなっていた。

 

 「今日も美味しいよロボ太。」

 「光栄デス。やっぱり暗奈さんニハ、笑顔が似合いマス。コノ髪もヨリキレイになりましたね。」

 「ロボ太が凄いんだよ。本来は戦闘用なんでしょ?」

 「製作者は、試作品と言ッテイマシタ。ナノデ詰められるダケ、機能が満載ナノデショウ。」

 

 そうして朝食を食べ終わり、ロボ太に玄関まで見送られ、暗奈はスキップしながら登校した。

 

 学校にて男子生徒たちの会話

 

 「最近昏井さん、可愛くなったくね?」

 「お前もそう思うか?いや〜、よく見れば美人なんだよな」

 「確かに、前から思ってたんだけど、掃除とかも真面目だし勉強も出来るよな?付き合いてぇ〜」

 

 一方女子生徒たち

 

 「前昏井さんにノート見せてもらったらめっちゃわかりやすかったのよ!先生より上手いんじゃねぇかってぐらいで!」

 「それな、マジ神ってるわ」

 「寺井とかは外見以外アレだしね…」

 「エンコーとかしてるって聞いたよ」

 

 暗奈は気づいて居なかったが、一軍女子に目をつけられないようになんとなく無視したり、無関心をしていたクラスメイトや、他クラスの生徒達は最近明るくなり、近寄り難い雰囲気が払拭された暗奈に好意的だった。

 幼さが残りつつもしっかりパーツの整った顔、165を超えて170近い高身長、それに見合う豊かなプロポーション。

 男子が(おお〜、俺皆と違って、こういう子に惹かれがちなんだよなぁ…)となるのも当然である。

 しかし…

 

 「チッ…なんなのアイツ…ムカつくわぁ…」

 「ウチらの方がイケてるし…」

 「勉強出来るアピールうっざぁ〜、何?良い子ちゃんなの?キモッ」

 

 それをよく思わないのは、いじめっ子であり所謂一軍、スクールカーストの上位に位置して支配者を気取る馬か…寺井、寺本、寺田である。

 援助交際をしているという噂が立つぐらいには不真面目な学生である。

 

 「アイツがいきなり色気づいたのはなんでなの?」

 「男?いや、アイツ告る物好きいるっけ?」

 「放課後着けてみる?」

 「今日はやめとこ、新しいファンデ買ったから試したい。」

 「マジ?行っていい?」

 「オケ」

 

 彼女達は暗奈の変わり様に疑問を抱き、調べようと思うもまずは新作コスメを優先する辺り、不真面目なのは事実である。

 

 そして放課後、暗奈が自宅に戻ると家中に、香ばしくて良い匂いがしてロボ太が何を作っているのかと台所を覗いて見ると…

 

 「う、鰻!?ロボ太何それ!?」

 「昼間の事ナノデスが…“ニャハハ、お届け物だよロボ太君、ボクと同じ組織の君宛にあのお方から差し入れだよ”と何処カラか声が聞こえてキテ、机の上ニ捌カレタ状態で、真空パックに入った生のウナギが置イテあったノデス。」

 

 ロボ太が“秘密結社ダークネス所属怪人“にゃんこクロちゃん(はぁと)おススメ養殖特上鰻(生)セット”と書かれた開封済みで、中身のない真空パックの袋を暗奈に見せつつ説明する。

 

 「…色々ツッコミ所が多いけど…毒じゃ無いよね?」

 「生のウナギは毒デス。」

 「違う違うそうじゃない。というか生だと毒なの?」

 「ハイ、正確ニは血液デス。」

 

 真面目に回答するロボ太に感心した暗奈は鰻の蒲焼に目を向け言う。

 

 「兎に角…今日は鰻食べれるってコト!?」

 「オカワリモありマスよ。」

 「やった!ありがとうロボ太!」

 

 暗奈は嬉しくなり、ロボ太に抱きつく。

 硬いが排熱などで暖かいボディを感じながら暗奈は間違いなく、今までの人生でもとびきりの幸せを噛み締めていた。

 

 しかしその数日後…

 

 「昏井ちゃーん?そのロボット、悪の組織のやつだからさ?」

 「「「通報しちゃった⭐︎!」」」

 「クリスタレンジャーの反応を確認。逃走シマス」

 「待ってロボ太!」

 

 平穏は奪われた。




 次回…さようならロボ太!正義執行クリスタレンジャーをお楽しみに!

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