ニチアサでよく見る敵組織の長に転生したんだが…科学とファンタジー両方かよ!?   作:平和推し

21 / 45
 隠し事はいつの日にかバレてしまうもの。
 それに善も悪もない、万人に等しく起こりうる事なのだ。

 それが例え友を失う事であったとしても…


18話 ロボ太よ永遠に

 クラスメイトの寺井、寺田、寺本達により、社会的には正しい通報によって、ロボ太は逃走を選び暗奈と出会った緑豊かな公園に隠れていた。

 

 「暗奈さん、ワタシはモウダメです。こうしていてもスグに見つかりマス。貴女はワタシに脅されてイタという事で…」

 「ヤダ!ロボ太は大事な友達だもん!絶対に離れないからね!」

 「暗奈さん…」

 

 自分から離れようとしない暗奈にロボ太は沈痛そうな気持ちを表しているのか(´・ω・`)(\ショボン/)という顔文字を表示する。

 その時…ロボ太にとっての死刑執行人が現れる

 

 「赤い勇気!クリスタレッド!」

 「青き正義!クリスタブルー!」

 「気高き黄色!クリスタイエロー!」

 「緑の忍耐!クリスタグリーン!」

 「淡い癒し!クリスタピンク!」

 『正義の味方!クリスタレンジャー参上!!』

 

 謎の背景爆発*1と共にポージングを決めたそれぞれのカラーをしたクリスタルみたいな、キラキラした装甲パーツが特徴のヒーロースーツを身に着けたクリスタレンジャーが登場した。

 

 「く、クリスタレンジャー…ロボ太…どうしよう、どこに逃げれば。」

 「おいそこの悪の戦闘ロボット!なんて卑怯な真似を!まさかその女の子を人質に!」

 

 クリスタレッドがロボ太に指を指して非難する。

 

 「え、そんな事…」

 「アー、ナントイウコトダー、マサカーバレルトハー。サスガークリスタレンジャーダー(棒読み)」

 「安心して!私たちが貴女を助けるから!」

 

 暗奈の言葉を遮る様にロボ太がクリスタレンジャーに向けてよくぞ見破ったというリアクションと棒読みのセリフを言うと、クリスタピンクが暗奈を被害者だと思い、安心させるセリフと共にポーズを決める。

 

 「カカッテコイ、クリスタレンジャー!」

 

 ロボ太は腕を変形させてブレードを剥き出しにするとクリスタレンジャー達に飛び掛かった。

 だがその動き方は暗奈に一歩も近づけない様に、邪魔をするかの様な動きだった為、動きをクリスタレンジャー達に簡単に読まれたロボ太には目に見えて傷が増え始める。

 

 「くっコイツ…硬いし、人質を取られまいと動くから引き剥がさないと!」

 「レッド!自分がなんとか…あぶねっ!?」

 「カスリハシマシタカ…」

 「大丈夫ですのブルー!」

 「大丈夫だイエロー!」

 

 しかしながらロボ太は傷が増えたとしても、その傷は表面装甲のみであり内部機関に大した損傷はない為、5人相手にも善戦できていた。

 

 「レッド、妙ではござらんか?いつもならこういう強敵には構成員がつきものでござったが…おいどん達以外にいないでごわす」

 「グリーンの言う通りよレッド、あの何がしたいんだかよくわからない連中が居ないわ…」

 「…確かにグリーンとピンクの言う通りだ。ブルー、一旦様子見…」

 

 グリーンとピンクのロボ太の行動分析を説明されたレッドが、様子を見てからでもと言おうとした時、小型のコンテナが地面に落ちそれと同時にレッドの父である赤石良太郎博士から通信が全員に入った。

 

 『全員、新武器【クリスタカノン】を使うんだ!それを使えばあの程度敵ではない!」

 「親父!?それなんだけど…」

 『早くしろ!相手は人質を取って悪事を働こうと企む悪の組織だぞ!正義を成すんだ!』

 「わ、分かった。」

 『そうだ!それでいいんだ!その武器の使い方は水鉄砲と同じ、狙って撃つ!以上だ。コンピュータが相手の反応をロックしてくれる機能付きだぞ!』

 

 有無を言わさぬ口調で攻撃を命じる赤石博士の新武器を、クリスタレッドはコンテナから取り出すとロボ太に向けて構える。

 

 「ヨシ…喰らえ!『クリスタカノンショット』!!」

 

 その時、無機質な電子音がクリスタカノンから流れる…死の宣告、それもヒーローとして最悪のものが。

 

 『ターゲットの()()()()()()()。レンジャースーツとの同調を開始…完了。ターゲットロック…完了。エネルギー集中…』

 「は?待て!おい…なんで勝手に()()()()()()()!?」

 「レッド!?撃つな!おい!博士!?」

 『なんだと!?ロボスーツを着た敵じゃ無いのか!?』

 

 クリスタカノンが狙ったのは…暗奈だった。

 そしてエネルギーがMAX表記になり…悪を倒す正義…であったはずの光線が放たれた。

 

 「逃げろォォ!!」

 「レッド!!」

 「間に合いませんわ!」

 

 暗奈は自身を殺す光を見ながらも何処か納得していた。

 

 (ごめん…ロボ太。私のせいで迷惑沢山かけちゃったね…でもコレで貴方にもう迷惑は…)

 

 その時…ドンッ!!ジュワァ…

 

 「え?」

 「なんで…」

 「『馬鹿な!?』」

 「マジかよ…」

 「嘘でしょう!?ありえませんわ!」

 「なんという…」

 

 そこに立って居たのは、鋼鉄の両腕を全て溶け落とし、少女に背を向けて堂々と立っているロボット…ロボ太がいた。

 

 「ロボ太!?なんで!なんでこんな事を!私なんかの為に!」

 

 思わず駆け寄る暗奈を振り返ったロボ太は(^^)の表情を向けたが、画面のひび割れが痛々しく、火花が涙の様にパチリ、パチリと地に落ちていた。

 

 「暗奈さん…ワタシと友達にナッテくれてアリ…ガトウございます。貴女は、幸せにナッテ下さい…結婚してシワシワのおばあちゃんにナルマデ…」

 「ロボ太!なんでそんな事言うの!ロボ太は私だけのスーパーマンだったよ!私が治すから!何年掛かっても!」

 

 しかしロボ太は再び彼女に背を向け、クリスタレンジャー達を見た。

 その視線を受けて彼らは自分達が酷く恥ずかしくなり俯いた…が、彼らに通信が入る。

 

 『全員聞け、ターゲット機能を調整した。先程の様な邪魔は入らない』

 「親父…それでいいのか?本当に?」

 『()()()()()()。なんだ?お前達は悪の組織の味方をするのか?ならこちらで操作するぞ?』

 

 そして再びクリスタカノンにエネルギーが集まって瞬間、ロボ太がそれを蹴り飛ばし…

 

 「セメテ…暗奈さんを傷つけようとしたスクラップは道連れデス!」

 「ロボ太!待っ…」

 

 暗奈の制止を無視してロボ太が己の脚を振り下ろした瞬間、紅蓮の花弁が開き、彼女の鋼鉄製の冷たい身体と暖かい心を持ったたった1人の友人は融解しながら爆散した。

*1
五色の煙と光付き




 別にヒーローは悪いことしてませんよ。
 ロボ太にヒーローに向けられるカメラは無いんですから

 投稿が遅れたのは“田舎に帰省した時四天王”
 やたら食べさせてくる親戚。
 マシンガントークご近所さん。
 帰省の挨拶回り。
 長時間移動の疲れ。
 構ってくる親戚の子。
 
 との戦いの為です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。