ニチアサでよく見る敵組織の長に転生したんだが…科学とファンタジー両方かよ!?   作:平和推し

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 クリスタレンジャーはみんなの正義の味方!
 悪は許さない!

 そんなふうに考えていたけど…本当にそうなのか?俺たちは本当に必要とされているヒーローなのか?

 悩むレッドだったが…


27話 クリスタレンジャー大勝利?悪の組織の思惑とは…

 「ハァ…最近やらかしてばっかりだよなぁ」

 「どうした?お前らしく無いな赤石?」

 

 学校にて机に突っ伏して元気が無い赤石に、らしくないと声を掛ける蒼井

 

 「分かるか?ホラ…前に倒した花粉の怪人でめちゃくちゃ色んな人に迷惑かけたじゃん?」

 「あぁ…あのマジ絶コロなヤツか?」

 「おう…なんかいまだに殺意高くね?」

 「当たり前だ、ライティさんとかが俺らを心配してきてくれなきゃ今頃死んでたぞ!」

 

 殺意の籠ったオーラを放つ蒼井に赤石は若干引き気味だが、それは仕方がない事である。

 先日の花粉王は怪人状態でも凄まじい被害者が出るほどの強力な特殊能力を持っていたが*1、花粉王が巨大な形態に進化した時、その力は更に上がった。

 今まで人類が発症した花粉症の原因はスギ、ブタクサ、ヒノキ、カモガヤが代表的だと思われているのだが、実際には60種類以上の植物花粉でアレルギーが確認されていて、巨大化した花粉王はそれら全ての花粉をボフボフと出しまくっていたのだ。

 死人が出なかっただけ奇跡である。

 

 「あの後親父はライティさんをめちゃくちゃ恨んでたよ。“非科学的な怪しい悪徳宗教なんぞになぜ一般人は歓喜したのか?”って…じゃあ親父は100万以上出して治療出来るのかよ。それが答えだよ。」

 

 赤石は元々クリスタライダーや初代クリスタレッドとして活動し、更には研究所も引き継いで運用している父親とはすれ違う事が多かったが、ここ最近では思春期や反抗期も相まって、それが顕著になっているようだ。

 

 「それは確かに…ライティさん達の魔法とか奇跡?は理屈はわからないけど、悪いもんじゃ無いし、何より…あれはそういうモノって納得がいくからな〜、そりゃ理屈やどうしてこうなっているのかハッキリしている化学は凄いけどさ?時には理屈では説明できない事に縋りたいのも人間だろ?」

 「難しいことは分からねえけどそんな感じだ。」

 

 その時セブクリスベルトから出動要請アラームが鳴り響き、2人は顔を見合わせた。

 

 

 「怪人ハマチマグロ様のお通りだ!全員クリスマスにはサーモンを食え!」

 

 そう言いながらサンマと書かれたタスキを着用し、タチウオと銘打たれた刀を背負ったカニの頭とウニがあしらわれたトゲトゲした鎧を身につけた怪人が、よくわからない事を宣いながら暴れているとクリスタレッドとブルーが悪を許さんとやってきた。

 

 「「お前はここで倒す!!」」

 「フン!やってみろ!」

 

 …数十分に及んだ戦いを制した2人は、歓声を上げる市民に手を振りながら学校に戻った。

 

 「やっぱり俺ヒーローやってて良かったて思えるわ」

 「お前らしいや」

 

 しかしその後も…

 

 「怪人センジュカンノーン参上!」

 

 「阿修羅像では?おいどんが見るに頭三つに手が六つでごわす」

 「よくわからない怪人ですわね!やりますわよグリーン!」

 

 それを倒した数時間後には…

 

 「怪人レンチンモヤシ参上!」

 

 「おりゃ!」

 「クピッ…」

 「私1人で倒せたんだけど…」

 

 ピンクの前に弱そうなモヤシ、しかもレンチンしたモヤシの怪人が現れ…

 

 その翌日には怪獣が現れるも、クリスタキングの前に破れ去り…と思いきやその数時間後にはプラナリアの怪人が現れ、ヒキニート程度の戦闘力となんJ民のレスバ口撃力(こうげきりょく)、ゴキブリよりもしぶとすぎる生命力で精神的に辛い戦いが起きた。

 

 期末テスト当日には遠くの街でやたらと逃げ回り、人々に迷惑をかける改造人間…ダークセブクリスベルトで悪の組織の策略で変身したク◯ドや支那の人々…を鎮圧するのに駆り出されて翌日に受け直し…

 

 「「「「「なんかおかしい!」」」」」

 「ダークネスの連中何考えてるんだ?」

 「レッドのいう通りだな」

 「ここ最近怪人や怪獣、改造された人やダークセブクリスベルトの模造品による事件やらは先代の時より多くなってるわ…」

 「しかもこの3ヶ月年末に向かうように増えていますわ」 

 「おいどんの受験勉強が…」

 

 クリスタレンジャーはダークネスの企む事が分からず、大事な勉強を疎かにして闘うハメになっていたが、セブクリス研究所は怪人退治のお陰で人気が戻って来ているので、逆にこの状況を喜んでいたのでレンジャーと本部の温度差が増していた。

 

 

 

 【秘密結社ダークネス本部】

 

 クリスタレンジャーを苦しめているこの組織では大規模な集会が開かれており…

 

 組織長のジルムートは構成員の前でスピーチをしていた。

 

 「諸君、君達には心より感謝している。この数ヶ月間諸君らの働きで()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()の処分は完了した。そしてそれと同時にかのクリスタレンジャーの本部についての情報、クリスタレンジャーの情報、彼らの乗り物についての情報の収集がほとんど完了した事についても感謝申し上げる。」

 『『『『ありがとうございます!』』』』

 

 構成員が一斉に頭を下げるのを見て満足げに頷いたジルムートは再び口を開く…何故か先程の威圧感ある態度では無いポヤポヤした態度だった

 

 

 「という訳で…まだ午前だけど急ぎの作戦とか無いし、ぶっちゃけこのスピーチだけで終業はアレなので」

 

 ジルムートは息を吸い込んで大きく宣言した。

 

 「今からクリパをやります!というかクリスマス・イブとクリスマスはみんなに家族水入らずで過ごして欲しいので我ら秘密結社ダークネスのクリパは事前連絡の通り今日しかありません!みんな楽しみましょう!!」

 「「「「よ!まってました!流石ジルムート様!」」」」

 

 クリスタレンジャー達が大人の事情に振り回されていた時、彼らは一足早くクリスマスパーティを楽しんでいた。

*1
花粉四天王の身体から出る花粉の粒子は雨が降ってそれが乾いて砕け舞い上がったスギ花粉と同じ大きさのが出ている。つまりは肺胞から血流に侵入してくるアレルゲンである




 もちろんこのパーティは仕事扱いなので給料が2倍になります。
 コレにはZ世代もニッコリ
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